
3日(木)は、千歳烏山のゲーム倉庫にて、ふうかさん、かろくさん、荒屋敷零壱さんをお招きしてゲーム会を開きました。この日は全部で3ゲームをプレイしましたので、それぞれエントリーを分けて簡単にレポートします。

まず初めは「Goblins, Inc. /(株)ゴブリンズ / Czech Games Edition」。2人ずつのチーム戦で競う、チーム戦のロボットコンストラクション+バトルゲームです(2〜3人で遊ぶルールもありますが、2+2人が本筋かと思います)。ちなみに「ゴブリン」は自分自身の種族のことです。なお、この日のゲームは1ラウンドのみ行いました。
ゲームは大きく「建設」と「戦闘」の2つのパートに分かれています。「建設」ではロボットを建設し、「戦闘」ではそれを闘わせるわけですね。チーム戦ですから、建設したり戦闘を行わせるロボットはチームごとに1体ずつです。

それぞれのパートでは、チーム2人で協力しながらロボットを作ったり、操作したりします。ですが、チーム内のパートナー同士で互いのコミュニケーションを制限するルールが建設・戦闘の両パートにもあり、なかなか思い通りにはいかないようになっています。
たとえば「建設」ではパートナーと会話ができません。「戦闘」では、ロボットの操作と戦術は別々に担当し、しかもパートナーが何を選択したのかを事前に知ることはできず、結果がもたらされるだけとなっています。

戦闘で勝ったチームには得点が与えられるので、プレイヤーはもちろんチームの勝利を目指します。しかしながらそれとは別に、戦闘終了時に各プレイヤーが所有する「秘密の目的」カードからも得点が発生することを忘れてはなりません。
これはパートナーにも知らされない、自分だけのまさに「秘密」の得点源です。「秘密の目的」カードは、ロボットを建設する前に個々のプレイヤーへ複数枚が配布されます。プレイヤーは、パートナーと協力してチームの勝利を目指すと同時に、彼を出し抜いて個人的な得点もこっそりと稼ぐ必要もあるのです。

なぜなら、ゲームの順位はそれらの得点の累積によって個々のプレイヤーごとに付けられるからです。形式的にはチーム戦ながら、実際には個人戦であるというひねくれた構造が「(株)ゴブリンズ」の特徴となっています。
「(株)ゴブリンズ 」は、同社の「ギャラクシー・トラッカー」を下敷きにしつつ、それとは異なる面白さをもっと手軽に表現しようとした作品です。本作で盛り込まれたダイスの多用や変則的なチーム戦は好みが分かれそうな要素ではありますが、ややマニアックな内容であった「ギャラクシー・トラッカー」より幅広い層の心をとらえる魅力ともなっています。
極私的には、ロボットが5x5のマス目ではなく、もっとロボらしい(?)フォルムであれば魅力3割増しだったのが惜しいなと思いました。この点についてはそれとなく宇宙船っぽく仕上がるギャラクシー・トラッカーの方が雰囲気があって好きですね。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/110524/goblins-inc
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