moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:ブラス

27日(土)は、高円寺で開催された「高円寺盤遊会」に行ってきました。高円寺盤遊会の詳細は mixi コミュニティをご覧ください。

[高円寺盤遊会] ※要mixiアカウント

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1982220
※主催者である月斎さんは、高円寺盤遊会をサークル活動ではなく「ゲーム会」であるとアナウンスしています。このエントリを読んで高円寺盤遊会に興味を持った方は、その主旨を十分に理解した上で、上記コミュニティで雰囲気をつかんでから参加されるようお願いいたします。

朝の9時20分ごろに会場入りし、「Age of Steam (蒸気の時代)」の拡張マップ「America」と「Brass (ブラス) / Warfrog」を夕方くらいまで、深く長く堪能しました。

爽やかな初秋の一日。少し空気がひんやりしていて気持ち良い陽気でした。


Age of Steam Expansion - America / Bezier Games moon Gamer

拡張マップ「アメリカ」。5人。

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「アメリカ」は、「蒸気の時代」の拡張マップを次々に発表する Bezier Games 製の拡張です。この拡張マップは、特別ルールはそれほど多くありません。しかしながらとても変則的です。それらは「蒸気マニア」を楽しませるツボを的確に押さえ、さらに「蒸気の時代」の秘められたポテンシャルを引き出そうとする制作者の意気込みが強く感じられて、大変に好感が持てますね。

基本ルールとの相違は以下の通り。

1列の Goods Display:

通常、Goods Display の各列には、盤上のシティは3つ、ニューシティには2つの商品キューブを置くマスがあります。「アメリカ」では、この一番上のマスしか使いません。つまり、ひとつのシティには、すでに盤上に置かれているひとつに加えて、あとひとつずつの商品キューブしか Goods Growth(商品追加)フェイズでは出現しません(ニューシティタイルは Display 上の1個のみ)。また Production アクションでは、各列の一番上のマスにしか商品キューブを配置することができません。
※2008/09/28:補足:Puroduction アクションにおける制限については、このマップの所有者がそうインストしていたので、その場はそれにしたがいました。が、後で確認したところ、正式なルールではこの制限は無いようです。

6リンク:

各プレイヤーは最初から「6リンク」のエンジンパワーを保有しています。したがって線路タイルを建設するだけで、最大6リンクの商品輸送が可能です。しかも、この6リンクは維持費(1リンクにつき収益額-$1)を支払う必要がありません。

商品移動は1回/Locomotiveアクション変更:

Move Goods(商品輸送)フェイズにおいて、各プレイヤーは1回しか商品輸送を行えません。ただし、「Locomotive」アクションを選択した場合に限り(+1リンクではなくて)商品輸送を1回追加して(つまり2回の)商品輸送を行えます。

収益低下の軽減:

Income Reduction(収益低下)フェイズにおいて、低下する収益は通常の半分になります。例えば、収益が11~20の時の収益低下は(-2ではなく)-1で済みます。

1ターン短い:

人数に合わせたゲームターン数設定が、通常ルールより1ターン短いです。

とにかく商品キューブの少なさがこのマップの特徴です。エンジンパワーは全員が最初から十分にあるわけですから、商品の争奪戦と、それに伴う路線建設競争あたりに大きくクローズアップされていて、それによって、より濃密なプレイヤー間の駆け引きを強調することがデザインの狙いになっています。そしてそれは成功しているといえるでしょう。

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このセッションで僕は、最初のターンからやや多めの株式発行を行って競りで優位に立ち、盤上で早い段階に優位に立つことを目指す方針を立てました。まずはシアトルを起点にして、西海岸沿いに位置する路線建設を行い、競合相手の少ない場所をいち早く獲得できたのはかなりラッキーだったかも。

その後、商品追加のダイス目が良かったターンがあり、その直後にうまくセカンドムーブ(2回目の商品輸送が行える権利/『アメリカ』マップにおける Locomotive)アクションが取れたことで大幅な収益増となり、第3ターンには早くも経営黒字となりました。

順調かな、と思った直後にちょっと異変が。序盤に少しで出遅れていたと思っていた akiszさんが、他プレイヤーに路線を使わせてもらう形での副収入が、積もり積もって予想外の収益を叩き出し、ついには収入トラックで同点になってしまったのです。目算でこちらは路線数でわずかに下回っており、また株式発行数もこちらの方が多かったので、この瞬間だけを見れば、スコア的にはどうも逆転していたような気がします。

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ただこの時点でこちらが有利だったのは盤上に残っている商品キューブの数でした。僕は貴重な商品キューブをいくつか独占する形で西海岸沿いのシティに確保していました。一方、akiszさんの路線上にはほとんど有力な商品キューブがなく、あったとしても他社と競合していました。

akiszさんはこの状況を打開するため、3つの株式を発行(この時点で僕の株式発行額を超えた)、その資金力で競りに勝ち、そしてエンジニアアクションを取って一気に西海岸へ進出する準備を進めてきました。これを簡単に許していたら逆転されていたかもしれません。

そこで僕は、この動きに切り返す形で First Build(優先建設)アクションを取り、エンジニアを使っても1手番では西海岸に直接接続できないよう路線建設を行いました。これが決め手となり、この後のラウンドにもいろいろと動きはありましたが、最後はけっこうな差をつけてトップを勝ち取りました。個人的には「蒸気の時代」で3連勝です。moon Gamer

http://www.boardgamegeek.com/boardgame/30930


Brass (ブラス) / Warfrog moon Gamermoon Gamer

なんか濃い人たち(ワレス的に)ばかりが同卓に。4人。

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そしてこのブログに何度も登場している「ブラス」をプレイ。同卓のメンバーは、このゲームをやり込んだ人が揃った感じ。ものすごくきつかった…

