28日(水)は、つくばはおのさん宅にて開かれた平日自宅ゲーム会に行ってまいりました。TXに乗ったのが久しぶりなら、秋葉原に行ったのも久しぶり。以前に来た時はまだ工事中だったTXの地上入り口周辺が完成して整備されてました。でもスタバなのか… いや、どうでもいいんだけど。
さてこの日のお題は、ルールがドイツ語だったためにbiscoさん宅に積みゲーと化していたゲームがおのさん宅へ届けられたので、それらをプレイするという企画。もちろん独語ルールブックはおのさんに読んでいただきました。以下のレポートで「bisco便」と書かれたゲームがそれらにあたります。なお、正式なレビューは、biscoさんのブログで公開されます。なお、こちらのレポート中に書かれた用語は、かなり適当に僕が作ったものですし、ゲームの内容も記憶に頼って書いているので、不正確な情報が混じっているかもしれませんのでご注意をば。
このゲーム会の参加者は、午前中はおのさん、かゆかゆさん、僕の3人で始まり、午後からはふうかさんが合流して4人になりました。ふうかさんは(たぶん)初めてお会いしまして、というか当日までふうかさんがいらっしゃることを知らなかったので、個人的にこのゲーム会は軽くサプライズイベントにもなったのでした。言うまでもなく、女性が加わるとゲーム会はとても楽しいものになりますね。
ブラフとダイスと。2人ゲーム。bisco便。
かゆかゆさんと対戦。各プレイヤーは、笑い顔と怒り顔のコマ2個ずつと、無表情顔コマ1個の計5個ずつを持ち、自陣に伏せて置きます。手番では3D6して、出た目をルールに規定された組み合わせの中から選んで自分のコマを前進させます(コマ1個〜3個/1マス〜12マス)。コマは前進しかできません。相手のコマを飛び越すことは可能です。自分のコマが止まったマスに相手のコマがあれば、それはゲームから取り除かれます。こうして敵陣に達したコマは、ボード脇にある得点欄(6〜1点)で空いている最大数に伏せて置きます。ゲーム終了時、その得点欄に笑い顔コマがあればプラス、怒り顔があればマイナス、無表情コマは0点として計上し、総得点を競います。
ブラフが焦点となっているゲームで、それ以外の見どころはないくらいのシンプルさ。ダイスを3個も使うので、それがアヤとか駆け引きとか笑いとかを誘発する基軸になっています。
ただ、ブラフゲームがそもそも自分の気性に合わないし、シンプルすぎることが逆に苦手に感じてしまう、自分にとってはそんなタイプのゲームでした。なので当然のようにボロ負けです。
http://www.boardgamegeek.com/game/9253
なぜドイツ人はゲームにう○こを取り入れるのが好きなのか? 2人ゲーム。bisco便。
8×8マスのボードを使用し、対角のマスにコマをひとつずつ置きます。ひとつは茶コマでもうひとつは白コマで、プレイヤーはそのどちらかのみを担当します。ゲームは白コマの移動から開始します。コマはいずれもチェスのナイトと同じ移動(八方桂)が可能です。移動した先のマスには「馬糞」マーカーをひとつ置かなければなりません(義務)。その後で、盤上の任意の空いているマスに馬糞マーカーをひとつ置くことができます(これは任意)。以後、馬糞の置かれているマスにコマを移動させることは出来ません。
茶コマプレイヤーの目的は白コマをキャプチャすることで、白コマプレイヤーはできるだけ長い手番を逃げ回ることが目的になります。終了時の馬糞マーカー(2種類ある)によって得点計算しますが詳細略。互いに担当する色を変えて交互にプレイし、得点が高い方が勝ち。そんな感じ。ランドルフらしい、2分でインストが終わるシンプルなアブストラクト。何となーく既視感があるものの、ゲーム自体は面白かったです。作戦もあれこれ考えられますし。
例えば逃げる側の白プレイヤーも移動後に馬糞を置けますけれど、この日のゲームで僕はそれをしませんでした。ですが、茶プレイヤーの足を止めるためにあえて馬糞を置くという手があったかもしれないなー、とか帰りのTXの中でぼんやり考えが浮かびました。けっこう奥深いゲームなのかも。
ただーし! こいつにはゲームそのものではなくボックスアートに強烈な問題があります。なんでこんな写真をでかでかと使ったのかマジで意味不明なんですけど。しかもその問題写真のあるフタが下の箱と分離できない構造にもなっていて他の代用も不可。なんの嫌がらせ? 下のBGGへのリンク先とか biscoさんのブログでボックスの写真を見られますが、閲覧は自己責任でどうぞ。それで不快感を感じられたとしても僕は知りませんので。あえて言うなら食事中の人は見ない方が良いです。
