moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:カルテル

5日(土)は、千歳烏山のゲーム倉庫にて、旧版の Funkenschlag (電力会社・電気ショック) / 2F-Spiele をメインにした、名付けて「旧電力会社の会」を行いました。

「電力会社」と言えば、新版の Funkenschlag (Power Grid) がゲーマーズゲームとしてすっかりポピュラーになっています。しかしその一方で、旧版「Funkenschlag」の方は、日本でも一部のショップで扱われていたので所有している人も多いはずなのですが、残念ながらプレイされているところをこれまであまり見かけたことがありません。

それは「旧Funkenschlag」が相当な手間と時間のかかるゲームであったことが要因かと思われます。旧版ではマップに「送電線」をクレヨンで描き、都市と都市を接続するというシステムになっており、それはまるで鉄道ゲームのようです。

ご存じのように、新版ではその点が大幅に簡略化することによって大変にプレイアブルなゲームとして生まれ変わりました。他にも、ルールの改訂やコンポーネントの刷新が行われており、プレイアブルでバランスの良いゲームとして再構成されています。

つまりこの「旧電力会社の会」は、やや荒削りで手間のかかる旧版をわざわざプレイするための企画なわけで、まさにフリーク的愉悦を追求する執念に満ちあふれたゲーム会であると言えるでしょう。

ということで今回は、つなきさんが発起人となりまして、かゆかゆさん・Rael さん・カエルさん・ファラオさん、そして僕の6人で行われました。驚くにはあたりませんが、ゲーム的にもゲーム倉庫のキャパシティ的にも上限の人数が集まったことになります。ほんと、みんな好きだねぇmoon Gamer

Happy Dog / 学研 moon Gamer
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到着が遅れた人がいたので、待ち時間を利用して話題の「ハッピードッグ」をプレイしました。5人。

このゲームを90年代のクニツィアなテイストのゲームと言ったのは SAWADA さんですけれども、まさしくそんな感じ。

ゲーマーにとって古き良き時代(ってそんな前でもないけど)が呼び起こされるかのようなノスタルジックな感情にひたれる(そして評価も甘くなる)作品。ああ、昔のドイツゲームってこんな感じだったよな、ってこれ国産ゲームですから。「くにちーめー」ってそれも違うし。

何か変なことを書いてますが、しっかり作られた面白いカードゲームであることは確かです。安いし、入手しやすいし、悩ましく面白いしでお買い得。一部カードのデザインがわかりにくい(ドラゴンとフェニックス)のがちょいと残念かも。

Funkenschlag (電力会社・電気ショック) / 2F-Spiele moon Gamermoon Gamermoon Gamer

そして待ってましたの「旧電力会社」。6人。

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マップを広げてみんなの一言「ちいせー」。このゲームのマップは、A3のカードケースに入れてだいぶ余るくらいのサイズしかありません。マップには都市とその他の地形(平地・山地・海・河川)が「ドット(点)」によって表現されています。ドットとドットの間に送電線をクレヨンで描くのが正式なルールです。

しかし、クレヨンでは小さなドット間に正確に線を引くのはなかなか難しく手間がかかります。また、同梱のクレヨンセットの中には「黄色」が含まれていまして、こいつの視認性が極めて悪いこともわかりました(ルールにも記載されています)。ということで、このセッションでは硬質カードケースの上から水性マーカーで送電線を引くようにしてみました。

さて、旧版の構造も基本的には新版と同じです。発電所を競りによって獲得し、エネルギー資源(石炭・石油・廃棄物・ウラン)を購入して発電所に配置します。マップに「建設」を行って、接続した都市に自分の発電所で資源を消費することで電力を供給し、利益を得ます。発電所カードの内容がやや異なっていたり(01から存在するなど)、ウランがゲーム開始時に市場に無いなどの若干の違いはありますが、(少なくともルール的には)それほど大きな違いではありません。

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大きな相違点はやはり「建設」でしょう。新版では送電線はマップに記載されており、ルールにしたがってコストを支払って目的とする都市にプレイヤーマーカーを配置することだけでしたけれども、旧版では実際に送電線をクレヨン(今回は水性マーカー)で描画することになります。

新版と異なり、開始地点となる都市にはコストはかかりません(無料)。その後、ドット間に送電線を結ぶたびに、結んだ先のドットの地形に応じてコストを支払います。あるドット間には1本の送電線しか引くことは出来ません。ただし、ドットそのものは他のプレイヤーと共有することが可能です。

各プレイヤーは、他のプレイヤーと異なっていさえすれば、どの都市を開始地点としても構いません。以後、ゲームを通じて、開始地点の都市から伸ばした一連のネットワークを構成しなければなりません(離れた位置に送電線を引くことは不可/プレイヤーごとにネットワークは独立しています)。

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この建設ルールのため、ゲームはかなり長引きます。初期資金が30エレクトロしかない(新版は50)ために、特に序盤は建設コストの負担がかなり大きく、したがってゲームの展開そのものが新版に比べてスローモーです。

ドット間には1本しか送電線が引けないので、最短距離となる土地を先に押さえることもまた重要なテクニックになります。このあたりはクレヨンで線路を引く鉄道ゲームの感覚に近いものがあり、今回のゲームでも「無駄とわかっていても長く送電線を引かざるを得ない」という状況が幾度と無く起こりました。

このシビアな土地争奪戦は、新版では抽象的に表現されている要素です。地形の存在によって、都市間の距離も一見するだけではなかなかわかりにくいのですが、それにプレイヤー同士の思惑が入り込むことによって、さらに場が混沌としてきます。そのため、キャッシュフローが潤沢になる中盤過ぎのターンオーダー(特に建築の順番)には細心の注意を払う必要があるでしょう。

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今回のセッションでは、ルールが不明確な点は新版のルールにしたがって解釈しました。送電線を描くという要素が増えたことによって、新版プラスαなボリュームたっぷりの内容楽しめます。ただ、マップの都市配置や発電所のデータなどはやや大ざっぱで、その点はさすがに新版の方が優れています。

今回のゲームは実質4時間以上もの長い時間がかかりました。ゲームは終盤できれいに収束するので問題ありませんが、序盤~中盤はやや間延びした感じがしました。ただ、送電線を引く作業はそれ自体が楽しいですし、やるべきことや注意すべきことは常にある程度見えているので、ゲームを通じて緊張したバランスにはなっているとは思いました。

総じて、個人的には大変に楽しめたセッションとなりました。序盤で失敗したのが痛く、始終勝負には関われませんでしたけれども、次回への反省点にはなりました。ぜひ再戦したいゲームがまたひとつ増えたようです。
http://www.ps-hiroshima.com/board/funkenschlag.htm (電気ショック)
http://ejf.cside.ne.jp/review/funkenschlag-neu.html (新電力会社)

Spooks (スプークス) / Steve Jackson Games moon Gamer
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幽霊屋敷からの脱出。6人。手札を無くすことが目的になります。

カードの種類が大まかに5種類(5スート)あります。最後にプレイされたカードによって、手番プレイヤーがプレイするカードの条件が決まります。その条件に合致したカードがプレイ出来ないかしたくなければ、カードごとに決められたペナルティが発生します(1スートだけ例外あり/詳細略)。

手札を無くしたプレイヤーが発生したらゲームは終了で、その時点で残っているカードが罰点として記録されます。これを何ゲームか続けて、最も罰点の少ないプレイヤーの勝利となります。

手軽でちょっとテクニカルなストップ系のバリエーション。ストップ系ゲームをあまりやったことがない人ほど、このゲームは新鮮に感じて気に入るかもしれませんね。個人的にはこのゲームは何回か目のプレイでしたけれども、相変わらずスコアリングルールが不満です。
http://ejf.cside.ne.jp/review/spooks.html