僕は相変わらずのブンケイメソッド(紡績と借金を利用した効率的な資金収集)の方針を採りました。それはそれでうまくいったのですが、このゲームはちょっと面白い流れに。まず技術革新が頻繁に行われてレベル2の産業が多く配置され、そのために運河期から石炭と鉄の需要が高まったのです。うーむ、ブラスっていつの間にそんなゲームに…

個人的に興味深かったのは、「炭坑で収益レベルを上昇させた後に借金」をくり返して現金を貯め込んだプレイを見られたことでしょうか。このために£5硬貨が無くなってしまうくらいでした。炭坑は勝利得点的にはあまり多くありませんが、収益レベルは大きく上昇するので、それを利用した戦略です。運河期の総得点に占める得点比率は微々たるものなので、ここの得点は二の次にして、レベル2以上の産業を配置と資金収集に集中するというわけです。

つまり運河期を鉄道期に向けた長いセットアップにしているというか。そんな感じでしょうか。「借金」は、アクションを消費するので必要最小限度に、と今までは考えていましたが、山と積まれた現金はいくらあっても困るわけではなく、鉄道期に借金でアクションを多く消費するよりは、先に運河期でやってしまおうということでもありますね。いろいろな作戦があるものだなぁ、と感心しきり。

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このセッションでは、運河期の終盤から鉄道期のはじめにかけてのプレイ順管理がどうもうまく行かず、自分の目標としていた3つのプレイが次々とすべて先に行われてしまったあたりで集中力が途切れ、終盤は雑なプレイになってしまいました。ということで、得点はかろうじて100点と3桁キープながら最下位に終わりました。が、1位は116点、2位は114点、3位はうろ覚えながら106~108点くらいで、実は僕が思ったより僅差だったのです。

ということは、アクションのコンバインを利用して無理やり造船所を作るとか、そういうことを目指してやっていれば、もうひとつくらい順位を上げられたかもしれません。途中で諦めたらダメってことですか。そのことについての深い自省と、上に書いたことやそれ以外の参考になるプレイを目の前で見られたことを次への糧としましょう。しかしなんて良いゲームなんでしょうか「ブラス」は。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


レポートは以上です。まだ夕方でしたが、主に体力的な問題でこの日は帰宅しました。良いゲームと良いメンバーに恵まれ、最良のゲーム会となりました。またこのような機会があることを切に祈ります。
みなさまお疲れさまでした。moon Gamer

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6日(水)は、千歳烏山のゲーム倉庫にて平日ゲーム会を開きました。参加者は、おのさん・康さん・ストーンRさん、そして僕の4人です。おのさんと康さんは、地元の茨城からの参加です。この暑い中、はるばるゲーム倉庫までようこそ。今回は、できるだけ参加者の方のリクエストに合わせてゲームを選びました。

温度はほどほどながら湿度の高い日。立っているだけで汗がダラダラ流れました。


Brass (ブラス) / Warfrog moon Gamer

おのさんのリクエスト。

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意外にもおのさんからのリクエストが入りまして、まずは「ブラス」をプレイしました。

運河期は可もなく不可も無しで得点は全員がダンゴ状態。個人的には技術レベル2の産業タイルを配置できなかったことが痛い感じですけど、手持ちの産業タイルの山はすべてレベル2にしてあったので、鉄道期を迎えての臨戦態勢は整っていました。特に「造船所」のレベル2(得点18)がすぐにでも配置可能な状態になっているのが頼もしい限り。

が、初期手札には「造船所」を建設可能なロケーションカードがありませんでした。造船所カードはありましましたが、それを使うにはどこからか鉄道を引いてこなければなりません。ということでマンチェスターに「製鉄所」を建設し、そこからリヴァプールまで鉄道2本を引きました。資金的にはまだ余裕がありましたので、これで次の手番に「造船所」をリヴァプールに置けるはずだったのですが…

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ここでストーンRさんが電撃的なアクションを行います。まず鉄道期の最初のラウンドで僕より後の手番でバーケンヘッドまで鉄道を引いた後、2ラウンド目では僕より先の手番となり、そのバーケンヘッドとリヴァプールの両方のロケーションカードをプレイし、そのどちらにもレベル2の「造船所」を建設したのです(!)。これだけで18×2=36点。前のラウンドでリヴァプールへ僕が線路を引いたことで石炭の輸送路が出来てしまい、この手がぴったりハマったわけです(バーケンヘッド-リヴァプール間は石炭を運べない)。

当然ながら僕が「造船所」を配置する機会も失われたわけで、正直言ってここで投了しようかとさえ真剣に思いました。が、ストーンRさんの資金が減ってしばらく動きがなさそうだったし、とにかく出来ることから順番にやろうということで、最重要方針を「鉄道」へ変更することにしました。資金の多くを鉄道建設に費やし、主な収益源を「炭坑」に求め、さらに「製鉄所」で得点を稼げれば、ひょっとして…

結果、ゲーム終了時には鉄道タイルが残り1枚になるまでばらまきまくりました。ただレベル4の「製鉄所」配置(9点)には失敗し、やっぱり得点的に追いつくのが難しいかなーと思っていたのですが… なーんと、ふたを開けてみればわずか1点差でトップ! 最後の最後でぎりぎり差すことに成功していました。諦めないで良かったー。

とはいえ、鉄道の重要性を知らなかった初プレイの方が2人いましたので、こんなにうまく行くことはこれが最初で最後でしょうね。後のことはまた後で考えるとして、今はこの勝利(実はブラス初勝利)の余韻にひたろうかと思います。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


