14日(土)は、Table Games in the World主宰のおのさんが発起人となって開催された「ゲームサイトを考える会&新作を遊ぶ会」に参加してきました。
参加メンバーは以下の通りの蒼々たる面々(五十音順)。
小野さん
かゆかゆさん
カワサキさん
さとーさん
sirouさん
ずーあーさん
双六屋カゲゾウさん
涼色桔梗さん ※欠席されました
すずもちさん
T.V.Flipperさん
taroさん
ときわさん
Hammerさん
ファラオさん
PHYさん
puppiさん
bone5さん
マイスター長谷川さん
益田ラヂオさん
ムソウさん
yamatoさん
りんちゅさん
※あと1~2名の参加があったかも。
※ついでに、欠席者も1~2名いたかも。
まずは「新作を遊ぶ会」からスタートです。
Verflixxt! (くそったれ!) / Ravensburger![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/img/icons/remark/f_fv.gif)
ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。5人。
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/stock/img05/050515-1.jpg)
シンプルかつひねりのきいた小品。基本的にはスゴロクです。しかもノーマルな6面体ダイスを振ってコマを進めます。自分のコマは2つ(少人数の場合は3つ)あり、そのいずれかを進めることが出来ます。
マス目には「-1」~「-10」までのマイナスタイルと、「+1」~「+8」までのプラスタイルがあります。もし、自分のコマを移動させる時に、そのタイル上に自分のコマだけしかない場合(つまり、コマを移動したらマスが空になる場合)、そのタイルを取らなければなりません。他のコマがいれば、タイルは取りません(=取れません)。
ですから、ゲームが進行するにつれて、だんだんとタイルの数が減っていくことになります。タイルの無いマス目はコマの移動には無関係となり、飛ばして移動することになります。
タイルには他に「ラッキータイル」があります。これを取ると、ゲーム終了時に一番大きなマイナスタイルの符号を変えてプラスタイルにすることが出来ます。今回、僕はこれを使って「-10」を「+10」にすることが出来ました。
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/stock/img05/050515-2.jpg)
また、コマには、プレイヤーのコマ以外に「警備員コマ」という中立のコマがあります(※名称は違ったかも)。自分のコマと同じマスにある中立のコマを手番で移動させることも出来ます(その代わりに、自分のコマの移動は不可)。
中立のコマは、マイナスタイルと取らないようにするためや、他人のコマにプラスタイルを取らせないようにするなど、いろいろな使い方があります。これをうまく使うことが「くそったれ!」をプレイする上で大きなポイントとなるでしょう。
簡単なルールで短時間に終わるスマートな一作で、ファミリーゲームとしては実によく考えられていると思います(その割にはタイトルがアレですが)。6面体ダイスを使うので運の要素は高めな軽いゲームと思いきや、さまざまな仕掛けの妙があってゲーマーにも十分に楽しめるかと思います。同卓のメンバーにも好評でした。日本のショップで扱われる日が早く来るといいですね。
ところでゲームには関係ない話ですけど、タイルに描かれているクリップアート素材集みたいなイラストはどうかと思いました
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/img/icons/remark/f_fv.gif)
骨折ブランドの創作ゲーム。5人。
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/stock/img05/050515-3.jpg)
bone5 さんの新作。カードには5色あって「1」~「3」までの数字が書いてあります。自分の手番では、任意の色をひとつ宣言し、山札の上から5枚のカードを取ります。もしその中に宣言した色のカードがあれば、それを取って自分の前に公開します。
残りのカードは、そのまま山札の「上に」戻します。ただし、1枚だけは山札の下に入れることも出来ます。
基本的にはたったこれだけのゲームです(興味のある方は、各プレイヤーの手番に宣言する色とカードの動きを想像してみてください。とても面白いです)。他にも、特定の色の点数を倍にしたり、チップを使って何枚か余分にカードを引けたりするルールがありますが、とにかくも、切れ味抜群なアイデアと、豊かなゲームセンスにあふれた秀作でした。いや、マジで素晴らしい。
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/img/icons/remark/f_as.gif)
スーダン南部にある謎の洞窟。4人。
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/stock/img05/050515-4.jpg)
Clementoni の新作。お宝と呪いのアイテムが詰まった洞窟に研究チームが挑みかかります。
ボードは立体的なマス目によって構成されています。各マスには最大で4枚のタイルが入ります。これは、洞窟内部の4つの階層を表しています。
各プレイヤーにはまず6枚のカードが配布されます。このうち1枚を裏返しにして出して、同時にオープンします。カードには数字が書かれており、小さな数字のカードを出した人から順にプレイします。
カードには、タイルを取る「配置」が書かれています(写真右端参照)。洞窟内の任意の位置で、この「形」のマスに置かれたタイルを取ることが出来るのです。
ただし、取ろうとするマスに積まれているタイルの枚数は「全て同じ」でなければなりません。一部でも枚数の異なるマス目があれば取れないのです。
そこで、タイルを移動させることで、取るマス目のタイルを同じ階層にすることが可能になっています。タイルはタテ・ヨコ・ナナメに1マス移動させるたびに1コストが必要です。また、「高い階層」のマスから「低い階層」のマスへしかタイルを移動させることは出来ません。
「呪われた」タイルを取ったら、その場でさらに追加コストを支払います。特殊な宝物タイルを取ったら、その特殊効果を使うことも出来ます。宝物タイルは、ゲーム終了時の得点になります。取るとコストのかかる呪われたタイルも、ゲーム終了時には得点源となります。
という感じの、とてもパズルライクなトレジャーハントゲームです。パズル的な思考は見た目以上に強く要求されます。全部で6ターンしかないので、たった1回の失敗が致命傷になります。ですから、慎重なプレイが必要なのですけれども、全体的に運の要素が強めということもあり、自分のチカラではどうにもならない状況に陥ることもよくあります。
自分の手番が回ってくるまでに盤面はコロコロ変わるし、重ねられている下のタイルが何であるかはお金払って動かすまでは見えなかったりで悲喜こもごも。そんなノリを楽しむゲームだと思います。
![moon Gamer](http://moon.livedoor.biz/stock/img05/050515-5.jpg)
ゲームレポートは以上です。
この後で、本日集まったもうひとつのテーマ「ゲームサイトを考える会」のディスカッションが開始されました。これが確か午後4時スタートで、終わったのは2回の休憩を挟んで8時30分ごろ。眠かったです(寝不足もいいところだったもので… 理由はそれだけじゃありませんが割愛)。
ここらへんのレポートは、そのうちどこかのまじめなサイトに書かれると思いますのでざっくりと略。僕はほとんど発言せずに聞き役に徹しましたし。
というかですね、自由に手を挙げて発言するタイプのディスカッションって、僕はすごく苦手なのです。考えをまとめるのが遅いもので。あれこれ思考を巡らせている間に発言する機会を逸した後は半分寝ていました。すみませぬ。
最後になりましたが、このような有意義な集まりにお誘いいただいたことを感謝し、参加出来たことを光栄に思います。発起人のおのさんや会場の手配などを仕切ったかゆかゆさんには心からお礼を申し上げます。また、その他の全ての参加者の方々は、本当にお疲れさまでした。
また機会がありましたら、ぜひ参加&協力させてくださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。