moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

カテゴリ: プレビュー・レビュー

Wars of Religion (ユグノー戦争) / 武蔵小杉ゲーム会 (11/19)

このエントリーは、War-Gamers Advent Calendar 2022 の24日目として投稿しました。

11/19(土)に、武蔵小杉にて開かれたゲーム会にお誘いいただきましたので参加してきました。参加者は、一味さん宇賀愛一郎さんと私の3人です。コロナ禍ですっかり対面ゲームとは縁遠い生活を余儀なくされてきましたが、4回目のワクチン接種するなどして家族の了承も得られたこともあり、久しぶりのゲーム会となりました。

Wars of Religion, France 1562-1598 / Fellowship of Simulations
ユグノー戦争テーマの3人ウォーゲーム。


Wars of Religionプレイ中撮影

「Wars of Religion」は、16世紀のフランス全域で、長期間にわたり断続的に続いたカトリックとカルヴァン派(改革派)プロテスタント(通称"ユグノー")による内戦「ユグノー戦争」を題材にしたウォーゲームです。

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12DaysOfChristmas

このエントリーは、ボドゲ紹介 Advent Calendar 2016 の24日目です。

✝ 概要

「12 Days of Christmas (クリスマスの12日)」は、2015年にEagle-Gryphon Gamesから発売されたKickstarter発のカードゲームです。3人から最大で8人まで遊ぶことができます。

クリスマスパーティなど、たくさんの人が集まる場で、誰もが楽しめるゲームのひとつとして、本稿ではこの「クリスマスの12日」をご紹介いたしましょう。

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ルール石炭輸送

このエントリーは、ボドゲ紹介 Advent Calendar 2015 の1日目です。

◆ルール川の水門はドイツ産業革命の扉を開けた

18世紀後半のドイツでは、ルール川を水運として活用し、ルートオルトに向けて石炭が輸送されるようになった。だが当時、ルール川の途上には複数のダムが設けられていたため、それが運行上の障害となっていた。それらの地点では、石炭を艀(はしけ)から艀へと移し替えなければならず、その工程で発生する振動や衝撃によって石炭が粉砕してしまい、品質の低下を招いていたのである。

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Credit: Hogenberg / CC BY-SA 3.0

この対策として編み出されたのが「水門」であった。ヴィッテンからルートオルトの間には、14箇所以上の水門建設が計画され、そして実際に建設されこととなった。これにより、石炭輸送のインフラとしてルール川の利便性が高まることとなり、19世紀末まで重要な存在であり続けたのである。やがて時代が進むにつれ、その役割は徐々に鉄道に取って代わられてゆく。

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Legends of Andor

Legends of Andor (アンドールの伝説) は、2013年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞したゲームです。この記事を書いている時点では未発売ですが、近日中に日本語版が発売される予定もあるようです。

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先日、「アンドールの伝説」の英語版を購入し、ショップ添付の和訳ルールを元に、6月のSGC例会にてプレイしました。

それは、エキスパートゲーム大賞ノミネートにふさわしい、充実した内容のゲームで、一緒にプレイしたメンバー共々、楽しい時間を過ごすことができました(※6月の時点では受賞発表前)。

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Full Metal Planete

4/20 (土) に、いたるさん、ふうかさん、かろくさんと僕の4人で、 Full Metal Planete / Ludodelire をプレイしましたのでレポートをお届けします。

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この日、本作をプレイすることになったのは、今年 2 月に初めてお会いしたいたるさんが、ゲーム倉庫の棚に置いてあった Full Metal Planete の箱を見るなり「やりましょう (0.2秒)」と提案されたことが発端です。

ルールをまだ訳していないことを告げると、翻訳もいたるさん自身が請け負うと即座に宣言されました。こうして、彼の並々ならぬ意欲に押される形でこの日のセッションが実現することとなった次第です。

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La Loire

3/24 (日) に、地元は千歳烏山で行われたSGC例会に参加し、La Loire (ロワール川) / Mind the Move を遊んできましたので、レビューとレポートをまとめました。

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◆概要
La Loire (ロワール川) は、Emanuele Ornella が 2012年に制作した経済ゲームです。彼は、Oltre Mare (オルトレマーレ / 2004)、Il Principe (君主論 / 2005)、Hermagor (ヘルマゴール / 2006)、Charon Inc (カロン株式会社 / 2010) など、国内でも和訳付きで発売された幾つものゲームを手がけています。