Pandemic (パンデミック) / Z-Man Games moon Gamer

おのさん+ストーンRさんのリクエスト。

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お二人からリクエストが入ったので「パンデミック」をプレイしました。個人的にはこのゲーム久しぶりです。

他の方は全員が初プレイ。僕がプレイ経験があるので大丈夫かな? と思いまして、Epidemic カードを5枚入れる標準ゲームでプレイしました。役割分担は、康さんが「Researcher」、ストーンRさんが「Scientist」、おのさんが「Medic」、僕が「Dispatcher」で、「Operations Expert」がいないという形。Medic(衛生兵)がいるので、とりあえずは一安心。

序盤はなかなか順調。青と黄の地域でアウトブレイクを未然に防いだりしつつ、その間に青病原体に対する特効薬が早くも開発成功。Medic がヨーロッパから中東方面で活躍して、ここでの感染はひとまず安心の状態となりました。

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が、序盤までは大したことがなくて放っておかれたアジアにて、赤の病原体がじわじわと増え続け、ついに上海でアウトブレイクが発生。その後、隣接している北京が Epidemic の対象になるなど不運な展開が続き、アジアに火がつきました。それも大火事です。

この時点で全員がアジアへ効率的に移動する手段に乏しく、準備を進めている段階で不幸にも上海が再びアウトブレイク。これで連鎖が重なってアウトブレイク回数が8回に達し、残念ながらここで敗北となってしまいました。

結果は結果として、このセッションは楽しかったですね。たまにやると良く出来たゲームだなぁと感心しきり。初プレイのお三方も、全員が「パンデミック」に満足していただけたようでなにより。
http://www.boardgamegeek.com/game/30549


Nefertiti (ネフェルティティ) / Rio Grande Games moon Gamer

康さんのご希望があったのでエントリー。

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以前のレポートで、康さんが「プレイしたい」というコメントがあったのでプレイすることになりました。今回、ストーンRさんがちょっと変わったことをやってびっくり。それによってこのゲームの印象がだいぶ変わってしまいました…

ストーンRさんが採用した作戦は、「お金を集めまくる」ということ。「ネフェルティティ」では、プレイヤーの所持金と場に合計40デベンあって、これはゲーム終了時まで変わることはありません。いわゆる「銀行」はなく、プレイヤーがお金を支払う時は対象となる市場に支払い、またお金を受け取る時も市場からもらいます。

したがって、あるプレイヤーに資金が集中すると他のプレイヤーが必然的にお金がなくなります。このため、市場閉鎖時に資金不足のままトップで落札しなければならない状況に陥り、これはルールによって手持ちのギフトカードが1枚失われてしまいます。僕がプレイした過去2回のゲームでは、このような状況はゲームの最終盤にしか起こらなかったのですが、このセッションでは中盤からこのような綱渡りの状況となりました。

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ストーンRさんは中盤過ぎには30デベン近くも集めていて、世の中の富の多くが1人に集中する形となり、他のプレイヤーは厳しい立場に置かれました。ただ、他のプレイヤーはカードを多く持っている(ストーンRさんは集金することに徹していたので保有カードは少なかった)ので得点的には優位にあったため、出来るだけ早くゲームを終わらせることが「貧乏」プレイヤーたちの至上命題になりました。

胃の痛くなるような展開の中、おのさんが人物カードの効果を有効に使って高得点を叩き出していきます。特に「筆記者(特定種類カードの決算を有利な条件で自分だけ行う)」の大量得点が圧巻で、これで得点が一気に3桁の大台に乗りました。これを終盤でストーンRさんが猛追しましたが、最後はわずかな差でおのさんの勝利に終わりました。

この「集金」戦法は確かに強力です。今後はこれが行われる可能性を常に考えなければならないでしょう(でもそれが楽しいかというと現時点ではちょっと微妙)。それと、「商人」「筆記者」は後半に使われるとえらく強力なので、早めに使ってしまうべきですね。システムは優れているのですが、全体的に得点計算が大ざっぱなのが惜しいという印象が残ったセッションでした。
http://www.boardgamegeek.com/game/35435


snip / M + A Spiele moon Gamer

僕が新たに購入したゲームで〆。

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ドイツからの共同輸入で購入したゲーム。おのさんに独語ルールを読んでいただいたのですぐにプレイできました。いやー、買っておいて言うのもアレですけど、まさかアクションゲームだったとはw しかもけっこう面白い。かなり盛り上がりましたよ。

手番では、手持ちの円柱棒を1本場に出して、それを指で弾きます。棒が自分から見て水平の溝に入ったら成功、そうでなければ失敗です(垂直方向の溝に入っても失敗)。成功したらその棒はボード上に置いたままに出来ますが、失敗したら手元に戻さなければなりません。

棒を指で弾く前に、左右にスライドさせることができます。弾いた結果、他人の棒に当たってそれを動かしてしまった時には、他人の棒を元の位置に戻した上で、自分の棒を手元に戻して手番が終了します(失敗扱い)。自分の棒をすべてボード上の溝に入れた状態で、そのうちの1本が、自分から見て最も遠い位置にある溝に入っていたら勝利です。

こういうゲームにレビューは野暮ってもんです。棒が気まぐれに溝にハマると「おおー」とか歓声が上がったりして、全員が夢中になって遊んでいました。最後は僕が力加減をミスった棒が、たまたま奥の溝の入って大勝利。思わず片手を上げてガッツポーズを取りましたよ。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/4422


レポートは以上です。お昼からノンストップで遊びまくり、充実したゲーム会となりました。ゲームに夢中になっていたので、つくばからいらっしゃったお二人は倉庫内の見学する時間が十分に取れなかったとおっしゃっておりました。

