moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:秋葉原ゲーム会

7日(月)は、秋葉原のR&Rステーションで行われた平日ゲーム会に行ってきました。参加者は、呼びかけ人のおのさん・ふうかさん・karokuさん・ストーンRさん、それに自分の5人で、夜からはかゆかゆさんとkaiさんが加わって総勢7人でした。

相変わらず時間がないので簡単レポートです。
文中、日本語訳と用語が異なっているかもしれませんが、それはそれで。

Bohnedikt / Lookout Games

ボーナンザの拡張。

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ボーナンザの10個目の拡張。自分的にはそもそもボーナンザ自体が数年ぶりのプレイで、そこからインストしてもらう必要がありました。
そういうボーナンザの素人には目が回るような展開となり、途中で同じルールを何度も聞くような始末。当たり前のように何にもいいところがなく敗退。ボーナンザに馴れて、変わったシチュエーションをとにかく楽しみたいという人には良いゲームなんでしょう。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/59416

Agricola: Die Moorbauern (アグリコラ 泥沼からの出発) / Lookout Games

泥沼と森は障害物でもあり貴重な資源でもあります。

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TGFで先行販売されていたアグリコラ拡張「泥沼からの出発」をエントリー。実は日本語版でプレイしたのは初めてで、こんなにも遊びやすくなるとは。「泥沼」の概要についてはおのさんがこちらでまとめているので、そちらをどうぞ。

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上はゲーム終了間際の自分農場の様子。
下はプレイした感想をばらばらと。

◆ゲーム開始時に、プレイヤーボード上に「森」タイル5枚と「泥沼」タイル3枚を指定された通りに並べます。これは障害物ですが、特別アクションで資源や畑に変換可能ですので、実は重要な「財産」でもあります。開始時に空きエリアが少なくて難易度が上がったように思えるのは実は逆で、フレキシブルな資源を最初から持っている状態と考えることができます。なので、オリジナルルールよりもプレイしやすいと思いました。

◆特別アクションとは、家族コマを置く代わりに選択可能な追加アクションです。これによってプレイヤーが実施する手番数が増加するので、プレイタイムは長くなるでしょう。ただし、間延びした印象はまるでなくて、少なくとも5人プレイなら最後まで緊張感と枯渇感に苛まれる(←ゲーム的に良い意味で)中身のずっしりつまったアグリコラを楽しめます。

◆「燃料」という概念が加わって、収穫ラウンドで家1軒につき1個の燃料が必要となりました(不足すると家族コマが病気になります)。レンガや石の家だと必要燃料が若干減ります。また、木材1個で燃料1個と見なすことも可能です。燃料そのもの手に入れるのは特別アクションででしかなく、そうでなければ木材で代用しなければなりません。森林を伐採(特別アクション)して木材を入手できるので少しだけ余裕がありますけれども、結局は最後まで木材の需要は高めです。

◆家畜に「馬」が追加されました。飼い方は同じ。得点は1頭につき1点で、なんど上限がなし。今回、ストーンRさんが馬の繁殖に集中投下するという作戦に出て、その結果として馬だけで16点も叩き出していました。それでもやっぱりアグリコラはアグリコラ、全体的にバランス良く整えた方が最終的には得点効率が良くなるような気がします(今のところは)。

◆久しぶりにアグリコラをプレイして、やはりこれは強烈に面白いゲームだと思いました。勝敗の結果は1位(karokuさん)からだいぶ離された形での2位だったかな?
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/43018

Bunny Bunny Moose Moose / Czech Games Edition

ボディアクション系。

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〆として「Bunny Bunny Moose Moose」というゲームが遊ばれていました。このゲームは両手を頭の上に持ってきて指でポーズを作るゲームなんですけど、あいにく僕は左肩と左手指が故障中(何しろ左腕が真上に上がらない)でして、残念ながら参加できませんでした。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/59149

レポートは以上です。

この日は何と言っても「泥沼からの出発」ですね。しばらく「アグリコラ」からは離れていたのですが、こんなにも面白いゲームだったのかと改めて再発見しました。長時間ゲーム上等ですので、またぜひプレイしたいです。

