14日(土)は、、一之江ゲームクラブの例会に行ってきました。

このクラブに関する詳細は mixi コミュニティをどうぞ。

[一之江ゲームクラブ] ※要mixiアカウント

http://mixi.jp/view_community.pl?id=2303630

あるいは以下のブログでも案内されています。

[一之江ゲーム会]

http://atog2.cocolog-nifty.com/blog/

今回は久しぶりに「Age of Steam (蒸気の時代) / Warfrog」をプレイしました。このところ一之江に行くと「Brass (ブラス) / Warfrog」ばかりをプレイしていましたし、実は今回も他の卓で立っていました。しかし、やはり「蒸気の時代」の魅力あふれる空気は独特で、今回のセッションでその思いを改めて強くしました。

空一面に薄い雲が広がり、湿り気のある風の強かった日。そろそろ夏至ですね。


Age of Steam Expansion #4 - France and Italy / Winsome Games moon Gamer

「フランス」にて。3人。

moon Gamer

少人数マップの「フランス」をプレイしました。この拡張マップの特別ルールはだいたい以下のようになっています。

アクションの変更:

「Engineer(エンジニア)」は、4枚タイル配置の能力に代わって、「困難な地形」への鉄道敷設権を得る能力になります。「困難な地形」とは丘陵地や山地のことです。平地が少ないマップですので、特にゲーム後半は極めて重要なアクションとなります。
「Urbanization(都市化)」では、タウンをニューシティの替える能力は同じですが、追加して配置可能な鉄道タイルの枚数は2枚のみです。「エンジニア」と併せて、この拡張マップでは、1プレイヤーが1ターンに鉄道建設可能なタイル数は最大3枚ということになります。なお「都市化」は、最初のターンに限って2人のプレイヤーが選択可能です。
「Puroduction(商品生産)」は、通常ルールで行うか、あるいは1個のキューブをランダムに引いて、それを任意のシティに置くか、そのどちらかを選択することが出来ます。

パリ:

このゲームの「パリ」は特別なシティとして扱われます。まずパリは赤・青・紫・黄の4色を含むシティとして扱われます(黒の除く4色)。また Goods Display 上の「黒」側にある1~6に置かれた商品キューブが盤上に配置される場合、それらはすべてパリに置きます。

破産:

このマップでは Income(収入)が0未満になったとしてもゲームから脱落しません。

こんな感じです。言うまでもなく、強力な商品供給源でもあり、また消費地でもある「パリ」の存在の大きさに尽きる拡張マップです。また土地が狭く、しかも地形が険しいために、「エンジニア」を取らなければ後半は線路の敷設自体が難しくなるようになっています。たくさんの商品が出現する少人数マップながら、コクのある味わいが楽しめる良作です。

moon Gamer moon Gamer

このセッションの序盤では、当然のように3人ともパリから線路を延ばしていきました。僕はそのすぐ後のターンで、パリから伸ばした先からうまく南方のシティへいち早くつなげられたのが大きかったようで、あとは手なりで近場のシティを接続して回ることが出来ました。このため、中盤までは収益的にトップを走ることになります。

ただ狭い場所で全員が何らかの形で絡んだため、順番を決める競りの相場が高めにあって株式発行数も多めとなり、収益的にはともかくとして、点数的にはひょっとしたらそんなに伸びていない可能性もありました。また、商品運送が4リンクで止まり気味だったのも悩みどころ。5リンクのルートを建設するには、どうしてもエンジニアで山を掘るしかないみたいで、しかもそれは他の人たちも同じという…

つまりこのマップは、少なくとも中盤過ぎにはエンジニアを競り落とすためにどうするかをプレイヤーに考えさせることがデザインコンセプトになっているようです。なるほど。

そのエンジニア争奪戦を何とか乗り切って、西方進出は止められたものの、南方~中央から再びパリ周辺のシティまで接続することに成功し、安定的にパリから大回りして再びパリの近くまで戻ってくるという「不効率&高収益路線」が完成し、最後まで高収益を維持することが出来ました。

ゲーム終了時点での株式発行数はやや多かったものの、結果として収益額の差が決め手となり、このゲームは勝利をもぎ取りました。しばらく「蒸気の時代」では勝利から遠ざかっていたので、これはうれしいですね。
http://www.boardgamegeek.com/game/13925