楽しい1日をありがとうございました>参加者各位
またぜひ遊びにおいでください。moon Gamer

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18日(日)は、地元千歳烏山にて行われたSGCの5月例会に行ってきました。この日は調布の国領町にて不発弾処理があり、それが終わるまで京王線のつつじヶ丘~調布間が不通になるというイベント発生。警戒区域には甲州街道も含まれていて、そちらも進入禁止になったようです。幸いにして新宿~千歳烏山間は通常運行をしていたので普通に例会を開くことが出来たのですが、参加者の中には影響のあった方もいらっしゃったようです。

朝からどんよりとした雲が空一面に広がる冴えないお天気でした。


Brass (ブラス) / Warfrog moon Gamer

4人。うち、初プレイ2人。

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前回のセッションではいまいちパっとしなかった「ブラス」。しかし今回は充実のゲームとなりました。

今回は最初のラウンドでいきなりミステイク。Liverpool に港を建設してしまいました… これをやるなら、2ラウンド目に最初の手番を取るか、あるいは他プレイヤーが Liverpool~Wigan 間に運河を引けないことを確認しなければなりません。先に Liverpool~Wigan の運河を建設されてしまうと、マージー川沿いに Warrington & Runcorn まで迂回を強いられるハメになります。そして実際そうなりました… これ、わかっていたのになぜ…

初手からこんな調子でがっかりでしたけど、そうなってしまったものはしょうがないということで、これを取り戻すために再び「ブンケイメソッド(紡績工場+港2セットを建設し、それを2回目の借金をした直後に綿売却アクションで売る)」を実行。ちなみに同卓の田中ブンケイさんの目の前でこれをやりましたw ただ、ブンケイさんにすぐに指摘されたのですが、これを行うために1ラウンド余計に消費しています。そうなった原因はもちろん初手のミスで、そのために利子を1回余分に支払い、さらに貴重なアクションの機会も失われたことになります。それでも一時的に資金を潤沢にした方がよいと僕は判断しました。

そのブンケイさんは序盤からこまめに収益を上げ、適度なタイミングで借金を行う、という方針でプレイを進めていました。恐らく、これが「ブラス」で最もオーソドックスなプレイングスタイルです。「ブラス」における借金には返済の義務はなく、金銭的には一時的に少し収入額が減るだけですので、適切な借金は勝利には欠かせない貴重な資金調達の手段なのです。したがっていつ何回の借金を行うかは、ゲームを通して重大な決断事項となります。ただし借金を選択するとアクションを行う機会も1回減るということを忘れてはなりません(というか、むしろそちらの方を重視したいくらい)。

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そんなわけで鉄道期に入ったのですけれども、ブンケイさんがレベル2造船所の建設に成功したことが決定打となり、そのまま勝利をつかみ取りました。僕も資金に物を言わせて線路を大量に敷設したのですけれども、点数的に今一歩及びませんでした。途中、僕が鉄工所を建てるべきところで炭坑を選択した悪手も相当に響いたような気がします。

反省点はあったものの、全体を通してとても楽しいセッションでした。初勝利にはまだ遠い道のりが待っています。その日を夢見てまたがんばります。
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


Stone Age (ストーンエイジ) / Hans im Glück

ダイス運が… 4人。

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資源獲得にダイスを使うユニークな「大聖堂」型ゲーム。今回はダイス運にとことん見放されました… ダイス2個ふって出目が「3」というのを3回は見ました。あと、ダイス3個ふって出目「4」も… 特に序盤でこうなると正直かなり厳しいです。おかげで中盤過ぎまで自分のボード上に資源がほとんど乗らない状態が続きました。2D6で「12」を連発するプレイヤーを横で見ながら、とにかく最低限の資源で建物を建設し続けるしか勝ち筋はありません。

コマを増やし、麦畑も大きくなった後半には何とか盛り返したこともありましたけれども、終盤には再び息切れしてしまい、食糧不足のために何と「金(ゴールド)」を食わせてしのぐ苦しい展開にまでになってしまいました。最終ラウンドでやっとダイス運に恵まれたものの時すでに遅し、文明カードの入手機会がほとんど無かったためにボーナス点が低迷し、結果3位に終わりました。トップとは60点以上の差がつきました。

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今思い返してみると、ダイスの調子が悪いのであれば、無理して建物ではなく文明カードに走るべきだったのかもしれません。もう少し落ち着いて考えれば打開する手もあったのでしょう。もう1回くらいは再戦したい気持ちです。
http://www.boardgamegeek.com/game/34635


Handelsfürsten: Herren der Meere (交易王) / Pegasus Spiele

これはガチゲーなのか? 4人。

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念願の初プレイとなった「交易王」。自分の船に積まれた商品をうまく売却して利益を上げます。

場には6枚の商品カードがあります。各プレイヤーの手札もこの商品カードです。プレイヤーはこの他に2隻の商船を持ち、その上にはひとつの商品コマを積み込んでいます。

手番は2つのフェイズに分かれています。最初のフェイズでは、自分の1隻の船の商品コマをストックの商品コマと交換するか、あるいはスペシャルカードを購入することが出来ます。

2番目のフェイズでは、手札から1色の商品カードを何枚でも、場のカードの上に重ねて置くことが出来ます。そして今プレイした商品カード色の商品コマを持つプレイヤーは、「場に見えている商品カード×所有する賞品コマ」の収入を得ます。

このフェイズでは、これを行わずに手札2枚を山札から引いても構いません。いずれにせよ、これで手番終了です。そしてこれを山札が無くなるまでくり返し、手持ち現金の最も多いプレイヤーが勝利です。

