19日(土)は、一之江ゲームクラブの例会に行ってきました。

このクラブに関する詳細は mixi コミュニティをどうぞ。

[一之江ゲームクラブ] ※要mixiアカウント

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今回のメインは「Brass (ブラス) / Warfrog」でした。複雑系ワレスのブラス。運河や鉄道などの交通インフラで整備し、必要な資源を確保しつつ、各地に産業を興して点数を競います。どの角度から見てもフリーク向けのゲームで、深い競技性と幅広い戦略性を兼ね備えた名作です。前回のレポートと簡単な紹介はこちらをどうぞ。前回の濃密な面白さから再戦を熱望していましたが、念願叶って2回目のプレイとなりました。

この日はとても風が強くて、気温も少し低めの曇り空でした。夕方過ぎには一時的に雨が降ったりして、お天気の安定しない1日でした。


Brass (ブラス) / Warfrog moon Gamermoon Gamer

これは定番になる予感。4人。

moon Gamer

前回は、序盤から無借金で少額の収入を積み重ねて、運河期中は資金的な余裕を持たせることに専念しました。今回は普通に紡績工場(綿工場)と港を作り、それを一度に売却することで一度に大きく収入を増加させることを目指しました。

当然ながら途中で初期資金が枯渇するので、そこは借金でしのぎます。そして利子の支払いを最小限度に留めたうえで、収入マイナスから一気にプラスへ持って行って、そこでまた次のステップに進む、というようなプランを立ててました。

が、その綿を売却する時点で、僕が理解しているルールの勘違いが発覚し、いきなりこの方針が挫折することに。慌てるも気を取り直して、とりあえず「開発」を積極的に行い、鉄道期で点数を稼ぐ方針に変更。そして鉄道期の最初の手番で Livepool にレベル2の造船所(18点)を建設することを目先の目標に計画を練りました。そうした上で、鉄道網をあちこちに引ければ点数的に何とか追いつけるかと思ったのですが、プレイオーダー管理が甘かった…

このゲームは、前のラウンドで消費した資金額の少ない順番で次のラウンドの順番が決まります(最小額がスタートプレイヤー)。もし、上記のようにいち早く鉄道期に造船所を建設したいのであれば、運河期の最終ラウンドで消費資金を抑えておくべきでした。この時、目先の点数獲得に目を奪われていたことと、他プレイヤーがレベル2の造船所を建設可能な状態まで開発が進んでいたことをチェックしていなかったことが致命傷となりました。

moon Gamer moon Gamer

結局、造船所の建設は先越され、しかも鉄道網の建設も遅れを取り、この後は完全に勝敗から脱落してしまうこととなったのでした…。まぁ、これはしょうがありません。こういう時にはせめて経験値を得て、次につなげるくらいはやっておこうと考えを再び切り替えまして、その点についてはいくつかの収穫を得ました。このゲームで見られたいくつかの手筋は大いに参考になりましたので、次で試してみたいと思います。

これだけ惨敗してもなおこのゲームは面白いとはっきり言えます。冒頭に書いたように、このゲームは定番としてしばらくプレイされ続けることになるでしょう(少なくとも一之江では)。なお、今回のプレイ時間は3時間半ほどでしたけれども、いろいろ掴めてきたこともあり、同じメンツでプレイするのであれば、これはもっと短縮されると思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


Race for the Galaxy (レース・フォー・ザ・ギャラクシー) / Rio Grande Games moon Gamer

このゲームが目の前にあれば当然やる。4人。

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ってことで、今回も3ゲームほどプレイ。

今回は、田中ブンケイさんに教えていただいた「柏木ルール」を採用しました。「柏木」とはあのゲームスペース柏木のことで、そこでよくプレイされているやりかたなんだそうです。ルールは簡単。スタートのワールドは配らず、単に各プレイヤーへ9枚ずつカードを配布します。そして各自2枚ずつを捨て、手札7枚でゲームスタートです。セットアップの手間が段違いに早くなるので、お試しあれ。

で、結果は最初と最後が最下位で、2ゲーム目が同点トップという乱高下でした。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/raceforthegalaxy.html


Yspahan (イスファハン) / Ystari Games moon Gamer

キャラバン強いなぁ。3人。

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これも定番に近い「イスファハン」。今回もキャラバンが炸裂して100点超となるゲームに。うーむ。しっかり対策を立てないと、熟練したプレイヤーのキャラバン戦略に対して建物だけで勝ちきるのは、よほどの幸運に恵まれでもしない限りは無理筋のような気がしてきました。

あまりにもキャラバンが強力なので、この場では「そろそろこのゲームを封印するか?」とまで思ったのですが、帰宅してからPC版で対抗策を練ったところ、まだ何とかなりそうな気もしてきました。次はその方針でやってみますか。
http://www.boardgamegeek.com/game/22345


Kalle KanalRatte (ふくろのネズミ) / HABA moon Gamer

何という心理戦。3人。

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最初にルールを聞いた時には「それで面白いのか?」と真剣に思ったものですけれども、実際にプレイしてみたらあらびっくり。これはまた良質な子供向けゲームでしたよ。ルールは、下のリンク先にあるすごろくやさんのブログが詳しいのでそちらをご覧いただくとして、これだけ見ても面白さはまだ伝わりきらないかもしれません。

ポイントは「ポリスネズミは8枚のマンホールタイルをめくる」点にあります。8回の「移動」ではなくて、8枚を「めくる」までゲームを続けるのです。つまり悪党ネズミプレイヤーは、目的のマンホールを遠ざけるためだけではなく、無駄にマンホールをめくらせるためにタイル位置の交換を行うこともあるわけです。

まー、そんなややこしいことを考えずとも、シンプルな1対多のチェイスゲームとしてドキドキ感を楽しむのももちろんアリです。そしてそれだけでも十分に面白いファミリーゲームだと思いました。
http://sgrk.blog53.fc2.com/blog-entry-818.html


レポートは以上です。雨模様ではありましたが、幸いにして帰宅する頃には止んでいました。別途持ち込んだ「蒸気の時代」拡張マップがプレイ出来なかったのが心残りではありましたけれども「ブラス」を満喫することが出来たので満足です。これでもうちょっとまともなプレイだったら良かったのですけれども… 帰りの電車の中では本日の「ブラス」を反芻しつつ、次への作戦を練っておりました。

ということで、本日はお疲れ様でした。
また次の例会ではよろしくお願いいたします。moon Gamer