moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:四半世紀会

22日(土)は、千歳烏山のゲーム倉庫にて四半世紀会を開きました。参加者は僕を含めて4人です。ゲームは、僕のリクエストで「1846 / Deep Thought Games, LLC」がプレイされました。

この日は朝早くから出社して、午前中はずっと会社にいました。その後にこのゲーム会に参加したのですが、体力的には何となく余裕があって不思議な感じ。終わった後はさすがに疲れましたけれども。


1846 / Deep Thought Games, LLC moon Gamer

自分以外はすべて初プレイ。4人。

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他のプレイヤーは全員が「1830」プレイヤーでしたけれども、差分ルールを説明するだけで1時間ほどかかりました。細かい違いが多いし、プライベート会社の特殊効果も多いので、どうしてもインストに時間を食います。

4人プレイで、ペンシルバニア鉄道(PRR)が除外されました(確か前回の4人プレイもPRRがなかった気が)。展開としてはシカゴがあまり重視されなかったり、イリノイ(IC)が序盤から躍進したりと、典型的な初プレイモードのような感じ。なんか懐かしい。ちなみに設立されたのは、IC・NYC・C&O・GT の4社で、誰も2社目を立てませんでした。序盤からトークンが飛び交って株価も高い状態となり、ゲームはわりと早い展開に進んだため、誰も2社目を立てるタイミングをはずしてしまった感じです。

僕は IC を担当し、プライベート会社の C&WI を使ってここから広げる方針を立てました。PRR が無かったですし、Big4 が Terre Haute から Centrslia 方面へ延びた(このあたりも慣れたプレイヤーだと無条件に Chicago 方面へ行きます)ために、いきなり IC が序盤で Cincinnati(Z)まで到達する展開になりました。当然ながら、この段階で IC がぶっちぎりの収益を叩き出す会社となります。

しかしこの後に Cincinnati にトークンを置いたのが誤りの始まりで、結局これが敗北の遠因となりました。ここは Terre Haute にひとまず置いて、シカゴとの連携を強め、後半に向けて東部~北部への展開準備を推し進めた方が、あとあとの応用が利いたと思います。プライベート会社に O&I を持っていたのですからなおさらです。うーむ、何をしているんでしょうか自分。

当然この後で C&O が Terre Haute にトークンを置いてきて、Chicago への道を分断されましたが、O&I の効果を使って一気に Cleveland へトークンを配置しました。収益も十分株価も堅調。収益は Detroit を中心に発展している GT には抜かれていましたが、GT は株価が低かったので勝負にはなっているかと思っていました。ここで少し油断して半配当を続けたのが2つめのミス。

ここは配当を続けて手持ち資金を増やして2社目の設立を早急に目指すべきでした。気がつけば、経営が好調すぎて(半配当でもダブルアップ状態)株価が高騰し、自社株を買い増すことが出来ず、会社の金庫にはお金がうなっているのに自己資金がショート気味という、「1846」では実によく見られる光景が自分の前に広がっていました。moon Gamer

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上にも書いたように GT は高収益ルートを確保して好調。NYC は、IC が Cleveland にトークンを置いたために一時的に西方への進路を遮断されましたが、プレイヤーが Big4 を所有していたのでそちらから四方に伸び続けて確実に上昇気流に乗りつつあります。やや苦しかったのが C&O。山岳会社を持っていなかったので序盤のコストがかさんだこともありますが、ゲームを通して資金繰りにかなり苦慮していたようです。

そして勝利したのは NYC プレイヤーでした。終盤には高収益ルートを確保し、さらに IC と GT の株券を多数保有していたことで全体の収入バランスが良く、総合力で勝った感じです。もし、NYC プレイヤーが持っている IC 株1枚を僕が持っていたら、順位は変わっていたでしょう。それくらいの僅差でした。

勝敗はともかくとして、このセッションでは「1846」に慣れたプレイヤーでは起きないようなことがいろいろと起こりました。多くの手筋が開発された競技性の強い「1846」も良いのですが、たまにはこういう「何が起こるかわからない」ような「1846」も楽しくて新鮮です。初プレイメンバーには、おおむね受け入れられた模様。再プレイにむけて鋭意企画中です。
http://www.boardgamegeek.com/game/17405


レポートは以上です。「1846」はやはり面白いです。6時間ほどかかりましたが、それが短く感じられるほど密度の濃いゲームでした。ぜひまたプレイしましょう。そしてお疲れさまでした>参加者各位moon Gamer

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9日(土)は、池袋で行われた自宅ゲーム会に参加してきました。メンバーはすべて「四半世紀会(と僕が勝手に命名しているだけですけど)」の人たち5人です。

このところこのメンツでゲーム会を開く時には千歳烏山のゲーム倉庫を使うことが多くなりましたが、以前はほとんど今回のように自宅ゲーム会の形を取っていました(今でも僕がこのゲーム会に参加することが出来ない時には池袋自宅ゲーム会となりますけれども)。なので、袋小路に参加するずっと前から、僕にとっては「池袋」とは「ボードゲームを遊ぶ街」でした。

さて、今回持ち込んだのは「Imperial (インペリアル) / Eggert-Spiele」「Colosseum (コロッセウム) / Days of Wonder」の2つです。たった2つだけなのですが、いずれもコンポーネントがずっしりと入ったボリュームのあるゲームでえらく重く、持ち運びがけっこう大変でした。

この日は朝からはっきりしない天気。日が差したり突如として土砂降りになったりと、1日中不安定な空模様でした。


Imperial (インペリアル) / Eggert-Spiele

投資家たちの仁義なき戦争。

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この日のセッションを序盤から少し追ってみましょう。まずオーストリア。この国は序盤でバルカン半島の大半を占拠するに至りました。隣国ロシアとは折り合いがついたのか付かないのか、曖昧な状態のまま電撃戦が成功したような感じです。おかげで税収額を大幅にアップし、がぜんオーストリアの債権が買い模様となりました。

一方、英仏海峡方面です。このあたりではフランスとイギリスがしばらく同じプレイヤーが政府を担当しており、どちらも軍備を拡張していました。端から見ていた感想ですけれども、これはどちらかに戦力を偏らせて、国力を上げた側がら資金を吸い上げた方が良かったように思いました。このゲームの目的は軍拡ではなく、資金の回収だからです。

この2大軍事大国のとばっちりを受けたのがドイツでした。ドイツの政府を担当していたプレイヤーは、イギリスの艦隊に北海を塞がれる形になってしまい、いかにも動きが窮屈になってしまったからです。しかしこのプレイヤーは、投資機会にイギリスに多額の資金を投入し、ついには政権を奪取します。そうなった後は、ドイツ・イギリスともにのびのび広がる形へと収束することとなりました。

さて自分の担当したイタリアですが、序盤にアフリカに上陸してそこを占拠してからは様子見を決め込むことに。moon Gamer オーストリアはバルカン半島から出てきそうもないし、フランスは北方の紛争に忙しくてスペインから南下する様子もありません。ロシアがイオニア海経由でアフリカにやってきたりしましたが、全体として安定していたので、「Tax」→「Investor」を繰り返して国庫を枯渇させるまで資金の回収をひたすら進めることが出来ました。

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自分が債権を持つ国家の税収を増やして国庫を潤わせ、それを「Investor」で確実に回収することは、このゲームの最も基本的かつ強力なサイクルです。これを理想的に回すためには軍事力が必須ですが、身の丈に合わないほどの強大な軍隊は維持費がかかって非効率になるため、他の国家を直接攻める時でもなければ、軍拡はほどほどに抑えておくこと肝要です。

また、国庫に資金がうなっていたり、税収額が多そうな国家の債権を購入しておくことも肝要です。万一、手持ちの政府をすべて失ったとしても、債権を買いやすくなった良い機会だと考えれば悪いことではありません。もちろん、そうなる前に手元の資金を充実させておかなければなりませんが…

ところでこのセッションの勝敗の行方について。自分としては、実は終盤くらいまでは何とかトップなれるかな、とソロバンをはじいていました。しかし、自分が少額の債権を持っていたこともあって伸びるに任せていたオーストリアの勢いが予想よりも大きく、さらに自分の政権国家であるイタリアが国力的に今ひとつ伸びなかったこともあって、結果はわずかな差で2位に終わりました。ううむ、惜しい。