微妙に既視感のあるメカニクスなんですが、こういう風に枝葉を取り除いてエレガントにまとめ上げてしまうのがクニツィアの手腕というものなんでしょう。多くの人に相乗りする形で一緒に儲けるのがコツなのはすぐにわかるとして、じゃあそれがどうやったら効率良くなるのかというと謎。クニツィアめ。

スペシャルカードを軸に考えるのがいいのか、それがナシでも勝てるのか、とか。とりあえず、このセッションで勝ったプレイヤーは「船2隻のみ」「直前に他人に10金を振り込んでいる」という状況だったことにちょっと驚きました…。ひょっとしてこれは恐ろしく深いゲームなのかもしれない…
http://www.boardgamegeek.com/game/34084


Wie verhext! (魔法にかかったみたい) / Alea moon Gamer

2回目にして面白さを満喫。4人。

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初プレイだった前回のセッションの経験を踏まえて、少し高めのテンションで臨んだら面白かったですよ。思うに、このゲームのメカニクスは「会話や雰囲気を楽しむ」ことにより適しているのではないかと。

それほど時間もかからないし箱も小さいので持ち運びに便利なのも美点です。これまで、ゲーム会で空いた時間には「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」をプレイしていたのですが、今後はこちらを選ぶかもしれません。

ということでゲームはYOKさんの勝利でした。
http://www.boardgamegeek.com/game/34084


熟語トランプ / ビバリー moon Gamer

時間つぶしのはずが… 4人。

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終了時間まで少し間があったので「熟語バスケット」をプレイしました。これが意外にもウケまして、6~7ゲームはやったような。そして1回だけ上がりました。これは面白いです。ただもう少し勝敗に絡みたい思いが強くなってきましたので、これから熟語の勉強をすることにしますよ…moon Gamer
http://sgrk.blog53.fc2.com/?no=807


レポートは以上です。心配だった雨は降らず、どうやら爆弾も爆発しなかったようですw 今回も楽しませていただいてとても感謝いたします。ありがとうございました。また次回もよろしくお願いいたします。moon Gamer

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3日(祝)は、地元は千歳烏山のゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。参加していただいたのは、かゆかゆさん・つなきさん・タクヤさん、それに僕の4人でした。個人的には、実質的にゴールデンウィーク中で唯一のゲーム会です。最近はまとまった連休だからといって連日ゲームをすることが、すっかり少なくなってきました(主に体力的な理由で)。

昨晩から降り出した雨がお昼頃まで上がらず、あいにくのお天気でした。午後には雨も止み、気温もぐんぐん上昇して真夏日にまでなったようですね。


Brass (ブラス) / Warfrog

今回に限っては、ちょっとばかり単調にやりすぎたかも。

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自分以外の3人が初プレイという状況でのセッション。僕は3回目のプレイながらインストしたのは初めて。インストは40分ほどかかりました。ルールの分量はそれほど多くはないわりには、細かい規定が多くて説明に時間のかかるゲームだなぁ。

このセッションでは、借金1回の後に紡績工場+港で序盤から小銭を稼ぎつつ収益を少しずつ増加させる方針で行こうと計画。まず紡績工場を建設て運河を建設したら気がついてみたら港を建設可能なマスがもう無い… あ、あれ? うーむ。仕方ないので早くも方針変更。前回、田中ブンケイさんがやっていた「紡績工場+港2セットを建設し、それを2回目の借金をした直後に綿売却アクションで売る」というプレイを選択しました。

これは上手くいって手元に現金が多く残ったのはいいとして、この後の方針がフラフラと定まらず、炭坑・紡績工場・運河建設・造船所開発とあちこちに手を出しすぎたのはどうも失策でした。どこかにポイントを定めて、来るべき鉄道期への基本的なビジョンを固めるべきだったのでしょう。結局、運河期には大した点数は稼げず、場にも技術レベル2の産業を残すことも出来ず、ただ資金が多く手元にあるというだけで終わりました。

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鉄道期には線路と炭坑の建設を中心に回していたのですけれども、これも結果的に他人の後追いみたいなプレイになっていたような気がするなぁ… 適度な借金のおかげで資金的には常に余裕のある状態を保てましたが、それを場の建設物に変えて得点を吸い上げなければ当然ながら勝てないわけです。最後は何とか100点は超えたものの、トップのタクヤさんに15点差を付けられて同点最下位に終わりました。

深い考えなしでプレイしていたからでしょうけれども、自分がプレイした前2回のセッションに比べて、全体的に淡泊にプレイしすぎでしたね。いい加減にトップ争いに絡むくらいにはなりたいものです。
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


Neuland (ノイラント) / Eggert-Spiele

今回は評価保留。何と協議終了。

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前回、草加ゲーム会でプレイした時には好感触だった「ノイラント」を投入。しかし、微妙なルール解釈のアヤでゲームが極端に収束しなくなる事態に陥ってしまいました。結論から書いておくと「アクションポイントを1点も消費しないで(ゼロアクションで)手番を終了するプレイ」は禁止した方が良いです(僕が読んだ限り、これはルールでは禁止されていませんでした)。

ゼロアクション終了が認められてしまうと、特定の建物を労働者で「ブロック」したままの状態で手番を終了し続けることが可能になります(そんなに難しくはないので、具体的な方法は持ち主の方々が考えてみてください)。他にもメリットがありますが、コレが最も大きな恩恵です。このために。残り資産建物の状況によってはゲームの収束性がこの上もなく悪化し、ただでさえ長いゲームがいつまでたっても終わらないゲームになってしまいます。
※2008/05/04:補足:ちょっと大げさに書きすぎたかも。たまたま今回そういう状況になっただけの可能性もあります。具体的状況についてはまた後日書くかもしれませんけれども、いずれにせよゼロアクションプレイを認めることはおすすめ出来ません。
※2008/05/05:補足:この件については国境を越えて確認中の模様。