Cartel (カルテル) / Gamut of Games moon Gamer
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ここで2人がお帰りになって4人になりました。リクエストがあったので「カルテル」をエントリー。

以前からこのブログで書いていますが、序盤の不運によってゲームにならないバランスを解消したセットアップルールを作り、それを導入してみました(詳細略)。これ自体は効果があったので良かったのですが…

またインストミスをやっちまいました orz

ゲーム途中でミスに気が付きましたが、以前にもやった失敗をまたやってしまいました。大反省。
本当に失礼しました>参加者の方々
http://moon.livedoor.biz/archives/52218311.html

レポートは以上です。
メインディッシュの「旧電力会社」は、これまでまったくプレイする機会に恵まれず、新版が発売されたことによってますます疎遠になっていたのですけれども、つなきさんのおかげでやっと遊ぶことが出来ました。

発売当時、このゲームが評判を呼んだのもうなずけるまずまずの良作だったと思います。新版はこれから何度も遊ぶかと思いますが、時にはまたこの旧版に戻ってきたいですね。このまま埋もれ指すには惜しい作品ですから、ぜひまた機会を設けてやりましょう。

本日はお疲れさまでした>参加者のみなさま
またぜひ遊びましょう。

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21日(日)はSGC例会に参加してきました。今回の参加者は常連が中心で、人数は12人前後とそれなりでした。このくらいの方がSGCらしいと言えるかもしれません。それと、ボードゲームキングダムの紹介記事を見たという10代の初参加者がお1方。

僕はといえば、今例会では Atog さん持ち込みゲームばかりを1日中遊びました。事前に Atog さんの日記で持ち込みゲームを確認していたので、今回は最初からそのつもりでいました。僕も2点ほど持ち込んではいたのですが、それは Atog さんが万が一参加不可能のなった時のための非常用ゲームでして、幸いにして使わずに済みました。

Atog さんも僕もSGCではゲームを持ち込む側のメンバーということもあり、例会参加者がやや少なめのSGCでは同卓になる機会が少ないのです。今回のレポートでもおわかりのように、Atog さんはやや古めでマイナーなゲームを持ち込まれることが多く、これらは僕の個人的な好みとも合致するので、以前から一緒にセッションを囲みたいと思っておりました。

Totopoly / Waddingtons Games moon Gamer

調教と競争。6人。

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「Totopoly」は競馬をテーマにしたゲームです。タイトルだけ見るとモノポリーの亜種のようですが、内容はかなり異なります。ちなみに BoardGameGeek では 1978 年製となっていますが、ルールブックを見たら 1972 年製となっていました。

ゲームは2つの段階に分かれており、まずは自分の馬を調教するゲームから行います。まず各プレイヤーに3枚ずつのカードがランダムに配布されます。このカードは、大きく分けて「競走馬」と「ビジネス」の2種類があります。

競走馬は12頭あり、その実力に応じて4色(1色につき3頭ずつ)に分けられています。それぞれの競走馬は、厩舎から出発して、盤のマス目をぐるりと1周して再びまた自分の厩舎に戻すことを目指します。競走馬はサイコロを使って移動させます。

競走馬が移動したマスが誰かが所有するビジネスのマスであれば、そこに書かれている金額を支払わなければならないことがあります。また、レースで有利になるカード(カラーカード)や、逆に不利になるカード(ホワイトカード)を受け取ることもあります。他にもイベントカードのようなカードを引いたり、カードに指示があれば、それを手札としてキープすることも出来ます。

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全ての競走馬が元の厩舎に戻ったら調教は終了です。ここでゲーム盤をひっくり返して、いよいよレースが開始されます。

各プレイヤーは、レースの開始前に、どの馬が勝つかを予想して秘密裏に記録用紙に書いておきます。所持金以内であれば何頭にもいくらでも賭けることが出来ます。ちなみに賭け方は単勝のみ(つまりトップの馬を当てるだけ)で、配当は10倍の固定です。

レースもやはりサイコロを使います。コース取りをうまく行ったり、ボーナス移動のマスなどを利用しつつトップを目指します。コースのあちこちにはイベントが発生するマスもあって、さまざまな追加ボーナスやアクシデントなどが起こります。ゴールに到達するためには、サイコロでちょうどの目を出さなければなりません。

レースは1~3位が確定したら終了です。規定された賞金が支払われた後、賭に勝ったプレイヤーには配当が支払われます。最終的に、最も多くの資金を所有しているプレイヤーの勝利となります。

サイコロ勝負のエキサイティングな競馬ゲームです。古いゲームということもあって運の比重がかなり高めではありますが、その中でもやはり考えどころはあります。まずは気合いを入れてサイコロを振り、出た目に一喜一憂しましょう。
http://www.boardgamegeek.com/game/2607

Cartel (カルテル) / Philip Orbanes moon Gamermoon Gamer

コマだけは僕の持ち込みです。4人。

moon Gamer

Atog さん持ち込みゲーム第2弾。リクエストが入ったこともあって「カルテル」がエントリー。どんなゲームかは、こちらのレビューをどうそ。

今回は企業カードが盤上でかなりばらけてしまって、効率的な収益体制を整えることに、かなりの手間と資金を浪費することになってしまいました。個人的に、これまでプレイした「カルテル」で最悪の展開とも言える不運さだったと思います。5ラウンド終了後に株券が3枚しか残っておらず、もはやこれで勝負ありの状態となりました。

このセッション全体では、第3ラウンドで Atog さんがいきなり $250 の企業を競りにかけて買収することに成功し、序盤に豊富な収入源を得て、そのまま逃げ切っての勝利となりました。

以前から感じていて、このブログでも何回か書いていますが、やはりこのゲームは序盤の運不運の差が激しすぎるような気がします。後半に盛り返しても、序盤で大きく先行したプレイヤーを止めるのは相当に難しいのです。

ゲーム開始時に手札となる企業カードを3枚ランダムに配布しますが、例えばこれをドラフトのように1枚ずつ選択して取っていくようにしたり、あるいは株価を最初から$20にする、というあたりを真剣に検討してみたいと思います。いいゲームなので、本当に何とかしたいです。
http://www.boardgamegeek.com/game/507

Flucht aus Mangrovia (マングローブ密林からの脱出) / Mattel moon Gamer

赤カードをひたすら握るゲーム(違?)。4人。

moon Gamer

軽いゲームを、ということで Atog さんがエントリー。
…って軽くなかったです(゚-゚;)

各プレイヤーは2つのコマを持ちます。これを2つともゴールさせたプレイヤーの勝ち。マスを進むにはカードを使います。ただし、各マスには猛獣がいるので、タイルを置いて塞いでからでなければ、どのマスにどのコマも移動させることは出来ません。

カードには「タイルを置くマスの色」が2~3つ指定されています。スタートマスから見て、最も近い指定された色のマスにタイルをまず置きます(このタイルを使い切ってしまったら、ゴールに最も近い指定された色のタイルを除去します)。

さらにカードには「コマの進むマスの色」もひとつ指定されています。コマのいる位置からゴール方向に見て、最も近い指定された色のマスにコマを進ませます。ただし、その途中にタイルが配置されていないマスがあったら進めません。指定されたマスに他のコマがあれば、さらに先の色のマスに進めます(タイルが置かれていることは必須)。

序盤から中盤にかけてはわりと面白かったのですが、終盤にずぶずぶ感がどうにもこうにも… ゴールのマスは「赤」です。つまり、進むマスの色が「赤」のカードはとても重要で、何しろこれが無ければ上がることが出来ません。このあたりはルールブックにも記載されています。