本日はお疲れさまでした≫参加者各位
またぜひお誘いください。

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6日(金)は、秋葉原はR&Rステーションにて、タナカマさんの呼びかけで開かれた平日ゲーム会へ行ってきました。参加者はタナカマさん、ふうかさん、たむらさん、そして僕の4人でした。

Greed, Incorporated / Splotter Spellen

会社をつぶしては転がして私腹を肥やせ!(要約)。

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スプロッタの新作、「Greed, Incorporated」が最初にしてメインディッシュとなるエントリー。今さら何となく気がついたのだけれど、スプロッタって「資源を組み合わせて新たな資源を再生産する連鎖」のシステムが好きなのね。

最初に1社ずつ会社を持ち、プレイヤーはそのCEO(事実上の社長)になります。会社には取締役としてCEOの他に、CFOとCOOのポストがあります。CEOだけがその会社の運営を担い、会社の収益に直結するあらゆる行動を行うことができます。

会社は投資の対象として資産カードを入札で購入(ただし入札による)することができます。資産カードは大別して、カード上に描かれた商品(土地・鉄・石炭等々)を生産する「一次生産カード」と、商品を組み合わせて別の商品(マイクロチップ・鉄道・衣服等々)を生み出すカード(特に名称はないみたいですが、この日は『プロセスカード』と呼んでいました)の2種類があります。

またこの資産カードを会社が保有すると、それによって取締役が増加します。このあたりは詳しく説明すると長くなるので説明を省きますが、これによって他のプレイヤーや自分自身が取締役のポスト(CFOかCOO、空いてなければ中間管理職ポスト)に入ります。ひとつの会社の取締役ポストが複数のプレイヤーによって占められていることは特に珍しいことではありません。

資産カードによって生産される商品は、それらを市場に売却することで会社の収益になります。商品は全部で10種類あって、それぞれの相場価格がボードによって管理されています。プロセスカードを使って複数の商品を別の商品に変換してから売却することも可能です(たいていはその方が利幅が大きい)。商品を他のプレイヤーと交渉によって自由取引することも可能です。

このように「投資→商品生産→売却」を繰り返して会社は収益を上げます。さて、ここまで読んで、これは会社を経営するゲームかと思われたかもしれません。しかしこれまで説明してきたお金の流れは、実はすべて会社の資金で処理されるため、個人資産はまったく関与していません。そして会社がいくら儲かっても、ただそれだけでは、CEOを初めとする取締役は$1も得られないのです。

つまり「Greed, Incorporated」では、会社の資産と個人資産は厳密に分離して管理され、会社が収益を上げたとしても、それは個人資産の増加には直結しないようになっています。ではどうやってプレイヤーは個人資産を増やすのでしょうか?

それは「退職金」です。このゲームでは、会社の取締役を辞し、そこから立ち去ることによって得られる報酬が、プレイヤーにとっては唯一の収益となっています。

あるターンにおける会社の収益額が、前のターンの収益額以下であった場合、責任を取ってその会社の取締役のいずれか(あるいは複数)が解任されます。手順の詳細は省きますが、ここでCEOが解任されると、会社の総資産額の40%を報酬として受け取ります(これが個人資産となります)。同様にCFOとCOOが解任されると20%が報酬となります。

解任されなかった場合は報酬は受け取れません。そして、残った中で最も高いポストにいる取締役がCEOとなり、それを担当するプレイヤーが会社の運営を引き継いで行います。会社の運営者が次々に変わることは頻繁に発生します。というよりも、そうしないとプレイヤーは何も得られないですから、それがこのゲームでは自然なことなのです。

ですので、CEOは会社の資産が増加したら、その次は意図的に利益を減らしてに辞任し、後は新しいCEOに会社を任せて、会社資産の40%を懐に入れて堂々と去っていけばいいわけです。このような「自作自演」がこのゲームのカギです。

