21日(祝)は、高円寺で開催された「高円寺盤遊会」に行ってきました。高円寺盤遊会の詳細は mixi コミュニティをご覧ください。
[高円寺盤遊会] ※要mixiアカウント
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1982220
※主催者である月斎さんは、高円寺盤遊会をサークル活動ではなく「ゲーム会」であるとアナウンスしています。このエントリを読んで高円寺盤遊会に興味を持った方は、その主旨を十分に理解した上で、上記コミュニティで雰囲気をつかんでから参加されるようお願いいたします。
過去日記を調べたら。高円寺盤遊会へは去年の9月以来の参加ですか。月斎さんとはあちこちのゲーム会でよくお会いしていたので、そんなに間が空いていたとは思いもよらずびっくりです。
さて今回は朝の9時半から会場入りし、希望していた「アグリコラ」卓に入ろうかと思ったのですが… この日、会場には「アグリコラ」プレイ希望者が大量にあふれたため、場内にあるアグリコラ本体が不足してしまうという事態に。月斎さんが慌てて自宅まで本体を取りに戻り(お疲れさまです)、そのおかげでなんと3卓並んで「アグリコラ」が立つという、他ではなかなか見られない光景が見られました。
この日は梅雨明けしたのに朝から曇り空。気温はそこそこながら湿度のえらく高い夏の日。
Agricola (アグリコラ) / Lookout Games

動物コマ投入。4人。


この日、僕はゲーム本体ではなく、写真のように追加キットとなる動物コマだけを持っていきました。このコマなど追加キットに関する詳細はこちらのエントリーをご覧ください。
正直に言ってしまうと、このコマを使ったらもう元のキューブには戻れませんね。ゲームの雰囲気を高めるだけではなく、視覚的にもわかりやすくなるのでプレイアビリティの向上にも寄与しています。コマのサイズが少し大きめ(特に牛)なので、1区画に多くのコマを入れる時には複数マーカーを使うことになるかと思いますが、たいていは大丈夫だと思います。この動物コマについては、同卓のメンバーにも上々の評判でした。
このセッションでは、個々の希望を聞いて使用するデッキの種類を決めるということをしました。初プレイの方はEデッキを使い、他のプレイ経験者3人はKデッキのみ(!)を使いました。もちろん僕はKデッキです。Eデッキ以外のカードを使うのは初めてだったのでわくわくしながらプレイしましたよ。
配られた手札を見て、すぐに思いついたのが「曲芸師(Akrobat)」と「鉤型鋤(Hakenpflug)」のコンボ。この2つが場にある時に、曲芸師の追加アクションに「畑を耕す」を選択すると、そのタイミングで鉤型鋤の効果が発動するので畑が3つ作れます。曲芸師が旅の演奏家を行っているため、食料+畑3つを1アクションで一気にもらえるという素晴らしさ。実際にゲーム中でもこれが実現しました。
手札には「畑好き(Ackerfrohne)」があったのでこれも場に投入。この人は種まきアクションの「前に」小麦1個をもらえたり、あるいは小麦1個を野菜1個の変換する能力があるという、まさに農耕プレイには打って付けのサポートキャラです。場には見事に小麦の穂が一面に広がる畑が3面できあがりました。
なかなか順調な滑り出しだったのですけれども、さらにその上(しかも遙か上)を行ったのがShun.さんで、彼の場にはこちらが把握しきれないほどのカードが並び、さらに「ほうき(Korngarbe)」によって小さい進歩の大量補充まで行われました。この事態を何とかしようと終盤にちょっと動いたのですけれども焼け石に水だったようで、結果的には得点機会を失っただけに終わりました。Shun.さんはそのままリードを保ちつつ36点で勝利。僕は30点ちょうどで3位でした(2位は31点のrkusabaさん)。
勝敗はともかくとして、前回のセッションで大失敗をした食糧管理が上手く行ったのは個人的には収穫でした。Kデッキの面白さに触れ、さらに動物コマも大活躍した楽しいゲームでした。もう、すぐにでも再戦したい気持ちでいっぱいです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/agricola.html
Agricola (アグリコラ) / Lookout Games