運悪く「赤」のカードが引けなかったり、他人が「赤」のカードを使用しないで手札に持ち続けていたりすると、自分のチカラだけではどうにもならない状態に陥ります。実際、僕がこのセッション引いた「赤」のカードはたった1枚だけで(ゲーム開始から終了までで1枚だけ)、そのカードで1つのコマをゴールさせましたけれども、後は全く何もすることは出来ませんでした。

基本的なアイデアは素晴らしく、実に筋の良い作品でしたが、ゴールのルールはもうちょっと何とかするべきではなかったかと思いました。こんなことで捨て置くには本当に惜しいゲームなので、このあたりをうまい具合に処理するアイデアを考えてみたいところです。
http://www.boardgamegeek.com/game/797

Garden Competition (ガーデン・コンペティション) / Toccata moon Gamermoon Gamer

お花畑と雑草。3人。

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あの「ヴェニスのパトロン」と同じメーカーの作品です。少し前に購入してルールを読んでもいたのですが、今ひとつゲームの構造がピンと来なかったこともあり、これまで全くプレイする機会に恵まれなかったゲームです。

ゲームのテーマはガーデニングです。プレイヤーの目的は、ガーデニングの品評会で最も高いポイントを上げることです。そのためには、審判が高い評価を下すであろう品種の花を自分の庭に植えなければなりません。

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品評会で評価の対象となる品種の情報はカード(審判カード)によってプレイヤーに与えられます。これらはカードは、自分だけが見ることの出来るカード1枚・隣り合ったプレイヤーと共有するカード2枚・場に伏せられたカード3枚と、合計で3ルートの情報源となっています。

このゲームには、プレイヤーの他に、どのプレイヤーにも属さない「隣人」がいます。「隣人」にも庭があって、ゲーム開始時にはいくつかの花が植えられます。「隣人」は品評会には出ませんが、プレイヤーに資金を提供したり、親密になることでプレイヤーに花の苗床を譲ったりします。しかし「雑草」の発生源ともなるので、その点には注意しなければなりません。

自分の出番では、5つあるアクションから2つを行います。2回同じアクションを行っても構いません。

「隣人」の家に自分のキューブを配置することで親密になることが出来ます。すでに親密になっている「隣人」に仕事を紹介してもらうことで報酬のお金をもらえます。お金をもらわずに仕事をすれば、さらにその隣人から好意を得ることが出来ます。

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もちろん自分に庭に対するアクションも出来ます。花屋から苗床を購入することで、それを自分の庭に植えることが出来ます。花屋の苗床は、大きいほど値段が高いのですが、種の状態であれば$1で購入することが出来ます。また、自分の庭に雑草が生えていれば、それを除去することも出来ます。

品評会で良い成績を上げるためには情報収集も必要です。場に伏せられた3枚の審判カードのうち1枚を秘密裏に見ることが出来ます。ただし、そのためには$2を支払わなければなりません。

ラウンドの開始時にイベントが発生することもあります。隣人から花を譲ってもらったり、場の審判カードが1枚だけ公開されたり、あるいは雑草が発生したります。

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雑草は庭を荒らす困りものです。雑草が生えた庭のマスには花を植えることが出来ません。しかも雑草はどんどん増えていきます。増えるのは隣接した家の庭で、隣人を介して他のプレイヤーの庭にまで浸食することもあります。

12ラウンドを行ったら、いよいよ品評会が行われます。全ての審判カードが公開され、該当する花が自分の庭に植えてあればポイントが計上されます。ただし、庭に生えている雑草はひとつにつきマイナス1点となります。最終的に、最もポイントの高いプレイヤーの勝利です。

このゲームのルールを翻訳した Atog さん直々にインストしていただきました。そして実際にプレイしてみて、やっと「ガーデン・コンペティション」の魅力を理解するに至りました。テーマが斬新であり、メカニクスが少し変わっていることもあって、序盤から中盤過ぎにかけては新鮮な気持ちで強くゲームに引き込まれました。

しかしながら終盤の流れはずいぶんと淡泊に感じてしまいました。最終ラウンドに至っては、誰が何をしても同じなので、ほとんどが無意味なアクションで流すということが起こりました。さすがにこれでは芸がありません。これは3人ゲームだからということなのか、それともプレイヤー全員が雑草の手入れをこまめにしていたので、場に緊迫する状況があまりなかっためなのかはわかりません。

少なくとも3人プレイの場合に限っていえば、もっと雑草が発生するタイミングを増やすとか、雑草を増加させる処理をもっと過激にするなどしてもいいような気がします。

やや荒削りな点が見受けられはしましたが、ほんの少しのルール改造で何とかなるゲームだと思います。とりあえず、今回のセッション自体は十分に楽しむことが出来ましたので満足です。
http://ejf.cside.ne.jp/review/gardencompetition.html

moon Gamer

レポートは以上です。
最後に「Qwitch (Switch:スイッチ)」 moon Gamer を誘われたのでちょこっとプレイしました。

が、疲れていたこともあってまるで頭が働かずに大敗。いや、ハードなゲームばかりやった例会の最後にアクションゲームというはかなり辛いものがありますね…

いろいろ書いてしまいましたが、珍しいゲームや初プレイのゲームなどがじっくりと遊べて、とても意義のある充実した1日となりました。このような機会を与えていただいた Atog さんには心から感謝いたします。Atog さん所有で遊びたいゲームはまだたくさんありますので、またぜひやりましょう!

ということで、帰りは改装したペッパーランチで食事会+大騒ぎのおしゃべり90分。みんな元気だなぁ。
ともあれ、お疲れさまでした。次回もまたよろしくお願いいたします>関係者各位

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23日(土)は、千歳烏山ゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。先月に引き続き、10~20年来の古いゲーム仲間の方々が集まりまして、僕を入れて4人で遊びました。

東京は前日から夏らしからぬ肌寒いくらいの陽気で、この日もあまり天気がよくありませんでした。おかげで風邪気味で体調があまり良くない状態でしたが、薬と強力な栄養ドリンク(タイ製)を飲んで、何とか最後までやり通しました。

Kreta (クレタ) / Goldsieber moon Gamer

美しいアートワークが秀逸な陣取りゲーム。

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リクエストが入ったのでエントリー。やはり新作はみんな気になるようです。

序盤でマップの両端で交互に得点計算が行われる極端な展開となり、コマの配置や移動に気を遣う神経質な流れになりました。そのため、このゲームは2時間以上もの熱戦となりました。

ダウンタイムの長さが今回も気になりましたが、じっくり考えて行動しないと、今回のような密度の濃い展開にならないでしょう。それくらい難しいゲームでした。

最後まで接戦となりましたが、農作物マーカーを重点的にとり続けたプレイヤーの辛勝となりました。ゲーム中盤で、マップの端で3人がもみ合っている隙に、残り1人が農作物を黙々と収穫していたことがあったのですが、結果としてそれが功を奏したようです。そういう勝ち方もあるんだなぁ、と感心することしきり。

Cartel (カルテル) / Gamut of Games moon Gamermoon Gamer

このメンツでは初プレイ。レビューはこちらをどうぞ

moon Gamer

このゲームもちょっと極端な展開になりまして、3人のプレイヤーが隣接する企業を手札(プライベートオファー)から購入して次々とつなげられたのに、残った1人だけが手札がバラバラで苦戦していました。

このままではじり貧となるだけということで、苦戦しているプレイヤーは、かなり無理をして高価な企業の競り(パブリックオファー)を仕掛け、債券と株券を組み合わせて購入することで何とか収益を上げていました。展開によってはこれでも十分に戦えるのですが、今回は他の3人の引きが良すぎて、結果としてこれはあまり効果がありませんでした。

