moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:ウント・テュース

20日(日)はSGCの3月例会に参加してきました。最大2卓ほどであまり参加者は多くなかったのですが、持ち込んだゲームはほぼプレイできましたし、軽いものと重いものを合わせて8ゲームほど遊べたこともあって、充実した1日となりました。

Flix Mix (フリックス・ミックス) / Adlung-Spiele

4人。アクション絵合わせゲーム。他人より早く、自分のデッキのカードを全て場に置けば勝ち。

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カードには6つの「ボタン」があり、場のカードと少なくとも2つのボタンの色を合わせるように重ねてカードを出して行きます。手番はなく、全員が一斉にリアルタイムでゲームは進みます。

アクションゲームが好きなYOKさんの勝利。ルールは簡単だし、たまにやるには面白いゲームだと思います。

ストレンジ・フルーツ / 創作ゲーム

ここで Bone5 さん登場。さっそくオリジナルゲームの「ストレンジ・フルーツ」を遊ばせていただきました。5人。

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6種類のフルーツにはカードとタイルがあります。自分の手番では山札から2枚のフルーツカードを取り、手札の中から1枚を場に置いて、望むのであれば任意のタイルを1枚だけ取ることが出来ます。

ある種類のフルーツが指定された枚数だけ場に置かれると、そこに数字のタイルが置かれます。以後、そのフルーツを場に出すことは出来なくなります。最初のフルーツは「3枚」が出されたら「打ち止め」です。次のフルーツは「4枚」、その次は「5枚」…と徐々に打ち止め上限枚数が増えていきます。

最終的に5種類のフルーツが「打ち止め」になります。打ち止めにならなかった残り1種類のフルーツはマイナス点の対象となります。最後に、手札の枚数・取ったタイルの枚数・打ち止めになった数字タイルなどによってスコアリングされます。

「フリンケ・ピリンケ」や「ハニーベアーズ」のような要素を取り入れつつ、さらに Bone5 風味で作戦の幅を広げた面白いゲームでした。まだテスト段階ということでしたが、あとはほんのわずかな調整で完成すると思います。

Dancing Dice (ダンシングダイス) / daVinci

ダイスを振ってより高い難易度のダンスを踊ることを目指すシンプルなダイスゲームです。6人。

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単にダイスを振るだけのゲームなんですが、さすがにSGCの濃いメンツには単純すぎたらしく、途中で無念の中断となりました。

僕はこういう何も考えないバカゲームがけっこう好きなので、またどこかに持ち込んで遊んでみたいと思います。

Australia (オーストラリア) / Ravensburger

メビウス便新作の複合決算型ゲーム。5人。

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オーストラリアの各地に飛行機を飛ばし、そこにカードを使って自分のレンジャーを降ろします。レンジャーの配置状況で条件に合致すると、そのエリアで決算が発生します。ちなみに決算には2種類あり、発生条件が異なります。

決算では、それが発生したエリア近辺に置いたレンジャーの数によって獲得する点数が決まります。ようするに、決算の前により多くのレンジャーを配置しておけばいいのですけれども、レンジャーの数には上限があり、配置するにはカードも必要なので、うまい配分とタイミングを見計らうことにずっと悩まされることになるでしょう。

ゲームの後半になると、決算が同時に多発しやすくなり、一気にポイント計算が白熱化します。中盤まで多少の差が開いていても気にせずに、後半に備えて体制を整えておくことが重要なようです。僕は序盤でレンジャーを使いすぎてしまい、点数的には延びたのですけれども身動きが取りづらくなり、後半にまくられてビリから2番目でした。

こぢんまりとはしていますが、うまくまとまっている佳作ではないでしょうか。突出した要素があるわけではないのですが、それなりに考える要素があり、今回は十分に楽しむことが出来ました。上級ルールはやや蛇足のような気がするので、またやる時には基本ゲームで遊ぶことになるかと思います。

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… お隣の卓ではグラグラカンパニーが立っていました …

Und Tschüss! (ウント・テュース) / Goldsieber

複雑系デザイナー、マーティン・ワレスが作った超お手軽カードゲーム。5人。

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次のゲームが立つ合間に1ゲームだけ遊びました。安心して遊べる面白いゲームですね。

