moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:蒸気の時代

武蔵小杉ゲーム会 / 2019-06-02

6/2(日)は、超高層マンションが林立する武蔵小杉にて開かれるゲーム会にお誘いいただきましたので、そこへ参加してきました。参加者は、主宰のPHYさんうがあさん一味さん 、そして僕の4人です。あまりにも楽しい時間を過ごせたこともあって、およそ2年半ぶりにこのブログへ記事を投稿しました。


Age of Steam Expansion: Kansas City Interurban / Strang Line Games

のんびりリハビリのつもりが、いきなりラスボス登場。

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「Kansas City Interurban」は、ワレスの名作「蒸気の時代」の拡張マップです。武蔵小杉に降り立ったのは12年ぶりくらいでしたが、「蒸気の時代」をプレイするのもそれと同じくらい久しぶりのことでした。

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24日(日)は、八幡山で行われたSGC例会に行ってきました。

…ですが、自分のプレイ内容があまりにも悪くて落ち込んでいるので、写真メインのレポートのみ。このところお仕事が忙しくてゲームからだいぶ遠ざかっていた期間が長かったからとはいえ、なんでこんなにゲームがヘタクソで頭悪いのですかね自分。同卓のatog師匠、かゆかゆさん、NAOさんにはまったくもって申し訳ない限りです。

Steam Barons (スチーム・バロン) / Warfrog
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結果はatogさんの貫禄勝ち。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/56890/steam-barons

Vasco da Gama (ヴァスコ・ダ・ガマ) / What's Your Game?
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結果はNAOさんの圧勝。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/41002/vasco-da-gama

Assyria (アッシリア) / Ystari Games
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結果はかゆかゆさんの実に見事な逆転勝ち。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/43152/assyria

これに懲りず、またどこかのゲーム会でお付き合いいただけるとありがたいです>お三方

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3日(日)は、地元は千歳烏山のゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。集まってくれたのはふうかさん・karokuさん・侍さんで、自分を入れて計4人。遊んだゲームは、昨年のエッセンでふうかさんが購入したワレスの新作2点でした。

この時期、ゲーム倉庫はえらく寒くなるので、この日は始終エアコンとハロゲンヒーターをフルパワーで回しながらのプレイとなりました。それでも外の気温が10度を割っていたこともあって、何とか室内全体が暖まるまで数時間かかったような… 真夏でもヒンヤリしている環境なのでゲームを保管するにはいい環境なのですけれども、残念ながら人間にはあんまり優しくありませんww

Last Train to Wensleydale (ウェンズリーデイルへの最終列車) / Warfrog

このアートワークはないわ…

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ワレスのまた一風変わった鉄道ゲームです。プレイヤーは設立したての弱小鉄道会社を経営する立場になります。まず線路を敷設して列車を購入し、盤上に散らばっている石・チーズ(いずれも貨物)や乗客をそれらに積み込むことで得点を得ます。得点源はすべて盤上に見えているものだけなので、ようするにそれを取り合うゲームです。

たいていの鉄道ゲームでは、路線そのものはプレイヤー固有か、あるいは共有の交通インフラ資産として扱われます。このゲームでの路線はプレイヤー固有の排他的なインフラとして扱われるまではいいとして、それが負の資産であるという点がちょっと変わっています。プレイヤーが運営するのはあくまでも弱小鉄道会社の黎明期であって、経営的に厳しい状況であることが前提となっているわけです。

そしてこれはゲーム終了まで変わらない摂理であり続けます。それどころか、ゲーム終了後の得点計算の時点ですら、自分の路線1本ごとにマイナス1ポイントのペナルティが付いてくるのです。それではプレイヤーはどのように振る舞うべきでしょうか?