ところで今回、「Investor Card」の扱いについて、少しばかり議論が起こりました。基本ルールでは、ロンデル上でいずれかの国家が「Investor」を通過しなければ債権を購入する機会はなく、しかもそれは投資家カードを持っているプレイヤーに限定されています。これは国家の政府担当プレイヤーを交代しやすくするためのルールなのですが、ゲームの流れのよっては債権購入機会があまりにも限定されすぎてしまい、自由度が低いという意見がこの場においては多く出ました。

バリアントの「投資家カードを使用しない」を使うと、この不満を解消することは出来ます。しかしこのバリアントは逆に自由度が高すぎて、(ルールにも記述されている通り)政府を担当するプレイヤーが固定されてしまう可能性があります。私案の折衷策ですが「Investor」が選択されるたびに、Investor Card 所有者から順に全員が債権を購入することが出来るというのはどうでしょう? (+2mil はありで、債権購入終了後に Card は左となりへ移ります)

ともかくも、個人的に念願だった5人プレイが実現したこともあり、とても面白いセッションでした。さて、そろそろ次は6人プレイに挑戦してみたいのですが、どうなりますか。
http://ejf.cside.ne.jp/review/imperial.html


Colosseum (コロッセウム) / Days of Wonder moon Gamer

ローマ帝国でイベントプロデューサーになります。

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軽いゲームとして用意したのですが… 結果的にプレイタイムは「インペリアル」と同じくらいかかってしまいました。

イベントを開くためには「イベント・プログラム」を購入し、さらにイベント開催に必要な「資産トークン」を収集しなければなりません。「資産トークン」とは、剣闘士・戦車・ライオン・神官・船舶・オリなどの演し物や大小道具類を指します。イベントを成功させるためには、複数の種類と枚数の資産トークンが必要ですが、多少不足していても開催自体は行えます(ただし観客は減ります)。

都合の良い資産トークンを入手するためには、他プレイヤーとの競りに勝たなければなりません。必要な資産トークンの数は多いにもかかわらず、これを入手する機会は限られており、競りですから資金も用意しなければなりません。資金源はイベントの開催に依存しており、動員観客数が多ければ多いほど興行収益は上昇するようになっています。

イベントにやってくる観客数を増加させるためには、「定期入場券」(通称:シーズンチケット)を発行したり、すでに企画中のイベントを開催したり、優秀な選手を集めたり、あるいは皇帝からもらった勲章の威光を利用したりします。また、貴族が競技場へやってくると、それだけで衆目が集まります。

貴族を競技場へ呼びやすくするためには「貴賓席」(通称:プレミアシート)を作っておくのがいいでしょう。大きなイベントを開催するためには、それにふさわしい大きさの競技場を備えていなければなりません。大きな競技場には貴族も訪れやすくなる効果もあります。

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このように、「コロッセウム」には多くの要素が整然と盛り込まれています。一見、自由度の高いコンストラクション系のゲームのように見えますが、実際にはリソースコントロールを主眼においた厳しいゲームです。特に資産トークンの獲得は、将来への明確な計画性を持って取り組まないと、人気のあるイベントを開催することが難しくなるでしょう。

このセッションで僕は、中盤までは全くふるわず、4ラウンド終了時点で最下位でした。資金も決して十分ではなく、手持ちのイベントもあまりパっとしません。これは惨敗かと思ったのですが、たまたま手元にあった「追加オークション(投資フェイズに2アクション可能)」を活用し、さらに貴族と勲章を利用すればトップは無理でも2位くらいは狙えるかな、という順を見つけました。運を絡めなければならないほど細い道ではありましたが…

このゲームは、ようするに最後の一発どでかいイベントをぶちあげれば勝つのです。なので、ダイスの貴族移動では勲章の獲得を露骨に狙って積み上げ、定期入場券を発行して観客を呼び、交渉で多少不利な条件を飲んでも確実に資源トークンを確保に行きました。そして最後は皇帝を自分の競技場に呼び込むことに成功し、最後の最後でトップに躍り出ることとなり、そのまま勝利をつかみ取りました!

思ったより長い時間のかかるゲームだったのが意外だったくらいで、これは良いゲームだと思います。残念ながら他のメンバーは、今ひとつの反応でしたけれども… 運の比重の高さをどう考えるかで「コロッセウム」の評価は分かれるかもしれませんね。
http://ejf.cside.ne.jp/review/colosseum.html


レポートは以上です。

アフターは、他のメンバーがみんな酒飲みだけあって飲み屋に行くことになったため、下戸の自分はパスしてお先に帰りました。午前中からどうもお疲れさまでした。またぜひ遊びましょう。moon Gamer

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11日(土)は、地元は千歳烏山のゲーム倉庫にて四半世紀会を開きました。今回の参加者は僕を入れて4人。そしてお題は前回に引き続いて「1870 / Mayfair Games」です。メイフェアが1994年に発売した「18xx」メカニクスバリエーションのひとつで、現在でも高い評価を得ているゲームです。前回、このゲームをプレイした時は3人で、ルールの正しい運用も何だか少し怪しい状態でしたが、今回はそれらを補正した環境でプレイを行うことが出来ました。

少し暖かった日。こういう日はスギ花粉もバンバン飛びますので、少し神経質なくらいケアして外に出ました。こういう日は当日よりもむしろ翌日の体調に影響が出やすかったりします。このところゲーム会が続いて外に出る機会が多くなっていますし、今月はまだ予定があるので、慎重に慎重を重ねたいところ。


1870 / Mayfair Games moon Gamer

そういやマップの南北両端ばっか使っていたような…

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前回のレポートとレビューはこちらのエントリーをどうぞ。簡単にいうと、「1830」をベースにして、さらに株に関するルールを増補したような作りになっています。「18xx」バリエーションゲームをやる時にはよく「1830と差分のルールについて説明します」という言い方をしてインストをすることがよくありますが、「1870」については「差分」というより「増分」についての説明が必要になります。

実際「1870」は大作です。マップは広く会社の数も列車の種類も多いし、ルールの「増分」もかなりの分量にのぼります。プレイヤーの選択肢も増えているので、プレイ時間も長めです。ということで、今回もショートゲームバリアント(株価が$400に達した会社の運営ラウンドが終了したらただちにゲーム終了)を採用しました。

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このゲームにおいて、最終的に最大の収益をたたき出す大都市は、Kansas City と St.Louis です。どちらも茶色タイルを置き換えて灰色のタイルを配置することが可能で、そうなると収益 $60(額面上では盤上最大)となります。この2つの都市がどこにあるかというと、いずれも北方(盤の上方)にあります。St.Louis は、プライベートカンパニー「Mississippi River Bridge Company」の特別ルールによってミシシッピ川を渡れるようになるまでは大きな影響を持ちませんが、Kansas City は序盤から要所として機能します。

Kansas City の南に位置する Springfield にはゲーム最初の公共会社である「St.Louis-Sanfrancisco Railway(以下 FRISCO)」が登場しますし、Kansas City 上にも Mississippi-Kansas-Texas Railroad(以下 KATY)」がまず間違いなく設立されるためです(このセッションでもそうなりました)。Kansas City は最初から最後まで大都会として激戦地となるので、このあたりにタイルとトークンがひしめき合うのは必然とも言えます。

今回僕は、プライベートカンパニーの競りで FRISCO の社長株を落札し、この会社の経営を行いました。FRISO は社長株が購入された時点ですぐに運営を始める特殊な公共会社で、「1870」の序盤で最も目立つ会社です。僕は株価を $68(初期株価の最安値)に設定し、まずはのんびりこの会社で儲けようと考えていたら、まだ FRISCO が列車を持たない状態の株式ラウンドで、早くも他プレイヤーが株券を2枚3枚と購入してきました。

しょうがないので社長の座を譲り渡さないように防衛買いを行い、結局 60% の株券を購入することになったのですけれども、後から考えるとこれは判断ミスだったような気がします。ここでは FRISCO の株券をあえて放出して FRISCO を明け渡し、Kansas City の隣に設立される Atchison, Topeka & Santa Fe Railway(SataFe)にでも乗り換えた方が良かったでしょう。そうすることで FRISKO にも KATY にも圧力も強められますし、地理的には SataFe の方が有利だからです。

しかし結局、その決断をしなかったばかりに、FRISCO が配当を出した次の株式ラウンドで早くも FRISCO の株券が市場へと放出されてしまい、その時点で株価防衛をするだけの資金も無かったために株価は一気に暴落することとなりました。

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この市場の FRISCO 株はこの後に会社へと償却され、しばらくは少しだけ利益をもたらすことになりました。そして FRISCO は順調に拡大を続けましたが、ここでちょっと油断して他社の株価に気を配らなかったのが敗北の遠因となりました。