Feudo / ZuGames

個人的には本日のメインディッシュ。4人。

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いわゆるマルチプレイヤーズゲームに、ドイツゲーム的な要素がまぶされたウォーゲーム。13世紀のイングランドを舞台に、4つの男爵たちによる覇権争いがテーマになっています。シミュレーションゲームではありませんので、歴史的背景は知らなくてもゲームは楽しめます。

自分が扱うユニットは10個だけです。自分のターンには、そのうち3つを行動させることが出来ます。各ターンの「戦略フェイズ」で、各プレイヤーがどのユニットを移動させるかを秘密裏に決めます。ユニットには兵力が書かれており、その数値と同じエリアだけ移動することが出来ます。自軍のユニットを通過することは出来ますが、一部を除いてスタック(ユニットの重ね合わせ)は不可です。

全てのユニットが移動を終了したら戦闘を行います。戦闘は単純な処理となっています。全ての移動が終了した後に、目標となるユニットや街などの周囲に、それよりも多くの兵力を隣接させてしまえば自動的に勝利します。つまり戦闘に偶然の要素はありません。その結果としてプレイヤー間の厳しい読み合いが生じるようになっています。この危ういパワーバランスが均衡する感覚は確かにウォーゲーム的なもので、何だかワクワクします。

面白いのはプレイヤーの行動順番の決め方です。ターンの開始時に、勝利得点の最も少ないプレイヤーが、全プレイヤーの行動順番を決めるようになっています。これがまた悩ましい要素で、移動は相手の出方を見ながら後から行った方が有利なのですが、戦闘は移動順で解決していくので、先に行った方が有利なのです。

例えば、プレイヤーAの「5」のユニットに、プレイヤーBの「3」と「4」というユニットが隣接していたとしましょう。もし、プレイヤーAの行動順番が先であれば、プレイヤーBのユニットのどちらかに勝利することができます。しかし、プレイヤーBの行動順番が先であれば、今度はプレイヤーBが勝利(Bは3+4戦力で、Aは5戦力なので)するのです。

では全てが計算ずくの行動になるかというと、イベントカードである「疫病」によって予定が大幅に狂ってしまうこともよく起こります。疫病はコマとして盤上に存在し、カードによって「移動」します。移動先にユニットがあれば感染し、その戦力はダウンします。疫病を治療するには、ゲーム盤の中央にある「修道院」に移動しなければなりません。

プレイヤーが使用するユニットは6種類あり、それぞれユニークな特徴を持っています。特に面白いのが「Milady(令夫人/ミレディ)」です。Milady 自身には戦闘能力はなく、それどころか敵ユニットの移動の障害にすらなりません。しかし、「Charm(魅了/チャーム)」という強烈な特殊効果を持っています。

もし、Milady が敵の Baron(男爵)に接敵すると、その Baron は「魅了」され、Baron 自身はもちろん、彼が所属する全軍ユニットの行動は、このターン中ずっと停止してしまうのです(!)。

この Milady も疫病に感染することもあります。こうなると「魅了」は行えなくなるのですが、今度は別の恐るべき能力が発動します。なんと「疫病の感染源」になるのです。Milady が行動した結果、彼女に隣接した敵ユニットは全て疫病に感染してしまいます。

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個性的なユニットを限定された指揮系統によって行動させたり、疫病によって兵力が損耗するなど、中世の戦いを抽象的ながら雰囲気良く表現することに成功しているゲームだと思います。

一昔前のゲームであれば、ユニットの移動は紙と鉛筆を使ったプロット方式だったでしょうし、戦闘にはサイコロを使ったでしょう。そういった煩雑な要素を廃し、ドイツゲーム的なメカニクスを積極的に取り入れることにより、競技性の高い作品に仕上げられています。

今回はルールを確認しながらのプレイでしたので2時間以上もの時間がかかりましたが、メリハリのある展開で面白かったです。プレイヤーの意志決定が直にゲーム進行に影響を与えるため、この手のゲームに対する慣れがある人の方が、よりなじみやすいでしょう。まだどこかでぜひ遊んでみたいですね。

Camelot Legends / Z-Man Games

アーサー王伝説をテーマにしたカードゲーム。3人。

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3つの地区(Location)に発生するクエストを、騎士などのキャラクターカードを使って解決し、より多くの勝利ポイントを獲得するゲーム。

