ゲーム倉庫を整理していたら見つかった懐かしい本。

松田道広氏著「ボード・ゲーム」(筑摩書房)
moon Gamer

1981年発行。本格的なテーブルゲーム紹介本としては、本邦初ではないかと思います。

紹介されているゲームは「マスター・マインド」「クルー」「モノポリー」「アクワイア」「ラタック」「タクティクスII」「シグマ・ファイル」「ディプロマシー」。

この他にも、コラムやQ&Aなどで軽く紹介されているだけのゲームがたくさんあります。

当時僕は、上で紹介されている有名なゲームについては何となく知っていたのですけれども、簡単に紹介されているだけのマイナーゲームについてはほとんど知識がありませんでした。

数行どころか1行にも満たないよう短い紹介文を読みふけりながら、それらはどんなゲームなんだろうと想像をふくらませたものです。

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たとえば「Hare and Tortoise(ウサギとカメ)」。サイコロを使わないレースゲーム(すごろく)というのは、自分にとってかなり衝撃的でした。

このゲームの紹介文にはコマの位置関係が重要とは書いてありましたが、他に詳しいことは特に書かれておらず、いったいどうやったらサイコロを使わずにすごろくが出来るのか、気になってしかたありませんでした。

そして、そこにはまだ見ぬ世界が広がっていました。底知れぬ奥深さを持ち、創造性豊かな着想に基づいた無数のゲームを夢見て、この本を暗記するほど何度も何度も読んだことを今でも覚えています。