FRISCO 社は、路線ルートが似ている KATY 社とほとんど収益額が変わらないにもかかわらず、仕手戦の対象にならなかった KATY の株価は高額のまま維持され続けていたのです。これに気がついた時は後の祭りで、手元の KATY 株を売却しても株価防衛で拾われてしまうという始末。

この後、何とか2社目を設立し、その会社で全線開通(トークン+1/目的地の収益2倍)を達成するなど追い上げましたが、結局はまるで間に合わず、順位も最下位に沈みました。序盤、FRISCO 社の経営にこだわった判断ミスのツケが最後まで響いたゲームでした。この結果は結果として受け止めるとして、敗因を明確に理解することが出来ましたし、マップのクセや「1870」独自の手筋がやっと見えてきたので、それを本日の収穫としましょうか。

改めて思ったのは「1870」のスケールの大きさです。マップが物理的に大きく広いのです。恐らく5人か6人でプレイしてちょうどいいくらいじゃないでしょうか。いつか最大人数でプレイしたいものです。それまでに、ちょっとは歯ごたえのある相手になるように腕を磨いておかなければ…moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/424


レポートは以上です。

ゲームの後は「1870」の感想戦と、次回はぜひ「1856」をやろうという話で盛り上がりました。ただ、この場ではバリエーションを楽しむのはそのくらいにしようという話も出ました。このグループでは、同じゲームを何度も遊んで極めるというスタイルでゲームが遊ばれることが多かったし、これからもそうでしょう。僕としてもそれは納得です。またぜひよろしくお願いいたします>参加者各位 moon Gamer

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25日(日)は、地元は千歳烏山のゲーム倉庫にて、古くからのゲーム仲間を呼んでの「四半世紀会」を開きました。参加者は僕を入れて3人です。「久しぶりー」とか言われたので、はてそうだっけ? と後で過去ログを調べてみたら、昨年の7月以来でしたか。確かに久しぶりだわ。

本日のメインゲームは「1870 / Mayfair Games」でした。今日、「18xx」メカニクスを用いたゲームには膨大なバリエーションが存在するようになりましたが、この「1870」は90年代前半に発売されたもので、このジャンルのゲームとしては先駆的な作品です。同時期に発売された「1856」とともに、現在でも日本語訳付で国内のショップで扱われています(90年には『1835』も同社から発売されていました)。

「1870」をやろうという話は実はかなり前からありまして、今回やっと実現しました。人数は3人ですけれども、プレイした全員が久しぶりに「18xx」系のゲームに触れるということもあって、リハビリにはちょうどいいんじゃない? ってことで、のんびりと始まりました。ちなみに今日のメンツ全員が「1830」プレイ歴15年以上ということもあって、インストはそれとの差分説明で済みました。

前日から急に冬らしい寒さとなって、暖冬気味の陽気にすっかり慣れてしまったので体調管理が大変です。ゲーム倉庫には備え付けのエアコンがありますが、これだけでは広い室内すべてを暖めるにはちょっとパワー不足だったため、先日追加してハロゲンヒーターが設置されました。そしてこの日はこれが1日中つけっぱなしでした。


1870 / Mayfair Games moon Gamer

仕手系「18xx」。3人。

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「1870」は、アメリカ合衆国の中央部を舞台にしています。ミシシッピ川が南北を突き抜けて、東西はテキサス~イリノイ・アラバマ州あたりまでを含みます。一見して、面積的にもヘクス数的にもずいぶんと広いマップです。

「1830」との違いについて説明しましょう。まず「1870」には鉄道会社が10社も登場します。列車の種類も多く「2」~「6」の上に「8」「10」「12」とあり、「D」がありません。数値の低い列車がスクラップになるタイミングも「1870」とは微妙に異なります(一律2世代前ではない)。

運営ラウンドでは、黄色のタイルを2枚配置するか、あるいは1枚の置き換えが可能です。また、各鉄道会社には「開始都市」とは別に「目的地」が決まっています。「目的地」の都市まで線路を敷設することが出来ると、その鉄道会社だけ「目的地」都市の価値を2倍にします。

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株式ラウンドには大胆にいくつかのルールが加えられています。

株価防衛 -Share Price Protection-

株が売却されると株価は下がりますが、社長は株が売却された直後に、その株券をすべて買い取ることで株価の下落を防ぐことが出来ます。購入資金は社長プレイヤーの私費によって賄われます。また、これによって会社の株の60%を超えて保有することになっても構いません。

株の償却 -Share Redemption-

市場やプレイヤーの持つ株券を会社自身が買い戻すことが可能です。つまり会社に株券を売ることが出来ます。1株式ラウンドに1株券のみで、総計4株券の償却が可能です。会社が保有する株券には、配当による分配金が支払われます。

株の再公開 -Share Reissue-

償却され、会社が保有する株券は(条件さえ整えば)再び公開することが出来ます。この場合、株価よりもやや安い価格で銀行に再公開されます。再公開することで、会社は再び運営資金を得ることが出来ます。

半配当 -Half Dividends-

会社が上げた収益は「配当」「留保(無配)」の他に、「部分配当(半配当)」というオプションがあります。これは、収益の半分を株主へ、半分を会社の資金へ回すということです。半配当を行った場合、株価は変動しません。

公開市場にある株券

公開市場(Open Market/『1830』でいうところの BANK POOL)にある株券には配当による分配金は支払われません。会社に分配金が支払われるのは、会社が償却によって株券を保有している時のみです。

ストップ安と倒産

株価表には、1本の赤い境界線が引かれています。この境界線を越えて株価が下がるには、株券が2枚以上売却された時のみです(ストップ安)。1枚だけ株券が売却された時には、大きく下がらないようになっています。また、株価が下がりすぎた会社は Close(倒産)し、ゲームから取り除かれます。倒産した会社は復帰しません。

細かい点ではもう少しありますが、「1830」に比較すると、おおむねこのように環境が追加変更されています。株式ラウンドにおいて株式の運用方法に幅が広がって会社経営の選択肢が増加しており、経営ゲームとしてグレードが高められています。追加されたルールは、ゲーム性を高めるという意味でどれも理にかなっていて、優れた改良が施された「18xx」の秀作のひとつではないでしょうか。

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マップが広くて会社の数も多いためか、ボックスに書かれたプレイ時間(4時間)ではとても収まらず、その倍以上はかかるようです。もともと長時間ゲームの多い「18xx」系ラインナップの中でもひときわ目立つ存在ですが、いちおうルールにはショートゲームバリアントもあります。それでも最後までプレイするには1日がかりになるかもしれません。

このセッションでは3人で行われ、初プレイということもあってルールを確認しつつの進行となりました。そして、会社の特徴やマップの特性など、眺めただけではわからないことが次々と顕著になるにつれ、「1870」が相当な手応えのある面白いゲームであることがわかってきて、全員が「1870」の醸し出す濃厚な世界にハマり込むことになります。

またその一方で、的確にプレイするには事前にしっかりと研究しておく必要があることも痛感しました。戦略の幅が広さや懐の深さはあまりにも絶大で、そういうグレードの高いゲームを3人でお試しプレイをするにはもったいないような気がしたのです。ということで、4時間ほど遊んでまだやっと中盤に入り口に差し掛かったあたりで、協議の末に途中終了となりました。

今回のセッションでは、株の償却と再公開のあたりが十分に試せなかったのですが、これをうまく回すことで効率的な経営が行えそうです。その他、ゲーム中に思いついたアイデアと作戦がいくつもあるので、再戦時はぜひ試してみたいと思っています。その日が遠からず来ることを心から願っています。面白かった。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/424


Die Säulen der Erde (大聖堂) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

少し時間が余ったので3人でトライ。

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6ラウンド固定なので、時間がない時でも重宝するゲームです。言うまでもなく大変に優れたゲームではありますが、さすがに「1870」のような硬派なゲームの後では、運の要素がやや強めなこともあって、少し戸惑わせてしまったかも。

また、3人プレイというのも少し問題があったかもしれません。僕自身、このゲームの3人プレイは初めてでしたが、やはり4人プレイ時に比べるとやや薄いかなぁ、という感じはしました。

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まぁ、それでも最後は楽しんでもらえたようです。このセッションでは僕は、中盤でお金が足りなくなって、しかたないので金属を資金源にしたりしていたのですが、それをうまく得点に結びつけることが出来ず。それでも何とか最終ラウンドで猛追したのですが一歩及ばずの2位でした。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/24480


