バンガードミッションの8月定例会に行ってきました。
バンガードミッションは、神奈川県相模原市の橋本で活動しているゲームサークルです。このサークルには以前から注目していて、機会があれば参加したいとずっと思っていました。今回は日程的に空いたこともあり、かねて念願の初参加となりました。自宅の最寄り駅である千歳烏山駅から京王線の急行に乗れば、橋本駅まで乗り換え無しで30分もかからず、思っていたよりもずっとご近所さんでした
また、以前から袋小路の例会にもバンガードミッションのメンバーが何人も参加しており、バンガード代表の Nari さん・元気なタコさん・袋小路代表の娯楽堂さん・岡田さん等々、知った顔が何人もいたので、初めての場ながら安心してゲームを楽しむことができました。
※例会には初参加でしたので写真撮影は遠慮しました。
紀元1503(Anno 1503 / Kosmos)トイバー作の開発・探検・発展ゲーム。そこはかとなくカタンの香りを感じさせつつも、別の面白さを作り出すことに成功した良作です。
ルールを読んだ限りでは、もうちょっとソロプレイっぽい感じかと思っていたのですが、プレイヤー間の絡みは想像以上にたくさんありました。他のプレイヤーの手番中にも商品が次々と入ってきますので、待ち時間もあまり感じさせず、かと言って煩雑にもならず、とてもテンポよくゲームは進行します。
また、ルール読みだけではわからなかったコンポーネントリミットによる数々のさりげない仕掛けが、トイバーらしい細やかな仕事だと感じました。拡張セットも発売されていますので、今度はそれを入れてやってみたいですね。
株券とリソース(4種ある)によって企業を創立したり、その企業の売買をしたり、あるいは他の企業を乗っ取ったりするビジネスゲームです。このゲームが日本で発売された当初、和訳ルールに致命的な誤訳があって正当な評価がなされず、今でもそれを引きずっている不運な作品でもあります。
このゲームは自分の手番で行う各種行動に制約が少なく、自由度が極めて高くなっています。また、細かな損得勘定に基づいたテクニカルプレイと、ここ一発で勝負を決断する大胆さのいずれもがプレイヤーに要求されますので、とてもシビアで創造的なゲームと言えるでしょう。もっと評価されてよいゲームだと思います。
※ちなみに、ゲームスペース柏木では定番ゲームのひとつになっているようです。柏木に行くたびに誰かがプレイしているのを見ます。
こういうゲームは経験と研究が必須なので、初プレイの僕が勝てるはずがありません コンポーネントが機能的で美しく、それだけでも一見の価値があります。おすすめです。
シド・サクソンが残してくれたビジネスゲームのひとつ。5色の株(コマ)を毎ラウンドごとに数個ずつ競り落として、より高額となる株の組み合わせを作って売却し、よく多くのお金を儲けることを目指すゲームです。
競りは12ヶ月(12ラウンド)あり、3の倍数月には株の売却額が2倍になります。したがって、そのタイミングでうまく株の色を揃えられるように毎月の競りにのぞむことになります。
しかし、競りは一斉公開方式ですので相場を読むことは難しく、さらに心理戦の様相も加わってきます。競りで自分がビッドしたお金はすべて銀行に支払われてしまいますので、うっかりしていると株の売却額よりも競りにかかったコストの方が高くなってしまった、なんてことにもなりかねません。「短期的な儲けの回収」と「長期的な視点に立った株の買い回し」のバランス見極めに、プレイヤーは常に頭を悩ますことになるでしょう。
ルール的にはとてもシンプルなゲームなのですが、考える要素も決断タイミングも多く、12ヶ月は意外と長丁場ということもあり、ボリューム感がありました。良いゲームだと思います
さて、今回の定例会では3ゲームだけのプレイでしたが、いずれのゲームもインストを含めてプレイ時間が2時間近くに及んだために、トータルで6時間ほども楽しむことができました。
ちなみにバンガードの定例会自体は午前9時から午後9時まで12時間も遊べます。すごいな~。僕は今回、13時~19時くらいまでしかいられなかったのですが、次はがんばって朝から行ってみようかな。
例会では他にも、「タイタンの戦い」「18xx」のバリエーション等の重厚なゲームが遊ばれる一方で、「マメじゃないよ」「キャントストップ」のような軽いゲームも次々にプレイされていました。とにかく幅広くゲームを楽しもうと集まった人たちによって作られた、とても賑わいのあるパワフルなゲームサークルですね。定例会の参加者は、一番多い時で二十数人でした(延べだと30人くらいはいたような…)。
バンガードミッションの例会が開催される毎月第3日曜日というのは、日程的にはタイミングがなかなか難しいのですが、また機会があれば橋本まで足を伸ばして遊びに行きたいなと思っております。このブログの読者がいたのには、ちょっとアセりましたけど、またよろしくお願いいたします~>関係者の方々