唐突ですが、Tumblr を何となく始めました。ら、けっこう面白くて夜を徹してみたりして。少し偏った画像のクリップが中心なので、こっそりと続けるつもり。
在りし日の SPI が80年代に出版していたSF・ファンタジーゲーム雑誌といえば「Ares」ですが、この12号付録ゲームである「Star Trader」をプレイするための準備を少しずつ進めています。実は、80年代には自分の周辺(このブログの四半世紀会メンバーが中心)ではかなりプレイされていたゲームだったりします。
しかしその当時は、運悪くプレイする機会に恵まれず、実際に僕がプレイしたのは今世紀に入ってからです。しかも最初の数ターンのみのお試しプレイでした。ですがそれだけでも、事前にプレイヤー全員がルールをきっちり把握した上で、4~5人集まってでちゃんとプレイすればこれは面白くなりそうだという感触は掴めました。
「Star Trader」はルールが多いゲームです。英文でびっしり書かれたページが11枚。これを事前に読むには大変な手間がかかります。しかし幸運なことに、有志によって制作された相当にしっかりした和訳があります。記憶をたどれば、これは確か90年代初頭にはすでにあちこちのゲーム会に出回っていたように思います(実際にはそれ以前に制作されたものかと思われます)。
僕の所有しているこの和訳ルールは、上記のように元々が古い文書であり、さらにコピーの上にコピーを重ねたようで、かろうじて読めるものの不鮮明な箇所が多数あります。当然ながら元のテキストファイルはありません。せっかく素晴らしい和訳があるのに、活用するのがなかなか難しい状態になっているのです。
上述のように「Star Trader」をプレイするためには、事前に全員のルール把握が重要です。ならば、ということで、この和訳ルールをリライトする作業を行う決断を下しました。以下は、テキストと画像の仮組作業中のキャプチャです。
説明がわかりにくい箇所は、画像を「Ares Magazine Archive」の CD から借用して図解する作業も行いたいなぁと。いったいいつ完成するかわかりませんし、これが完成したとしても、プレイ希望者がいるかどうかすらわかりませんけれども、まぁとりあえず気長に作業を進めたいと思います。
最後に「初音ミク」。ヒマさえあればこれであれこれ作りまくっています。でも誰かの曲を流用するだけではどうにも飽きたらなくなって、ついに作曲にまで手を出しそうな流れに突入。ただ DTM の知識がまだ全然不足しているので、そのあたりの基礎から猛勉強中です。
コメント
コメント一覧 (23)
StarTraderはやったことないですけど、パンドラ号の航海とか辞書を片手に悪戦苦闘しながら遊んでいた記憶が有ります。
Ares Magazine Archiveって調べて見たけど面白そうですね。どうやったら手に入るものなのでしょうか。
事前のルール読みは長時間ゲームにおいては必須と心得てます。
いま、英文ルールと格闘中です。ふぅ。
これが発売された当時は、僕はシミュレーションな人だったので、そっち系のアメリカ雑誌を中心に読んでいました。
Ares Magazine Archive は、僕はヤフオクで入手しました。今でもたまーに見かけます。気長にウォッチされてはいかがでしょうか? ちなみに元雑誌を高解像度でスキャンしただけなので、折り目とか汚れとか、そのまま取り込んだ画像となっています(でも便利)。
>>taroさん
もちろんお誘いいたします。その際にはぜひよろしくお願いいたします。実を言うと、単にプレイするだけならすぐにでも出来るのですけれども、どうしても和訳ルールを整備したいという衝動に駆られているので、すいませんがその後ということで…
>>つなきさん
え? 訳していらっしゃるんですか…
そ、それは大変そうだ… お疲れさまです。
訳についてはあとで相談しましょう。
ただ、このゲームはルールの分量が多すぎること自体が問題なので、少し刈り込んでやらないとプレイアビリティが悪すぎるかと思っています。
ということで、オリジナルルールを外れて簡易ローカルルールを作る方向で活動しています。
いずれにせよ基本システムが秀逸な本作品が日本で再びあちこちで日の目を見るのは素晴らしいことです。
実際に目の前でプレイしているのを見たり、あるいは自分でもお試しプレイをした感想をいうならば、確かにプレイアビリティは良いとはお世辞にも言えませんでした。
それを改善するアイデアとして簡易ルールを導入するとはいしださんらしいアプローチだと思います。僕は、デザイナーがしっかり作り上げた、80年代のゲームシーンを象徴するかのような緻密な世界を崩すことには少なからず抵抗を感じてしまうので、まずはオリジナルルールを完全に理解した上で、プレイしやすい環境を整える方向でプレイアビリティの改善を行うつもりです。
わたしは「サンダーズエッジ」のローカルルール作成で度胸が付き、「アメリカンメガファウナ」で自信が付き、「パックスロマーナ」ではだいぶん経験値が付いた気がしています。
今度の「スタートレーダー」でも【自分が】プレイして楽しいと思える「いしだ版スタートレーダー」に仕上げてしまうつもりです。久々に発掘して抄訳を見たのですが、良くまぁ雑誌の付録にこれだけガジェットを盛り込んだものだと思いました。「アルビオン」、「ダモクレスミッション」あたりと共に、Aresの最盛期の凄みを感じさせる一作です。
ルール改造はテーブルゲームの醍醐味でもあります。どうぞがんばってください。
エントリー中でも書いた80年代からプレイしている人たちは、「盤に(お金が)吸われる」という表現を当時からよくしていました。このように、「Star Trader」がバランス的に若干の問題があることは自分も十分に承知しており、それはルールではなく数値を調整することで解決できるのではないかと今は感じています。もちろん、それでもダメならこちらでもルールの改造を検討してみるつもりです。
なお、「盤に吸われ」ないようにするテクニックもいくつか編み出されていたようで、ひょっとするとこれは戦術で解決する問題かもしれません(またそうなることが自分にとっては理想でもあります)。ルールの整備が終わったら、プレイ経験者たちに話しを聞いてみようかと思っています。
ガタ落ちになって裁判にかけられた?のも懐かしい思い出。
一日に5回プレイした時もあったな。徹夜で。
今一かな。自作して増やして見たけど余りバランスが良くなかった。家で数えたら、新品が6冊もあった。(^_^.)