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ということで、3時間ほどしても終わりそうもないため、このセッションは協議終了となりました。その後で長い話し合いが行われましたが、やはりゼロアクション終了プレイがすべての元凶であり、それを禁止することで、少なくとも現状よりは収束性が高まることがわかりました。次は問答無用でそのようにしたいと思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/12681


お先に失礼しま~す / メビウスゲームズ moon Gamer

話題のゲームを投入してみました。

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「皿洗いゲーム」のリメイク「お先に失礼しま~す」です。実は「皿洗いゲーム」は未プレイでした。実際にプレイしてみたら… おーこれは面白い! なるほどこんな名作を歴史に埋もれさせてしまうのは確かに惜しい限りです。テーマ変更はちょっと残念ですけれども、リメイクされて多くの人にプレイされる機会が増えたことは喜ばしい限りですね。
http://mobiusoyaji.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_aa91.html


Big Points (ビッグポイント) / Schmidt Spiele

手軽で悩ましい好ゲーム。

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リクエストが入ったのでエントリー。これも自分以外は初プレイというシチュエーション。ルールは簡単なのでインストはラクだし、初心者からベテランまで幅広く遊べる良いゲームです。

このセッションでは終盤まですべてのコマが混戦になるような流れとなり、うまくトップ(4点)のコマを4枚取れたことが幸いしてめでたく勝利を収めました。
http://www.boardgamegeek.com/game/34004


ソラシス / グランペール

手軽ながらしっかりした作りのカードゲーム。

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太陽系の惑星を競りで入手して得点を競います。ラウンドの開始時に場へ山札からカードが並べられ、これを競りで入手します。

手持ちのカードでまず競り(スタートプレイヤーから順に値付け/現在のビッド値よりも高いビッド値を宣言するかパス抜け)を行います。落札者が出たら、今度は残ったプレイヤー全員が同時入札を行って順位を決めます。

ここまでやったら場のカードを入手する手続きに入ります。まず最初の落札者が場のカードを取り、続いて2回目の同時入札の結果順に場のカードを取ります。取ったカードは場に置いて点数にしてもいいですし、手札に入れて後の入札のために使用することも可能です。

山札が無くなったらゲーム終了。手元にあるカードの点数に手札ボーナスを加えた点数の最も高いプレイヤーの勝利です。

ものすごくまじめに作られた競りカードゲームでした。驚くような仕掛けがない代わりに、安心して遊べる内容になっていて好感触です。ちょっと疲れていたのでスコア的にはガタガタでした…
http://grimpeur.co.jp/


レポートは以上です。「ノイラント」の終わり方についてはさすがにがっかりでしたけれども、少なくとも前半は十分に楽しめたので、今日はそれを収穫ということにしましょうか。「ブラス」は、自分がもっと楽しめるよう、もう少し精進して研究をしたいと思います。
本日は天候の悪い中、おいでいただきありがとうございました>参加者各位
またぜひ一緒に遊びましょう。moon Gamer

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19日(土)は、一之江ゲームクラブの例会に行ってきました。

このクラブに関する詳細は mixi コミュニティをどうぞ。

[一之江ゲームクラブ] ※要mixiアカウント

http://mixi.jp/view_community.pl?id=2303630

今回のメインは「Brass (ブラス) / Warfrog」でした。複雑系ワレスのブラス。運河や鉄道などの交通インフラで整備し、必要な資源を確保しつつ、各地に産業を興して点数を競います。どの角度から見てもフリーク向けのゲームで、深い競技性と幅広い戦略性を兼ね備えた名作です。前回のレポートと簡単な紹介はこちらをどうぞ。前回の濃密な面白さから再戦を熱望していましたが、念願叶って2回目のプレイとなりました。

この日はとても風が強くて、気温も少し低めの曇り空でした。夕方過ぎには一時的に雨が降ったりして、お天気の安定しない1日でした。


Brass (ブラス) / Warfrog moon Gamermoon Gamer

これは定番になる予感。4人。

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前回は、序盤から無借金で少額の収入を積み重ねて、運河期中は資金的な余裕を持たせることに専念しました。今回は普通に紡績工場(綿工場)と港を作り、それを一度に売却することで一度に大きく収入を増加させることを目指しました。

当然ながら途中で初期資金が枯渇するので、そこは借金でしのぎます。そして利子の支払いを最小限度に留めたうえで、収入マイナスから一気にプラスへ持って行って、そこでまた次のステップに進む、というようなプランを立ててました。

が、その綿を売却する時点で、僕が理解しているルールの勘違いが発覚し、いきなりこの方針が挫折することに。慌てるも気を取り直して、とりあえず「開発」を積極的に行い、鉄道期で点数を稼ぐ方針に変更。そして鉄道期の最初の手番で Livepool にレベル2の造船所(18点)を建設することを目先の目標に計画を練りました。そうした上で、鉄道網をあちこちに引ければ点数的に何とか追いつけるかと思ったのですが、プレイオーダー管理が甘かった…

このゲームは、前のラウンドで消費した資金額の少ない順番で次のラウンドの順番が決まります(最小額がスタートプレイヤー)。もし、上記のようにいち早く鉄道期に造船所を建設したいのであれば、運河期の最終ラウンドで消費資金を抑えておくべきでした。この時、目先の点数獲得に目を奪われていたことと、他プレイヤーがレベル2の造船所を建設可能な状態まで開発が進んでいたことをチェックしていなかったことが致命傷となりました。