このキワモノすぎるパッケージさえなければ手に入れることも考えるのですけど、それは絶対に無理ですからっ。しょうがないから自作でもしようかな。
http://www.boardgamegeek.com/game/6856
箱を作るところからがゲームです(←ありがち)。3人。bisco便。
2/8の日記へレポートを上げた「Cloak & Dagger」が元ネタになっているゲームです。「Cloak & Dagger」はスパイが種類の異なる秘密文書を封筒に集めることを目的にしていましたが、「Zeitreise」はタイムマシンでさまざまな時代を巡り、種類の同じ歴史イベントカードを集めることが目的です。ゲームの進行方法や基本的なメカニクスは「Cloak & Dagger」とだいたい同一です。
異なるのは、「Cloak & Dagger」ではオプション扱いになっていた特殊効果なカードが最初から組み込まれていることと、揃える歴史イベントカードの種類と枚数の多さ(13種×3枚ずつ39枚+特殊カード数枚)です。ゲーム準備時に、これらの歴史イベントカードが最初から箱の中に封入される点も異なります。
このセッションでは箱に入っているカードを全て記憶するようにしましたが、2/8の「Cloak & Dagger」プレイ時はメモを取って良いことにしていました。ただでさえ運の比重が高いゲームですし、「Zeitreise」でもそうした方がいいと思いますね。下の写真は後片付けの時の様子ですけれども、ゲーム開始時からこんなにカードがたくさんありますので、とても覚えきれるものではありません。
それと、他プレイヤーがどの時代ボックスを選んだのかがわかってしまうとゲームにならないので、他手番中はその様子を見ないようにしていなければなりません。「Zeitreise」ではコンポーネントが頑丈で大きいため、他手番時には完全にそっぽを向いていなければなりませんでした。一方「Cloak & Dagger」は小箱のデザインがシンプルなために遠目に区別が付きづらく、小箱を入れてある大箱もコンパクトなので、テーブルの下でカードの操作が行えます。なので、そこまで神経質になる必要はありません。
この日は単にプレイアビリティがあまりよくない&孤独なゲームと感じたに過ぎませんでしたが、後日シンプルな「Cloak & Dagger」をプレイしたら、「Zeitreise」の印象が少しだけ悪い方へ傾いてしまいました。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/19347
昨年の子供ゲーム賞ノミネート作。3人。新作。
新作なので説明は適当に(←)。最初はタイルをめくって、そのシンボルと同じ絵をボード上から探し、それに応じてコマを進めて、進んだ先に宝箱があれば開けることができます。これは磁石を使ったギミックになっていて、うまくそこに宝石があったら1〜2個もらえます。
これが一通り終わったら、持っている宝石を「はじき飛ばす」アクションゲームに移行します。ボードの中央から専用の器具(カタパルト)で、ボード外に置いた大きな船の模型めがけて、自分の宝石を一つずつ撃ち込みます。うまく船の中に宝石が入ったら1点です(下の写真参照)。
少なくとも最初のゲームは楽しいですよ。でも何回か遊ぶとボードの構成をすぐに覚えてしまうでしょうね(ノミネート止まりだったのは、それが原因かも)。大人が子供たちにゲームのやり方を教えてあげるような、そんなシチュエーションになら最適かと。このセッションはかゆかゆさんの圧勝。僕はひとつも宝石を船に入れられませんでした…
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/36727
ここで一時ブレイク。
お昼はインド料理の食べ放題バイキング(謎)でおいしくいただきました。
カオスなゲーム。特におのさんがカオスwww ここからふうかさんが入って4人。bisco便。
海賊船にある宝箱を開けて、その中にある宝物5点分を持って自分のスタート地点へ帰ることが目的。手番では2D6して、目の合計だけ自分のコマを進めます。もしどちらかのダイスに「6」の目が出ていたら、幽霊船長(フリント船長なの?)コマを6マスまで船上で動かすことができます。船上で幽霊船長に接触したコマは船から叩き出されます(宝物1個を失って海に落とされ1回休み)。また幽霊船長は船に装備された大砲を撃つことも可能で、砲撃目標となった陸地エリアにいるすべてのコマは1回休みとなります。
船の宝箱を開けるには、カギを船長室から取って、それを所持していなければなりません。カギには2種類あって、宝箱の錠前に合致したカギを使わなければなりません。でもカギの取得はランダムですし、宝箱の錠前のタイプを調べるには、宝箱のある船室に行って調べなければわかりません。うむ