ということですぐに再戦となりましたwww 5人。

前の卓から2人抜け3人入って5人プレイ。5人プレイは個人的に初めてです。デッキは、Eデッキ2人、Kデッキ2人、そしてIデッキ1人と分かれました。僕は前回に引き続いてKデッキでプレイ。
5人プレイでは、人数別のアクション6種が大規模に変更されます。全体的にひとつひとつのアクションが強力となって、選択肢が増加する感じ。このために4人と5人とでは世界がまるで異なる感覚を味わうことになります。ただ、人数が増えてもアクションスペースが増加するわけではないので、4人に比べたらきついバランスなんだろうなー、とか気楽に構えていたのですが…
いざ5人ゲームが始まったら、あまりの厳しさに脳がとろけそうになりました。序盤は生きていくだけで精一杯って感じ。食糧事情を改善するためにいくら考えても、確実な道筋が見つからないのです。これは自分だけではなく5人全員がそうだったようで、思わず「もしかしたら最後まで生き残ったらそれだけで勝ちなんじゃないの?」と弱音を吐いてしまいました。
さらに深刻だったのが材木不足です。複数の材木を獲得可能なアクションは2箇所のみ(材木1つだけならもうひとつあります)だからです。また、材木を調達可能なカードを誰も持っていなかったことも、この窮迫した事態に拍車をかけることになり、結局最終ラウンドまで材木の取り合いが続きました。何しろ、材木を確実に取るためにはスタートプレイヤーアクションを選ばなければなりませんでしたから。
また、大きな進歩カードに「かまど」と「調理場」が2枚ずつ、計4枚しかないため、少なくともひとりはこれらが手に入りません。当然ながら、これらがないと肉(家畜)を焼く手段がかなり限られてきます。小さな進歩や職業には家畜を食料に変える能力が相当数ありますが、それを持たない時には農耕か他の方法で食料を調達しなければなりません。早い段階でこれを見極めないと、気がついた時には手遅れになってしまうので注意が必要です。
ということでこのセッションは、手札の関係でやっぱり畑を展開することにしました。また「曲芸師(Akrobat)」を引いたので、地道に追加アクションで畑を作り、さらに「じょうろかけ(Kannengießer)」でレンガを食料に変換することでしのぎました。そして待ってましたの「愛人(Liebhaber)」で家のいらない子を作って何とか3コマを確保するに至りました(愛人はもっと早い段階で出したかったのですが、自給力の不足がそれを許しませんでした…)。
畑は順調に拡大を続け、野菜の栽培も手がけることに成功し、さらに「かまど」を購入することができたおかげで、あれほど序盤に絶望的だった食糧事情がやっと好転しました。しかし材木がまったく調達できない状態は変わらずに続き、おかげで増築がいつまでもできず、子供を増やすスキームに入れません(食糧はたっぷりあるのに!)。後でよく考えたら、ここでレンガの家に改築し、その後で増築すればよかったかもしれません。そうすれば材木争奪戦に巻き込まれることも無かったでしょう。

右の写真は最終ラウンド開始時の状態で、小麦と野菜は大豊作にも関わらず、材木不足で柵が立たず、厩で空白地帯を埋めるのが精一杯でした。家族コマも3個止まり、それに木の家2軒では明らかに得点不足です。
トップは確か37点くらいだったでしょうか。僕は順位的には2位ながら31点に終わりました。プラスボーナスを持ったカードが引けなかったのがちょっと痛かった。マイナス点がひとつも無かったのがせめてもの救いです。
それにしても「アグリコラ」5人プレイは壮絶な戦いでした。狭いマップで行う「蒸気の時代」6人プレイを彷彿させる過酷さ。そしてその困難な状況をうまく抜けきった時の爽快感は忘れられません。ひとり増えるだけでこんなにも大きく違うとは… 「アグリコラ」はもうしばらく楽しめそうです。
http://ejf.cside.ne.jp/review/agricola.html
レポートは以上です。
この時点でまだ夕方でしたし、持ち込んだゲームは他にもあったのですが、頭がすっかり疲労困憊状態で回りそうもなく、翌日の仕事にも影響しそうな体調だったので、早々に退散させていただきました。久しぶりだったり、初対面だったりした方とたくさんご挨拶できたし、アグリコラを連続2ゲームできたし、しかも面白かったしで、これ以上を望んだらバチが当たりそうな、そんな充実した1日でした。
一緒に遊んでいただいた方々には心から感謝いたします。
朝からお疲れさまでした>参加者・関係者ご一同様
またぜひ遊んでやってくださいませ。
コメント
コメント一覧 (4)
動物コマも素晴らしいですね。
Kデッキの「ほうき」の効果はやりすぎと思います(笑)
「今捨てた枚数」の誤訳ではないかなと思ったり。
5人プレイは本当に壮絶でしたね、木が全然取れないのを良いことに、職業3縛りの進歩を最初に出してしまったりして大失態でした。5人いれば誰かしら楽なプレイヤーはいそうな感じでしたけど、今回は皆さんギューギューでしたね。これもまた楽し、ですが(笑)
お疲れさまでした。今でもまだ2つのセッションの熱気が頭の中に強く残っています。素晴らしい1日でした。またぜひ遊んでやってくださいませ。できれば5人でw
「ほうき」に限らず、「アグリコラ」のカードテキストは曖昧なものが多すぎるように思いますね。お隣の卓でも効果の解釈で議論があったみたいですし。MtG のようにカードごとに詳細なケーススタディを解説した Card Ruling Summary のような資料があればいいのですけれども。
そんなに間隔があいていましたか(笑)
アグリコラは今が旬ですね。
私は1度しか遊んだ事がありませんが、今からみんなに追いつけるように頑張ってみます。
これからも高円寺盤遊会を盛り上げてください。
こちらこそお世話になっております。
過去日記を調べてもまだ信じられなかったくらい久しぶりの参加でした。月斎さんに限らず、高円寺には他のゲーム会で知っている人が多いので、今後も気楽に参加したいです。よろしくお願いいたします。
「アグリコラ」は旬でもあり、また定番になる可能性も大いにあります。ぜひ一度対戦を。