レポートは以上です。

ともかくこの日は「1870」に尽きます。ここのところしばらく「18xx」系のゲームから遠ざかっていたのですが、これをきっかけにして再燃することとなりました。とりあえずは、手元にあってシュリンクを破ることさえしていなかった「1856」をプレイすることが次の目標です。もちろん「1830」も。その他、海外で販売されているバリエーションにも興味津々です。

本日は長い時間、お疲れさまでした>Gさん・Kさん
またぜひ遊びましょう。moon Gamer

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30日(日)は、千歳烏山ゲーム倉庫にて、20年来の知人たちとゲーム会を開きました… と書いてハタと気がついたのですが、もう20年というより知り合って25年に近くなっていることに気がつきました。moon Gamer ということで、この古き知人たちとのゲーム会を「四半世紀会」と勝手に名付けることにして、右サイドバーからカテゴリ分けをしました。5年後? ああ、その時はまた名称を変えればいいんですよ。

ということで、本日の参加者はM太さん、KBさん、それに僕の3人です。ちなみにこの中では僕が一番年下だったりします。


Caylus (ケイラス) / Ystari Games moon Gamer

おや? ルールが…

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ケイラスは何度目かのプレイです。しかしこれまでのセッションではインストを他の方にお任せしていたので、実はルールブックを隅から隅まで読んだのは、これが初めてだったりします。

で、ルール文面を読んでいくつか気がついたのですが、これまでのインストでは説明されていなかったか、あるいは僕が気がついていなかっただけなのか、とにかく初見のルールがいくつか発見されました。つまりやっとこれで正しいルールでゲームをプレイできたことになります。いやはや、お恥ずかしい。moon Gamer ルールブック読みは人任せにしてはいけませんね。

moon Gamer

さて、このセッションでは他の2人は初プレイでした。「ケイラス」はそれほど複雑なメカニクスではありませんが、扱う要素が多いので、全体のつながりを細かく正確に把握するには、やはりプレイ経験が1回でもあった方が有利です。

慣れない環境では十分にチカラを発揮出来るはずもなく、未経験者のお二人は苦しいやりくりをしているように見えました。ということでこのセッションでは、中盤過ぎ(城壁が数個建ったあたり)に僕が点数的・収入的に大きくリードした時点で協議終了となりました。

途中終了とはいえ、まずは「ケイラス」が面白いゲームであることはわかっていただいたようで一安心。僕としても、正しいルールがきっちり把握出来たことと、3人でも「ケイラス」は十分に面白かったことがわかったので十分に収穫はありました。またぜひプレイしたいです。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/caylus.html


Key Largo (キーラルゴ) / Tilsit

さあ月曜日だ働けー。

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カリブ海に浮かぶ島を舞台に、海底に沈む財宝を探索して引き上げ、それを売却したりしながら、与えられた10日間で多くの資金を集めるゲーム。

ゲーム開始準備がわりと手間。まずボードを広げて、その回りに「沈没船カード」の山札をルールにしたがって作成してばらまくように置きます(別にばらまかなくでもいいけど)。沈没船カードには「浅」「中」「深」と深度が設定されており、それぞれ深さに対応した山札を複数作ります(人数によって山札数は異なります)。

各プレイヤーは1日(1ラウンド)で2回の異なるアクションを行います。アクションは5種類あり、それらは手札のカードで示します。1日の始めに各プレイヤーは、5枚のアクションカードから2枚を秘密裏に選択します。そしてまず最初の1枚を一斉に公開して、プレイ順に実行します。

アクションには以下のようなものがあります。

「沈没船探索」

海底の財宝をダイバーを使って探索します。「中」より深い深度にある財宝カードを探索するには、ダイバーに必要な長さの「ホース」がつけられていなければなりません。沈没船カードの山札の上から雇用しているダイバーの数だけカードを引きます。もし、カードがモンスターカードだった場合は「銛(モリ)」を持っていなければダイバーごとゲームから失われます。また、「錘(おもり)」を持っていれば、それを捨てることでさらにもう1枚追加でカードを引けます。

「イルカウォッチング」

定額収入が確実に入ります。週末の方が高いです。

「セイレーン酒場」

ダイバーを雇ったり、泥棒に依頼して他人の財宝を盗んだり、妖しい老人から財宝に関する限定的な情報を仕入れたりします。

「ダイビングショップ」

ダイバーの装備(ホース・モリ・錘)を2つまで購入出来ます。

「旅行者市場」

沈没船から引き上げた財宝を売却して現金に換えます。1種類のみ売却可能です(枚数に上限はなし)。

moon Gamer

酒場・ショップ・市場は、同時に何人がそのアクションを選んだかによって相場が変動します。たいていは人が集まり過ぎると相場が高くなりますが、市場だけはその限りではありません。

やや運の要素が大きなビジネスゲームです。ターンは10日で、1日2アクションだけ実施可能なわけですから、各プレイヤーには全部で20アクションずつが1ゲームで与えられることになります。それは公平ではあっても限定された機会でしかありません。この縛られた環境下で、より大きな収益を生むための方策を何とか考えるわけですが、それにプレイヤーの個性が如実に出てくるのが面白いです。

例えば、1人のダイバーに多くの装備を与えて深海に潜らせ、一攫千金を狙うのもいいでしょうし、数人のダイバーで浅い海底を一気にさらって確実に収益を確保する手も悪くありません。「泥棒」もまた良い味を出していて、これが収益の中心には決してならないのですが、ゲームにほどよい緊張感を与えてくれます。

アクションカードの一斉公開とその後の移動については、「海賊の入り江(Pirate's Cove)」の影響が何となく見受けられます。あちらはバッティングした時の処理が過激ですが、こちらはそれほどでもありません。(バッティングした全員が同じ影響を受けるので)。総じて、他人との関わりはやや薄い印象を受けました。「ソロプレイ感」というほど薄くはありませんでしたけれども。

その他、ルールの細かい点にあか抜けない処理があったりしますが、広いゲーマー層に受け入れられる内容を持ったゲームだと思います。次は最大の5人でやってみたいです。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/keylargo.html


Mykerinos (ミケリノス王) / Ystari Games

どこが遺跡発掘? と、ゆわれました。moon Gamer

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前回のレポートと簡単なレビューは、こちらのエントリーからどうぞ。

テーマはエジプト遺跡の発掘ですが、メカニクスはとてもドライな陣取りです。それっぽい雰囲気のある設定は、ゲーム的にはほとんど意味を持っておらず、そのあたりがシミュレーションゲーム畑の人にはやや奇妙で物足りなく感じてしまうようです。「パズルっぽいゲームはどうもなー」というグチが聞かれましたが、それがこのセッションの雰囲気を端的に物語っています。

また、3人だと補充されるコマの数は多くなり、リソース管理でのカツカツ感が薄れてしまうようにも思いました。漠然とコマを置いて2位狙いで十分にペイするので、4人プレイ時に比べると緊張感に今ひとつ欠ける印象です。

ということで、4ラウンドは淡々と流れ、パトロンを3セット(5色1セット)揃えてボーナス点を多く叩き出した僕の勝利となりました。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/mykerinos.html


Robber Knights (盗賊騎士) / Queen Games
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ショップに並んでは売り切れになっている「盗賊騎士」。どんなゲームか楽しみにプレイしたのですが、なんと痛恨のインストミス orz

どうもヘンテコなゲームだなぁと思っていたら、ヘンテコなだったのはオレの頭の方でした。いや、マジでもうしわけない>M太さん、KBさん

当然ながらレポートも評価も保留。次の機会を待て。
http://www.ps-hiroshima.com/board/robberknights.htm


Hey! That's My Fish! (オイそれはオレの魚だぜ) / Phalanx moon Gamer

インストは2分もあれば十分。

moon Gamer

簡単明瞭なタイル収集ゲーム。自分のペンギンを1個だけ6方向のいずれかへ一直線に好きなだけ動かして、移動元のタイルを取ります。相手のコマは飛び越せませんし、タイルのない空間も通過不可。ペンギンが取れなくなったタイルは除去。最終的にタイルに描かれたサカナの数が得点になります。

これ以上ないってくらいにシンプルなゲームで、しかもえらく面白いです。単なるタイルの取り合いかと思ったら、実は優良な漁場の切り取りを求めてのポジション争いもかなり重要と。点と線をつなげて面を作り上げていく過程がとても楽しいゲームです。

