17日(日)は、地元は千歳烏山で開かれたSGCの9月例会に参加してきました。前日は、1ゲームだけでまるまる1日かけた重たいゲーム会で少し疲れていたので、朝はゆっくりと起きることにしまして、いつもの時間より少しばかり遅れて会場入りしました。もっとも最近は、特に何もなかったとしても、幾分余裕を持ったペースで行動するようにしていますけれども。

空が厚い雲に覆われた日でした。予報では午後遅くから雨となっていまして、実際そうなりました。


Living Dead Dolls Board Game / Mezco moon Gamer

Bone5 さん持ち込みゲーム。5人。

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メズコの「リビングデッドドール」シリーズがテーマのボードゲームです。オカルティックなゴスロリの人形は見たことがある人も多いでしょう。

ゲームはとてもシンプルで、手番でカードを引いて、そこに書かれている指示にしたがってマスを進むか戻るかします。他の人形のいるマスに入ったらサイコロ勝負を行い、勝利者は敗者から Soul(お金に相当)をもらいます。他にも特殊カードや特殊な場所に関するルールがありますが、特筆すべき点は特になく、背景となっている Living Dead Dolls ファン向けに作られたパーティゲームですね。

カードにはややグロテスクなイラストと不気味なフレーバーテキストが書かれており、それを読み上げて気楽に楽しむのが本道でしょう。残念ながら僕の趣味には合いませんでしたけれども。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/8055


Sioux (スー) / Heidelberger Spieleverlag

2ラウンドにて。5人。

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これまでパーティゲームもどきでしかなかったバッティング系のゲームを、ゲーマーズゲームの域にまで持ってきた作品です。ただし、それはこの「スー」のバリアントと、プレイしたゲーマーさんたちのアレンジがかなり入った結果です。今回もこの「日本版スー」とも言うべきルールで遊んでみました。

バリアントは「大きな目」「ワカンカンタ」を採用し、ラウンドは2ラウンドのみ。1ラウンド目は勝利点カードを使いますが、2ラウンド目は取った獲物カードをそのまま得点にします。また鹿狩りカードで得られる得点は(9点ではなく)6点としました。トップの同点決勝の時のルールも少し変えています(長くなるので詳細はまた後日…)。

これでゲーム的にはかなり面白くなったと思うのですが、微妙な問題点がひとつ浮上。インストがちょっとばかり長くなるんですね。基本軸となるルールはシンプルなのですが、例外処理の説明が意外と長くなり、このあたりは事前に説明事項を整理してまとめておかないと、無駄に時間がかかって冗長になってしまいます。実は前回のプレイ時にもこれが少し気になったのですが、今回はインストする立場になってこれを痛感することとなりました。

ということもあって、残念ながらこの場は今ひとつ盛り上がりに欠けてしまったようです。「この手のゲームの中では良い」というような前向きな評価をしたプレイヤーもいましたので、また別の場で試してみたいと思います。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/sioux.html


Dancing Dragons / Margaret Weis Productions, Ltd. moon Gamer

パートナーシップな絵合わせ。4人。

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パートナー同士でサインを決めるところから始めます。けっこういいかも。

2人ずつ組になってゲームを行います。ゲームの目的は、手札の4枚のカードでドラゴンを作ることです。カードはドラゴンの「頭」~「しっぽ」のパーツが描かれていて、色や形を揃えることで完成させることが出来ます。カードには「ワイルドカード」もあって、それはどの色にも対応しています。

ドラゴンの完成型には3種あり、ワイルドカードを含んでいるドラゴンは「ノーマルドラゴン」、ワイルドカードを含まないドラゴンは「ロイヤルドラゴン」、そしてワイルドカードだけで構成されたドラゴンを「ワイルドドラゴン」と言います。

ゲームはリアルタイムで進行します。場にもカードが何枚か置かれていますので、手札のカードを1枚捨てて、場のカードを1枚取ります。これを全員が一斉に行います。目的はもちろん、手札でドラゴンを完成させることです。