では会社を押しつけられたプレイヤーがまずいことになるかというと、実はそうでもありません。CEOが交代した会社は資産カードを1枚減らされるものの、会社資金は十分に残っていますし、そこから再建することはそれほど難しいことではないからです。引き継いだ会社で十分な資金がたまったと思ったのであれば、さっさと会社から手を引いて報酬を受け取ればいいのです。かくして、会社はプレイヤーからプレイヤーへ飛び交うことになります。

プレイヤーの目的は、個人資産を元手に「ステータスシンボル」を得ることです。ステータスシンボルはカードで、そこにはVPが書かれています。そのVPの合計値が最大のプレイヤーがゲームに勝利するのです。ステータスシンボルはちょっと変わった競りによって獲得可能で、ゲーム後半になるにつれて相場が上昇するようになっています。


このセッションでは、初プレイということもあって手探り状態のまま、しばらくは全員が会社の利益を上げ続けることに必死になっていました。当然ながら、そうしたところでまったく個人資産が増えない状態が続いたわけです。

右肩上がりの収益を上げ続ける優良企業は逆に辞任しずらくなる(その状態で他プレイヤーに経営権を渡してしまうと資産と資金の両方を簡単に再利用されやすくなる)ので、適当に利益を上げたらさっさと辞任して手っ取り早く個人資産を増やし、ステータスシンボルの相場が高くならないうちに競り落としてしまうくらいの速度感覚でプレイするべきなのでしょう。

しかしながらゲーム終盤は、高くなったステータスシンボル相場に対応するために、会社の収益力が重視されるようになります(もちろんそれは退職金目当てなわけですけど)。しかしその時には世の中が不景気になるようになっていて、商品相場が下落を続けているでしょう。ゲーム終盤におけるこのバランス調整はちょっと面白いと思いました。

ということで、ゲーマーズゲーム的にはそれほど難易度は高くない(訳したタナカマさんによると曖昧な記述が多くてBGGのお世話になったとか。お疲れさまです)し、不思議な感覚のビジネスゲームとしてなかなか面白いと思いました。ステータスシンボルのVP獲得は恐ろしくデジタルというか殺伐としたシステムなので、このあたりがもう少しちゃんとプレイした時にどう機能するかを見てみたいですね。

もちろん再戦希望。熱烈希望。ですが、それ以前にゲーム本体をどうやって手に入れようか、そっちの方が頭の痛いところ。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/55952

Letter of Marque (海賊免許) / Fantasy Flight Games

海賊ゲームに名作なし(知らんけど)。

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子供でもプレイ可能な簡単ルール。つまりファミリーゲームの範疇に入るゲームです。ややマニアックな層が多い日本で、こういうシンプルなゲームを日本語版として発売すること自体には素直に敬意を表したいと思います。ちなみに国内発売元はアークライト。現在のところサイト上で予約受付中のようです。

ゲーム会でプレイするなら、こういう運試しのようなゲームでも盛り上がれるメンツを集めれば楽しいと思いますよ。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/29096

Ad Astra (アド・アストラ) / Fantasy Flight Games

カタン風。でもダイスは振りません。

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アークライトで先日発売されたばかりの新作を投入。宇宙船で星々を巡って6種類の資源を収集し、それらを組み合わせてコロニーや工場を建設したりしながら、さらに効率的に資源を収集して、最終的には50得点以上を目指すゲームです。

カタンっぽい点は、資源3〜4枚を組み合わせて建築物を建て、それがさらなる資源収集や得点に結びつく点です。しかし似ているのはこのあたりまでで、実際のプレイ感覚はだいぶ違っています。まずダイスを使いませんし、プレイヤーのすべての行動は、アクションカードによる秘密プロットによって事前に計画してから順次実行されます。

各プレイヤーは11枚ずつアクションカードを持っています。これらは大別して「生産」「移動」「建設」「トレード」「得点計算」の5種があります。これらを順番に1枚ずつ計画ボードの「1」〜「12」(4プレイ時)の空いているマスに配置します。4人プレイなら計3枚ずつが配置されることになります。

