14日(土)は、つなきさん宅で開かれた「18EU会」にお誘いいただきまして、はりきって参加して来ました。参加者は、つなきさん、ヴァイスさん、atogさん、そして僕の4人です。

「18EU / Deep Thought Games, LLC」は、鉄道ゲーム「18xx」のバリエーション群のひとつで、洗練された独特のシステムが高い評価を得ています。個人的には今回が2回目のプレイとなります。前回のレポートと簡単なレビューはこちらのエントリーをご覧ください。

さて、この日の開始時間は午前11時だったのですが、僕は電車の乗り継ぎに失敗して30分ほど遅れて部屋に到着。すると、部屋では先日つなきさん宅に到着したばかりという超巨大な「18xx」バリエーション「18C2C」のお披露目が行われていました。このゲームについては、それほど遠くない日にプレイレポートお届けすることになるでしょう。

この日は朝から気温がぐんぐんと上昇し、夏日かそれに匹敵するくらいまでの蒸し暑い陽気になりました。街を歩いている人たちにも半袖姿がけっこう目立ちました。スギ花粉はようやくピークを過ぎたようです。あと2週間くらいのガマンかな…


18EU / Deep Thought Games, LLC moon Gamer

このゲーム独特な感覚の習得には4人くらいがいいかと。

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前回のセッションでは、まったく納得のいかない不本意な内容でした。まさか続けてあんな不甲斐ない醜態を再びさらすわけにもいきませんので、今回は事前にルールを熟読した上で、ある程度は方針を考えた上でゲームに臨みました。僕はこのゲーム本体を所有していないため、これらの方針を考える上で、前回プレイ時に撮影した写真や BoardGameGeek の写真を参考にしました。

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とはいっても、大したものでもなんでもなくて、単に「株価の上昇によるキャピタルゲイン重視」を打ち出しただけです。

出来るだけ早い段階において初値$100(開始価格の最高価)で公共会社を設立し、以後、少なくとも半配当を行って株価を引き上げることを目指します。株価の高値維持が出来れば、運営ラウンドにおいてプレイ順も早くなりますし、その意味でも一石二鳥以上の効果があります。

このゲームの株価チャートは、わりと早い段階で安定しやすい形状になっていて、また、半配当でも条件さえ満たせば株価は上昇します。したがって、普通に運営さえ間違えなければ、たいていは株価が運営ラウンドごとに上がり続けます。

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この方針での理想型は、ゲームの最初に$100会社を設立する形です。この会社を安定させてしまえば、ゲームの終わりまで、運営ラウンドで早い手番を手中に入れることが出来るだろう、というのがゲーム開始前における僕の皮算用でした。

もっともこれは、atogさんやつなきさんなど、運営のテクニシャンに対抗するためには、株の方でがんばるしかないんだろうなぁ、という、わりと後ろ向きな考え方が発端になっているあたりが情けないところ。

もちろん、盤上の研究と同様に仕手戦の研究を行うことも、「18xx」攻略には極めて重要であることは確かではあります。


さて、「18EU」はタイルの構成に特色があり、都市を含むタイルにはいくつかのパターンがあります。

・無印の都市(パリ・ベルリン・ウィーンを除く都市)の路線はストレートしかない
・「Y」を含む都市の路線にはカーブしかない(路線方向は逆パターンもある)

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・ストレートタイルは、置換で「20」→「30」→「40」→「60」と収益増加
・「緑」タイルでトークンが2個配置可能
・「灰」タイルでトークンが3個配置可能
 ※緑と茶タイルの線路方向には複数パターンがある

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・「Y」タイルは、置換で「30」→「40」→「50」と収益増加
 ※同色であればストレートタイルより+10多い
・トークンは茶タイルにならないと2個配置可能とはならない
・灰タイルは存在しない
 ※いずれも線路方向には複数パターンがある

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特定のパターンのタイルが枯渇することはあまりないのですが、ストレートとカーブ(Y)タイルの配置については強く意識していなければなりません。特に、アルプスより南の狭い一帯は複雑で、最終形をイメージしつつ計画的にタイルを配置していかないと、すぐに行き詰まったり、非効率なルートになってしまいます。


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さて、このセッションで僕は、マップの中央から東側にかけてのマイナーカンパニー4社(6/7/9/13)保有することとなり、そこから2つの公共会社を設立する流れとなりました。2つ目の会社は予定通りに$100スタートです。

他のプレイヤーも次々と2社体制を確立し、結果としてフェイズ3~4が瞬く間に過ぎ去ってフェイズ5に突入するという、序盤はえらく早い展開だったような。

ゲームは進み、やがてベルリンから北部のハンブルグを経由してロンドンを目指すルートを確立することには成功しましたが、西側の路線が今ひとつ非効率なタイル配置になってしまい、見た目ほど収益額が上がらずに足踏み状態に。そのうち atogさんが高収益ルートを確立して、頭一つ抜け出すことになります。

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自分の2社は、いずれも株価は順調に上昇していたので、後半の運営ラウンドで最初と2番目の順番を得ることが出来たまでは良かったのですけれども、そのメリットをうまく生かせられなかったのはまずかったですね。今後の反省点として記憶に留めておくことにしましょう。

結局、保有株券の精算総額ではトップだったのですが、保有現金額で atogさんに大きく差がついて総合2位という結果に終わりました。前回に比べればずいぶんとマシな結果にはなったのは良かったと思っています。このセッションは、トークンの置き合いになって各社の収益額が抑え気味になったことで、結果的に株券の相対的資産価値が上昇した、ということなのでしょう。

まだまだ底知れぬ可能性を秘めたゲームとして、「18EU」は、自分の周囲で今後も長くプレイされていくことになると思います。僕としても、そろそろゲーム本体の入手も考えたいところです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/5684


Yspahan (イスファハン) / Ystari Games moon Gamer

メインディッシュの後はさっぱりとデザートを。

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インスト入れても1時間で終わる戦略ゲーム。運の比重をどう考えるかは好みによりますが、短時間で「ゲームを」やったという充実感が得られる貴重なアイテムではないかと。

このセッションはヴァイスさんが絶好調。ラクダもお金も回りまくり、マップでもキャラバンでも大暴れで順調に点数を伸ばしていきました。当然のごとく結果も大差でヴァイスさんトップで終了しました。大変にお見事でした。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/22345


レポートは以上です。

このところ「18xx」のゲーム会が続いていますが、この後しばらくはこの流れが続きそうな勢いです。ただ、そのおかげで新作をプレイする機会が失われていまして、そちらはそちらで何とかしたいなぁ…。

ということで、大変にお疲れさまでした。 またぜひお誘いくださいませ。moon Gamer