このゲームにはゲーム開始時から2つの巨大鉄道会社が存在します。これらはプレイヤーの管轄外であり、自ら線路を敷設することはありません。プレイヤーが敷設した路線は、これらの大会社に譲渡することが可能となていて、そうすることで弱小鉄道会社は負の資産から解放されるようになっているのです。ルール上、これは「買収」と呼ばれていますが、路線を手放したとしても金銭的な見返りは一切発生しないので、実質的には「譲渡」です。

つまりプレイヤーは、鉄道を敷設して商品を運びまくって儲けるだけ儲けたら、後はその路線を大会社に「くれてやって」、うまく逃げ切ることを目指すのです。もちろん無制限に売却(=譲渡)が可能なわけではなく、そうするために大会社へのコネクションが必要ですし、他にも会社経営をする上で政府に対する影響力や列車を購入するための資金力も重要な要素として絡んできます。

ルール的にはどこかで見たメカニクスの組み合わせではありますが、それをうまくまとめて独自の味を醸し出すデザインテクニックは素晴らしく、実際にプレイしていてもとても楽しかったです。まあこれは今回のメンバーが楽しい人たちばかりだったということでもあります。

後で冷静になってこのゲームを俯瞰すると、荒削りというか大ざっぱな部分も目につきます。ワレスが頭の中で考えていた理想的な構成とは少しばかりずれて表現されているようにも思えてなりません。なので、緻密さやキレ(←このところ最も嫌いな言葉/余談)をゲームに求める方には向いてないかもしれませんね。

このゲームで僕は、ボード隅のチーズを取りまくってのんびり構えていたら、いつの間にか周囲を囲まれてしまって外に抜けられなくなり、結果として尻つぼみになって得点が伸びませんでした。トップはkarokuさんで、得点的には圧倒的とも言える大勝利。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/39927/last-train-to-wensleydale

Steam Barons (スチームバロン) / Warfrog

Steam でも蒸気の時代とも違います。

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次も話題作の「スチームバロン」です。スチームの名前が付いている通り、内容的には拡張セットです。実際にも、スチーム本体が無ければ遊べません。ゲームはスチームの拡張マップとして遊ぶ方法と、株式市場ルールという実に魅力的なオプションがあります。

株式市場ルールを採用すると「会社」というシステムが導入されます。会社は株式を6〜8株保有していて、これを株式市場へ売却することで運営資金を捻出します。会社は路線を敷設したり、あるいは商品を運送するなどの運営を行って業績を上げ、その利幅によって株主や会社本体に現金の形で利益をもたらします。そしてそれぞれの会社を運営する権利を持つのは、筆頭株主であるCEO、すなわち社長プレイヤーです。

会社の運営資金と個人の資金は厳密に区別され、線路の建設コストは会社資金から支払われます。資金が不足したら、必要な分に限って株式売却を行って資金調達を行うことが出来ます。ここまで書くとさすがにこれは「18xx」を強く意識した構造であることは一目瞭然でしょう。18xx がそうであるように、スチームバロンでも筆頭株主でありさえすれば2社以上の運営を行うことも可能です(つまり1ターンにあるプレイヤーが2回以上の路線建設の機会が回ってくることがある)。

一方でスチームから削られたルールもたくさんあって、例えばアクションは存在しません。ゲームの目的は個人資産の獲得であって勝利得点ではなく、したがってその記録も行いません(勝利得点トラックは別の用途に使用します)。商品は後から追加されることもなく、商品運送時に他社の路線を使用することもできません(路線は会社固有の排他的交通インフラ)。またエンジンレベルもないので、運送ルールの則っていさえすれば、運送距離には最初から制限がありません。

会社の業績は商品を運送したリンク数で決まります。商品は1会社につき1ターンに最大2個まで運べますので、その距離の合計値が業績となり、会社間の業績順位によって株価が変動します(株式の売買で株価は変動しない)。また、どれだけの長い距離を運んだかによって(つまり業績の大きさに応じて)、1株あたりの配当金・会社へのボーナス・社長ボーナスが自動的に決まります。