このゲームをプレイするたびに思うのですが、序盤で運に見放されると、回復不能な難しい展開になるのを何とかしたいです。「カルテル」の面白さは、序盤の資金不足を解消してからの、経営方針をめぐる決断やプレイヤー間の厳しい駆け引きにあると思っていますので、そこにたどり着くまでに脱落させてしまうこともないと思うのです。

「カルテル」が発売された70年代のアメリカならそれでも良かったかもしれませんが、さすがに現在の感覚ではこれはシビア過ぎます。個人的には株券の1枚の価格を最初から$20にするとか、1人だけ株価$10のままなら、自動的に$20に引き上げるなどの救済をするとかしたらどうだろうと考えています。

Niagara (ナイアガラ) / Zoch

このゲームを開始する直前あたりに大きな地震がありました (((( ;゚Д゚))))

moon Gamer

個人的には、ゲーム大賞受賞後の初プレイです。実は軽いゲームのつもりでエントリーしたのですが、厳しい読み合いになりまして、終了まで90分ほどもかかりました。へとへとです(汗)。ゲーマーが集まると、こういうことになるんですね。

僕は2隻目のボート投入のタイミングを間違えて、天候にも恵まれなかったこともあり、2隻とも宝石を積んだままナイアガラの露と消えました… 負けていたので一発勝負に出たわけですが、パドルタイルの枚数を考えずに荒波に突っ込んでしまったのは大失敗でした。

Karibik (カリブ) / Winning Moves moon Gamermoon Gamer

最後はこのゲームで〆ました。

moon Gamer

しかし僕は相変わらずこのゲームに勝てる気がしません。どうして人の波長に合ったプレイをわざわざ選択してしまうのか…  バッティングゲームでそれはもう致命的なわけで、今回もまぁひどい展開でした。

今回、「4」と「5」を投入した船をどちらも動かすことが出来なかったラウンドが2回もありました。結果として隠れ家に宝箱を運んだのが1回だけなんですから、そんな状況では勝てるはずもありません。orz

レポートは以上です。
地震の影響で電車の運行に混乱があり、ダイヤが乱れまくっていたみたいですが、みなさん無事に帰宅できたようです。お疲れさまでした>参加者各位

東京では震度4クラスの地震ならわりとよくあるのですが、震度5クラスになるとさすがに珍しいです。ゲーム倉庫の入っているビルの周りは商店街なのですが、地震発生直後はしばらくざわざわと騒がしかったです。携帯電話も通じにくくなっていました。

地震中はゲーム倉庫の棚が激しく揺れていましたが、特に何かが崩れたわけでもなく、幸いにして何の影響もありませんでした。ニュースでも大きな被害は出ていなかったようです。

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Cartel (カルテル) は、企業を次々と合併していって、より大きな資産を増やすことを目指すゲームです。

発売は1970代前半の古いゲームなのですが、基本的な構造がシンプルながらしっかりした作りのゲームで、今でも十分に通用する内容になっています。昨年末からこのブログで何度も登場していますが、本日はきちんとご紹介してみましょう。

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プレイングボードです。

52個の企業スペースが描かれています。四隅にはプレイヤーの株券などを置くエリアがあります。

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企業スペースはこんな感じです。

企業名・シンボル・そして枠の色はゲームでは意味を持ちません(識別しやすいように付けられているだけです)。

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企業を獲得した場合は、該当する企業スペースにプレイヤーマーカーを配置します。企業スペースに書かれている数値は、左側が「企業価値」で、右側が「年間利益」です。

「企業価値」は、その企業を所有するために必要な最低限のコストです。「年間利益」は、その企業が毎年(毎ラウンド)生み出す利益額です。いずれも単位は100万ドルです。

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あるプレイヤーが隣接したスペースにある企業を所有することに成功すると、その間に書かれた数値をボーナスとして利益に計上することが出来ます。

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このようの4つの企業を獲得すると、○で囲まれた数値をさらにボーナスとして利益に上乗せすることが出来ます。

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各企業スペースに対応して企業カードが1枚ずつ計52枚あります。企業スペースと同じ情報が記載されています。

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拡大するとこんな感じです。意味はプレイングボードの企業スペースと同じです。

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上は、このゲームに入っているプレイヤーマーカーです。各プレイヤーごとに11個ずつあります(重要)。

オリジナルのマーカーは、ちょっと識別に難があるような気がしましたので、僕は下のポーカーチップを代用しています。この記事でも、このチップを使って説明しています。

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こちらは債券です。

企業を債券を使って購入することが出来ますが、その場合は年間利益が減ります(詳細は後述)。

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これは株券です。

各プレイヤーごとに9枚ずつあります。この株券はプレイヤーの所有する企業利益によって価値が上昇します。

このゲームでは、企業の年間利益・ボーナス利益・そして株価の上昇益の3つだけが資産を増加させる要因です。

株券は時価でお金のように使うことが出来ます。ただし買い戻すことは出来ません(かなり重要)。

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ゲームの準備では、まず各プレイヤーに「10」の企業カードがランダムに1社ずつ無料で配布されます。これはプレイヤーエリアに配置し、対応する企業スペースにプレイヤーマーカーを置きます。

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無料配布された企業カードに書かれた「年間利益」を、財務レポートシート上で1ラウンド目の「Current Profits(現在の利益)」の欄に記入します。

※財務レポートシートはゲーム付属のものは小さすぎて使いづらいので、BoardGameGeek に登録されているものを使うことをおすすめします。

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株価は初期値で「10」です。株価テーブル上の指定された位置にマーカーを置きます(ちなみにこのガラスマーブルは僕が用意したものです)。

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これがプレイ開始時のプレイヤーエリアの状態です。さらに$10(×100万ドルですが、ややこしいのでここではこのように表記します)ずつの資金を受け取ります。

さらに、ルールに規定されたやり方で各プレイヤーごとに企業カードを3枚ずつ配布して手札とします。これを「Private Offer」と呼びます。これは、企業カードを所有しているそのプレイヤーにしか購入することが出来ない企業であるという意味です。

プレイングボードには、ルールに規定された方法で3枚の企業カードを公開して配置します。プレイングボード上に配置された企業カードは「Public Offer」と呼ばれて、誰でも購入可能な企業となります。

余った企業カードは裏向きにして山札とします。これでゲーム開始です。


スタートプレイヤーから時計回りに手番を回します。プレイヤーは自分の手番で、3つのアクションのうち1つを選びます。

 1.企業の購入
 2.企業の競売
 3.パス


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「企業の購入」は、自分の手札にある企業カードから任意の1枚を選んで購入するアクションです。

まず、手札から出した企業カードに対応する企業スペースにプレイヤーマーカーを置きます。

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企業カードは、自分のプレイヤーエリアの企業カード置き場に置きます。

そして企業カードに書かれた「企業価値」に書かれた金額を購入資金として支払います(支払い方法は後述)。

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企業カードに書かれた「年間利益」を、財務レポートシート上にある該当ラウンドの「New Profits(新たな利益)」に記録します。

もし、ボーナス利益が発生していたのであれば、その金額も加えて記載します。

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そして最後に企業カードの山札から1枚取って手札に入れます。

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「企業の競売」は、プレイングボードの企業スペースに公開されている企業を競売にかけるアクションです。

公開されている企業を1枚選び、それを競売にかけます。競売は全プレイヤーが参加します。

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競売は「秘密入札・一切公開方式」で行います。財務レポートシート上にある「Secret Bit」に入札金額を記入します。手番プレイヤーは、少なくともその企業の「企業価値」と同額の金額を入札しなければなりません。その他のプレイヤーは、入札しない(×と記入します)ことも可能です。