メカニクスとしてはよくあるパターンなのですが、圧巻なのはカードに書かれた特殊効果。カード全てに異なる特殊効果が(もちろん英語で)ずらりと書かれていて、まるでトレーディングカードゲームのようです。

飛び交う特殊効果の激しい渦に翻弄されやすく、先を読むことよりも強いカードを引くことの方が重要だったりします。これがこの作品のゲーム性であり、楽しむポイントになっています。

Aquarius (アクエリアス) / Looney lab

最後の〆にバカゲーをエントリー ヽ(*゚∀゚)ノアヒャヒャ 3人。

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カードには5種類の絵が描かれています。これが1枚全面に描かれていたり、2分割・4分割して別の絵が描かれているカードもあります。自分の手番では、この絵につなげるようにして手札から場にカードを置いていきます。

ゲーム開始時に、「ゴールカード」というカードがまず1枚ずつ配布されます。各プレイヤーの目的は、このゴールカードに描かれた絵を7枚つなげることにあります。他人のゴールカードを見ることは出来ません。

じゃあ黙々とカードを置くだけかというとそうではなくて… 実は強力な特殊カードが何枚もあります。場のカードを動かしたり、手札に戻したりするのはまだかわいい方で、他人とゴールカードを交換したり、ゴールカードをシャッフルして配りなおしたりするカードまであります。

つまりですね、これは純粋な意味でのゲームではなく、特殊効果のあまりのバカさ加減を楽しむパーティツールだと思うのですよ。ええ、もちろん僕はこういうバカゲーが大好きですmoon Gamer またどこかに持ち込んで大騒ぎしたいと思います。あー面白かった。
2011/12/29余談:まさか日本語版まで作られるとは思いもしませんでしたw

レポートは以上です。
花粉症の対策をしまくって参加しましたが、それでもちょっときつかった1日でしたが、念願の「Feudo」をプレイ出来たのは収穫でした。帰りは、先週の HAL99 さん迎撃会の時にも利用したとんかつ屋(これがおいしいんだ)にて夕食を取り、いよいよ次週に開催されるゲームマーケットのカタログを回し読みしながら談笑しました。

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異色デザイナー・カール=ハインツ・シュミールの選挙ゲーム「Die Macher(ディ・マッヒャー)」を遊ぼう、という趣旨で行われたゲーム会に参加してきました。 参加者は、Mattyanさんりんちゅさんカワサキさん大和さん、そして僕の5人です。 場所は、このブログに何度も登場しているゲーム倉庫です。

「ディ・マッヒャー」は、ドイツを舞台にした選挙ゲームです。全部で7つの地方選挙を行って地方議会で議席を伸ばし、連邦政府での勢力を拡大していくような2段構造を持っています。これはドイツの選挙制度が、日本と同じように小選挙区と比例代表を併用したシステムであることを反映しています。

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プレイヤーは、ひとつの政党を担当し、まずは地方での政治活動を行います。それぞれの選挙では7つの政策(医療改革・社会保障・原子力エネルギー・ユーロ通貨統一等々)が争点になります。各政党は、どのような政策を「支持する」か、あるいは「支持しない」かがまず提示されます。

それぞれの地方選挙区では、そこの住民がどんな政策を「支持する」か「支持しない」かが提示されています。プレイヤーはそれを見ながら、自分たちの政策主張を限定的ながら変えてしまうこともできます。政党が選挙のたびに主義主張を変えていくというのは、シュミールの政治観なのか、それともドイツの選挙ではそれが普通なのかはよくわかりませんmoon Gamer

住民の支持政策も、政党がマスメディアを利用することによって、その一部を変えてしまうことができます。各政策について、支持であろうと不支持であろうと、それが自分の政党の主張と同じであれば選挙に有利になります。ここらへんを巡っての世論誘導合戦は、このゲームの面白さのひとつですね。

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※ゲーム開始直後の様子。まだドイツは平和だね~。クリック出来ます。

また、より強力な政治活動として「党役員(カード)」を各地方に派遣することもできます。これによって地方の支持政策をより強固なものにしたり、マスメディアへ協力を呼びかけたり、他政党へのネガティブキャンペーンを張ったりすることができます。と書くと複雑なようですが、処理自体はとても簡単に済みます。