さらにプレイヤー同士の決闘ルールもあります。決闘時の武器は素手かサーベル、あるいは鉄砲で、強さによってダイス振りの回数が決まります。決闘に勝てば相手からアイテムを1枚ランダムに奪えます。なお、武器はカギと同じく船長室にありますが、やっぱり入手はランダムです。
こういうゲームにレビューなんて野暮な話。ノリで楽しむのが一番です。直接攻撃系パーティゲーム(そんなジャンルがあるのかは知らないけど)の常として、このゲームでは各自が本能に任せて殴り合い撃ち合い飛ばし合いの果て、おのさんが幽霊船長に5回くらいはとっつかまって海にダイブされるという伝説プレイを披露してました
で、海に放り出されるたびにアイテムが1個ずつ無くなるものですから、最後には丸腰のまま、近くにいる目に付いた他のプレイヤーに見境無く殴りかかる(武器がないから素手で殴るしかない/しかも負けても失うものが無い/ひどい話だ)という聖職者にあるまじきバーサークプレイまで飛び出し、もはやゲームが面白いのかおのさんが面白いのかわからなくなるくらい失笑の渦に巻き込まれたセッションでございました。ははは…
ちなみに、終盤は必死に追いすがるおのさんとフリント船長の砲撃をかいくぐり、なんとか勝たせていただきました。面白かったけど、二度目のプレイがあるとはあんまり思えないな
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/3846
シャハトが前世紀にデザインした変則トリックテイク。4人。bisco便。
…説明&写真略。biscoさんにまかせた。
いや、まぁ、シャハトの言いたいことはわかるのだが。
http://www.boardgamegeek.com/game/12086
潜水艦脱出ゲーム。4人。わりと最近作。
沈みゆく潜水艦「レッドノーベンバー」の船員となり、降りかかる数々のトラブルを解決しながら、最後まで生き残りをはかるゲーム。このところ微妙に流行中の協力ゲーム的フォーマットながら、最後は潜水艦を見捨てて逃げ去るというオプションがあるシニカルさをも併せ持つ、何とも言えないブラックな雰囲気が漂うのが特徴です。プレイタイムがやや長めなのが欠点といえば欠点ですが、テンポがとても良いので、少なくともこのセッションは冗長な感じはしませんでした。
ところで、このゲームでもわれらがおのさんがやってくれましたw 終盤も終盤、端の船室に発生した浸水対策のため、そこへおのさんが移動したところ、運悪くそこに隣接する唯一の船室でも火災が発生。消火するアイテムを所有していなかったので、誰かが火を消してくれるまで閉じ込められることになってしまいました。この時点で残りわずか5分。
ところがさらに運悪く、おのさんがいる船室でも火災発生! なんとか自力で消化を試みるものの失敗、暗くて狭い船室でもう助からないと悟ったおのさんが取った行動は、まずコーヒーでウォッカの酔いをさますこと(超CoooooL!)。そしてその後、燃えさかる炎の中、ひとり静かに船室で白く燃え尽きていったのでした。合掌。下はその記念写真(緑のコマ)。
ひとりの尊い犠牲者が出たものの、レッドノーベンバー号は帰港し、他の乗組員3人は無事でした(ひとりはウォッカで酔いつぶれて寝てましたけどw)。これは面白いゲームだ。またどこかでやろうっと。
http://www.boardgamegeek.com/game/12086
これで〆です。4人。新作だよね?
久しぶりにハバのゲームをプレイしました。ふうかさんが購入してきたばかりの箱を開けて即プレイ。写真をご覧になれば一目瞭然で、牛(名前はエルザ)を倒さないように木製フォークでタイルを取り合う山崩し(将棋崩し)系のゲームです。これが意外にも盛り上がりまして、なぜかというとエルザの後ろ足が不安定なギミックになっているため、どきどき感がもうたまらんわけです。子供たちと遊ぶにしても、飲み屋で大騒ぎするにしても、どちらのシチュエーションにもハマりそう。
http://www.haba.de/haba/produktAnsicht.htm?c=PC_AK_74
レポートは以上です。
当日2日前あたりから微妙に体調が下降気味だったのですけど、このゲーム会が楽しすぎて吹き飛びましたよ。でもやっぱり疲れたのか、帰りのTXでは爆睡してましたけれども。
ゲームを提供していただいた biscoさん、そのルールを読んでインストしていただいたおのさん、そして同卓のかゆかゆさん、ふうかさんに厚く御礼申し上げます。おかげさまで楽しいゲーム会となりました。また機会がありましたら、ぜひともよろしくお願いいたします。