全員が同時に入札額を公開し、最も多くの金額を入札したプレイヤーが対象の企業を獲得します(ですから、手番プレイヤーは獲得出来ないこともあります)。※同額トップ時の処理は省略します。

その企業を獲得したプレイヤーは、購入した時と同じように、プレイヤーマーカーを企業スペースに配置し、年間利益と(もしあるなら)ボーナス利益を財務レポートシートに記録します。そして落札した金額のお金を支払います(支払い方法については後述)。

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落札したかどうかに関わらず、手番プレイヤーは手番の最後に企業カードの山札から1枚を引いて手札に入れた後、任意の1枚をプレイングボードの企業スペースに公開します(つまり公開企業が補充されるのです)。

「パス」は、企業の購入や競売をしない、あるいは出来ない時に行うアクションです。

パスをしたプレイヤーは、企業カードの山札から「2枚」の企業カードを引きます。それを手札に入れた後、任意の「2枚」をプレイングボードの企業スペースに公開します。

※このゲームでは、パスと言っても何もしないわけではないのです。


さて、このゲームの最大の特徴が「企業購入時の代金支払い方法」です。これは3つの方法を自由に組み合わせることが出来ます。

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まず「債券」

企業価値が「20」以上の企業では、その代金の半分を債券を使って支払うことが出来ます。たとえば、「20」の企業カード購入時には「10」の債券が使えます。「50」は「25」、「100」は「50」、そして「250」は「125」の債券が使えます。

1枚の企業カード購入で1枚の債券が使えます。債券を使うと支払額が半額になりますが、その企業の「年間利益」も半額になります。なので、財務レポートシートには半額分の金額を記載します。

※ただし、半額になるのは企業の年間利益だけです。ボーナス利益はそのまま受け取れます。

また、ゲーム終了時には債券でまかなった資金を利子を付けて返済しなければなりません。いくら返済するかは債券に書かれています。プレイヤーが債券を使った場合、プレイヤーエリアの「Bonds」と書かれた位置に置いておきます。

つまり、債券は誰かが使うと枚数が減ります。そしてある額面の債券が無くなってしまうこともあり、そうするともう誰もそれを使うことが出来なくなります。

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次に「株券」

株券を現在の株価で売却することで購入資金を調達することが出来ます。株券は、ある限り何枚でも売却することが出来ます。ただし、一度売却してしまった株券を買い戻すことは出来ません。

株券で支払った金額が購入金額より多かった場合は、現金でおつりがもらえます。

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最後は「現金」

これは単純明快に現金で支払うということです。


moon Gamer

全プレイヤーが何らかのアクションを行ったら1ラウンドが終了します。

財務レポートシート上にあるそのラウンドの「Current Profits」と「New Profits」を加算した金額を「Total Profits(合計利益)」に記載します。各プレイヤーは、「Total Profits」の金額を銀行から現金で受け取ります。

一度「~Profits」に記載された金額は、その後のラウンドでも受け取れるということです。これは、このゲームの最も基本的な収益方法です。

moon Gamer

そのラウンドの「Total Profits」に応じて、株価が上昇するかどうかをチェックします。株価テーブルを見て、()の中の 数字が Total Profits に対応する位置に株価マーカーを移動させます。 これで株券1枚の価値が上昇するのです。

以上で新しいラウンドに入ります。新しいラウンドの「Current Profits」に前のラウンドの「Total Profits」をそのまま書き込みます。

その他、細かいルールは省略します。以上を10ラウンド行います。

10ラウンド終了時に、「現金」「所有する企業の企業価値の総計」「残っている株券×現在の株価」を合計した額から、「債券の返済額の総計」を引きます。この総資産額が最も多いプレイヤーの勝利です。

moon Gamer

昨年末に初めて「カルテル」をプレイしたのですが、古いゲームにしてはやたらよく出来たメカニクスに衝撃を受けました。以後、あちこちのゲーム会に持ち込んでは、せっせと遊んでいます。

古いだけあって、運が悪いと情け容赦ない状況に陥ることもありますが、ハウスルールを導入することでかなり解消することが出来ます。そこらへんはまた後日記事にまとめてみます。

まだまだ僕は「カルテル」を遊び足りていませんので、これからもしばらくは持ち込みを続けるつもりでいます。お金を使ったゲームが好きな方であれば、かなり気に入っていただけるゲームだと思いますよ。ぜひご一緒にどうぞ。

= DATA =
 ◆タイトル :Cartel (カルテル)
 ◆デザイナー:Philip Orbanes
 ◆メーカー :Gamut of Games
 ◆2-4人/10歳以上/90分程度

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23日の日曜日は、SGC例会に参加してきました。小雪ちらつく寒空の中、初参加の方もちらほらいて、20名近くも集まりました。このところSGCの参加者は順調に伸びていますねー。

トピック1:某雑誌の取材がありました。続編が出るんですねぇ(失礼)。
トピック2:大王こと Bone5 さんが例会にお見えになりました。ご存じ河内ゲームクラブの代表であり、創作ゲーム制作の第一人者でもある関西ゲーム界の雄であります。残念ながら一緒にゲームを遊ぶ機会には恵まれませんでしたが、骨折ブランドの「ヘックスマシーン」を遊んでいるところを初めて拝見させていただきました。

City / Jumbo

お買い物ゲーム。88年作。6人。

moon Gamer

えーと、適正人数は明らかに4人までだと思います(汗)。

手番ではダイスを振って、出た目の数だけ任意のお客さんコマを1つだけ移動させます。そこが誰かの店の前なら、お客さんコマは買い物をします。お客さんには「お金持ち」・「ちょっと裕福」・「一般大衆」・「ドロボウ」の4種があって、種類に応じてお金を使っていってくれます。ただし、「ドロボウ」だと逆にお店の収入が少し減ります。

手番の最後で、新しいお店を出店したり、既存のお店を拡充したりして収入を増加させようとすることが出来ます。

という感じの実に素朴なゲームでいい感じなのですが、6人は少し多かったようです。手番を待つ時間が長くて、かなり間延びしたゲームになってしまいました。ということで、中盤あたりで強制的に終わらせていただきました。本日は他の卓でこのゲームが4人で立っていましたが、そちらは楽しそうに遊んでいましたし、時間的にも短めに収束していたようです。ま、僕も次は4人くらいで遊んでみようかと思います。

Cartel (カルテル) / Gamut of Games

SGCへは初持ち込み。4人。

moon Gamer

いろいろルールをいじって試しています。今回は「最初の4ラウンド(全員がスタートプレイヤーを1回ずつ担当するまで)で、手番プレイヤーが競売アクションを行って会社を購入出来なかった場合に限り、手札から会社を購入するアクションを追加で与える」という救済ルールでやってみました。

「カルテル」は古いゲームなので弱者救済の概念自体がなく、うっかり序盤で失敗するとどうにも動きが取れなくなります。上記はそれを少しでも軽減するために作りました。これはこれでかなり機能してくれましたので良かったのですが、それでもやはり1人が脱落気味になってしまう展開となりました。

ボード上で隣接する会社カードをたまたま持っていたプレイヤーとそうでないプレイヤーとの差は思ったより激しいようです。「ビッグシティ」のように、同じ地区(カルテルの場合は『色』)の会社から初期手札を取るようにするとか、初期手札をバランス良く固定させて序盤の有利不利の差を出来るだけ無くすような工夫がもう少しだけ必要だと感じました。