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結局、造船所の建設は先越され、しかも鉄道網の建設も遅れを取り、この後は完全に勝敗から脱落してしまうこととなったのでした…。まぁ、これはしょうがありません。こういう時にはせめて経験値を得て、次につなげるくらいはやっておこうと考えを再び切り替えまして、その点についてはいくつかの収穫を得ました。このゲームで見られたいくつかの手筋は大いに参考になりましたので、次で試してみたいと思います。

これだけ惨敗してもなおこのゲームは面白いとはっきり言えます。冒頭に書いたように、このゲームは定番としてしばらくプレイされ続けることになるでしょう(少なくとも一之江では)。なお、今回のプレイ時間は3時間半ほどでしたけれども、いろいろ掴めてきたこともあり、同じメンツでプレイするのであれば、これはもっと短縮されると思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


Race for the Galaxy (レース・フォー・ザ・ギャラクシー) / Rio Grande Games moon Gamer

このゲームが目の前にあれば当然やる。4人。

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ってことで、今回も3ゲームほどプレイ。

今回は、田中ブンケイさんに教えていただいた「柏木ルール」を採用しました。「柏木」とはあのゲームスペース柏木のことで、そこでよくプレイされているやりかたなんだそうです。ルールは簡単。スタートのワールドは配らず、単に各プレイヤーへ9枚ずつカードを配布します。そして各自2枚ずつを捨て、手札7枚でゲームスタートです。セットアップの手間が段違いに早くなるので、お試しあれ。

で、結果は最初と最後が最下位で、2ゲーム目が同点トップという乱高下でした。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/raceforthegalaxy.html


Yspahan (イスファハン) / Ystari Games moon Gamer

キャラバン強いなぁ。3人。

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これも定番に近い「イスファハン」。今回もキャラバンが炸裂して100点超となるゲームに。うーむ。しっかり対策を立てないと、熟練したプレイヤーのキャラバン戦略に対して建物だけで勝ちきるのは、よほどの幸運に恵まれでもしない限りは無理筋のような気がしてきました。

あまりにもキャラバンが強力なので、この場では「そろそろこのゲームを封印するか?」とまで思ったのですが、帰宅してからPC版で対抗策を練ったところ、まだ何とかなりそうな気もしてきました。次はその方針でやってみますか。
http://www.boardgamegeek.com/game/22345


Kalle KanalRatte (ふくろのネズミ) / HABA moon Gamer

何という心理戦。3人。

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最初にルールを聞いた時には「それで面白いのか?」と真剣に思ったものですけれども、実際にプレイしてみたらあらびっくり。これはまた良質な子供向けゲームでしたよ。ルールは、下のリンク先にあるすごろくやさんのブログが詳しいのでそちらをご覧いただくとして、これだけ見ても面白さはまだ伝わりきらないかもしれません。

ポイントは「ポリスネズミは8枚のマンホールタイルをめくる」点にあります。8回の「移動」ではなくて、8枚を「めくる」までゲームを続けるのです。つまり悪党ネズミプレイヤーは、目的のマンホールを遠ざけるためだけではなく、無駄にマンホールをめくらせるためにタイル位置の交換を行うこともあるわけです。

まー、そんなややこしいことを考えずとも、シンプルな1対多のチェイスゲームとしてドキドキ感を楽しむのももちろんアリです。そしてそれだけでも十分に面白いファミリーゲームだと思いました。
http://sgrk.blog53.fc2.com/blog-entry-818.html


レポートは以上です。雨模様ではありましたが、幸いにして帰宅する頃には止んでいました。別途持ち込んだ「蒸気の時代」拡張マップがプレイ出来なかったのが心残りではありましたけれども「ブラス」を満喫することが出来たので満足です。これでもうちょっとまともなプレイだったら良かったのですけれども… 帰りの電車の中では本日の「ブラス」を反芻しつつ、次への作戦を練っておりました。

ということで、本日はお疲れ様でした。
また次の例会ではよろしくお願いいたします。moon Gamer

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22日(土)は、puppiさん宅で行われたゲーム会に行ってきました。このところ互いにタイミングが合わず、puppiさん宅におじゃまするのは1年以上ぶりとなりました。この日集まったのは、puppiさんの他にヴァイスさんと PHYさん、それに僕の4人です。

2日ほど雨の日が続いた翌日。空は晴れ渡って風もあり、花粉の飛ぶ条件が揃いすぎている日でした。花粉症の方はご存じでしょうが、雨の翌日は花粉が飛散しやすくなるのです。


Pandemic (パンデミック) / Z-Man Games moon Gamer

待ち人来たらずで、とりあえず3人でプレイ。

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PHYさんが渋滞に巻き込まれてしまって到着が遅れたため、その間に Pandemic (パンデミック) を3人でプレイしました。果たしてたった3人で世界は救われたのでしょうか?

僕以外は初プレイでしたので「Epidemic」カードは4枚にしました。そして選ばれた役割は「Operations Expert(熟練工)」「Researcher(研究者)」「Medic(衛生兵)」の3つ。悪くありません。特にカードを渡す自由度の高い「研究者」は地味に強力です。個人的な印象ではありますが、「衛生兵」がいないより、「研究者」がいない方が難易度が上がるような気がします。

今回の主な感染源は赤(アジア)と黄(アフリカ・南米)地域でした。アジアは都市間が密集していて、アウトブレイクが一度起こると連鎖しやすい環境にあります。黄色は広く分散していて、多くキューブが発生するとやっかいですが、都市間のつながりがわりと希薄なので、アウトブレイク連鎖が起こりにくくなっています。

moon Gamer moon Gamer

ということでヤバそうなアジア方面に3人が集中して対処を進めました。幸いにして Epidemic カードの出現率が低く、その点は助かったものの、アウトブレイクの発生回数が急上昇。それはキューブの除去より特効薬開発を優先した結果でもあるので痛し痒しの必然ではあります。当然ながら衛生兵は各地を転々としてキューブが3個乗っている都市からまとめて除去を行い続けましたが、ぎりぎりの攻防は続きました。