少し気になったのは、いくつかの有効な移動パターンとポジション取りに関する定石パターンが、ゲーム馴れしている人にかかると、少し研究されただけで解析されてしまうかもしれないという点です。チャイニーズチェッカーの例を出すまでもなく、ヘクス移動方向は限定的であり、これでアブストラクトゲームを構成するには変化に乏しくなりがちだからです。

ともあれ、最初のゲームはとても楽しめました。まぁ、あんまり肩肘張らずに楽しむには良いゲームだと思います。moon Gamer
http://www.ps-hiroshima.com/board/heythatsmyfish.htm


Seeräuber (海賊組合) / Queen moon Gamer

本日の〆にて最も評判が良かったゲーム。

moon Gamer

前回のレポートと簡単なレビューは、こちらのエントリーをどうぞ。

3人プレイでどうなるかとちょっとだけ不安だったのですが、なんと、これでも十分面白かった! それどころか、待ち時間が少なくほいほいとテンポ良く進行するので、5人でやるよりか3人の方がいいかもしれないくらい。おかげで他のメンバーにも好評でした。

ゲームの方ですが、序盤に高価なアイテム獲得に遅れを取ってしまう悪い流れになりました。お金は何とか入っているのですが、アイテムが足りないのは最終的に点数的にかなり不利になります。ここは開き直って、赤字でもいいから強引にリーダーを取り、どんどん襲撃すべきだったのかもしれません。それが頭でわかっていながら今ひとつ踏ん切れず、結局は最下位に沈んだのでした。あーあ。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/buccaneer.html


レポートは以上です。

途中終了もありましたが、6つのゲームを遊べました。終わった後は、次の予定やら何やらしばらくおしゃべりして、みなさん帰路についたのでした。どうもお疲れさまでした。またぜひ遊びましょう。moon Gamer

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3日(水/祝)は、千歳烏山ゲーム倉庫にて、昔からの知人が集まってゲーム会を開きました。
参加者は僕を入れて3人です(Mさん・Kさん・moon)。お昼から夜までたっぷりと遊びました。


Thurn und Taxis (郵便馬車) / Hans im Glück moon Gamer
moon Gamer

先日のセッションで puupiさんが、このゲームは3人がベストではないか、という話をされていたこともあってエントリー。都市をひとつなぎで連結するように郵便網を作って家を配置します。郵便網の作り方でボーナスタイルや馬車(得点になる)を獲得し、最終的にゲーム中に得られた得点から、建てられなかった家の個数を引いた点数が勝利点数となります。

先日のセッションではテンポの良い軽めのゲームという感触を持ったのですが、今日の厳しいメンツはその甘い考えを吹っ飛ばしてくれました。その場のノリでほいほいと家を建てていたら、たちまち点数的に置いて行かれてしまっていました。少しの無駄も許されない限られた手番の重さ。しっかりした計画と綿密な計算に基づいてプレイしないとこんなことになります。

自分だけのことだけではなく、特にじぶんの次手番プレイヤーの意図を把握して、時に「締める(あるいは"仕事"をする)」ことも有効な選択肢として検討しなければなりません。なぜならボーナスタイルの獲得は早い者勝ちであり、そのほとんどは1枚だけでも勝敗に関わるほどの高い得点比重を占めているからです。

まぁ、ちょっとカンの良い人ならすぐわかること(実際、初プレイだった他の2人はすぐ気がついたわけですし)なのですが、自分としてこれはとても大きな発見となりました。面白いゲームだと思います。もう何回かやってみたいです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/21790


Indonesia (インドネシア) / Splotter Spellen moon Gamer

およそ2ヶ月ぶりの「インドネシア」。

moon Gamer

今日のメンツはどんなゲームでも苦にしない人たちなので、「インドネシア」をリクエストしてみました。このゲームが3人でも成立するかどうかを見たかったという興味もありました。前回のセッションのレポートとゲームの紹介は、こちらのエントリーからどうぞ。

moon Gamer

結論から言ってしまうと、3人プレイでも十分に楽しめました。全体的な傾向としては、3人ですとR&Dトラックの「Slots(会社の設立上限)」の総量が減るので、「設立→合併」のサイクルが長くなるためにラウンド数が増え、そうすると必然的に Production Company(製造会社)の運営回数も増加するので、その収益がかなり大きなものになります。

4人プレイ時でも Ship Company(海運会社)の収益性の低さが問題になっていましたが、3人プレイでは完全に製造会社からの収益を軸に考えないと効率が大変に悪くなります。

なので、製造会社の合併入札の相場感覚がとても重要になるはずなのですが、わりと低い相場で合併が行われていました。このため、製造会社を持つ者の持たざる者の格差がかなり開いてしまい、海運会社を中心に回していたプレイヤーはかなり苦しい展開になっていたように見えました。

合併の可否は現金の保有量でほぼ決まるので、収入効率の良い「商品」のインカムゲインの差が大きいと、権利書の少ない会社は、合併の名を借りた「敵対的買収」の餌食となってしまうのです。
※このあたりの感覚は1回でも通してプレイしないとわかりにくいかも。

moon Gamer

さて、このセッションで僕は、前半は米穀会社(Rice Company)を中心に運営を行いました。R&Dは「Expansion(拡張)」を選択し、収益効率を増大させ、同時に合併のリスクを減らします。さらに別の米穀会社の合併に成功し、さらに大きな生産力と合併への対抗体制を整えました。

商品の「米」は収益額が低い(@20ルピア)のですが、盤上に配置された米の数と、ラウンド数が長くなりそうだったので運営回数で十分に儲かると判断しました。実際、かなりの利潤がありました。

しかし中盤過ぎで、Kさんがシアパ・ファジ会社の設立に成功し、しかもR&Dで「Expansion(拡張)」を「4」にまで上昇させてきたあたりから猛追が始まりました。シアパ・ファジ会社は米穀会社と香辛料会社の合併によって設立される特殊な会社で、商品の「シアパ・ファジ(電子レンジで作るインスタント食品)」は@35ルピアと石油(@40ルピア)に次ぐ高額商品です。

moon Gamer

Kさんは海運会社を持たなかったので運送コストはかかりましたが、拡張に拡張を重ね物量でコスト高をカバーし、ついに高収益体制を作り上げました。

しかもこの時点でシアパ・ファジ会社は1社しか存在しなかったので、合併の危険にされされることもなかったのです。これはまずいと慌ててこちらも遅ればせながらシアパ・ファジ会社を設立したり、同時にゴム会社にも手を出して多角経営化に乗り出してみました。

それでもKさんの高い収益にはかないそうもなかったので、「Slots(会社の設立上限)」を上昇させてから会社の設立を次々に行って早くゲームを終わらせるようにしました(ボード上で未設立の会社が1種類になるか、全ての会社が設立すると新しい時代が始まります)。

これが功を奏したようで、最終ラウンドでもKさんが大きく売り上げを伸ばしましたものの、ゲーム終了時の資金は辛うじてトップとなっていまして、何とか逃げ切ることが出来ました。計算してみたら、あと1ラウンド続いていたら逆転していたところでした。

実は前回のセッションでも勝ちましたので、これで「インドネシア」は2戦2勝という結果になりました。前回も今回もそんなにうまく立ち回った気はしていないのですが、ひょっとして相性が良いゲームなのかもしれません moon Gamer  今回のプレイタイムはインストを入れて4時間ほど。ルールを事前に把握していれば、3人であれば3時間以内で終わりそうです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/19777


Aqua Romana (ローマ水道) / Queen

最後はこれで〆ました。

moon Gamer

前回の集まりの時には「Aquadukt (アクアダクト) / Schmidt」をやったので「また水道引きかよ」とか言われました。moon Gamer しかも地域も同じローマ。どうもドイツ人はローマに水道を引きたくてしょうがないみたいですね。moon Gamer

ゲームボードには84マスのプレイエリアと、その外周をぐるっと囲むように38マスのトラックがあります。ゲーム開始時に外周トラックには「建築家」コマを12個配置します。プレイエリアには人数に応じた位置に「貯水池」タイルを置き、その上にそれぞれが4個ずつの「作業員」を配置します。

手番において、自分の作業員コマの上下左右に建築家が「見える」ものをひとつ選び、その建築家に対応する水路タイルを、その作業員の前に配置します。その後で、建築家コマを外周マスで時計回りにひとつ移動させます。水路タイルを配置することで「終端」は延びたのであれば、そのタイルへ作業員を移動させます(全員の作業員をチェックします)。