この後で、計画ボードの「1」から順にアクションカードがめくられて事項されます。「生産」「移動」「建設」は、実行可能な条件さえ整っていれば、プレイヤー全員がそのアクションを順番に実行可能です。また、そのアクションカードをプロットしたプレイヤーは何らかの特典が付与された上でアクションを実行できます。ここらへんはプエルトリコっぽいというか。

得点計算カードがプロットされていると、そこで初めて得点が計上されます。これがこのゲームの特長で、単に何かを建設しただけでは得点にはならないのです。得点の対象となるものの範囲も広く、プレイヤーが作った何かはたいてい得点対象になる可能性があります。

得点カードによって対象となる何かが指定され、それを持っているプレイヤー全員が定められた得点を獲得します。また、得点対象を単独トップで多数保有しているなら、さらにボーナスが加算されます。得点計算は加算積み上げ方式なので、この点においてもカタンとは異なります。

最終的に、誰かが50点を超えたらそのラウンドでゲームは終了し、最多得点プレイヤーの勝利となります。

今さらカタンとプエルトリコ? と頭に疑問符を付けながら始めましたが、プレイ感覚がそれらのどちらとも全く異なるので違和感はすぐに消えました。それどころか、けっこう面白かったです。得点方法がたくさんあるということは勝ち筋もまたたくさんあり、そのおかげで自分が次に何をするべきか、その指標が常にわかりやすく提示されており、その点も気に入りました。

ただこれは負けたから言う訳じゃありませんが、他人を妨害する手段がほとんどないので、一度でも得点が離されるとあんまり勝てる気がしないとも思いました。特に得点計算のタイミングは決して間違えないことです。

ともかくもこのゲームは購入済みなので、そのうちどこかでまた遊びたいですね。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/38343


レポートは以上です。

ゲーム会の企画と翻訳までもをやっていただいたタナカマさんにまず感謝します。また「海賊免許」と「アド・アストラ」のインストをやっていただいたたむらさんにも感謝です。ふうかさんもお疲れさまでした。楽しい1日をどうもありがとうございます。またお誘いいただけたらとても嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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10日(月)は、おのさんのお誘いを受けて、秋葉原はR&Rステーションで行われたゲーム会に参加してきました。参加者はおのさんの他、ふうかさん、すいせいさん、そして僕の4人で始まり、途中から karoku さんが加わって5人となりました。

このところ仕事が忙しくてゲーム会どころではなかったのですけれども、この日にプレイするゲームの名前をおのさんから聞いてからというもの、週末をつぶしてもう全力でお仕事に目処をつけまして、相当に無理して平日に都合をつけました。それくらいやりたかったゲームだったのです。

さて、今回ももちろん Twitter でつぶやいておりまして、先日購入したばかりの Eee PC900A を持ち込んでイーモバイル経由で適当に投稿していました。携帯よりははるかに利便性は増しましたが、やはり設置場所と電源の確保は必須になっちゃいますね。今回はどのどちらも問題なかったので良かったです。

そうそう、台風の影響で、秋葉原に到着したとたんに土砂降りに見舞われて大変でしたよ。

Planet Steam / Heidelberger Spieleverlag : LudoArt

往年の名作「M.U.L.E.」風味の惑星開拓ゲーム。

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先日、SEEKERさんの日記で知ったばかりの「Planet Steam」をプレイすることが出来ました。まさかおのさんがこのゲームを買われていたとは… もちろん上に書いたお目当てのゲームというのはこれのことです。

で、ここまで書いておいてアレなんですが、「Planet Steam」が実に面白かったので、今回の詳しいレポートはまた別のサイトに寄稿したいと思います。仕事の都合で少しお時間をいただくことになるかと思いますけれども。なお、前回(ふうかさんのブログ)とは別のサイトになります。ということで、僕のことは今後ジプシーブロガーとでもお呼びくださいw
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/23094