そしてドラゴンが完成したら、完成型のドラゴンのタイプを宣言するのですが… この完成したドラゴンのタイプ宣言はパートナーが行うのです。もちろん手札は見せてはならないので、どうにかして自分がどのドラゴンを完成したのかをパートナーに伝えなければなりません。これはゲーム開始時に秘密裏に決めた「サイン」を使います

「サイン」は自由に決めることが出来ます。パートナーにジェスチャーなどでサインを伝え、ドラゴンの完成タイプをパートナーに宣言させることによって「上がり」となり、ドラゴンのタイプごとに決められた得点が入ります。

さて、ここで気をつけなければならないことがひとつあります。どのようなサインであるかは相手に知られてはならないのです。というのも、相手のパートナーがドラゴンを完成させたと思った時には「リバースドラゴン」と宣言することによって、相手の得点をかすめ取ることが可能だからです。

したがって実際のゲームでは、カードを揃えることは当然として、パートナーにさりげなくサインを伝えたり、パートナーのサインを間違いなく読み取ることがことが重要になります。あからさまなサインはすぐにばれてしまうので、時にはウソのサインを混ぜたりするのもいいでしょう。このへんてこりんな駆け引きがえらく面白くて、このセッションは冷や汗が混じった笑いに包まれることとなりました。

ジェスチャーでさりげなくサインを伝えるゲームには「ベネチアの仮面舞踏会」がありますが、あちらがあくまでもパーティゲームっぽいノリだったのに対し、こちらはもっとゲーム的でテクニカルです。やや苦手なタイプのゲームですけれども、これはプレイしていて楽しかったし、またぜひ遊びたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17158


ファーム / 創作ゲーム moon Gamer

骨折ゲームズの新作。4人。

moon Gamer

運の比重がやや高めながら、最後は詰め将棋になります。好感触。

このゲームには5種類の野菜タイルと2種類の特殊タイルがあります。それぞれの野菜タイルには「1」~「5」の数字が書かれています。これを裏返しにして1列15枚として7列を作り、各列の両端のタイルを3~5枚をめくって表を向けます。

手番では2回のアクションを行います。場のタイルを獲得するアクションは「収穫」で、各列の両端にあるいずれかのタイルを1枚だけ取ることが出来ます。その後で、その列の伏せられたタイルを1枚表向きにします。これは取ったタイルとは反対側の端にある伏せられたタイルを表向きにします。手元のタイルを場のタイルと交換することも出来ます。これが「植替え」アクションです。ただし、交換するタイルは手元のタイルより少ない数字でなければなりません。

「収穫」を行うことで列のタイルが全て表向きになると「ハーベスト」が行われます。これはつまり得点計算です。ゲームは一時中断し、まずは列のタイルが全て表向きになっている列で、得点計算の対象となるタイルを選択します。その列において、タイルに書かれた数値合計が最も大きな種類の野菜タイルを列から抜き出します。

抜き出した野菜タイルの種類ごとに、各プレイヤーは手元に持っている同じ種類の野菜タイルの数値を合計し、最大値となっているプレイヤーは、抜き出したその種類の野菜タイルを全て獲得します。獲得したタイルは裏返しにして積み上げておきます。このタイルが得点となります。この後、ルールにしたがって手元のタイルを裏返しの山に入れる処理が行われます。

これを終了条件が満たされるまで繰り返し、最終的に裏返しの山のタイルの枚数とボーナスタイルの点数の合計が大きいプレイヤーの勝利となります。

すでにかなりのテストプレイと改訂を繰り返して練り込まれた作品で、ルール的には相当に高いレベルで安定して動いている印象を持ちました。極めてストイックで落ち着いた内容で、悩みどころもしっかり押さえてあります。骨折ゲームズらしい手堅く上品なゲームデザインです。

ただその一方で派手さはなく、こじんまりとまとまっているので、つい何回もやってしまうような中毒性の高いタイプのゲームではありません。このあたりは好みでしょう。このセッションでは最後の一手が決め手になって僕の勝利となりました。moon Gamer


