30日(日)は、千歳烏山ゲーム倉庫にて、20年来の知人たちとゲーム会を開きました… と書いてハタと気がついたのですが、もう20年というより知り合って25年に近くなっていることに気がつきました。 ということで、この古き知人たちとのゲーム会を「四半世紀会」と勝手に名付けることにして、右サイドバーからカテゴリ分けをしました。5年後? ああ、その時はまた名称を変えればいいんですよ。
ということで、本日の参加者はM太さん、KBさん、それに僕の3人です。ちなみにこの中では僕が一番年下だったりします。
Caylus (ケイラス) / Ystari Games
おや? ルールが…
ケイラスは何度目かのプレイです。しかしこれまでのセッションではインストを他の方にお任せしていたので、実はルールブックを隅から隅まで読んだのは、これが初めてだったりします。
で、ルール文面を読んでいくつか気がついたのですが、これまでのインストでは説明されていなかったか、あるいは僕が気がついていなかっただけなのか、とにかく初見のルールがいくつか発見されました。つまりやっとこれで正しいルールでゲームをプレイできたことになります。いやはや、お恥ずかしい。 ルールブック読みは人任せにしてはいけませんね。
さて、このセッションでは他の2人は初プレイでした。「ケイラス」はそれほど複雑なメカニクスではありませんが、扱う要素が多いので、全体のつながりを細かく正確に把握するには、やはりプレイ経験が1回でもあった方が有利です。
慣れない環境では十分にチカラを発揮出来るはずもなく、未経験者のお二人は苦しいやりくりをしているように見えました。ということでこのセッションでは、中盤過ぎ(城壁が数個建ったあたり)に僕が点数的・収入的に大きくリードした時点で協議終了となりました。
途中終了とはいえ、まずは「ケイラス」が面白いゲームであることはわかっていただいたようで一安心。僕としても、正しいルールがきっちり把握出来たことと、3人でも「ケイラス」は十分に面白かったことがわかったので十分に収穫はありました。またぜひプレイしたいです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/caylus.html
Key Largo (キーラルゴ) / Tilsit
さあ月曜日だ働けー。
カリブ海に浮かぶ島を舞台に、海底に沈む財宝を探索して引き上げ、それを売却したりしながら、与えられた10日間で多くの資金を集めるゲーム。
ゲーム開始準備がわりと手間。まずボードを広げて、その回りに「沈没船カード」の山札をルールにしたがって作成してばらまくように置きます(別にばらまかなくでもいいけど)。沈没船カードには「浅」「中」「深」と深度が設定されており、それぞれ深さに対応した山札を複数作ります(人数によって山札数は異なります)。
各プレイヤーは1日(1ラウンド)で2回の異なるアクションを行います。アクションは5種類あり、それらは手札のカードで示します。1日の始めに各プレイヤーは、5枚のアクションカードから2枚を秘密裏に選択します。そしてまず最初の1枚を一斉に公開して、プレイ順に実行します。
アクションには以下のようなものがあります。
「沈没船探索」海底の財宝をダイバーを使って探索します。「中」より深い深度にある財宝カードを探索するには、ダイバーに必要な長さの「ホース」がつけられていなければなりません。沈没船カードの山札の上から雇用しているダイバーの数だけカードを引きます。もし、カードがモンスターカードだった場合は「銛(モリ)」を持っていなければダイバーごとゲームから失われます。また、「錘(おもり)」を持っていれば、それを捨てることでさらにもう1枚追加でカードを引けます。
「イルカウォッチング」定額収入が確実に入ります。週末の方が高いです。
「セイレーン酒場」ダイバーを雇ったり、泥棒に依頼して他人の財宝を盗んだり、妖しい老人から財宝に関する限定的な情報を仕入れたりします。
「ダイビングショップ」ダイバーの装備(ホース・モリ・錘)を2つまで購入出来ます。
「旅行者市場」沈没船から引き上げた財宝を売却して現金に換えます。1種類のみ売却可能です(枚数に上限はなし)。
酒場・ショップ・市場は、同時に何人がそのアクションを選んだかによって相場が変動します。たいていは人が集まり過ぎると相場が高くなりますが、市場だけはその限りではありません。
やや運の要素が大きなビジネスゲームです。ターンは10日で、1日2アクションだけ実施可能なわけですから、各プレイヤーには全部で20アクションずつが1ゲームで与えられることになります。それは公平ではあっても限定された機会でしかありません。この縛られた環境下で、より大きな収益を生むための方策を何とか考えるわけですが、それにプレイヤーの個性が如実に出てくるのが面白いです。
例えば、1人のダイバーに多くの装備を与えて深海に潜らせ、一攫千金を狙うのもいいでしょうし、数人のダイバーで浅い海底を一気にさらって確実に収益を確保する手も悪くありません。「泥棒」もまた良い味を出していて、これが収益の中心には決してならないのですが、ゲームにほどよい緊張感を与えてくれます。