党役員にはもうひとつ重要な役割があります。政策の近い政党と連合を組む機会をもたらすのです。政党が連合を組めば選挙でかなり有利になりますが、単独で選挙に勝利するよりもメリットが少なくなります。ここらへんは思案のしどころですね。

他にも、選挙集会を開いて得票率アップを図ったり、世論調査の結果を公表して政党の人気を上下させたりすることもできます。このように、選挙で有利な状況に持ち込む手段は数多く用意されており、ゲームの戦術に多様性を生み出す原動力になっています。

こうしていよいよ選挙に突入します。選挙集会コマの個数・政党の人気・政党の掲げる政策と地方が支持している政策の一致する数などによって、その地方議会の獲得議席数が決まります。

地方選挙で勝利すると、それは国の連邦議会に影響を及ぼします。地方選挙で勝利したプレイヤーは、その地方に配置されていた支持政策カードの1~2枚を、連邦議会の支持政策とすることができます。そして連邦議会の支持政策と自分の政党との支持政策が一致すれば、党員が増加(これも得点になる)します。

このような感じで7つの地方選挙を戦い抜いて、最終的に得点の最も大きな政党を担当したプレイヤーの勝ちとなります。

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※ゲーム中盤あたりの様子。あちこちの地方で各政党の選挙活動が活発になっています。
 クリック出来ます。

上にも書いたように、地方選挙に勝つにはたくさんの手段があり、それぞれにプレイングテクニックが存在します。細かな戦術を用いた局地的勝利の積み重ねが、やがて連邦議会を動かす大きな政治的な流れにつながるようなスキームに美しくまとまっており、ゲームとして実に見事な作品であると言えるでしょう。まさに奇才シュミールの面目躍如ですね。

ところで今回のゲームですが、プレイ経験者が2人ほどいたこともあって、てきぱきとゲームは進行し、何と3時間にも満たない時間で終了してしまいました。

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ルールブックには「プレイ時間4時間」とありますし、ウェブ上にあるどのプレイレポートを見ても5時間以上かかるようなことが書かれているので、相当に構えてプレイに臨んだのですが、意外とあっさりした展開となりました。プレイヤー間の交渉が少なかったこともプレイ時間短縮につながったのだと思います。

今回はシステムの理解と習得に時間がかかってしまったこともあって最下位に沈んでしまったのですが、ゲームの面白さは十分に堪能しました。

BoardGameGeek の高評価も、十分にうなずける作品です。時間のかかる重いゲームではありますが、これなら何回でも遊べそうだと思いました。ぜひまたプレイしたいです。ぜひぜひ。

ということで、本日は「ディ・マッヒャー」が意外と早く終わってしまったために、他に「Zoff in buffalo(牧場の春)」「Moderne Zeiten(モダンタイム)」「Viele Dinge(いろんなもの)」「Und Tschuss(ウント・テュース)」などを遊びました。

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「いろんなもの」でカワサキさんはやっぱり強かったですmoon Gamer 最後に、そのカワサキさん新作のテストプレイもちょこっとやりました。なかなか面白かったのですが、アクションゲームは僕の年代にはちときついです~(笑)。

ということで、ものすごく充実した1日を過ごしました。ゲーム倉庫は古いビル内にあって、ゲームプレイ環境としては決して万全ではないと思ってたのですが、工夫をすれば何とでもなると自信がつきました。
参加したみなさま、お疲れさまでした。またここで遊びましょう~

[ 余談 ]
ところで、サイコロで次のゲームを決めるってのはどうなのよmoon Gamer

 「3です」
 「じゃ、上から3番目の棚」
 「2です」
 「その左から」
 「4です」
 「1、2、3、えーと、4番目のゲームはこれです」

いや、本当にこんな感じでゲームが選ばれていましたmoon Gamer ゲーム倉庫ならではの試みですね(違)。

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18日(土)は、ライターのつばきさん宅で開かれた「Wallace会」と名付けられたゲーム会に参加しました。参加者は、つばきさんの他、puppiさん・かゆかゆさん・カエルさんと僕の5人でした。

「Wallace会」の Wallace とは、あの複雑系ゲームデザイナーであるマーティン・ワレスのことです。ワレスがデザインしたゲームに絞って楽しもうという趣旨で、このゲーム会が企画されましたmoon Gamer