Händler auf dem Forum Romanum(フォーラムロマナムの商人) / Isensee Verlag

今度こそ集中して。

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先日、高円寺盤遊会でプレイした時には、Twitter のつぶやきの方に気が向いてしまったために惨敗しましたが、今回はゲームに集中することができました。

ゲームの印象は前回と変わらず、とても良い感触です。プレイタイムの長さ(1時間ほど)には賛否があると思いますが、シンプルなシステムのカードゲームにしてはボリューム感があり、メリハリの効いた展開なので中だるみが感じられません。今後もくり返しプレイしたいと思わせる良作です。

このセッションでは、終盤になってふうかさんが多数の高額相場商品の売り抜けに成功し、その勢いに他のプレイヤーが追従することが出来なかったため、そのまま華麗な勝利を収めました。いや、お見事でした。
http://ejf.cside.ne.jp/review/handleraufdemforumromanum.html

Rorschach (ロールシャッハ) / Bucephalus Games

自分の性格より他人の性格を読むゲーム。ここからkarokuさんが加わり5人。

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まずお題が提示され、場の数枚のカードのうちお題に近いイメージのカードを全員が密かに選びます。それを一斉にオープンして、もし同じカードを選択したプレイヤーがいればチップをもらいます。また自分だけがあるカードを選んだら自分のチップをもらいます。こうして自分も含めて全員のチップを1枚ずつ揃えることが目的です。

1ゲームはあっという間(3枚目のお題)にふうかさんの勝利。2ゲーム目は、いろいろあった末になんと僕の勝利となりました。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/36231

ruk-shuk (ラクシャク) / Zabazoo Corporation

石を使ったメイクンブレイク?

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長かったゲーム会もこのゲームで〆です。石を7個ランダムに引いた後、制限時間内にお題にしたがってその通りに石を積み上げ、積み上げた石の状態で得点計算を行います。

このゲームは購入したまま何となくずっと放っておいたのですが、今回プレイしてみて、こんなにも面白かったのかとびっくりしました。実によく出来ていますね。なお、机は丈夫なものを使った方がいいと思います。勝敗の結果は、karoku さんがトップ。僕は数点差で惜しくも2位でした。

レポートは以上です。帰りには雨は止んでいて、夜空には星が見えていました。

まぁ、今日はとにかく「Planet Steam」が堪能できたので大満足です。悪天候の中、このゲームを持ち込んでいただいただけではなく、原文ルールを読んでインストまでしていただいたおのさんには心から感謝いたします。

他の参加者のみなさまも本当にお疲れさまでした。楽しい1日をどうもありがとう。またぜひ機会をつくってゲームしましょう!

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26日(火)は、秋葉原にて開かれたゲーム会に参加してきました。参加者は僕の他に 留学を終えてインドから帰国したTable Games of the Worldのおのさん、アメリカから一時帰国中のplay:game のけがわさん、そしてかゆかゆさんという豪華メンバーが揃いました。

この日、東京は台風の影響で雨風が吹き荒れると思いきや、進路が東京から少しずれてくれたようで、そのおかげで何とか最後まで無事にゲームを楽しむことが出来ました。

Shadows over Camelot (キャメロットを覆う影) / Days of Wonder moon Gamermoon Gamermoon Gamer

4人で「裏切り者」を入れないでプレイしました。

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おのさんを除く3人はプレイ経験者でした。4人と人数的に厳しかったのと初プレイの人がいたので、「裏切り者」は入れませんでした。が、それでもなかなか厳しい展開となりました。

とりあえず各自が黒カードを引いて、場の様子見をしつつ黒カードの流れを読み、各騎士は手札と相談しながらクエストの解決に向かいました。僕はアーサー王だったので、各クエストの解決に必要そうなカードをばらまきつつ、白カードの内容に無関係のエクスカリバーのクエストに着手しました。

エクスカリバーは一進一退でしたが、ランスロットのクエストに勝利して鎧をゲット。その後で、聖杯クエストから転進してきた騎士のおかげで、エクスカリバーも入手。この後で黒騎士のクエストにも勝利し、序盤は順調に乗り切ることが出来ました。

