ゴールデンウィークの最終日となった7日(日)は、千歳烏山ゲーム倉庫にて、SGC有志が集まってゲーム会を開きました。参加者は atog さん、YOKさん、Onakaさん、それに僕の4人です。
今回のテーマは「Antiquity / Splotter Spellen」と「Age of Steam (蒸気の時代) / Warfrog」の2つです。どちらも硬派でプレイしがいのあるゲーマーズゲームで、GWを締めくくるにふさわしい逸品であると言えましょう。この日はお昼から夜まで、この2作品をじっくりと噛みしめるように楽しみました。
Antiquity / Splotter Spellen
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何とか最後までプレイしました。
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展開の幅が意外と狭いかな、と思いつつも、プレイするたびに新しい発見がある素晴らしいゲームです。このゲームの特徴は、地道で基礎的なプレイ技術を理解し、正確に実践することをまず土台として、さらにそれらを応用することで独自のアイデアを形にする創造性の豊かさにあると思っています。
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このゲームはYOKさんが研究を重ねており、特に序盤から中盤にかけては定石がいくつか作られているようです(atogさんはこれを『YOKシステム』と名付けました)。San Christfori を選択する速攻が中心のようですが、詳しくは謎。今も新しい作戦をいろいろ考えているようです。
この日のYOKさんの戦略がまた面白かったですね。まず早い段階で San Christofori を一度選び、産物の貯蔵能力をフルに利用して Countryside で勢力の拡大を図ります。具体的には Stables で ZOC を拡大しつつ、Inn や City を全面に押し出すような形をマップ上で作っておきます。
そして頃合いを見計らって Faculty of Theology で Cathedral を壊し、その後で Cathedral を再建設して San Giorgio を選択するのです。これにはびっくりしました(もっとも、これはいろいろな思惑があって結果的にそうなった可能性もあります)。実戦では、その後に産物の生産サイクル計画にトラブルがあり、結果的にうまくいかなかったようですが、それが無ければ完全に勝ちパターンにハマっていました。
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このセッションを制したのは atog さんで、選んだ Patron Saint は Santa Barbara でした。Countryside では Faculty of Alchemy で土地の再利用を図り、狭い範囲で効率的に産物を生産しては都市に建物を建てまくる戦略です。
都市内では University で 各Faculty を効率的に運用していましたが、その一方で Grave 対策には苦労していたようですけれども、Hospital と3都市体制で墓地用の土地を確保してしのぎ切り、見事な勝利となりました。
かなり時間がかかりましたが、充実した面白いセッションでした。依然として新戦略を考える余地はあるようで、自分としてもしばらくは研究を重ねたいと思っています。SGCには未プレイながらプレイ希望者が何人もいることもあり、まだ Antiquity を遊ぶ機会はありそうですし…
http://www.boardgamegeek.com/game/13122
Age of Steam (蒸気の時代) / Warfrog
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何度やっても面白すぎな鉄道ゲーム。
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もう発売されてから4年近く経ちますが、何度プレイしてもまったく飽きることのない優れたゲームだと思います。まるでナイフエッジの上を歩くようなシビアさは頭にしびれます。拡張セットを含めて「蒸気の時代」を1日中遊ぶゲーム会をやりたいくらいですよ。
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4人ともプレイ経験者だったのですが、うち2人は久しぶりで、しかもその2人とも前日に「Railroad Tycoon (レイルロードタイクーン) / Eagle Games」をやっていたそうです。そのため、どうも最初はルールがやや混乱していたようなので、まずは軽くインストしつつ何とか軌道修正してゲームが始まりました(ちなみに僕自身はレイルロードタイクーンを未プレイです)。
このセッションは、Evansville ~ Cincinati 周辺に序盤から3人のプレイヤーが固まる混戦模様から始まりました。盤上も Goods Display 上も、荷物がやや偏っていたことも影響していたと思います。さらに Urbanization も、しばらくはこの付近に集中していたため、中盤過ぎまで狭い範囲で神経質な路線確保合戦が続きました。
Income が10を越えたあたりでは出遅れたかな? と思ったのですが、誰よりも早く6リンクでの運送を行えたあたりから収入が増え、これまで手つかずだった Minneapolis まで路線を引けるようになってはっきり優勢になったと感じました。この時点での憂いは、余分な株式発行が1株あった(VP換算で-3点)ことと、路線数で2位の atogさんに負けそうだという点です。それでも普通に Income を増加させれば何とかなると思っていました。
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/stock/img06/060508-2b.jpg)
このあたり、本当はもっと緻密に計算しなければならないのですが、油断してどんぶり勘定で突き進んだ結果、終了してみると「Income - Issued Share」の差が atogさんと同点となり、盤上の路線数がわずかに2本足りずに2位となってしまいました。
ということは、不必要な株式発行が無ければ勝っていたわけですし、終盤に路線数を増加するプレイなら他にいくらでも選択肢がありました。このあたりの雑なプレイングは悔やまれます。
ただ、後から思い出してみると、序盤の苦しい展開も New City の配置を間違ったことに起因していますし、そのあたりも含めて反省すべき点はゲームを通して多くありました。次のゲームではさらにレベルの高いところを目指してがんばろうかと思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/4098
レポートは以上です。
セッションは2つだけでしたが、いずれも充実した内容で大満足の1日でした。終わってみれば atogさんの連勝でしたね。いや、さすがです。
ということで、大変にお疲れさまでした。またぜひ遊びましょう。
コメント
コメント一覧 (9)
うーむ、呼んだ人がちゃんと来たってのが素晴らしすぎ(^-^;
「まるまる1日"蒸気の時代"会」を企画してもいいのですが、そんな酔狂なゲーム会に他に来る人なんているのかな… そのうちメールでご相談しますね>つなきさん
胃薬持って。
おお、手稲さんなら大歓迎です。あと1~2人なので、これでかなりメドが立ちましたね。
>>gomakovさん
はじめまして。コメントいただきありがとうございます。
「蒸気の時代」は、どうかすると3時間はかかる複雑なゲームですが、ハマると何度でも繰り返し遊びたくなる中毒性を持つ面白いゲームです。ぜひご検討ください。ただ、クセがあるのも確かなので、気に入っていただけるといいのですが…
2人だとSan Giorgioの方が展開を優位に運べます。特にHarborとStable、Innを組み合わせると、かなりの速攻が可能です。
というわけで「Antiquityは、もしかしたら3人がベストなのではないか」と思っています。速度と確実性のどちらを選択するかというジレンマが味わえると思うためです。
いずれにしても、San Nicoloがかなり厳しい状況は変わらないのですが。。。長文、失礼しました。
おお、必勝ですか。そちらでは研究が進んでいるようですね。参考になります。あれは確かに相当な脅威だったので、そう言い切ってしまえるほどの説得力があります。
おめでとうございます(^-^)/
ぜひこの厳しくもやりがいのあるゲームを楽しんでください。ちなみに、最初は3~4人くらいの少人数でプレイした方が理解しやすいかもしれません。
ところで拡張マップの#1は世界中どこのショップでも手に入らないようですね。海外のオークションにたまに見かけますが、それなりの価格になっているようです。