オーナーズチョイス / ゲームリパブリック

個人的には初の5人プレイ。

moon Gamer

4人プレイ時よりは細かい勝負になりましたが…

このゲーム、アクションマスの数が、スタートとゴールを除くと34マスです。ということは、5人プレイ時には4~5手番くらいしか回ってこないことになります(仮に全員が毎手番ごとにアクションコマを1マスずつしか進ませなかったとしても最大7手番です)。少ない手番で最大効率を目指すというデザイナーの狙いは良いとしても、それならばもう少しテクニカルな要素を増やしても良かったのではないでしょうか。

5人プレイでは「チョイス」の機会が少なくなってしまうために、ただでさえ強い運の要素がひときわ大きくなってしまっているように感じました。僕の感触では、「オーナーズチョイス」はもっと少ない人数でプレイした方が良いと思います。少なくとも5人は適正人数ではありません。moon Gamer
http://www.gamerepublic.jp/bg/oc/index.html


パペット / 創作ゲーム
moon Gamer

再び骨折ゲームズ。5人。

変則トリックテイクです。3ゲーム行って得点を競います。ルールの基本はノートランプ・マストフォローです。トリックを取ったプレイヤーは、そのトリックで出されたカードのうち、最もランクの低いカードだけを取り、次のトリックのリードを行います。

全員の手札が残り1枚になったらゲームは終了し、最後の1枚は自分の獲得カードに加えます。取ったカードの数字の合計値がスコアになります。

で、1ゲーム目は取ったスコアがマイナス点、2ゲーム目は右となりの人のスコアが自分のスコアに計上され、3ゲーム目は自分のスコアがそのまま得点となります。

変則トリックテイクとしてはおとなしい部類のゲームだと思います。関西と関東では評価が異なる問題作だそうで、2ゲーム目の得点ルールをどう感じるかということのようです(これが関西では大好評だそうで)。僕はすでにこれと似たようなルールを持つ「ジョン・シルバー」を経験していることもあって奇異には感じませんでしたが、同時に新鮮味もありませんでした。moon Gamer

このセッションで僕は、3ゲーム目に単純なカウンティングミスをやっちまってひどいことに。まだまだ修行が足りませぬぬぬ。moon Gamer


Land Grab / Waddingtons Games moon Gamer

1974年製のヴィンテージゲーム。4人。

moon Gamer

ゲームの目的は「スタジアム」を建設することです。

手番ではまずダイスをひとつ振ります。出た目によって、土地を購入するか、あるいはカードを引くかのどちらかを行います。

土地は1区画だけの小さな土地から、4区画まとまった広い土地までさまざまです。購入するのは任意で、1手番には1つの土地だけを購入可能です。コストは1区画について$2万です(4区画の土地は$8万)。購入した土地には自分のポーンを置きます。

前の手番までに購入した土地には建物を建設することが出来ます。建物は1区画だけの小さなものから、6区画使うような大きな建物もあり、それらは全てタイルになっています。もちろん大きな建物の方が建設コストが高いです。1手番にはひとつの建物だけを購入可能です。また、コストを支払うことで自分の建物を壊すことも可能です。

これら建物の効果は「収入」です。自分の手番の開始時に、自分の建物に書かれた「収入」額の合計を受け取ります。大きな建物の方が収入額が高くなっています。

ところで最終目標である「スタジアム」は3×3=9区画の建物です。購入コストの高さもさることながら、建設地となる土地を少なくとも3×3の広さで購入しておかなければなりません。しかしこれは乱数や競りも絡むために、そう都合良く購入することは難しいです。そこでプレイヤー間で交渉を行って、土地や建物のやり取りをすることも可能になっています。

カードはイベントと競りの2種類があり、土地によっては競りでしか購入出来ない場所もあります。イベントにはたくさんの種類がありますが、ヴィンテージゲームらしく、その効果は全体的にやや大きめです。