制作ペースは年に1〜2作のようで、そのほとんどはカードとお金を使った内容になっています。La Loire (ロワール川) は、まさしくそういう作品です。

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Locomotive Werks

2013/3/16 のレポートの続きです。前回レポート : http://moon.livedoor.biz/archives/52310082.html

この日、2つ目のゲームは Locomotive Werks (機関車工場) / Winsome Games | Queen Games でした。

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生産数が少なすぎる Winsome Games のプロダクトにありがちな、「気がついたらもう地球のどこでも入手難」な状態となって、すっかり幻のゲームとなっていたわけですが、Queen Games が Kickstarter (またおまえか) でがんばってくれましたので、こうして極東の島国でもようやく遊ぶ機会が得られました。実にすばらしいことです。ゲームの内容がオリジナルとリメイクとで違いがあるかどうかまでは調べていないので不明ですけれど。

国内ではメビウス頒布会で販売されましたので、そのうち一般販売も始まるのではないでしょうか。

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Express 01

3/16(土)は、地元の千歳烏山はゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。いらっしゃったのは、ふうかさん、かろくさん、いたるさんの3人で、僕を入れて計4人でした。この日は2時間級と軽量級を2ゲームずつ計4ゲームを遊びました。例によって、ゲームごとに分割してレポートします。

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namibia

ナミビア、と聞いて、これが何となく国名であるとはわかっても、その国がどこにあるのかまで知っている人は、おそらくそれほど多くはないでしょう。少なくとも日本では、ナミビアという国が話題になったことは、現在はもちろん、過去にもほとんどありません。

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ナミビアは、アフリカ大陸の南西部、南半球側に位置する国です。希望岬のある南アフリカ共和国の北西部と言えばわかりやすいでしょうか。

今回の記事とは関係がないので詳細には書きませんが、特に近世以降において、アフリカのどの地域にも凄惨な歴史が現在でも暗い影を落としています。ナミビアも例外ではありません。この国が成立したのは1884年で、それはドイツの植民地としてでした(ドイツ領南西アフリカ)。アフリカのほとんどの国がそうであるように、ナミビアの国境線も植民地を支配する側の国々の都合によって決められました。

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5五将棋

たまたま iPhone アプリで5五将棋(5五将棋 K55)を購入して遊んでみたら面白かったのでシェア。

5五将棋の概要についてはWikipediaをどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/5%E4%BA%94%E5%B0%86%E6%A3%8B

5五将棋をごく簡単に説明すると、5×5マスの盤で玉・金・銀・飛・角・歩各1枚ずつだけを使う将棋のバリエーションです。自陣が手前の1列のみ(敵陣に入ったりそこから移動した駒は成れる)なだけで、その他はほぼ将棋と同じルールです。

この類いの変形ミニ将棋は他にもいくつかありますが、5五将棋は特殊なルールがほとんど存在せず、きわめて将棋のルールに近いことが特徴です。なので、将棋の入門用ゲームとして使われることもあるそうです。

また、小さなアブストラクトゲームにありがちな問題のひとつである千日手については、「千日手は先手の負け」というルールが採用されることが多いようです。

5五将棋に慣れないうちは、序盤で膠着してなかなか盤面が先に進まないことが多くあるかもしれません(先に仕掛けた方が一時的に不利になりやすいため)。僕が5五将棋を知ったばかりのころは、それが不満でした。

ですが、何局も指しているうちにコツがつかめてくると、本将棋とは異なる駒の価値観や手筋がわかるようになり、局面ごとに打開策を考えるのがとても楽しくなってきました。たったこれだけのマスと駒の数だけで、変化に富んだ切れ味鋭いゲームを楽しめるとは思いもしませんでした。

5五将棋のiPhoneアプリ「5五将棋 K55」についても簡単にご紹介します。

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開発者はあの「柿木将棋」と同じく柿木義一氏です。優秀な思考エンジンと使いやすいインターフェース、それに多くの機能を持ち、5五将棋を理解するだけではなく、棋力アップにとても役立つツールとなるでしょう。

K55の特筆すべきは、高性能な思考エンジンの出来栄えです。Bonanza Method をベースにした自己学習機能が搭載されており、悪手をできるだけ繰り返さないような作りになっています。これがすばらしい。

たとえば対局中に人間が有利になった局面で、「待った」機能によって盤面を数手戻したりすると、コンピュータは先ほど指した手と異なる手を選択することがよくあります。手数が進んで悪手と評価された手が自動学習機能によって避けられ、別の手を選択したわけです。

K55 は有料アプリですが、無料で5五将棋の対コンピュータ戦を楽しみたければ、たとえば以下のサイトでプレイ可能です(要Javaランタイム)。開発者が異なりますので、当然ながら K55 とは別の思考エンジンが組み込まれています。これはこれで、ビギナーのうちはなかなか手強い相手になるのではないでしょうか。

余談ですが、この5五将棋アプリを知ってハマったおかげで、僕はようやくパズドラから足を洗うことができましたww 将棋をよく知らなくても、2人用のアブストラクトな思考ゲームがお好きな方はぜひお試しください。そして5五将棋を気に入っていただけたのであれば、そのうちぜひ対戦しましょう。

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