そしてクライマックス。アウトブレイクがついに7回に達し、次の感染カード引きでアウトブレイクが発生しなければ勝つという形を作り上げていった結果… 見事に3人でクリアすることができました! Epidemic が2回しか起きなかったにも関わらず薄氷の勝利となったあたり、Pandemic の優れたバランスに今回も楽しませてもらいました。いや、面白いゲームです。
http://www.boardgamegeek.com/game/30549


Down Under (ダウンアンダー) / Bambus Spieleverlag

タイル配置とオーストラリア。PHYさん到着でここから4人。

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タイルを配置しつつ長く得点の高い通路を作り上げていくことが目的です。puppiさんの手による味のあるアートワークにもご注目。

説明が難しいのですが、要するにできるだけ長い通路を作り上げることが当面の目的になります。自分の通路は1本だけで、2本目を作るようなタイル配置は行えません。また、他人の通路につなげてもいけません。

白い通路は中立で、そこに誰もつなげていなければつなぐことができます(そしてそれは自分の通路としてカウントされます)。そこに動物がいれば、ゲーム終了時に得点が加減算されます。

自分の置いたタイルはたいてい他人にも影響があり、そのあたりが悩ましいポイント。白い通路上にいる動物のボーナス点が大きく、そのあたりが勝敗を分けることになるでしょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/downunder.html


Brass (ブラス) / Warfrog moon Gamer

そしていよいよメイン登場。4人。

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18世紀はイングランドのランカシャーを舞台にした産業革命がテーマのゲームです。ひとつひとつの手続きはそれほど複雑ではないのですが、各要素の相互関係にひねりが効いていて、盤面に多くの変化と流動性をもたらします。これぞワレスとも言うべき趣のアイデアが多数盛り込まれた作品で、プレイヤーはこのゲームでしか味わえない独自の悩ましさを満喫することになるでしょう。

ゲームはカードをプレイすることを軸にして進行します。まず8枚のカードが配布され、そこから全員が2枚ずつプレイします。その後で手札が2枚補充されて次のラウンドに移行します。これを山札が無くなり、その後で手札が無くなるまで実施して「ピリオド」が終了します。ゲームは2つのピリオドによって構成され、前半を「運河期」、後半を「鉄道期」と言います。

ボードには都市や地域名が書かれた「ロケーション」が点在しており、それらが運河や鉄道、あるいはその両方で接続されています。各ロケーションには「紡績工場」「炭坑」「製鉄所」「港」「造船所」という「産業」を建設することが可能なマスがあります。これらの産業を建設するには、カードとコストを支払う必要があります。

使用カードの種類によっては、自分の「リンク(運河や鉄道)」が接続されていなければ産業建設が不可の場合があります。また、建設に「石炭」が必要なのであれば「リンク」をたどって輸送しなければなりません。しかし石炭輸送にリンクは誰のものでも利用可能です。建設された「炭坑」には石炭が、「製鉄所」には鉄が置かれていますが、それを誰が利用しても構いません。

「炭坑」や「製鉄所」は、その上に乗せられた石炭や鉄が利用されて枯渇した時に裏返しにされ、その所有者に経済的利益と勝利得点をもたらします。さらに、そこに接続しているリンク(運河や鉄道)の所有者にもゲーム終了時に勝利得点をもたらします。

このような、資源の需給やインフラの整備等、公共に貢献することでも社会的な名誉(つまり勝利点)を得られるというのは、それほど珍しいシステムではありませんけれども、「ブラス」はこれを独特の切り口で表現していて、プレイ感は一種独特の雰囲気があります。こんなメカニクスはワレスにしかデザイン出来ないでしょうね。

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このゲームのもうひとつの特徴が「ピリオド」です。ゲームは前半と後半で分かれていて、最初のピリオド(運河期)が終了すると、盤上の大半の建物や運河が消滅してしまうのです。そう、まるで「アメン・ラー」のように。「アメン・ラー」ではピラミッドが盤上に残りましたが、「ブラス」でそれに相当するのが「技術レベル2以上の産業」です。

ゲーム開始時、紡績工場など6種類の産業カウンターはそれぞれ、上からレベルの低い順にプレイヤーの前に積まれます。そして盤上に配置する際には、それぞれの種類の産業カウンターの山の上から1枚ずつ取らなければなりません。より強力な産業をいきなり配置することは出来ないのです。ただし、「開発」と呼ばれるアクションを行うことで、産業カウンターの山から2枚を取り除くことが出来ます。これにより、途中経過を飛ばして強力な産業の配置が可能になります。

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このセッションでは、1ヶ所だけルールの解釈違いがあったようでしたけれども、それでも「ブラス」固有の面白さは十分に堪能できました。カードを使うので少しは軽くなるかと思いきや、これはこれで綿密な計画性が必要となる要素になっていたりして、ルールブックに2~3時間はかかると書かれている内容を持つゲームだけのことはあります。

濃密で好きなタイプのゲームですが、処理が簡単なわりには時間がかかり過ぎという感想もありました。ともかくも、再戦は当然あるでしょうから、正しいルールでまたこのゲームを楽しみたいと思います。
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


レポートは以上です。まだ時間的には夕方でしたけれども、花粉症の症状が少しきつかったのと、翌日もゲーム会だったため、体力を温存する意味で早めに切り上げて帰宅することにしました(残った3人はこの後に「マグナグレキア」をプレイしたみたいです)。本日はお疲れさまでした。また機会がありましたら、ぜひ遊びましょう。moon Gamer

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