アクションカードの一斉公開とその後の移動については、「海賊の入り江(Pirate's Cove)」の影響が何となく見受けられます。あちらはバッティングした時の処理が過激ですが、こちらはそれほどでもありません。(バッティングした全員が同じ影響を受けるので)。総じて、他人との関わりはやや薄い印象を受けました。「ソロプレイ感」というほど薄くはありませんでしたけれども。
その他、ルールの細かい点にあか抜けない処理があったりしますが、広いゲーマー層に受け入れられる内容を持ったゲームだと思います。次は最大の5人でやってみたいです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/keylargo.html
Mykerinos (ミケリノス王) / Ystari Games
どこが遺跡発掘? と、ゆわれました。
前回のレポートと簡単なレビューは、こちらのエントリーからどうぞ。
テーマはエジプト遺跡の発掘ですが、メカニクスはとてもドライな陣取りです。それっぽい雰囲気のある設定は、ゲーム的にはほとんど意味を持っておらず、そのあたりがシミュレーションゲーム畑の人にはやや奇妙で物足りなく感じてしまうようです。「パズルっぽいゲームはどうもなー」というグチが聞かれましたが、それがこのセッションの雰囲気を端的に物語っています。
また、3人だと補充されるコマの数は多くなり、リソース管理でのカツカツ感が薄れてしまうようにも思いました。漠然とコマを置いて2位狙いで十分にペイするので、4人プレイ時に比べると緊張感に今ひとつ欠ける印象です。
ということで、4ラウンドは淡々と流れ、パトロンを3セット(5色1セット)揃えてボーナス点を多く叩き出した僕の勝利となりました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/mykerinos.html
Robber Knights (盗賊騎士) / Queen Games
ショップに並んでは売り切れになっている「盗賊騎士」。どんなゲームか楽しみにプレイしたのですが、なんと痛恨のインストミス orz
どうもヘンテコなゲームだなぁと思っていたら、ヘンテコなだったのはオレの頭の方でした。いや、マジでもうしわけない>M太さん、KBさん
当然ながらレポートも評価も保留。次の機会を待て。
http://www.ps-hiroshima.com/board/robberknights.htm
Hey! That's My Fish! (オイそれはオレの魚だぜ) / Phalanx
インストは2分もあれば十分。
簡単明瞭なタイル収集ゲーム。自分のペンギンを1個だけ6方向のいずれかへ一直線に好きなだけ動かして、移動元のタイルを取ります。相手のコマは飛び越せませんし、タイルのない空間も通過不可。ペンギンが取れなくなったタイルは除去。最終的にタイルに描かれたサカナの数が得点になります。
これ以上ないってくらいにシンプルなゲームで、しかもえらく面白いです。単なるタイルの取り合いかと思ったら、実は優良な漁場の切り取りを求めてのポジション争いもかなり重要と。点と線をつなげて面を作り上げていく過程がとても楽しいゲームです。
少し気になったのは、いくつかの有効な移動パターンとポジション取りに関する定石パターンが、ゲーム馴れしている人にかかると、少し研究されただけで解析されてしまうかもしれないという点です。チャイニーズチェッカーの例を出すまでもなく、ヘクス移動方向は限定的であり、これでアブストラクトゲームを構成するには変化に乏しくなりがちだからです。
ともあれ、最初のゲームはとても楽しめました。まぁ、あんまり肩肘張らずに楽しむには良いゲームだと思います。
http://www.ps-hiroshima.com/board/heythatsmyfish.htm
Seeräuber (海賊組合) / Queen
本日の〆にて最も評判が良かったゲーム。
前回のレポートと簡単なレビューは、こちらのエントリーをどうぞ。
3人プレイでどうなるかとちょっとだけ不安だったのですが、なんと、これでも十分面白かった! それどころか、待ち時間が少なくほいほいとテンポ良く進行するので、5人でやるよりか3人の方がいいかもしれないくらい。おかげで他のメンバーにも好評でした。
ゲームの方ですが、序盤に高価なアイテム獲得に遅れを取ってしまう悪い流れになりました。お金は何とか入っているのですが、アイテムが足りないのは最終的に点数的にかなり不利になります。ここは開き直って、赤字でもいいから強引にリーダーを取り、どんどん襲撃すべきだったのかもしれません。それが頭でわかっていながら今ひとつ踏ん切れず、結局は最下位に沈んだのでした。あーあ。
http://ejf.cside.ne.jp/review/buccaneer.html
レポートは以上です。
途中終了もありましたが、6つのゲームを遊べました。終わった後は、次の予定やら何やらしばらくおしゃべりして、みなさん帰路についたのでした。どうもお疲れさまでした。またぜひ遊びましょう。
コメント
コメント一覧 (2)
ありますよね・・ルールの抜けっていうか勘違いというか・・
そういうこと意外に多いです(苦笑
しかもほとんど自分で説明書を読んでいるにもかかわらず・・・・
ケイラスは正しいルールがわかったのでまぁ良しとします。ゲームの面白さが変わるほどの違いではなかったですし。問題は「盗賊騎士」の方で、こちらのインストミスはありえないというか… 反省の多い1日でした。