24日(日)は、上北沢で行われたSGCの8月例会に行ってきました。前回とは打って変わって、今回の参加者は9人と少なめではありましたが、僕の方は持ち込んだゲームをすべて消化できましたし、いつもと変わらず充実した例会となりました。

猛暑一転。昨日からの小雨模様は止まず、肌寒いくらいのお天気でした。


Wizard's Gambit (ウィザーズ・ギャンビット) / Gryphon Forge Games

TCGにあらず。しかし内容はTCGに近く。4人。

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魔法使いたちが強力な呪文を多く手に入れることを目指します。「ウィザーズ・ギャンビット」は単体で楽しめるゲームではありますが、その内容はTCGに近く、その愛好者ならすぐに修得することが出来るでしょう(そして特殊効果ルールに潜む若干の曖昧さにツッコミを入れるでしょうw)。

場に4枚配置される「呪文カード」を取ることがゲームの目的です。手番では、手札から1枚の「素材カード」をプレイ(義務)し、任意で詠唱(まじないカードかギャンビットカード)をプレイします。素材と詠唱の順番は任意です。その後で1枚のカードを引き、手札が5枚を越えていれば5枚にして手番終了です。

呪文カードには、それを取るために必要な素材が描かれています。呪文を取るためには、素材は少なくとも3つ(多い呪文は9つ)必要です。各呪文カードは、それを「完成」させるための最後の1枚の素材カードを置いたプレイヤーが獲得します。ルールにより、各プレイヤーは1手番に1枚しか素材カードを置くことができないので、通常の手段では一度に呪文を完成させることは出来ません。

それらを補助するものが特殊効果で、たとえば手札から「まじないカード」をプレイすることでそれが使えます。さらに強力な特殊効果が、勝利条件でもある「呪文カード」であり、これは獲得した瞬間から使うことが出来るようになります。ただし、取った呪文カードは自分の前に順次重ねて置かれ、その一番上にある呪文しか使えません。

これらに「ギャンビットカード」というさらに強力な(しかし負担やリスクも大きな)カードも存在します。こうして、獲得した呪文カードに書かれた勝利点の総計が10以上になったら勝利です(勝利点の少ない呪文カードは特殊効果が強力になっています)。

基本的なメカニクスは古風とも言える堅牢な構造にしておいて、その一端を破壊する特殊効果にゲームバランスをぶん投げたカードゲームです。かつてTCGにハマった自分としては大好物なシステムで、そういう意味では楽しませてもらいました。

ただルールを読んでいた時から懸念していたことではあり、そして実際にそうなってしまったのですけれども、場が膠着状態に陥るとなかなか終わらない傾向にあるゲームではないでしょうか。互いに強力な呪文やまじないが飛び交い、最後の手段としてギャンビットカードもあり、他の3人からマークされ続けるのですから、勝ちきるには相応の運と、それをうまく利用するテクニックが必要です。

4人ではなく、2~3人くらいでまた試してみたい気持ちもありますけど、このタイプのゲームに触手を伸ばしてくれる人がもう少なくなっていることも事実。再プレイを期待しつつ、今はその機会を待ちましょう。
http://www.boardgamegeek.com/game/34843


Ostia (オスティア) / Pro ludo moon Gamer

2年以上ぶりのプレイ。ひとつ追加で5人。

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前回のレポートは、こちらのエントリーをどうぞ。ずいぶんとご無沙汰でしたが、最近になってやっと本体を手に入れたので再プレイがかないました。しかも念願だった5人プレイです。

前回のプレイでは3人で、公共広場への売却に際してダミープレイヤーのカードが公開されていました。このルール自体がどうもよろしくなくて、ゲーム全体の魅力が今ひとつ理解できずにいました。前のレポートは、このゲームは3人よりは5人でプレイした方が面白くなるのではないかというようなことを書きました。今回のセッションを終えた印象では、少なくとも3人プレイよりは5人の方が断然面白く感じましたね。

これは商館フェイズにおいて純粋に他のプレイヤーの動向のみを考慮すれば良い(4人以下の場合は乱数的処理が入る)というだけではなく、商品カードの山札管理にゲーム性がより高められるような効果がもたらされるのです。

商品カードの山札は51枚で、ターン開始時に各プレイヤーへ5枚ずつ(計25枚)が配布されます。たいていはプレイヤーの倉庫内に商品カードが備蓄されているので、ほぼ2ターンごと(偶数ターン)に山札が枯れます。このため、商品カードの相場(お金にするにもVPにするにも)が読みやすくなり、競りや商館・政府フェイズの駆け引きに集中できるようになります。