すでにいくつもかの改変を加えているので、改造ルールの完成はあとちょっとかと思います。この「最終形」を手みやげに、またあちこちに持ち込む予定です。

Oltremare (オルトレマーレ) / Mind the Move

コンパクトな交易ゲーム。4人。

moon Gamer

個人的には初の4人プレイ。

このゲームのメインは「交渉」です。カードとデュカート(お金)は、ほぼ自由に交渉材料に使えます。交渉がまとまると非手番プレイヤーの名声が上昇するのが面白い点で、このルールがあるために手番プレイヤーはモテモテ(笑)になります。

カードをお金で売るくらいなら当然で、カードをタダでくれてやったり(でも名声はあがる)、しまいには何の対価も求めずにお金を渡したり(もちろん名声が上がる…ルール的には恐らく大丈夫…だと思う)するヤツが現れる始末で、何だかものすごいゲームになりましたmoon Gamer

一部の港マーカーの効果が強力では? という話も出ましたが、得点計算が終わってみれば、全プレイヤーがわりと僅差でひしめき合う接戦になりました。一時はどうなるかと思いましたけれども、こういう結果になったことで、ゲーム自体の個人的評価は今も変わらずに高いままです。プレイヤーの自由度が高く、プレイヤーによっては壊れたような展開になる可能性もありますけれども、それもまたこのゲームのあり方のひとつになっているということなんでしょう。しっかりと作り込まれた良いゲームではないでしょうか。別の機会を作ってもっと遊んでみたいですね。

Im Auftrag des Konigs (われらが王のために) / Adlung-Spiele

アドルングのカードゲーム。3人。

moon Gamer

ルール表記の問題で初期手札配布ルールに若干の混乱がありましたが、いざ始まってしまえば流れるように進行し、シンプルかつ悩ましい展開のゲームとなりました。

勝利得点を獲得するには「クエスト」「謁見(裁判)」「トーナメント」の3種がありますが、それぞれ必要な美徳カードがかぶっていたり、得点獲得まで手数がかかったりと、「あちらを取ればこちらが立たず」という典型的なジレンマが頻繁に発生します。かと言って八方ふさがりにもなることもあまりなく、そうなったとしても次以降のチャンスを狙って体制を整えることも十分に有効な選択肢となるでしょう。

今回は3人プレイだったのですけれども、それでもデザイナーが狙ったこのゲームの面白さを十分に堪能しました。次は4人で遊んでみたいです。

レポートは以上です。
持ち込んだ「ヴェニスのパトロン」がプレイ出来なかったのが残念でしたけれども、新旧作をバランス良く遊べて楽しかったですね。ゲームの他にも、たくさんの方といろいろなお話が出来て、とても面白い1日となりました。

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8日(土)は袋小路の1月例会に行ってきました。

参加者はなんと37名。そのうち初参加11名ですか。女性参加者も5名いらっしゃいました。広い会場に引っ越したばかりなのに、もう手狭になっている気が… どこまで膨張するんでしょうかここは。ちなみに今回で袋小路の例会はちょうど10回目となりました。

会場には1時間半ほど遅れて到着。相変わらず背筋の痛みがひどい状態でした。

Pyramidos (ピラミッド) / HABA

新年一発目がこれ。

moon Gamer

おなじみハバの立体アクションゲーム。丸いボールに穴だらけのボードに網をかけて… と、いったいどこがピラミッドなのか超不明(笑)。でもそこがいいんですよ(えー)。

ボードの下に手を入れて、ボールを指でつついて目的地まで穴から穴へと運びます。転がしやすいようにボード全体を斜めに傾けてもOK。途中でボールが落っこちてしまったら手番交代。穴には少し大きめのものもあるからご用心。

これが意外と難しいのですが、相性がいい人だとあっさりゴールまで到達してしまったりmoon Gamer

サガミ / 創作ゲーム

新井さん考案のブラフ+ゴーアウト系カードゲーム。5人。

moon Gamer

詳細は以下で。
http://www.rumic.gr.jp/~arai/game/sagami.html

カードは「1」~「6」まで6組。スートはなくてランクのみです。最初のプレイヤーは1枚以上のカードをまず表向きにして場に出します。複数枚を出す時には全て同ランクのカードでなければなりません。

次のプレイヤーは、同枚数でそれより上のランクのカードを出さなければなりません。ただし、出す時には「裏向き」にして出します。つまり、枚数さえ合っていれば正しいカードを出さなくても構わないのです。

その次のプレイヤーは、前の人が出したカードよりも上のランクのカードを同枚数出さなければなりませんが、「ダウト」を宣言することも出来ます。

「ダウト」が宣言されたら、前のプレイヤーのカードはオープンされます。もし、それが正しいのであれば、ダウトを宣言したプレイヤーが捨て札を全て引き取らなければなりません。正しくないカードであれば、カードを出したプレイヤーが捨て札を全て引き取ります。

他にもスコアリングに細かい工夫があって、ただ急いであがればいいというようにはなっていません。構造はシンプルですが、カウンティングは当然として、勝利にはさまざまなテクニックが必要とされるでしょう。面白いゲームでした。

Carcassonne die Stadt (カルカソンヌ:ディ・スタッド) / Hans im Glück

豪華版カルカソンヌ。3人。

moon Gamer

壁です。

タイルの山を3にわけ、2つめの山が使われるようになると、壁の配置が始まります。点数が発生した場合、そのプレイヤーから1個すつ(後半には2個ずつ)の壁を配置します。

壁そのものが得点源になりますし、自分の置いた壁の上には「監視人」を置くことが出来て、これはゲーム終了時の得点源となります。また壁を使うことで相手の邪魔もできます。壁のおかげでゲームの収束性が良くなり、作戦の幅や考える要素が広まって実に深いゲームとなっています。素晴らしい。

History's Mysteries Card Game (ヒストリーズ・ミステリーズ) / US games system

3人。あなたはネッシーを信じますか?

moon Gamer

というゲーム(違)。

世界の謎(しかもわりとトンデモ系)が書かれたカードを、3枚以上を一組(メルド)として場に出すことが基本。カードには「真実(Fact)」と「虚偽(Fiction)」と書かれており、それをどちらかの方向に向けて場に出します。ただし、初めて場にプレイするカードは「真実」としてプレイしなければなりません。

相手の「真実」のカードを、「虚偽」のカードをプレイすることで変えてしまうことも出来ます。一度「虚偽」にされたカードは二度と「真実」にはなりません。厳しいですな。

誰かの手札が無くなったらゲームは終了します。場に出したカード1枚につき2点、残った手札は-2点です(本日はちょっと間違えて-1点でプレイしました)。そしてそれぞれの謎について「真実」が多ければ「虚偽」を、「虚偽」が多ければ「真実」を除去して、場に残ったカード1枚につき2点ずつ獲得します。

最初はけっこうあっさり目のゲームかな? と思ったのですが、わかってくると相当に悩ましいゲームであることがわかって面白かったです。手札や場の「真実」「虚偽」の状況次第で点数が数十点も異なってくるので、慎重にプレイしないとあっという間に逆転を喰らいます。実際、喰らったしね(;゚-゚)

Dicke Luft in der Gruft (墓場の吸血鬼) / Zoch Verlag

ねずみとにんにく。

moon Gamer

メモリー系ゲーム。けっこう覚えられないものですな。

墓場のフタと同じ色の吸血鬼を墓穴に入れてあげるゲーム。ただし、すでに吸血鬼が埋められていたら杭を打ち込まれます。誰かが仕掛けたにんにくがあったら、その人から吸血鬼を1人もらわなければなりません。

最初は慎重に。でも最後はどたばたのうちに終了。もうちょっと人数を多くして遊びたいですね。

Cartel (カルテル) / Gamut of Games

つうこんのいちげき。

moon Gamer

何がまずかったってインストミスがありましてorz

袋小路というより、東京でこれだけのレベルのアクワイア・プレイヤーがメンツとして揃うことなんて千載一遇のチャンスだったのに。会の運営に支障を来してまで無理して遊んでもらったのに。