Age of Steam Expansion #1 - England & Ireland / Winsome Games moon Gamer

今度は3人で、やはり少人数マップの「アイルランド」をプレイ… だったのですけれども小一時間で協議終了。どうもキューブの配置が極端に悪い形が原因(と信じたい)で、1人だけ突出して有利になってしまい、他の2人が投了した形で終わりました… 唖然。写真を取るヒマもありませんでした…。
http://www.boardgamegeek.com/game/6356


Age of Steam Expansion #4 - France and Italy / Winsome Games moon Gamer

気を取り直して「フランス」を再プレイ。3人。

moon Gamer

次に何をプレイしようか悩んでいたところ「フランスマップをもう1回やりたい」という意見が出まして、話し合いの結果、再戦することになりました。うははw

このセッションで僕は、最初のターンに First Build を取ってパリから西へ向かう路線の建設を行いました。シュウさんは東から南下するルートを選択し、ここまでは常識的な展開。3手番目のケロさんはどうするのかな、と見ていたら、何とパリではなく南端のシティを先に取りに行きました。なるほどー。

南端には狭い範囲にシティが密集しており、「都市化」1回を組み合わせればわずか5枚のタイルで4リンクが完成します。さすがに商品キューブ数はパリに比べると少ないので、長丁場の3人プレイ(全10ターン)では、ここだけで勝ちきることは出来ませんが、少なくとも序盤は十分な収益力を期待できます。

この動きに焦ったのがシュウさんで、南下するルートを事実上絶たれたかに見えました。が、エンジニア(困難な地形の線路敷設権)を活用して山地を突っ切ることで代替ルートを見事に完成させ、パリを中核にした環状路線を作り上げました。お見事。

僕はといえば、パリ~西端から再びパリ近郊のシティに繋ぎ、さらにその後で今度は東端のタウンを都市化して繋ぐという、盤上に大きくSの字を描くような蛇行路線の建設を行いました。これにより、パリにあった多くの黄商品がほぼ独占状態だったこともあって、中盤過ぎまで資金的にかなり優位に立つことになります。

ゲームは終盤に突入し、数ターンを残してこれは勝ったかなー、と思っていたら、優良路線を完成させたシュウさんによって怒濤の追撃を受けることに…。パリに山と積まれた商品は2人の取り合いとなり、その結果、パリから商品がほとんど消え去る事態となりました。これはびっくり。

そこで盤上を改めて見回して、北端にあるタウンを繋いでいげば、パリにわずかに余っていた青商品を有効活用するルートが作れることを発見。そしてそれを実現したことで、ようやくこの長いゲームに決着をつけることが出来ました。本日2勝目です。
http://www.boardgamegeek.com/game/13925


三角貿易 / CORE HOUSE moon Gamer

そしてこのゲームで〆。3人。

moon Gamer

ヘビーローテの仲間に入ろうかという勢いになってきた良作。ルールは簡単で密度の濃い内容ながら、ほんとに30分で終わってしまうコンパクトさ。そして今回、初の3人プレイをしました。ちなみに3人プレイですと、インスト含めても30分くらいで終わります。すごい。

3人の場合、4人と感覚が異なるのはアフリカフェイズで、それは1ターンに9枚しかカードが配置されないためです。パターンとして最も多いのは、各王国に2/2/2/3枚と平均的にばらまかれるケースで、恐らくたいていはそうなります。

このフェイズの3順目で自分の手番が回ってきた時、ある王国に他のプレイヤーのカードが1枚しか置かれてない時、必然的にそこに自分のカードを置くことになるでしょう。これがなんとなく「仕事」をさせられたような気分になったのですけれども、実際にはそれで損をするケースは少なく、またこれが若干の駆け引き要素にもなっていることに気がつきました。なかなか面白いゲームです。

ゲームの結果はまた2位(…)。それはともかくとして、一緒にプレイした方々に好評だったのがうれしかったですね。また他にも持ち込む予定です。
mo-i(あっとまーく)jcom.home.ne.jp / CORE HOUSE 一瀬様


レポートは以上です。

フランスマップが白熱したこともあり、一之江では初めて例会の終わる時間までいました(が、アフターはお仕事のためにキャンセル)。やはり「蒸気の時代」は面白いです。希望者がいれば、次回の一之江でもまたプレイすることになるでしょう。

ということで、遅い時間までお付き合いいただきましてありがとうございました>参加者各位
楽しい1日でした。moon Gamer