しかしこの時点で聖杯のクエストに勝利することはほぼ絶望になっていました。「Mists of Avalon」が出てしまったので、ここで負けると一気に致命傷になります。これを何とか食い止めつつ、サクソン・ピクト戦争へ着実な対応を取り、確実に白い剣を積み重ねます。

盤上には「Mists of Avalon」が残っていますし、投石機も徐々に増えつつあって油断は禁物なのですが、このあたりになると、「どのクエストを取って、どのクエストを捨てるか」ということを考える余裕が出てきました。

途中、何度も危ういシチュエーションがあったものの、最後は何とか剣1本差で辛勝を収めることが出来ました。万歳。
http://ejf.cside.ne.jp/review/shadowsovercamelot.html
http://www.boardgamegeek.com/imagegallery.php3?gameid=15062

Palazzo (パラッツォ) / Alea

クニツィアのアルハンブラ。

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おのさんのリクエストでエントリー。個人的には2回目のプレイです。

1回目のプレイでは、手札にお金カードをたくさん収集してから次のことを考えていましたが、今回は出来るだけ早めに建物タイルを集めに行く方針で臨みました。こういう展開になると、全員の手持ち資金が少なめとなるため、競りが早く終わってスピーディに進行します。

全員がお金を収集しても、競りの相場が全体的に引き上げられるだけですので、こういう「速攻」もアリでしょう。実際、今回のゲームで序盤はうまく立ち回ることが出来ました。しかしそれで調子に乗って先走りすぎたらしく、中盤過ぎに資金不足に陥ってしまいました。このあたりのバランス感覚は難しいのですが、気づいた時には取り返しの付かない状況になっていました。

「III」のタイルがめくられ始めた終盤で僕の宮殿の数は2つ。いずれも同色4階建てで、このどちらかを同色5階建てにすれば、点数的にギリギリトップを狙えたと思うのですが、必要なタイルの引きに恵まれずに3位となりました。残念。

大筋の印象は1回目のプレイとはあまり変わりません。テクニカルな要素が今ひとつで、ラックに支配される比率が高いのがやや気になりますが、安心して手軽に楽しめるゲームではあります。フリーク向けブランドなのですから、繰り返し遊ばせるために、何かもう一工夫が欲しかったな、とも思いました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/palazzo.html
http://www.boardgamegeek.com/game/15318

Ubongo (ウボンゴ) / Kosmos (Franckh-Kosmos) moon Gamer

かゆかゆさん持ち込みのウボンゴ。

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まさか持ち込む人がいるとは(汗)。前回の初プレイ時よりは宝石を取りましたが、どうもまだうまくエンジンがかかりませんね~ なぜか練習の時には快調に解けるのですけれども…
http://ejf.cside.ne.jp/review/ubongo.html
http://www.boardgamegeek.com/game/16986

Nobody But Us Chickens (あたしら鶏だけ) / Dirt devil
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息抜きに軽いゲームをエントリー。

バッティング系っぽい感じのパーティゲーム。ルールを読んだ限りは面白いかも、と思ったのですが、実際に遊んでみたら何やら微妙な反応 moon Gamer

これは持ち込む場所を間違えたかも。別のところに再び持ち込み予定です。

Kreta (クレタ) / Goldsieber moon Gamer

いつ見ても写真映えのするゲームだなぁ。

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これも、おのさんのリクエストで持ち込んでエントリー。

「クレタ」は、個人的にかなり気に入っている作品です。傑出した何かがあるわけではなく、ドイツゲームのメカニクスとしてはむしろ凡庸な部類に入りますが、プレイ中は間違いなく白熱した陣取り合戦となり、実に面白いのです。

今回は、序盤に中央付近で決算が起こり、その後でマップの両端で交互に決算となるような展開となりました。なかなか難しいバランスになりましたが、最初に点数的に飛び出したけがわさんが、そのまま最後まで逃げ切って勝利。おのさんとけがわさんが初プレイでしたが、お二人ともかなり好評でした。