何でこんな時に限って、もう何回もやったゲームのルールを間違えるかなぁ…。

前日、この対戦がものすごく楽しみで寝不足になったくらいなのに、今日はくやしくて寝不足になりそう。

あまりにショックだったので、この後はしばらくあちこちを見学していました。
顔は笑っていたけどね。心で号泣ですよ moon Gamer

Ein solches Ding / Abacus

そしてこの卓に流れる。5人。パーティゲームっぽい言葉遊び。

moon Gamer

全部のカードに日本語シールが貼られていました。気合い入ってますな。

カードには「条件」が書かれています。「ワタシは固定されていることが多いです」「ワタシは女性に贈ると喜ばれます」「ワタシは紙やボール紙で出来ています」等々。それを1枚ずつ場に出していくのですが、その条件に合致しているものは何であるかは各自想像しておかなければなりません。

もし、自分の手番で、場に出ているカードの「条件」に合致したものがないと思えば「ダウト」を宣言することが出来ます。ダウトを宣言されたプレイヤーは、出されているカードに全て合うものが何であるかを説明しなければなりません。

この説明が終わった後に投票します。もし、全プレイヤーの半数の賛同を得られなければ、山札からカードを3枚取ります。逆に賛同を得られたら、ダウトをかけたプレイヤーが3枚カードを取ります

という感じのゲームで、システム自体はとても面白かったのですが、性善説に基づいたパーティゲームなので、ゲーマーが集まると終わらない気もしましたmoon Gamer

Kakerlaken-Poker (ゴキブリポーカー) / Drei Magier Spiele

ゴキポ。4人。

moon Gamer

ちなみに「プリポ」とも略す流派もある(笑)。

最後はもうやけっぱちで、頭のどこかでネジが外れたように「ゴキブリポーカー」を遊びまくりました。そしてやっと勝った~moon Gamerワーイ いつもの性格が違うとか言われましたけど、新年だから何だってアリ。楽しいゲームですわ、ほんとに。

ちなみにルールはお手軽バリアントバージョン。カードは山札に裏向きに積んで手番で上から1枚引き。カードを取った人から次の手番が開始。取ったカードは公開。正式ルールとあえて違えた部分もありますが、これはこれで盛り上がるので面白いですよ。

レポートは以上です。
人数が増えて、会の運営スタッフも何かと大変そうですが、楽しそうで何よりです。
これからもがんばってくださいませ>関係者一同様

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30日(木)は、ゲーム仲間であるファラオさんのお宅で開かれたゲーム会に行ってきました。参加者は最大で7人でした。

当日は午後1時くらいからみなさんで遊んでいたようですが、僕は少し遅れて午後5時くらいから合流しました。その後、大いに盛り上がった結果、参加者のほとんどが夜を徹して遊び続けることとなりまして、僕は翌31日(大晦日ですね)の午前7時くらいでやっと帰宅しました。個人的に、徹夜ゲームは本当に久しぶりのことでした。

Magellan (マジェラン) / Hans im Glück

変則競りゲームの「マジェラン」。6人。

moon Gamer

ボード上には6人の探検家が描かれています。カードをめくって、指定された探検家の競りを行います。探検家には特殊効果・勝利得点・補充カード数が異なっており、それらは落札したプレイヤーが獲得します。競りの代金は「1」~「9」まで書かれた使い捨てのカードによって支払います。

面白いのは、競りの段階がフェイズ1~フェイズ3までの3段階あり、ある探検家のフェイズ1を競り落としていないプレイヤーは、同じ探検家のフェイズ2で競りに参加することが出来ません。この入札者絞り込みのシステムはユニークで面白く、また悩ましい点でもあります。

初見のゲームでしたので、いつものごとくメカニクスに翻弄されて撃沈moon Gamer

Kakerlaken-Poker (ゴキブリポーカー) / Drei Magier Spiele
Geschenkt (ゲシェンク) / Amigo

この後、時間つなぎ程度に軽いカードゲームを遊びました。
ブラフ系のゲームは苦手なので「ゴキブリポーカー」にはどうも勝てないのですが、面白くてつい遊んでしまいます。
「ゲシェンク」は、このところ勝率が上がっています。いろいろとコツがわかってきました。この日も順調に勝利。

Manager (マネージャー) / Hexagames

カワサキさん制作の株券で。6人。
moon Gamer
つーか、オリジナルの株券はでかすぎですmoon Gamer

ゲームの構造はとても簡単です。原価5000マルクの製品をいくらで売るかを決めて、それを全プレイヤーが同時に公開します。最も安い売値を付けたプレイヤーは製品を売ることが出来ますが、それより高い値を付けたプレイヤーは、場合によっては高すぎて売れないことがあります。売却することが出来た場合は、自分が付けた値段と原価との差額を利益として受け取ります。

で、売り抜けた人の中で最も高い値段を付けたプレイヤーの株価がぐーんと上昇します。売れなかった人は株価が1段階下がります。また、製品の製造原価は、5000マルクを支払って工場を作ることで下げることが出来ます。工場一つについて原価が500マルクずつ下がります。

今回のゲームは、シンプルでありながら重層的なメカニクスが好評だったのですけれども、プレイ時間が長くなりすぎてしまったようです。終わるまでに2時間以上もかかり、最後はかなり間延びした展開となってしまいました。基本的なアイデアは素晴らしいので、数値的なバランスを取ってうまく収束させるように工夫してみたいですね。

Cartel (カルテル) / Gamut of Games

そして「カルテル」。4人。

moon Gamer

オリジナルのコマはやや判別がしずらいので、100円ショップで購入したポーカーチップを代用してみました。株価の記録トラックにはガラスのコマを置きました。いずれも、オリジナルよりもこちらの方が視認性に優れているので遊びやすかったですね。

僕以外のプレイヤーが初プレイ(まぁそりゃそうかも)だったこともあり、やや大味な展開になったと思いきや、意外と最後は接戦となりました。僕は会社の配置に恵まれて、各ターンの Total Profits で常にリードしていたのですけれども、安い会社ばかりを買いすぎて Companies Owned (会社の購入値の総額) に伸び悩んで2位に沈みました。

各ターンの Total Profits に差がついてしまうと、そこでうっかり勝負を諦めてしまいがちですが、ゲームの最終的な勝敗は総資産の合計で決まることを忘れてはいけません。つまり、運が悪くて毎ターンの収入が伸び悩んでいたとしても、高い会社を債権を使ってでも購入したり、株価を効率的に押し上げるような会社の買い方をしていれば、実は案外といい勝負になることがわかりました。でもこれは、少なくとも1回は通して遊んでいないとつかめない感覚でしょうね。

とにかくまだまだ遊び極めてみたいゲームです。

妖精奇譚~FairyTales / 遊宝洞

時間つなぎには便利なゲーム。上級ルールで4人。

moon Gamer

こちらも僕以外は初プレイ。
そして今回も、このゲームを気に入った人と、そうでもない人に分かれました。

Goa (ゴア) / Hans im Glück

重量級ゲームを真夜中にプレイ。4人。

moon Gamer

メンバーは、カワサキさん・かゆかゆさん、N野さん。
個人的には8月以来で2回目のプレイ。前回のゲームよりはずっとまわりが見えて、自分の思うようにゲームを進めることが出来たような気がします。最後にちょっと間違えて負けはしましたが、次は同じ失敗をしないでしょう。内容が濃くてとても面白いゲームだったので満足です。