僕は都合があって午後からの参加になりましたが、午前中には「ラ・ストラーダ」と「フォルダンプ」がプレイされていたようです。「フォルダンプ」はまだ未プレイなので、ぜひ参加したかったのですが残念ですねー

Und Tschuss!(ウント・テュース) / Goldsieber
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先日、袋小路でプレイしたばかりの「ウント・テュース」をまずプレイ。

このゲームはテンポ良く遊べるし、何度やっても飽きない不思議な魅力があります。ここのところお気に入りのカードゲームです。

今回は2回やって、2回ともあまり点数が伸びず。好きなゲームなんですが、どうも上手くなりませんねー

Age of Steam(蒸気の時代) / Warfrog

ここでワレスらしい重量級鉄道ゲーム「蒸気の時代」が登場しました。

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初めてのプレイという方が何人かいましたので、「最初の何ターンかは収支が苦しい」「荷物の運搬は計画的に」というようなことを最初に言い伝えておきました。ルール的にも、午前中に「フォルダンプ」をみなさんプレイされていたこともあって、プレイ中の混乱は特に無かったです。

「蒸気の時代」は、頭をフルに回転させるタイプのゲームです。どのタイミングであっても、ちょっとしたミスが取り返しのつかないダメージに繋がります。しかもそれを後で挽回するのも難しいために、ゲーム中は全方向に神経を尖らせながらの慎重で計算に基づいた理論的なプレイングが要求されます。この厳しさが「蒸気の時代」の魅力のひとつですねmoon Gamer

僕はもう6~7回目のプレイなんですが、成績はなーんとビリから2番目のブービー賞moon Gamer 久しぶりのプレイで感覚を忘れかけていたってのは言い訳で、プレイミスをいくつも重ねてしまいまったのは猛反省点ですね。こんなことじゃこのゲームは勝てません。

ゲームそのものは何度やってもやっぱり面白くて、ワレスの代表作と言っていいでしょう。機会があれば、拡張マップでぜひプレイしたいものです。

Der Weisse Lotus(白蓮) / TM Spiele

「蒸気の時代」が長くかかってしまったので、「クルクルケッコー」とかを間に挟みながらmoon Gamer、次のゲームを何しようかを検討してエントリーされたのが「白蓮」でした。

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「白蓮」は中国のマップを使ってプレイします。まず地図上のエリア宮殿・砦・寺院・村・水田がいくつか配置され、それを欲しいと思う場所にプレイヤーマーカーを配置します。

複数のプレイヤーがマーカーを配置したら、それぞれのプレイヤーが手札から「影響力カード」を出すことによってエリアの支配権を争います。影響力カードに書かれた数値が最も大きなプレイヤーが、そのエリアを支配します。

このゲームの最も大きな特徴に「皇帝」の存在があります。皇帝は宮殿を最も多く支配しているプレイヤーが担当します。皇帝プレイヤーは、戦いの順番を決めたり、同点の場合の勝者を決めたり出来ますし、黙っていても毎ターンごとに勝利得点が1点ずつ入ってきます。

このように皇帝プレイヤーはなかなか強力な能力を持っているのですが、他のプレイヤーは皇帝に対して反乱を起こすことも出来ます。反乱は「戦闘カード」を使います。

反乱は、反乱を起こしたプレイヤー(反乱のリーダー)だけではなく、全てのプレイヤーが参加できます。各プレイヤーは、反乱のリーダーに付くか皇帝に付くかを決めて(カードで意思表示をします)、任意の枚数の戦闘カードを裏返しに出します。そして全プレイヤーが一斉にそれらを公開します。勝利した側は、敗北した側のエリアを取ったり、勝利得点をもらうことができます。

エリアの支配は「影響力カード」で、反乱は「戦闘カード」と使い分けられているところがワレスらしい仕掛けです。これらのカードは一定枚数が毎ターン補充されますが、支配しているエリアの種類によって補充されるカードが増えることがあります。

今回、僕はこのゲームを初めてプレイしたのですが、ゲーム全体の印象は正直なところとても荒削りな部分も見受けられました。プレイヤーの意志決定にゲームバランスを頼りすぎてしまい、結局のところ普通の交渉ゲームとしてこぢんまりとまとまってしまっているような感じです。

