6日(水)は、千歳烏山のゲーム倉庫にて平日ゲーム会を開きました。参加者は、おのさん・康さん・ストーンRさん、そして僕の4人です。おのさんと康さんは、地元の茨城からの参加です。この暑い中、はるばるゲーム倉庫までようこそ。今回は、できるだけ参加者の方のリクエストに合わせてゲームを選びました。
温度はほどほどながら湿度の高い日。立っているだけで汗がダラダラ流れました。
Brass (ブラス) / Warfrog
おのさんのリクエスト。
意外にもおのさんからのリクエストが入りまして、まずは「ブラス」をプレイしました。
運河期は可もなく不可も無しで得点は全員がダンゴ状態。個人的には技術レベル2の産業タイルを配置できなかったことが痛い感じですけど、手持ちの産業タイルの山はすべてレベル2にしてあったので、鉄道期を迎えての臨戦態勢は整っていました。特に「造船所」のレベル2(得点18)がすぐにでも配置可能な状態になっているのが頼もしい限り。
が、初期手札には「造船所」を建設可能なロケーションカードがありませんでした。造船所カードはありましましたが、それを使うにはどこからか鉄道を引いてこなければなりません。ということでマンチェスターに「製鉄所」を建設し、そこからリヴァプールまで鉄道2本を引きました。資金的にはまだ余裕がありましたので、これで次の手番に「造船所」をリヴァプールに置けるはずだったのですが…
ここでストーンRさんが電撃的なアクションを行います。まず鉄道期の最初のラウンドで僕より後の手番でバーケンヘッドまで鉄道を引いた後、2ラウンド目では僕より先の手番となり、そのバーケンヘッドとリヴァプールの両方のロケーションカードをプレイし、そのどちらにもレベル2の「造船所」を建設したのです(!)。これだけで18×2=36点。前のラウンドでリヴァプールへ僕が線路を引いたことで石炭の輸送路が出来てしまい、この手がぴったりハマったわけです(バーケンヘッド-リヴァプール間は石炭を運べない)。
当然ながら僕が「造船所」を配置する機会も失われたわけで、正直言ってここで投了しようかとさえ真剣に思いました。が、ストーンRさんの資金が減ってしばらく動きがなさそうだったし、とにかく出来ることから順番にやろうということで、最重要方針を「鉄道」へ変更することにしました。資金の多くを鉄道建設に費やし、主な収益源を「炭坑」に求め、さらに「製鉄所」で得点を稼げれば、ひょっとして…
結果、ゲーム終了時には鉄道タイルが残り1枚になるまでばらまきまくりました。ただレベル4の「製鉄所」配置(9点)には失敗し、やっぱり得点的に追いつくのが難しいかなーと思っていたのですが… なーんと、ふたを開けてみればわずか1点差でトップ! 最後の最後でぎりぎり差すことに成功していました。諦めないで良かったー。
とはいえ、鉄道の重要性を知らなかった初プレイの方が2人いましたので、こんなにうまく行くことはこれが最初で最後でしょうね。後のことはまた後で考えるとして、今はこの勝利(実はブラス初勝利)の余韻にひたろうかと思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/28720
Pandemic (パンデミック) / Z-Man Games
おのさん+ストーンRさんのリクエスト。
お二人からリクエストが入ったので「パンデミック」をプレイしました。個人的にはこのゲーム久しぶりです。
他の方は全員が初プレイ。僕がプレイ経験があるので大丈夫かな? と思いまして、Epidemic カードを5枚入れる標準ゲームでプレイしました。役割分担は、康さんが「Researcher」、ストーンRさんが「Scientist」、おのさんが「Medic」、僕が「Dispatcher」で、「Operations Expert」がいないという形。Medic(衛生兵)がいるので、とりあえずは一安心。
序盤はなかなか順調。青と黄の地域でアウトブレイクを未然に防いだりしつつ、その間に青病原体に対する特効薬が早くも開発成功。Medic がヨーロッパから中東方面で活躍して、ここでの感染はひとまず安心の状態となりました。
が、序盤までは大したことがなくて放っておかれたアジアにて、赤の病原体がじわじわと増え続け、ついに上海でアウトブレイクが発生。その後、隣接している北京が Epidemic の対象になるなど不運な展開が続き、アジアに火がつきました。それも大火事です。
この時点で全員がアジアへ効率的に移動する手段に乏しく、準備を進めている段階で不幸にも上海が再びアウトブレイク。これで連鎖が重なってアウトブレイク回数が8回に達し、残念ながらここで敗北となってしまいました。
結果は結果として、このセッションは楽しかったですね。たまにやると良く出来たゲームだなぁと感心しきり。初プレイのお三方も、全員が「パンデミック」に満足していただけたようでなにより。
http://www.boardgamegeek.com/game/30549