※関係ないけど、ゲーム中のバカトークが楽しかったですねmoon Gamer

Dynamite (ダイナマイト) / Shafir Games

カウントアップ系というかバースト系というか。

moon Gamer

数字の書かれたカードを1枚ずつカードを出していって、その合計値が特定の数値に以上にしてしまったプレイヤーの負け、というゲーム。リバースとかx2とかいうカードなんかもありますが、まぁこの系統のゲームとしては相当にシンプルなルールです。

このゲームを始めたのが、もう夜明け近い時間帯だったこともあってみんなハイになっていました。ので、なーんとその場のノリでローカルルールを即興で作って即遊ぶという、ものすごく壊れまくった展開に(笑)。元がシンプルなので手も入れやすく、手札の枚数・カードの効果等々をあれこれ変えて、爆笑渦巻く珍妙な「ダイナマイト」を何度も遊びました。

Fantasy Business (ファンタジー・ビジネス) / Euro Games

アイテムの仕入れと売却によって利潤を得るゲーム。7人。

moon Gamer

まず、場にはプレイヤーの数だけアイテムカード(とアクションカードという特殊なカード)が並べておきます。各プレイヤーは順番に、任意のカードを競りにかけることが出来ます。競りに勝ったプレイヤーが、そのカードを取ります。

これを繰り返して、場のカードが全て競り落とされたらアイテムカードの売却の処理に移ります。アイテムカードには最低売却価格(額面価格)が書かれており、その2倍の数字までを売却額として設定することが出来ます。売却額をいくらにするかは、記録用紙に秘密裏に記載します。

ある種類のアイテムカードについて、それを単独で所有していれば、記載した売却額(通常は額面の2倍)で売却することが出来ます。しかし、自分が所有するアイテムカードを他のプレイヤーも所有していれば、最も高い売却額を付けたプレイヤーだけは売却することが出来なくなります。残りは自分で決めた金額で売却出来ますが、最も低い売却額を付けたプレイヤーだけは+2のボーナスが付きます。

売却額を決める際には、同じアイテムカードを持つプレイヤーと交渉することも可能です。交渉には制限がなく、ゲームで扱う要素は全て交渉の対象になります(カードの交換や譲渡などが可能であるということです)。

という感じのゲームなのですが、残念かがらあまりウケはよくありませんでしたmoon Gamer 複雑な特殊効果や細かな交渉が発生するので、夜明けにやるようなゲームではなかったかもしれませんねー。

Rage (レイジ) / AMIGO

そして最後はトリックテイキングゲームで〆ることに。6人。

moon Gamer

というかですね「ファンタジー・ビジネス」が今ひとつだったこともあり、今年最後のゲームがこれじゃあナニだねぇ、とかいうことになりましてmoon Gamer で、僕のリクエストで「レイジ」を締めくくりに持って来ました。

「レイジ」の基本的なルールは普通のトリックテイキングゲームです。スート(色)が6種類もあったり、特殊カードで切り札が変わったりするくらいでしょうか。ゲーム開始時にカードを各プレイヤーに10枚ずつ配して切り札が決まった時点で、そのゲームで何トリックを取れるかをそれぞれが予想し、宣言します。

その後で、マストフォローのトリックテイキングゲームを行います。ゲーム終了時に得点計算が行われ、1トリックにつき1点の他に、予想した数と同じトリック数を獲得すればボーナス、予想が外れればペナルティを食らいます。その他、カードによる得点の加減算があります。

さて、これで次のゲームになりますが、手札は1枚少なくなって9枚ずつとなります。次のゲームは8枚、その次は7枚… と1枚ずつ少なくなっていき、最後のゲームはたった手札1枚だけでゲームを行います(笑)。もちろんそれで取れるトリックを予想するんですよ。

もうおわかりでしょう。このゲームは最初はちょっと変わったトリックテイキングゲームでしかないのですが、後半は相当なバカゲーに変貌するのですmoon Gamer 手札6枚になったあたりから獲得トリックを予想をする時に苦笑が漏れるようになり、手札3枚にもなるともうお祭り騒ぎになっていました(笑)。

今回のゲームは、確かカワサキさんが1ゲームから9ゲームまで予想を的中させまくってダントツのトップとなり、こりゃパーフェクトなるか? という展開になりました。しかし手札1枚となった最後のゲームにて予想を外し(というか1枚出しで終わりじゃ読めないってmoon Gamer)、大爆笑の中でこのゲーム会は締めくくられました。

レポートは以上です。
大晦日の朝はとても寒かったのですが、心地よい疲労感に包まれながら、今年もまたたくさんの方々と幾多のゲームを楽しめたことに感謝しつつ、帰途に着きました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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moon Gamer

28日は会社の仕事納めでした。

余興がてらに社内で「Waldschattenspiel (森の影) / Kraul」を遊びました。写真はナイトショットモードにて撮影した画像です。

※ご存じのようにこのゲームは、暗闇の中でろうそくを灯してゲームをするのです。

moon Gamer

かなり変わった遊びなので、普段はデジタルなゲームに慣れているスタッフは、最初ちょっと戸惑ったようですmoon Gamer

でもまぁ最後は「面白かったです~」とみんなが言ってくれました。結果は妖精側の勝利にて終了。6人+ろうそく担当1人で遊びました。


さて、仕事が終わった後は、puppi さん宅に直行しました。
play:game のもう一人の管理者で、現在はアメリカの在住のけがわさんが帰国しているとのことで、ご挨拶に伺ったのです。もちろんゲーム持参で、ですけどねmoon Gamer

moon Gamer

初対面のけがわさんと固い握手を交わした後は、もちろんゲームを遊びました。まずは僕が持ち込んだ「HoneyBears (ハニーベアー) / Piatnik」をプレイ。

これはクニツィアの軽妙な小品で、一見すると子供向けゲームのようですが、ほどよいジレンマと駆け引きの楽しさで、大人の鑑賞に耐えうる内容になっていますし、何度でも遊べそうですね。3ディール遊んで puppi さんの勝利。

moon Gamer

その後は「Karibik (カリブ) / Winning Moves」をプレイ。このゲームを遊んだのは何度か目ですが、3人は初めてです。3人だと船を操作する機会が増えるので、宝箱のトリッキーな搬送が何度も見られました。

ただ、どうも僕はこのゲームが苦手ですねー。一度も勝てません。今回も、ひとり沈んで大敗。僅差で勝利したのは、またもや puppi さんでした。

ここで2人加わって5人となり、本日のメインディッシュである「Cartel (カルテル) / Gamut of Games」を遊びました。
※puppi さんとK川さんがペアになったので実質4人プレイ。けがわさん+タナカマさん+2人ペア+自分。

moon Gamer

こ、こいつは…!! 年の瀬のこの時期に来て、僕が2004年にプレイしたゲームの中で、ベスト3に入ろうかという良作に出会えるとは思いませんでしたよ。面白かった〜。ビジネスゲームが好きな方であれば、このゲームはきっと気に入るはずです。

BoardGameGeek を見ると1973年製とのことですが、基本的なメカニクスは昨今のドイツゲーム並に洗練されており、当時の作品としては驚くべき完成度を誇ります。同時期に制作された「Election X (エレクションX) / Intellect」を遊んだ時にも同じような感触を得ましたが、この時期のゲームには隠れた名作がまだまだあるようですね。

とはいえ、古いアメリカのゲームによくあるように、$1単位の細かい計算が必要だったり、富める者がより富みやすくて弱者救済ルールが何もなかったりと、やや荒っぽい部分はあります。最初の印象が良かったこともあり、今のところは十分に許容範囲だと思っています。そして幸運にも先日このゲームを入手しましたので、あちこちに持ち込んでぜひまた遊んでみたいと考えています。

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