アメリカ行った時に買いまくったから。
楽しい思い出話をありがとうw
そのあたりの面白い話はKさんからしょっちゅう聞かされていました。
ところで爆弾魔って誰だろう? J.B.?
あと、イベントについては、慣れるまでやった時に考えようかと。
とはいえ私が未熟だったせいも多分にありますが、あれこれやっている割には儲からなかったような気がします。
友人たちは「密輸とイベントで設けるゲーム」と冗談交じりに結論付けていました。密輸のために早々と流線型船体にグレードアップするのが定石と化していたような覚えがあります(このゲームの宇宙船はパンドラ号のようなツリー状の船ですが、どうやって流線型にするのかが当時から疑問でした)。
友人が所有していたこのゲーム、和訳のコピーが付属していたのですが、オープニングのコミックの台詞まで訳してある力作でした。おそらくMoonさんが記事であげているのと同じものだと思うのですが、当時からこのゲームを広めたいという情熱の持ち主がいたということは感慨深いです。
まともな交易では儲からないのは、こちらでもそんなことを言われ続けていました。それでもルールの隙間を突いて、創意工夫によって商材をひねり出して利益を上げる手段はあるようです。
そもそも元は Universe のサプリメント的な意味合いが強いゲームなのではないでしょうか。だから、かつかつの競技性はあまり考慮されていない気がします。
それでも上のコメントにもあるように、人によっては何度もプレイしたくなるような中毒性を持っているのも確かなようですし、自分でも実際にフルスケールでプレイする日を楽しみにしています。
チマチマ稼いで(一番効率がいいのは旅客か)イベント利用して儲ける。インフレの時は、全資産を倉庫にして(現金半額)しのいで内乱時には、ピッコロを大量造船して儲ける。
銀行からの借金も重要。見せ金で無利子で廻す。
コネクションを上げるのと、イニシアチブを取るのに資金を
廻さねばならないのが大変。でも、個人的には反乱軍で勝ってみたい。
情報ありがとうございますー。
そのあたりもKさん経由で何となく聞いていました。
交易だけでなく、ゲームで用意されているあらゆる状況を利用しまくって利益をあげるゲームなんだと思います(これを知っているからこそる、ルールをを簡略化したくない理由にもなっています)。
今からプレイするのが楽しみです。
とても、何がなんだかというか、イベントとかそういうの把握してないと勝負になんないやりこみ系のゲームでしたね。
まぁ、そうなんでしょう。手続きがやたら多いので、
ルールに馴れるだけでも大変そうではあります。
そこまで遊びこむと稼ぐ手段が随所に隠れているのが使いこなされてきてちゃんと儲かるようになるのかも知れませんね。
ただ、個人的にはオポチュニティやイベントまわりで儲かるよりは、本線の商取引で儲かるようにして、国際物流ゲームとしての本筋で勝負できるようになっていた方が素晴らしいゲームと評価できる気がします。
そういう方向に改造してしまおうかと思っています。
あとユニバースのサプリだというのはその通りの位置付けだと思うのですが、ゲームメカニクスが素晴らしいのでSFやユニバースを離れて交易ゲームの傑作として評価されるべきではないかという気がしてなりません。そのためにも本線部分だけに絞ってプレイアブルにしてみたいと思います。
いしださんのご意見もおやりになりたいことも十分に理解しています。そのあたりはご自由にどうぞ。
自分のとっては、商取引をオリジナルよりもクローズアップすることは、もはや Star Trader では無くなるということを意味します。すでに極めた人たちが近くにいて、その人たちと一緒にプレイすることが、今回のリライトのきっかけのひとつになっていて、同時に、Star Trader の濃密な世界の空気を、より多くの人に知ってもらいたいという気持ちも強くあります。ですので、こちらはあくまでも「ルールに書かれたことに実直に従う」という普通のことを普通にやります。
moonさんはパラメータの変更でなんとかと書かれていますが、わたしの感覚だとパラメータの変更は正にデベロップメントの一つだと言う気がします。パラメータの変更で、オリジナルで有効だった戦術が効果がなくなったりすると作戦展開が変わってしまうので、そこをいじる分には「スタートレーダーのまま」で、パラメータ以外をいじると「スタートレーダーでなくなる」というのは良くわかりませんでした。
仮に数値データを変更することになったとしても、オリジナルの味は消しませんよ。それが消えるくらいなら、たとえバランスが悪くてもそのままにしておきます。
何にせよ、最初はルールブックに書かれた通りにプレイすることになるでしょう。すでに Excel で数値バランスをチェックするためのシートを作成中ですので、この点については徹底的に検証するつもりです。ま、その前にリライト作業を完了させないと話になりませんけど…(進捗率65%くらい)。
雰囲気重視ならコーポシナリオかと思いますが?