しかし、ワレスの才能と特徴が随所に感じられるのもまた確かなのです。「白蓮」は一部で熱狂的なファンを生み出しており、その魅力の片鱗は理解できるような気がしました。もう一回くらいはプレイしてみたいと思っています。

ということで、このあたりで夜も更けてきましたのでお開きとなりました。

個人的には「蒸気の時代」にエネルギーの大半を吸い取られてしまった1日だったのですが、とても楽しかったです。またぜひこういう面白い企画のゲーム会をやりたいですね。

ちょっと体調が悪かった(また腰の調子が悪くなりまして…)こともあり、みなさんに余計な気遣いをさせてしまいました…反省…

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腰が痛いのを押して、袋小路9月例会に行ってきました。
医者からは安静にしてろと言われましたが却下(汗)。2日分の痛み止めを飲んで、腰回りをコルセットで締め付けて9時間ほど暴れまくり(←ダメ人間の典型)。でも面白かったからいいや(殴)。

時代劇3600秒(同人ゲーム)
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一部でカルト的な人気を誇る同人ゲーム。
プレイヤーは時代劇の監督となって、役者を揃えてイベントをクリアし、事件札(ようするに時代劇的な敵キャラ/忍者とか闇の仕事人とか、まぁそのあたりmoon Gamer)を倒すことを試みます。無事に倒せたらカードをもらって視聴率がアップするわけです。

いや、かなり盛り上がってすごく面白かったです。勝ち負けを競うようなゲームではなくて、ヘンテコな組み合わせや状況を楽しむタイプのゲームです。向き不向きはあるかもしれませんが、こいつはおすすめですmoon Gamer

チューテン(天九牌)
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日本では珍しい天九牌を使ったゲーム。香港映画などで天九牌を見たことはありますが、実物を触ったのは初めてです。

天九牌はドミノと同じようにいろいろな遊び方がありますが、本日はチューテン(長天)というゲームをやりました。

チューテンはシンプルなルールですが、博打的要素の強いエキサイティングなゲームです。結果はボロ負けでしたmoon Gamer それはそれとして、天九牌についてはちょっと研究してみたいところですね。

天九牌については以下をどうぞ。本日、天九牌を持ち込んでいただいたあらいさんのサイトです。
http://www.rumic.gr.jp/~arai/t9pai/

Mixx(ミックス) / Drei Magier
moon Gamerここらへんから、新たな袋小路名物を狙っている「ライトゲーム猿プレイ」開始♪

このゲームは、atog 師匠のサイトで、何やら怪しい紹介がされていたので購入したゲーム。確かにこれは、大人がやると詰め将棋のようなゲームになることも、まぁあるでしょうねmoon Gamer

今回は全員が初めてのゲームということもあって、和気あいあいなつぶし合いに終始しました(笑)。次はもうちょっと厳しくやってみようかと。

Und Tschuss!(ウント・テュース) / Goldsieber
moon Gamer本日の「ライトゲーム猿プレイ」第2弾。メンツはミックスと同じ。

「ウント・テュース」は、複雑系ゲームデザイナーであるマーチン・ワレスの軽妙な一作。場のカードを手札で競っていって取り合います。軽いようで悩み出すと止まらない系(謎)。

ゲームに独特のリズムがあって、飽きずにいつまでもやっていられそうな感じ。「徹夜でずっとやり続けてもいいですよね」とは、この場に参加したとあるプレイヤーの感想。確かにそうかも。

Feuer Schlucker(大道芸人) / Ravensburger
moon Gamer「ライトゲーム猿プレイ」第3弾。2ゲームやって、最初はメンツは変わらず。2ゲーム目は+1人。

「大道芸人」は、クニツィア先生お得意の「出して引いて」カードゲーム。手札から自分の山札にカードを1枚ずつ出していって、その結果で観客(=ポイント)を獲得します。

シンプルなルールで、誰にでも楽しめる良いカードゲームです。笑いを誘う「人間ピラミッド」が、ちょっとだけイカス(笑)。

FBI(FBI) / Commissario
moon Gamer「ライトゲーム猿プレイ」第4弾。メンツは5人のまま。

「FBI」は、あの6ニムトをデザインしたクラマー作のちょっと変わったカードゲーム。

プレイヤーは捜査官となり、出来るだけ怪しそうな容疑者を逮捕して留置場にぶち込んで点数を競います。しかし、善良な市民を逮捕してしまうとマイナス点になります。ただまぁ、けっこうやっちゃうんだなこれが(゜~゜;)