古いゲームにしてはメカニクスがシンプルでクリアなのでプレイ感が軽くてわかりやすいです。ただそのせいかもしれませんが、運の比重がやや高めに設定されています。たとえば、全ての収入の基本となる土地購入にダイスの足かせがあります(1/3の確率で購入自体が不可)。それはそれで面白いポイントではあるのですが、特に序盤において運が悪いと脱落に近い厳しすぎる結果となることがあり、この点は調整の余地はあるかな、と思いました。

残念ながらそれほどの奥深さは無かったものの、それでもこれはヴィンテージなゲームの基準的には良作だったと思います。「カルテル」のような飛び抜けた感はありませんが、あちこち少しいじれば今でも十分に通用しそうな潜在的ポテンシャルを持っています。この年代のゲームは、たまにこういう意外な掘り出し物が潜んでいたりするから面白いです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/2207


Nuba (ヌバ) / Amigo Spiele moon Gamer

やや時間が空いたので軽めの2人用ゲームをエントリー。

moon Gamer

が、軽いどころか、ガチな本格思考ゲームでした。

双方は「1」~「9」と「X」の10個のコマを受け取ります。まず互いに1個ずつ自分の任意のコマを自陣(自分から見て手前の2列のマス)に置きます。全てのコマを置き終わったら、今度は1手ずつ交互にコマを動かします。

コマは、自分から見て直進か斜め前のマスにしか移動することは出来ません。移動マス数は1マスだけです。そこに相手のコマがある時、自分のコマの数が相手よりも小さい場合(相手の方が大きい数字の場合)は取ることが出来ます。取られたコマはゲームから取り除かれます。

敵陣(自分から見て向こう側の端2列)に到達した時には、そのコマはボード横の「舞台」に置きます。ただし、「舞台」にすでにコマが置かれている時には、元からあるコマの数字よりも大きな数字のコマでなければゲームから取り除かれてしまいます。

こうして、最終的に自分のコマが「舞台」に置かれていれば勝利です。

この時点では単なる予想ですが、このゲームは「Hive」と同じく、ゲーム開始段階ではどちらかの勝利に振れており、それをコマの移動で敗者側が自分の勝ちにひっくり返すということを互いに繰り返すシーソー型のアブストラクトゲームだと思います(シーソー型ってのは僕が勝手に分類しているだけなんですけど)。それだけに場数と研究が物を言うわけで、そうしたいと思わせる魅力が「ヌバ」にはあります。ぜひとも定跡を研究したいですね。

この日はルールだけ読んでいきなりゲームを始めたのですが、配置の段階でもっと考えなければならないことが山のようにあると気がついた時には、取り返しのつかない状況に陥ってからでした…moon Gamer
次はがんばりますから。ええ。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/179


MISTER ZERO (ミスター・ゼロ) / Dacapo moon Gamer

久々のエントリー。2人。

moon Gamer

不思議なノリのロボット操作。前回のレポートはこちらをどうぞ。

「暗闇のフロア」のように、ルールにしたがって自動的に移動するコマを、自分の都合のいいようにコントロールすることが目的になります。互いに数字タイルを通路上に1枚ずつ配置し、それが終わったらロボットが移動します。ロボットが移動した通路上のコマは裏返しになります。自分の側の印のついた場所にロボットが移動したら、その時点で裏返しのコマを全て取って得点にします(1枚1点)。これをロボットが移動出来なくなるまで繰り返し、獲得したタイル枚数の多少を競います。

古いレポートにコメントが付いたおかげで、またこのゲームをプレイすることが出来ました。ロボットの最初の移動についてかなり細かいルールがありますが、それを除けば単純明快な思考ゲームです。そして、底が割れそうで知れない奥深さを兼ね備えた良作です。このセッションは、経験の差もあって勝利となりました。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17724


レポートは以上です。

後で数えてみたら、この日だけで9つのゲームも遊んでいました。2人ゲームや軽めのゲームが多かったこともあって特に疲れもなく、気楽にだらだらと楽しんだ1日となりました。終わって会場から出ると、予報通りに外は雨模様となっていました。アフターはいつもの「かつくら」にて、なんだかんだとおしゃべりをっしていたような。

ではまた次回例会でお会いいたしましょう。moon Gamer