Nefertiti (ネフェルティティ) / Rio Grande Games
康さんのご希望があったのでエントリー。
以前のレポートで、康さんが「プレイしたい」というコメントがあったのでプレイすることになりました。今回、ストーンRさんがちょっと変わったことをやってびっくり。それによってこのゲームの印象がだいぶ変わってしまいました…
ストーンRさんが採用した作戦は、「お金を集めまくる」ということ。「ネフェルティティ」では、プレイヤーの所持金と場に合計40デベンあって、これはゲーム終了時まで変わることはありません。いわゆる「銀行」はなく、プレイヤーがお金を支払う時は対象となる市場に支払い、またお金を受け取る時も市場からもらいます。
したがって、あるプレイヤーに資金が集中すると他のプレイヤーが必然的にお金がなくなります。このため、市場閉鎖時に資金不足のままトップで落札しなければならない状況に陥り、これはルールによって手持ちのギフトカードが1枚失われてしまいます。僕がプレイした過去2回のゲームでは、このような状況はゲームの最終盤にしか起こらなかったのですが、このセッションでは中盤からこのような綱渡りの状況となりました。
ストーンRさんは中盤過ぎには30デベン近くも集めていて、世の中の富の多くが1人に集中する形となり、他のプレイヤーは厳しい立場に置かれました。ただ、他のプレイヤーはカードを多く持っている(ストーンRさんは集金することに徹していたので保有カードは少なかった)ので得点的には優位にあったため、出来るだけ早くゲームを終わらせることが「貧乏」プレイヤーたちの至上命題になりました。
胃の痛くなるような展開の中、おのさんが人物カードの効果を有効に使って高得点を叩き出していきます。特に「筆記者(特定種類カードの決算を有利な条件で自分だけ行う)」の大量得点が圧巻で、これで得点が一気に3桁の大台に乗りました。これを終盤でストーンRさんが猛追しましたが、最後はわずかな差でおのさんの勝利に終わりました。
この「集金」戦法は確かに強力です。今後はこれが行われる可能性を常に考えなければならないでしょう(でもそれが楽しいかというと現時点ではちょっと微妙)。それと、「商人」「筆記者」は後半に使われるとえらく強力なので、早めに使ってしまうべきですね。システムは優れているのですが、全体的に得点計算が大ざっぱなのが惜しいという印象が残ったセッションでした。
http://www.boardgamegeek.com/game/35435
snip / M + A Spiele
僕が新たに購入したゲームで〆。
ドイツからの共同輸入で購入したゲーム。おのさんに独語ルールを読んでいただいたのですぐにプレイできました。いやー、買っておいて言うのもアレですけど、まさかアクションゲームだったとはw しかもけっこう面白い。かなり盛り上がりましたよ。
手番では、手持ちの円柱棒を1本場に出して、それを指で弾きます。棒が自分から見て水平の溝に入ったら成功、そうでなければ失敗です(垂直方向の溝に入っても失敗)。成功したらその棒はボード上に置いたままに出来ますが、失敗したら手元に戻さなければなりません。
棒を指で弾く前に、左右にスライドさせることができます。弾いた結果、他人の棒に当たってそれを動かしてしまった時には、他人の棒を元の位置に戻した上で、自分の棒を手元に戻して手番が終了します(失敗扱い)。自分の棒をすべてボード上の溝に入れた状態で、そのうちの1本が、自分から見て最も遠い位置にある溝に入っていたら勝利です。
こういうゲームにレビューは野暮ってもんです。棒が気まぐれに溝にハマると「おおー」とか歓声が上がったりして、全員が夢中になって遊んでいました。最後は僕が力加減をミスった棒が、たまたま奥の溝の入って大勝利。思わず片手を上げてガッツポーズを取りましたよ。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/4422
レポートは以上です。お昼からノンストップで遊びまくり、充実したゲーム会となりました。ゲームに夢中になっていたので、つくばからいらっしゃったお二人は倉庫内の見学する時間が十分に取れなかったとおっしゃっておりました。
楽しい1日をありがとうございました>参加者各位
またぜひ遊びにおいでください。
コメント
コメント一覧 (3)
全部やりたいゲームだったので、とても満足でした。
今度はじっくりゲームも拝見したいです。
(すにっぷは嫌いじゃないですねぇ)
こちらもレポートを書きました。コメントがありましたらこちらにお願いします(笑)。
楽しんでいただけたようで何よりです。
>>康さん
またお近くに寄った時にはお声をおかけください。
見学だけならいつでもどうぞ。
>>おのさん
まったく違うタイプのゲームを4つ遊べたので、僕にとっても充実した楽しい1日となりました。それと、英文ルールのない「snip」のルールを聞けたのはラッキーでしたね。これは拾い物です。またぜひおいでください。