ところでかゆかゆさんの指摘でわかりましたけれども、冒頭で「塔」が強すぎることがあるようです。このあたりはローカルルールでいくらでも対応出来そうですので、何とか考えてみることにしましょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/kreta.html
http://www.boardgamegeek.com/game/15600

このあたりでいい時間になったので、最後に2人用の軽いゲームを数ゲーム行って〆となりました。

テトラキューブ・プラス / 学研
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木製キューブをルールにしたがって交互に配置し、最後に上から見て、自分の「色」の数が多い方が勝ち、というゲーム。

…どっかで見たことのあるようなルールですが、それは指摘しない方向で(汗)。

タングラム・プラス / 学研
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2枚の透明ケースの中に入れて、最初にケースからはみ出てしまった人の負け、というパズルゲーム。

…これもどっかで見たような(ry

シンペイ / バンダイ moon Gamermoon Gamer
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オリジナルの変形3目並べ。これはとても面白いアブストラクトゲームです。

詳しい情報はこちらでどうぞ。オンラインで遊べるゲームもあります。

ブロックス・デュオ / ビバリー moon Gamer
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これは隣でおのさんとけがわさんがプレイしていました。

見ている限り、思っていたより面白そうなゲームですね。買おうかな?

レポートは以上です。
この後は、ごはんおかわり自由のお店に陣取って、食事会と果てしないおしゃべりタイム。
濃いめの話を2時間近くも続けて、楽しいひとときを過ごしました。帰りは22:40分ごろ。その頃にはすっかり雨は止んで、人気の少ない秋葉原を歩きながら、またいつか再会する日を心から願ったのでした。

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27日(水)は、秋葉原にておのさんが発起人になって突発的に開かれた「Louis XIV (ルイ14世) / Alea」をプレイするゲーム会に参加してきました。参加者は、おのさんの他に、かゆかゆさんタナカマさんと僕でした。

おのさんと言えば、あの「Table Games in the World」主宰の方です。ご本人とはメールでは何度かやりとりをしたことがありましたが、直接お会いするのはこの日が初めてでした。

今回おのさんは、何しろたったひとつのゲームを遊ぶために、わざわざ遠方からいらっしゃったのです。温厚で誠実そうな外見とは別に、パワフルで情熱的なお人柄という印象を強く受けました。

さて、その「ルイ14世」です。アレアの最新作であり、このところやや不調だったアレアブランドの威信復活をかけて、満を持して発表された力作です。Board Game Geek の評価も高く、国内でも注目している方も多いと思います。現在のところまだ国内のショップでは扱われていませんが、遠からず店頭に並ぶことになるでしょう。

この日、「ルイ14世」は2回プレイされました。午後1時30分ごろからインストが始まり、午後2時くらいから最初のゲームが開始されました。1ゲーム2時間ほどかかり、2ゲーム目が終わったのは午後6時過ぎくらいだったでしょうか。

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「ルイ14世」をゲームのタイプで分類するなら「陣取り」に近いです。14枚の人物タイル(Parsonage Tile/ルイ14世の廷臣などの重要人物を表す)」に対して影響力を行使し、タイルごとに設定された「特典(Reward)」の獲得し、自分に与えられた「任務(Mission)」を達成することを目指します。

ゲーム開始時にまず、各プレイヤーには「任務カード(Mission Card)」が配布されます。任務カードを達成するには、カードに指定された種類の「ミッションチップ(Mission Chip)」が2個必要です。ミッションチップを獲得するためには、特定の「人物タイル(Parsonage Tile)」に「影響力マーカー(Influence Marker)」を他プレイヤーよりも多く配置していなければなりません。

影響力マーカーを置く人物タイルは、手札から「影響力カード(Influence Card)」をプレイすることで指定します。プレイしたカードに書かれた人物タイル上に影響力マーカーを配置します。この影響力マーカーは通常は3個まで一度に配置可能です(個数は2~4個まで変化することがあります)。