ルールを読んだ時にはちょっと手順が煩雑かなとも思いましたが、やってみるとそうでもなかったです。プレイヤー間の細かい駆け引きもあって、最後までじっくりと楽しめます。このゲームはネット上の口コミで評判を呼んでいるみたいですが、それもわかりますね~

ということで、猿プレイはこれにて終了~♪

Fly me to the Moon(同人ゲーム)
moon Gamer

50~60年代の米ソ宇宙開発競争をテーマにしたカードゲーム。

当時のロケット・機材・人物などがふんだんにカード化されています。ルールは、ちょっとだけ「キルドクターラッキー」っぽい雰囲気があります。ちょっとだけですが。

僕はこの時期の宇宙開発競争にものすごく興味があって、中学生の時には夏休みの自由研究テーマにしたくらいです。ですから、このゲームの雰囲気自体はとても好きなんですよ。ただ、ゲーム自体はやや荒削りな印象が否めず、ちょっと残念だったなぁ。でもまたやりたいなぁmoon Gamer

ピラミッド・ピラミッド / ホビーベース
moon Gamer

国産ゲームにしてはコンポーネントが豪華絢爛な「ピラミッド・ピラミッド」をプレイ… なんですが、期待しすぎたせいか、どうもノリが悪い感じ…

ダイス運とカード運という2つの偶然による要因がゲームの展開を支配しており、それがあまりにも不自由に感じたからかもしれません。もう1回くらいやってからまたレポートします。

Bonobo beach(ボノボビーチ) / Kronberger
moon Gamer

島にひし形タイルを置いていって、すばらしいスポットからポイントを得るゲームです。

Kronberger 社のゲームは他にも「トムチューブ」「ロストバレー」をプレイしましたが、いずれもひし形タイルをつかうタイル配置系ゲームです。

僕がプレイした上の2ゲームは、ひし形タイルの角が尖っていて、タイルの交点にコマを置くようになっていました。そうすると、タイルとボードの段差が出来てしまい、そこにコマが置きづらかったりしたのですが、ボノボビーチは、ひし形タイルの角がうまくカットされていて、とてもプレイしやすくなっていました。これはいい工夫だと思います。見た目もこの方がいいですし。

とても軽いゲームで、30分もあれば終わります。手堅くまとめられた佳作ですね。

Viele Dinge(いろんなもの) / Adlung-Spiele
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ちょっと変わったワードゲーム&パーティゲーム。場にはさまざまな絵が描かれたカードが並べられます。そこから、指定された文字から始まる言葉に当てはまる(連想される)と思うカードを取っていきます。

その後で、取った絵のカードから連想した言葉を発表して、それをみんなが納得すればOK。そんな感じmoon Gamer

自分の貧困なボキャブラリーにのたうち回りながらのプレイでしたが、とっても面白かったですよ。またぜひやりたいな~

Villa Paletti(ヴィラ・パレッティ) / Zoch
moon Gamer

何かわかりませんが、1年に1回くらいはやりたくなるヴィラ・パレッティをプレイ。やー、久しぶりにやると燃えますな。

今回のゲームは、果敢な挑戦を試みた他のプレイヤーが、健闘空しく塔を崩してしまい、ごっつぁん勝利をいただき☆

Saboteur(お邪魔者) / AMIGO
moon Gamer

ずいぶん前にメビウス便で届いたまま未プレイだった「お邪魔者」が、本日の締めゲームとなりました(2ゲーム)。

このゲームは、もつれた時の疑心暗鬼がものすごく可笑しいmoon Gamer 毎回のようにこんがらがった状況になればいいのですが、展開によってはあっさり終わってしまうこともあります。そこらへんがちょっとだけ惜しい作品かな。

以上です。体調が悪かったわりには12ゲームもやりました。おかげで、2日分の痛み止めを9時間で飲み干しました。大バカ者かもしれませんmoon Gamer

ということで次回までには治しますので、またよろしくお願いします>関係者各位

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