具体的に。商品カードは種類ごとに枚数が決まっているので、奇数ターンの競りに多く出現した商品は、偶数ターンに少なくなることが期待できます(逆もまた真)。これは特に、公共広場に配置された商品カードの枚数によって売却額が決まる商館フェイズにおいて重要な情報となり、それが故に、「豊作」の商品を政府への寄付(=VP)に回したり、あるいは倉庫に取っておいて後のターンに期待する、という行動が常識的に考えられます。

しかし当然ながら他人もそう考えるでしょうから、あえてその裏をかいて売りに出すという考え方もまたあるでしょう。このあたりの軽快でメリハリのあるわかりやすい流れは5人ゲームならではのもので、「オスティア」は5人が適正人数ではないかと僕が考える大きな理由となっています。

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ところで、港フェイズの競りについて、添付されていた日本語ルール(ゲームストアバネスト製)では簡潔に書かれすぎて少しわかりにくい表現があったので、英文ルールを参考に、以下のように解釈してプレイしました(合っているとは思いますが、とりあえずご参考までに)。

  1. 競りで価格をビッドする時は、最低価格と同額か、それ以上であればいくらでもよい。最低価格以上であれば、他のプレイヤーより低い価格や同額をビッドしても構わない
  2. 売り主が他のプレイヤーに売却する場合、売却先はビッドしたプレイヤーなら誰を選んでもよい(最高価格をビッドしたプレイヤーでなくても構わない)

さてこのセッションの結果ですが、残念ながら僕は最下位でした…orz 中盤に商売を重視しすぎて勝利得点を得られなかったことが最大の敗因です。このゲームは、各ターンに1点ずつでも良いのでVPを積み重ねておくことが勝ちきるために極めて重要なのです。しかしゲームそのものは大いに楽しみましたし、他のメンバーにも好評であったことは僥倖でした。貴重な5人ゲームとして、「オスティア」の名を記憶に留めておくことにしましょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/ostia.html


Batavia (バタビア) / Queenmoon Gamer

レース・ハンドマネージメント・エリアマジョリティ・えーとそれから… シャッフルして5人。

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プレイヤーは商人となり、東インド会社の交易所をめぐり、商品を集めて、より多くのお金を稼ぐことを目指します。いかにもドイツゲーム、という要素がちりばめられ、趣向の凝らされたメカニクスが特徴です。

「バタビア」には「会社」が5つ登場します。プレイヤーは、ある会社に対応する「船カード」を、他のプレイヤーよりも多く出すことによって、その会社の「会社マーカー」を得ます(会社の経営権を得たようなものと考えるとわかりやすいかも)。そして自分が持つ会社マーカーに対応する「交易所タイル」を獲得する権利も得ます。これは、盤上の「商人コマ」を移動させることによって獲得します。

「交易所タイル」には、全7種類ある「商品」のいずれかが描かれています。交易所タイルを獲得するたびに、その商品に対応する「商館」へ、自分のコマを1個だけ置きます。ある商品の商館に、ゲーム終了時に最も多く自分のコマを置いたプレイヤーは多くの得点を得ます。

また、「交易所タイル」自身もゲーム中に売却することで得点を得ることが出来ます。保有する交易所タイルについて、1社ごとに1枚ずつ(最大5枚/5社なので)出すことで加点します。ただし、この手番で獲得した交易所タイルと同じ会社のタイルを保有しているプレイヤーは、売却そのものが行えません。

船カードは得点を獲得するための起点として必要不可欠な要素です。ラウンド開始時に行われる競りに勝つことで、船カードを効率良く手に入れることが可能です。また手番で船カードをプレイしない代わりに2枚補充することも出来ます。

各プレイヤーが船カードをプレイし、それが場に25枚以上(4人ゲームの場合)になると「海賊」の襲撃が行われます。海賊は、場に最も多く置かれている会社の船カードをすべて除去してしまいます。海賊は、条件が満たされるたびに、プレイヤーの手番終了時に必ず発生します。

ゲーム終了時には、商館に置かれた各プレイヤーのコマの数を比べ、最大数を置いたプレイヤーにのみ点数が入ります(同点トップの場合は少ない点数が該当プレイヤー全員に加点されます)。その他、ルールに規定された点数を加え、最も多い点数のプレイヤーの勝利です。

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このセッションでの流れがたまたま悪かっただけかもしれませんが、序盤からずっと手札がどうにもならない状態で辛かったです。カードを競り落とそうにも、ダイス「1」が連続して出るなどして打開しようにも出来ず、そういう時に限ってプレイ順が5番目(手札が悪く、競りに1枚しか出ていない時に高値をビッドしてスタートプレイヤーを取っても意味がない)だったりして、まさに八方手詰まり。海賊でけしかけようにも、カードが出せないのではどうにもなりません。