もし、タイルを配置することで水路が閉じたり、あるいはプレイヤーが望んで水路を閉じるのであれば、閉じた水路上にいる作業員を「勝利の踏み石」に置くことが出来ます。「勝利の踏み石」は「1」~「20」まであり、閉じた時の水路の長さに対応するマスに作業員を置きます。ただし、わずかな例外を除いて1つの作業員しか置くことが出来ないので、低い数値の空いたマスに置かなければなりません。

水路をが閉じると、新しい「建築家」をひとつ取ることが出来ます。新しい建築家を手元に持つプレイヤーは、手番開始時にそれを任意の空いている外周マスに配置します。その建築家をその手番ですぐに使うことも可能です。

水路タイルが配置されないで1巡が経過したらゲームが終了します。「勝利の踏み石」に置かれた自分の作業員の得点合計とボーナス点を加算した点数が多いプレイヤーの勝利です。

同系統のゲームに「Metro (メトロ) / Queen」や「Linie 1 (1号線で行こう) / Goldsieber」がありますが、こちらは盤上の情報が完全に公開され乱数もないので、思考ゲーム的な読み合いやプレイヤー間の駆け引き度が高くなっています。建築家コマの移動が不自由なので、読んでもどうにもならないことはありますけれども、こういう胃のキリキリと痛みそうな思考ゲームがお好みであればきっと気に入ると思います。独自要素は薄めなので、斬新さを求める人には向きません。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/aquaromana.html


レポートは以上です。

このグループでいつも集まる時に比べてひとり少ない3人のゲーム会となりましたが、大作「インドネシア」を堪能することが出来ましたし、「郵便馬車」の奥深さを発見出来たことなど、充実した内容でした。

1日どうもお疲れさまでした>Mさん・Kさん
今度はHさんも入れて4人揃ってまた遊びましょう。moon Gamer

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18日(日)は、千歳烏山ゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。集まったのは、20年来のゲーム仲間さんたちです。僕を入れて全4人。
このメンバーで集まるゲーム会は3ヶ月ぶりくらいかな、と思っていたら、なんと昨年の夏以来ということで、半年以上も空いていたのね…


Beowulf - The Legend (ベーオウルフ) / Kosmos (Franckh-Kosmos) moon Gamer

上級ルール+バリエーションを取り入れてみました。

moon Gamer

個人的には2回目のプレイ。前回のレポートとゲームの内容についてはこちらのレポートをどうぞ。

冒頭に書いたように、今回は上級ルールとなる「財宝エピソード」を使いました。これはメインエピソード(メジャーエピソード)と似ていますが、「競りは財宝のみで行う」「最後に残った者だけが恩恵を受ける」「競りに負けても財宝は手元に戻る」「財宝エピソードが終了してもスタートプレイヤーは変わらない」等々の細かな相違点があります。

基本ルールでは名声と財宝は同じ意味を持ちますが、上級ルールではさらに柔軟な運用が可能となり、難易度も若干増します。とはいうものの、アクションカードのマネージメントが中心となるゲーム性が変わるわけではないので、面白さはほぼ同じといっていいかと思います。

今回のセッションで僕は、中盤までほとんど名声ポイントを取れずにあせりまくりmoon Gamer 手札の調整はうまくやったつもりが、肝心なところでチャレンジに失敗したりしてどうも流れがよろしくない。結局、押すべきところを押し切れなかったばかりか、終盤で致命的なダメージをくらって、その時点で事実上の脱落となってしまいました。

このゲームは最後の3つの競りが点数的にも大変に重要で、そこにどういう形で持って行けるかが勝敗に大きく影響します。結局、そこで大量点を稼いだプレイヤーの勝利となりました。

面白いゲームだとは思うのですが、最初にプレイした時以上に運の要素が強く感じられ、全体的な単調な印象を受けました。純粋なコミュニケーションゲームとして取り組むか、あるいは背景世界の理解を深めて感情移入しておかないと、この作品を十分に楽しめないような気がします。せめて各エピソードの簡単な説明があればよかったのですけれども。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/17449


Hazienda (ハチエンダ) / Hans im Glück moon Gamermoon Gamer

土地か動物か。

moon Gamer

これも僕以外は初プレイ。ボード裏面のやや複雑な地形で遊びました。

前半は動物が重視される展開となり、ゲームはやや早めに進行します。中間決算では、小さな土地グループを各所に配置し、そこから少ない動物で市場に連結していく方針を採ったプレイヤーが大量得点を獲得してダントツトップ。中間決算でここまではっきり差がついたゲームは初めてです。

僕は序盤で土地を重視するつもりが、うっかり動物に走ってしまい得点が伸びずに苦労しました。後半は長い土地グループを作って、ハチエンダ+複数の池のコンボを絡めて一気に大量得点を狙いましたが、前半の差を埋めることはかなわず、大差を付けられて2位に沈みました。

土地カードに恵まれなかったこともありますが、それでも前半にやや雑なプレイになってしまったのが悔やまれます。僕は4回目のプレイですが、このセッションが最もひどい出来だったように思います。前半に長大な動物グループを作ることを目指したのが直接に敗因で、それよりももっと広範囲に土地タイルの布石を打っておくべきでした。

「ハチエンダ」は堅実に楽しめる良いゲームで、国内でも海外でも評価が高い作品なのですが、思ったほどには繰り返しプレイがされていないようです。派手なイベントなどのゲーム的演出に乏しいからか、フリークを満足させるようテクニカルな要素があまりないからか、それとも僕の気のせいか… moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/hazienda.html


Vegas Showdown / Avalon Hill (Hasbro) moon Gamer

ベガスで一山当てるゲーム(そうか?)。

moon Gamer

ゲームの内容と簡単なレポートはこちらのレポートをどうぞ。これも僕を除いて3人が初プレイでした。

競りはシンプルなシステムなので、相場観を把握するにはそれほど苦労はしないでしょう。それにチップは常にカツカツなので、中盤までは買えるものをとりあえず買っておくというだけでも結構何とかなります。ただ、誰がいくらお金を使ったかはしっかり見ておいた方がいいでしょう。

このゲームの華である建物の建設も実はそんなに難しくはないのですが、どんな種類の建物(パラメータやドアの位置など)がゲームに登場するかを把握しておいた方が当面の方針を立てやすいこともあり、これだけはプレイ経験がある方が有利かと思います。

ということで、建築基準の厳しい Night Club を2つも立てられたことによる名声ポイントが大きく、終盤の2位プレイヤーによる猛追を辛くもかわして快勝しましたmoon Gamer 3ゲーム目にして初勝利。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/15364


Aquadukt (アクアダクト) / Schmidt moon Gamer

ドイツゲームにしては珍しく20面体ダイスを使います。

moon Gamer

前回のレポートはこちらからどうぞ。家タイルを置き、そこに水源から水路を引いて水を供給することで得点を稼ぐゲームです。自分の手番では、「家を置く」「水源を置く」「水路を引く」のいずれかしか行えないため、タイミングと効率を見計らいながら慎重にアクションを選択することになります。

定石としては、まずは家4軒のタイルをばらまいておいて、それを基準に水源の位置や水路の方向を決めるようにするのが良いでしょう。水路は自分で引くよりも誰かに引いてもらう方が効率が良いに決まっていますので、誰かの家の近くにタイルを置くことによって便乗する形を取るのも重要です。

このセッションでは僕は、4軒タイルをなぜか2枚も温存してしまい、配置するタイミングを逃してしまいました。水が供給されている土地には家の軒数が少ないタイルからしか配置出来ないので、1軒タイルを早めに消費しようとしたのですが、それがどうも中途半端だったようです。もう少し徹底して方針を貫くべきでした。ゲームは、高得点タイルに着実に水路を引きまくったプレイヤーの勝利。妥当な結果です。

質素なコンポーネントに地道な努力と適度な他プレイヤーへの干渉が必要という質実剛健な内容のゲームです。僕は好きなゲームなのですが、華やかさに欠けるので残念ながら一般ウケはしないでしょう。moon Gamer
http://www.tgiw.info/news/nurnberg2006.html#schmidt


Go West (ゴーウエスト) / Phalanx Games
moon Gamer

ニンニキニキニキニンニンニン(懐)。デザイナーはコロヴィーニ。アメリカ史における西部開拓をテーマにしているはずですが、その背景はほとんどゲームとは無関係です。

このゲームは、この日の朝にささっとルールを読んだばかりの初見でした。だからってことはないんですけれども、スコアリングルールを間違えていることがゲーム途中でわかって無念の途中終了。すまん。コロヴィーニらしい面白い動きのあるゲームなので、正しいルールでまたどこかで遊びたいところ。
http://ejf.cside.ne.jp/review/gowest.html