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面白いのは、たった今配置した影響力マーカーを、限定的ながら「移動」させることが出来るというルールです。影響力マーカーを元のタイルに1個以上残せば、ナナメに隣接したタイルに移動させることが出来ます。

影響力マーカーの移動は任意であり、しなくても構いません。より広く薄く自分の影響力を分散するか、あるいはある人物にだけ集中して影響力を投下するかの判断は、プレイする上で重要な決断のポイントとなっています。

影響力マーカーの管理がまた悩ましいルールとなっています。カードによってタイル上にプレイ可能なマーカーは「個人ストック(Private Supply)」にあるものだけです。プレイを続けていくと、個人ストック上の影響力マーカーは減りますので、いつか補充しなければなりません。

影響力マーカーは、個人ストックとは別に「共通ストック(Common Supply)」でも管理されています。そして共通ストック上のマーカーは、個人ストックに補充してからでないとプレイ出来ないのです。「共通ストック→個人ストック」へのマーカーの移動は、1つの手番と影響力カード1枚を消費して行うことになります。

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影響力カードは、ラウンドの最初の5枚ずつ配布されます。自分の手番では「個人ストックの影響力マーカーを2~4個まで人物タイルに配置する」か、あるいは「共通ストックの影響力マーカーを個人ストックに2~3個まで補充する」のどちらかをプレイします。どちらをプレイするにも、影響力カード1枚が必要です。

プレイヤー全員の手札にある影響力カードの残り枚数が1枚になるまで、影響力マーカーの配置や補充を行います(=影響フェイズ)。この終了条件がまたくせ者で、状況によっては影響力カードの枚数が5枚を超えることがあるため、特に中盤過ぎからは手番コントロールも重要なプレイングテクニックとなります。

この後で、各人物タイル上の影響力マーカーの状態をチェックします。基本的に、各タイルで最も影響力マーカーの数が多いプレイヤー(単独1位)は、それぞれのタイルで指定された「特典(Reward)」を無償で受け取ります。受け取る条件にはいくつかあり、影響力マーカーの数が2位以下になったとしても、コストを支払えば特典を受け取ることは出来るなどの例外があります(詳細は略)。

「特典」にはさまざまなものがあり、「ミッションチップ」「ワッペン」「お金」「陰謀カード」「追加影響力カード1枚」「影響力マーカーをタイル上に1~2個配置する権利」等です。

この後で、人物タイル上の影響力マーカーを除去します。例外はありますが、単独1位で特典を無償で得たプレイヤーのマーカーは「共通ストック」へ戻り、それ以外のプレイヤーのマーカーは「専用ストック」に戻ります。特典を無償で得たとしても、影響力マーカーをまた専用ストックに戻して使用可能な状態にするには手間がかかるようになっているのです。

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また、「ルイ14世コマ」が置かれている人物タイル上では、追加して特典を獲得するチャンスです。この「ルイ14世ルール」がなかなかよい味を出していて、勢力争いに微妙なアヤが生まれることがあります。

最後に、獲得したミッションチップを支払うことで「任務カードの達成」を実施します。任務カードには達成する難易度に応じて「特殊効果」があり、任務を達成した次のラウンドから使うことが出来ます。当然、難易度の高い任務カードの特殊効果の方がより強力に設定されていますが、若干のばらつきはあるようです。

ゲームは全部で4ラウンドです。最終的に最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

他にも細かいルールがありますが、メカニクスの根幹はいたってシンプルです。戦略的な幅もあり、繰り返しのプレイに耐えうる良作だと思いました。フリーク向けの戦略ゲームとしてはやや運の要素が強いような気もしましたが、まだ2回のプレイということで何とも言えません。

何より、ドイツゲームの王道を行くジレンマたっぷりの陣地取りやリソースコントロールを軸にした歯ごたえのあるシステムは遊んでいて心地よく、久々にアレアブランドの底力を見た作品でした。

このゲームをいち早くプレイする機会を与えていただいたおのさんには感謝いたします。そして一緒に遊んだ他のお二方もお疲れさまでした。よろしければまたぜひお誘いください。どこでも飛んで行きますので。

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