終盤になってやっと動ける状態になりましたが時すでに遅し。先行したプレイヤーがゲームを終わらせ、結局いいところなしで4位。ただ、似たような状況のプレイヤーが(トップと大差とは言え)2位に付けていたので、やり方によってはもう少し上に行けたかもしれませんけれども。いずれにせよ、手札の引きが大きく影響するゲームだという印象を持ちました。再プレイ? うーん?
http://www.boardgamegeek.com/game/35248


Army of Frogs (蛙の軍隊) / Gen Four Two

「Hive」をデザインした John Yianni 作。ひとり抜けて4人。

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少なくとも7個以上の自分のカエルをつなげることが目的のアブストラクト色が濃厚な思考ゲームです。

まずランダムに袋から2個のコマを手元に置いてスタート。手番では、「コマの移動」「コマの配置」「コマの補充」を、この順番で、可能であればいずれも行わなければなりません。「コマの移動」は「Hive」でいうところのバッタと同じで、隣接したコマをいくつでも飛び越えて直線的に空いた場所へと飛びます。バッタと異なるのは、この移動を1手番で何回でも行えるということです。移動させるコマは自分のコマだけで、1手番ごとに1個だけ移動させることが出来ます。

「コマの配置」は、手元にある任意のコマ1個を場のコマに隣接するように置くことです。自分の手番では、自分の色のコマ同士を隣接させることは出来ません。他の色のコマであれば、どの色のコマとも隣接可能です。最後に、袋からコマをランダムに引いて手元に置きます。

コマの移動や配置には2つの禁則事項があります。コマを移動させた結果、場に配置されたコマの集合が複数に分断してはなりません。また、コマを移動させたり、あるいは配置することによって、互いに隣接するコマが1個しかない状態(Sigle Link)が3つ以上連続した状態になっていてはなりません(細長くコマをつなげてはならない)。

ゲームの目的は、自分の色のコマのひとかたまりが7個以上にすることです。自分の手番では必ずしも自分の色のコマを置けないというあたりがジレンマというか考えどころというか運というか、そんな感じ。

終盤になると、自分が勝つためというより、他人(特に次手番プレイヤー)を勝たせないようにするプレイが続くようになり、ちょっと重苦しい展開になります。もちろん思考ゲームですから多少重くなってもそれはそれでアリなのですけれども、単に他人の邪魔をするだけの手がずっと続くのは何だか退屈に感じました。

このセッションは、他プレイヤーが次手番プレイヤーの勝ち筋を発見し損ねたことにより、もちろんその次のプレイヤーの勝ちで終了。僕のまったく関係ない手番で終わってしまったために、だいぶ消化不良感が残りました。シンプルで筋は良いゲームなので、次にやるなら2人で試してみたいところです。
http://www.boardgamegeek.com/game/31449


Suleika (ズライカ) / Zoch Verlag

最後はこれで〆です。ふたり入れ替わりで4人。

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今年の年間ゲーム大賞候補にもなった「ズライカ」をやっとプレイしました。

自分の手番開始時に、盤上のコマを最大で90度まで方向転換することが出来ます(任意)。その後でダイスを振って、出た目の数だけコマを進めます。止まった先に他人の絨毯があれば、その広さの分だけお金を持ち主に支払わなければなりません。その後で、コマの周囲に自分の絨毯をルールに沿って配置します。

ルールはとてもシンプルでわかりやすく(良い意味で)古風さを感じさせます。コンポーネントの雰囲気もよく、ファミリーゲームとしては良い作りになっていると思います。自分的には、ゲームの奥行きが浅くて物足りない感じ。もちろん駆け引きのツボはあって、それはなるほど、とは思いました。

このセッションでは、絨毯を大きく広げすぎて誰も近寄らず、一方他人へフリコミが多くてあえなく敗退。このゲームでの典型的な負けパターンでしょう、これは。
http://www.boardgamegeek.com/game/29223


レポートは以上です。

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帰り間際、隣の卓では「アグリコラ」が立っていました(2人プレイ)。これはYOKさんが購入した英語版です。ちょっと失礼してカードやコンポーネントを見せさていただいたのですが、やはりドイツ語よりは英語の方がはるかにプレイしやすそうでした。

カードテキストも、僕の英語力では訳がいらないとまでは言いませんが、辞書で不明単語を調べればわかるくらいにはなっています。カードに通し番号が振られているのも、カードゲーム慣れしたアメリカ人らしい気配りです。

全体的に印刷の色味がドイツ語版よりもやや明るめとなっていましたが、これはもちろんプレイには何の問題もありません。ドイツ語版をすでに持っていますけれども、実物をみたら英語版も欲しくなってしまいました(アメリカではもう普通に買えますし)。

ということで、本日はお疲れさまでした>参加者のみなさま
また次回もよろしくお願いします。moon Gamer