Diabolo (ディアボロ) / Amigo moon Gamer
moon Gamer

本日の〆です。天国と地獄に置かれたカードで点数を競います。内容と前回のプレイレポートはこちらをご覧ください

軽いのでこのメンツには合わないかなと思ったのですが、駆け引きの要素がかなりあったからか、あるいは1日中ゲームを遊んで疲れた頭にはちょうど良かったのか、いずれにせよ好評でした。僕も良いゲームだと思います。でも勝てない…moon Gamer このゲームも全然ダメだの最下位。うう。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/diabolo.html


レポートは以上です。

お昼から午後8時くらいまでたっぷり遊びました。事前に準備のための時間がほとんど取れなかった関係で、この日に遊んだゲームは全て僕が過去に遊んだものばかりとなりましたが、十分に楽しめたので満足です。全部のゲームのインストをしたのでちょっと疲れましたけど。

ということでお疲れさまでした>参加者の方々
また遊びましょう~moon Gamer

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23日(土)は、千歳烏山ゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。先月に引き続き、10~20年来の古いゲーム仲間の方々が集まりまして、僕を入れて4人で遊びました。

東京は前日から夏らしからぬ肌寒いくらいの陽気で、この日もあまり天気がよくありませんでした。おかげで風邪気味で体調があまり良くない状態でしたが、薬と強力な栄養ドリンク(タイ製)を飲んで、何とか最後までやり通しました。

Kreta (クレタ) / Goldsieber moon Gamer

美しいアートワークが秀逸な陣取りゲーム。

moon Gamer

リクエストが入ったのでエントリー。やはり新作はみんな気になるようです。

序盤でマップの両端で交互に得点計算が行われる極端な展開となり、コマの配置や移動に気を遣う神経質な流れになりました。そのため、このゲームは2時間以上もの熱戦となりました。

ダウンタイムの長さが今回も気になりましたが、じっくり考えて行動しないと、今回のような密度の濃い展開にならないでしょう。それくらい難しいゲームでした。

最後まで接戦となりましたが、農作物マーカーを重点的にとり続けたプレイヤーの辛勝となりました。ゲーム中盤で、マップの端で3人がもみ合っている隙に、残り1人が農作物を黙々と収穫していたことがあったのですが、結果としてそれが功を奏したようです。そういう勝ち方もあるんだなぁ、と感心することしきり。

Cartel (カルテル) / Gamut of Games moon Gamermoon Gamer

このメンツでは初プレイ。レビューはこちらをどうぞ

moon Gamer

このゲームもちょっと極端な展開になりまして、3人のプレイヤーが隣接する企業を手札(プライベートオファー)から購入して次々とつなげられたのに、残った1人だけが手札がバラバラで苦戦していました。

このままではじり貧となるだけということで、苦戦しているプレイヤーは、かなり無理をして高価な企業の競り(パブリックオファー)を仕掛け、債券と株券を組み合わせて購入することで何とか収益を上げていました。展開によってはこれでも十分に戦えるのですが、今回は他の3人の引きが良すぎて、結果としてこれはあまり効果がありませんでした。

このゲームをプレイするたびに思うのですが、序盤で運に見放されると、回復不能な難しい展開になるのを何とかしたいです。「カルテル」の面白さは、序盤の資金不足を解消してからの、経営方針をめぐる決断やプレイヤー間の厳しい駆け引きにあると思っていますので、そこにたどり着くまでに脱落させてしまうこともないと思うのです。

「カルテル」が発売された70年代のアメリカならそれでも良かったかもしれませんが、さすがに現在の感覚ではこれはシビア過ぎます。個人的には株券の1枚の価格を最初から$20にするとか、1人だけ株価$10のままなら、自動的に$20に引き上げるなどの救済をするとかしたらどうだろうと考えています。

Niagara (ナイアガラ) / Zoch

このゲームを開始する直前あたりに大きな地震がありました (((( ;゚Д゚))))

moon Gamer

個人的には、ゲーム大賞受賞後の初プレイです。実は軽いゲームのつもりでエントリーしたのですが、厳しい読み合いになりまして、終了まで90分ほどもかかりました。へとへとです(汗)。ゲーマーが集まると、こういうことになるんですね。

僕は2隻目のボート投入のタイミングを間違えて、天候にも恵まれなかったこともあり、2隻とも宝石を積んだままナイアガラの露と消えました… 負けていたので一発勝負に出たわけですが、パドルタイルの枚数を考えずに荒波に突っ込んでしまったのは大失敗でした。

Karibik (カリブ) / Winning Moves moon Gamermoon Gamer

最後はこのゲームで〆ました。

moon Gamer

しかし僕は相変わらずこのゲームに勝てる気がしません。どうして人の波長に合ったプレイをわざわざ選択してしまうのか…  バッティングゲームでそれはもう致命的なわけで、今回もまぁひどい展開でした。

今回、「4」と「5」を投入した船をどちらも動かすことが出来なかったラウンドが2回もありました。結果として隠れ家に宝箱を運んだのが1回だけなんですから、そんな状況では勝てるはずもありません。orz

レポートは以上です。
地震の影響で電車の運行に混乱があり、ダイヤが乱れまくっていたみたいですが、みなさん無事に帰宅できたようです。お疲れさまでした>参加者各位

東京では震度4クラスの地震ならわりとよくあるのですが、震度5クラスになるとさすがに珍しいです。ゲーム倉庫の入っているビルの周りは商店街なのですが、地震発生直後はしばらくざわざわと騒がしかったです。携帯電話も通じにくくなっていました。

地震中はゲーム倉庫の棚が激しく揺れていましたが、特に何かが崩れたわけでもなく、幸いにして何の影響もありませんでした。ニュースでも大きな被害は出ていなかったようです。

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18日は、千歳烏山のゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。集まったのは10~20年来のゲーム仲間で、前回は2/5のゲーム会で集まりました。いつもこんな感じに数ヶ月に1回くらいのペースで集まってゲームをやります。参加者は僕を入れて4人です。

本日は袋小路の例会でしたが、このゲーム会のためにお休みしました。袋小路の例会は第一回から参加し続けてきましたが、今回で皆勤賞が途切れてしまいました。まぁ、古いつきあいの方が優先ってことでひとつ。

Louis XIV (ルイ14世) / Alea moon Gamer

お試し2ラウンドのみ。

moon Gamer

事前にリクエストが入ったのでエントリーしました。個人的には4回目のプレイです。

インストは比較的順調に終わり、さて始めましょうか、となったところで、「人物の背景を知りたい」という話が出まして、この時代に詳しい人の解説が始まりました(説明時にはゲームにも添付されている資料を参考にもしています)。おかげでいろいろと興味深い話を聞くことが出来まして、なかなか有意義な時間を過ごすことが出来ました。

解説された「人物」とは、12枚の人物タイルに描かれた肖像画のことです。僕も含めて、このゲーム会の参加者はシミュレーションゲーム世代ということもあり、ゲームの歴史的背景について知っていおきたいと思うのは自然な流れだったりします。もちろんゲームプレイそのものにはまったく影響がありませんが、歴史的背景を持つゲームにはそういう楽しみ方もあるのです。

さてゲームの方ですが、、最初の2ラウンドでひとまず終了となりました。今回のゲームは僕以外が初プレイということもあり、どんなゲームなのか感触を確かめることが目的だったために早めに切り上げられました。幸いにしてゲームの方はかなり好評だった模様です。

Motley Fool's Buy low, Sell high (モトリー・フールの安く買って高く売れ) / Uberplay

株は3銘柄だけです。

moon Gamer

全員が初プレイの株式売買ゲームです。3種類の株を売買を行ったり、カードで相場や配当を操作しながら、お金を稼ぐゲームです。

ゲームの進行はとてもシンプルです。自分の手番では、3銘柄の株を1つずつ売買するか、あるいは1銘柄の株を2つ売買することが出来ます。

ボード上の株価チャート上にある最も価格の安い株(コマ)を取り、その下に書かれている数字の分だけお金を支払えば株を購入することが出来ます。また、株価チャートの最も高い数字の上に株を置けば売却したこととなり、その数字だけお金をもらいます。株は売却すれば価格が下がりますし、購入すれば上がります。

その後でカードを1枚プレイします。プレイしたカードはボード上の指定された位置に置きます。カードには株価を上下させたり、配当のカードがあります。ただし、ほとんどはすぐには効果を適用しません(出費カードだけが例外)。

こうして、場にカードが13枚(プレイヤー数によってはもっと少ない)置かれたところで「1営業年」が終了します。場に並べられた「配当」カードの枚数と各プレイヤーの持ち株数に応じて配当金が支払われます。また、株価を上下させるカードがあれば、株価をその分だけ調整します。

これを3営業年行います。3営業年終了後(つまりゲーム終了後)に、現在の株価で持ち株を売却して現金化します。こうして、最も多くのお金を持っているプレイヤーの勝利となります。

ルールを読んだ時点では、「Börsenspiel (ベーゼンシュピール)」のような大ざっぱなゲームかな? とも思ったのですが、実際にはもうちょっと繊細なゲームでした。徐々に明らかになっていく市場の様子や各プレイヤーの思惑が絡むので、心理的な要素の強い経済ゲームでもあります。

ゲームの結果はひとり惨敗。うー。
カネの絡むゲームは、この人たちに勝てる気がしない…orz

Diamant (ダイアモンド) / Schmidt moon Gamer

謎の最大ヒットゲーム。

moon Gamer

ゲーム倉庫の棚から引っ張りだされてきたのでエントリー。

パーティゲームっぽいので、このメンバーではどうかなぁ? と思っていたのですが、何と本日のゲームで最も盛り上がったゲームとなってしまいました。ゲーム中はずっと笑いが絶えず。というか爆笑の渦。

いやまさかこんなにウケるとはmoon Gamer

Hansa (ハンザ) / Abacus

あらゆる意味でシャハトらしいゲーム。

moon Gamer

購入してからあちこちのゲーム会に持ち込みまくっているのに、なぜかこれまでプレイする機会がなかったのでリクエストしてみました。

ゲームは実にパズルライクです。盤上には「船」がひとつだけあり、これを都市から都市に移動させることでプレイヤーはアクションを行います。アクションには、「商品の購入」「販売所の設立」「商品の売却」の3種です。

ひとつの都市ではひとつのアクションだけが行えます。ある都市でアクションを1回行ったら、1ターラー(お金の単位)を支払って、航路に沿ってとなりの都市に船を移動させた後でなければ、次のアクションを行えません。逆に言えば、お金さえあって船を移動させることが可能であれば、何回でもアクションを行うことが可能です。

船のいる都市に「商品」マーカーが置かれていれば、それを1ターラー支払って購入可能です。その都市に販売所があれば、最も大きな販売所を持つプレイヤーに1ターラーを支払います。そうでなけれがコストは銀行に支払います。最も大きな販売所を持つプレイヤーが自分であれば、無料で商品マーカーを購入出来ます。

その販売所は、購入した商品マーカーを使うことで設立可能です。支払った商品マーカーに書かれている「樽」の数だけ、船のいる都市に販売所マーカーを配置します。コスト支払いに使った商品マーカーはゲームから除去されます。

商品を売却するには、船のいる都市に自分の販売所が設立されていなければなりません。また、同色の商品マーカーを2個以上所有していなければなりません。売却した商品マーカーは裏返しにして取っておきます(ゲーム終了時に得点になります)。そしてその都市の販売所を1つ除去します。また、売却した商品マーカーの色と同色の商品マーカーを所有している他のプレイヤーは、そのうち1つをゲームから除外しなければなりません。

という感じの、パズルライクな交易ゲームです。少ないお金をやりくりしながら、当面の運転資金と勝利得点獲得のバランスを取りながら細かい調整を繰り返してプレイすることになります。

個人的には好きなタイプのゲームですが、他人のプレイ中には特にすることもなく、ダウンタイムが長くなるのが欠点です。かなりドライなシステムだったことと、中盤過ぎに独走したプレイヤーが出てしまったこともあり、今回のゲームでは終盤にややだれてしまいました。残念です。

気になるゲームであることには違いないので、別の場所に持ち込んでまたプレイしたいですね。

Verflixxt! (勝利への道) / Ravensburger moon Gamer

旧題「くそったれ!」。

moon Gamer

あまり時間が無かったこともあり、軽く遊べるゲームをエントリーしてみました。

4人だったので1人3コマ持ちました。僕はこのゲームは2回目ですが、前回は5人だったので2コマずつでした。やってみてわかったのですが、2コマと3コマではプレイ感がかなり違います。個人的には、この「4人3コマ」が「5人2コマ」より好きかも。

ゲームの方はかなり白熱しまして、変形スゴロクにしてはなかなか好評でした。サイコロを使う以上、確かに偶然の要素は大きいのですが、プレイヤー間の駆け引き要素も多くあり、良くできたゲームだと思います。

レポートは以上です。
少し早めに切り上げて解散。思った以上に軽めのゲームがウケたので、次はそういうゲームを中心にやりましょう。
ともあれ、どうもお疲れさまでした>参加者各位

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5日(土)は、ゲーム倉庫にて古い知り合いとゲーム会を行いました。同じメンバーが集まったのは夏のルーンバウンド会以来ですね。みんな忙しいので、なかなか機会に恵まれませんが、集まれば比較的重めのゲームをやることが多いので、毎回楽しみにしているんですよ。

Das Zepter von Zavandor (ツァバンドールの王笏) / Lookout Games

写真は puppi さん作の自作日本語化カード。4人

moon Gamer

昨年末以来のプレイ。今回はルール運用はほぼ問題なかったと思います。

多くの要素が絡み合った精密ゲームであるという印象は前回とそれほど変わりません。やや多人数ソロプレイ的な要素が強いのですが、魔法の探求&研究というテーマのゲームですから、それほど違和感はありません。

今回は「エルフ」を担当しました。エネルギーフローの知識を序盤で最高レベルまで上昇させて、マジックダスト(魔法の粉)を毎ターン10受け取る体制を作ってから、宝石の知識・アーティファクトの知識・蓄積の知識と広く浅く知識を広げる作戦を取りました。

前回は炎の知識+宝石の知識という、わりとありがちな1点突破コンボで後半に勝負をかけて比較うまく行ったので、今回はそれとは違う考えを試してみたのです。

アーティファクトについては、魔法のベルトからエリクサーへと流れるダイアモンド量産体制を作り上げることを中盤までの第一目標として、それがうまく行かなかったらその場でいろいろ試してみよう、とか考えて対戦に臨みました。

今回のゲームでは、最終的に当初の目標を達成することは出来たのですけれども、途中であまり深く考えずに炎の知識に参入してしまうという失態を犯し、そのおかげで効率の良いエネルギー回収体制を整えるのにかなり時間がかかってしまいました。

そして、そのあたりからうまく回転し始めたトッププレイヤーが独走態勢をしっかり固めてしまいました。いろいろと手を尽くしましたが、結局はそのプレイヤーがそのまま逃げ切って勝利となりました。

ゲーム終了まで4時間近くかかり、濃密なゲームを十分に楽しみましたけれども、序盤の失敗がずっと尾を引いた展開に悔いが残っています。まぁ、トッププレイヤーの打ち回しがかなり参考になったので、それだけでもよしとしましょう。それを財産にして、次のゲームではもう少しうまく立ち回ろうと思います。

The Patrons of Venice (ヴェニスのパトロン) / Toccata Games

さっと楽しめる中量級ゲーム。4人。

moon Gamer

プレビューはこちらをどうぞ。

「ツァバンドールの王笏」に比較すればこちらはずっと短い時間で終わりますし、それでいてかなり楽しめる良いゲームです。この手厚いメカニクスで、4人でかかっても90分ほどできちんと収束するゲームというのは、実はかなり貴重な存在ではないでしょうか。

ただ、わかってくると中盤過ぎからは一気に重苦しい展開になだれ込みます。今回も、勝利得点が7点のプレイヤーが出たあたりから慎重なプレイが続きました。が、恐らくはそれじゃ遅いのでしょうね。そうなる前に全員が注意深くアクションを選択していかないと、トップを止めるのは難しいのでしょう。

「ツァバンドール」が重かった反動もあってサクサクとゲームは進み、そして一気に勝負が付きました。時間は、先にも書いたように90分ほどで終了。だからというわけでもないでしょうが、ゲームはとても好評でした。

この時点でいい時間だったので、「Trendy (トレンディ)」「Honeybears(ハニーベアー)」で軽く〆ました。

moon Gamer moon Gamer

やー、疲れましたが、大変に充実した1日となりました。次がいつになるかわかりませんが、ネタはいくらでもありますので、ぜひまたよろしくお願いいたします>参加者各位

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