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スチームバロンのルールで唯一気に入らない点があるとすれば、それは会社のプレイ順番を決める処理でしょうか。何しろ順番を毎回ランダムに決めるという適当さで、そのために路線建設や商品輸送の細かい駆け引きがすべて運任せになってしまっています。例えば、順番はずっと固定で、商品輸送を1回パスすることで次ターンの会社順番が最初になるとか、あるいは会社資金で順番の競りを行うなどのローカルルールを検討したいところです。

BGGの情報によれば、テストプレイ段階では会社の順番は業績順で決まっていたそうです。しかし意図的に業績を減らすようなテクニックが多用されたり、次ターンの状況を予測しやすくなったために現在のルールに落ち着いたとか。そもそも現実の株価動向は予測しがたいものですから、このルールは理にかなっているというのがワレスの主張です(それが妥当かどうかはあなたの受け取り方次第)。

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このゲームで僕は、序盤から会社を無理に2社取りに行って自滅してしまいました。まだはっきりわかったわけではありませんが、第1ターンの競りで順番の早い会社が落とせなかったのであれば、現金をそのまま持っておいて、次のターンに業績が伸びそうな会社の乗っ取りを狙うとか、あるいは複数会社の株券を持って配当金を狙う方がより優れた作戦でしょう。

惨敗しましたけれども、スチームバロンは良いゲームでした。これはスチームの拡張でもなければ18xxの代替でもなく、どちらのプレイ感覚とも似て非なるゲームであるというのが個人的な印象です。ぜひまた機会を作って再プレイしたいゲームですね。

なお、ルールに1点だけエラッタがありました。社長プレイヤーがすべての持ち株を売却した時、他のプレイヤーがその会社の株を持っていて、筆頭株主が複数存在した場合は、元の社長プレイヤーから時計回りに見て、最も近いプレイヤーが新たな社長となります。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/56890/steam-barons

レポートは以上です。

この日のゲーム会はゲームそのものより、メンバーに恵まれたことに尽きます。最高に楽しい時間を過ごすことが出来たことを心からしあわせに思います。またぜひ千歳烏山においでくださいませ>参加者各位

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13日(日)は、地元は千歳烏山で行われたSGCの9月例会に行ってきました。

この日は自宅で防災設備点検があったため、会場に着いたのは午後4時ちょっと前くらい。すでに会場では2卓が立っていました。それらが終わるまでしばし待ち時間があったので、先日購入したばかりの iPhone の設定をちくちくやっとりました。最初はなぜか Fastweet(iPhone 用 Twitter クライアントのひとつ)が、どういうわけだか起動しなかったのでえらく焦りましたけどemoji というかなぜ起動するようになったかもよくわからない…

とまあ、このところ相変わらず Twitter 中心に生活が回っています。iPhone も Twitter をより便利に使いたいがために買ったようなものですから。iPhone そのものも想像以上に面白いガジェットで、どれくらい面白かったかというと、もう Mac を買う算段しているありさまでw これについては後日またこの日記にでも書きましょう。

リアルタイムレポートについては、やっぱり使い慣れた携帯の方がまだいいみたいです。というか、撮影した画像を Twitter で投稿する方法がまだよくわからなかったり…。これはそのうち調べます。

Steam (スチーム) / Mayfair Games

遅れて行ったのにプレイできました! 4人。

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タイミングがうまく合って Steam をプレイすることが出来ました。人数は4人で使ったのはヨーロッパマップです。このマップは個人的に2回目で、大筋の展開は前回とあんまり変わりませんでした… これが偶然なのか、それともルールがシンプルになって路線建設中心になった「Steam」の特性なのかはまだよくわかりません。ただ、ヨーロッパマップで4人プレイ時に有力な定跡が出来たような? もう何回かプレイしてみてから詳細を書こうかと。

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ということで、そろそろ拡張マップを Steam ルールで遊びたくなってきました。「蒸気の時代」の拡張マップで、特別ルールに Production が絡まないものなら比較的に簡単に流用できるような気がしますけど、さてどうなんでしょうか。

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勝負の方は月斎さんの勝利。7点差。僕はほんの1手、中盤でタウンタイルの貼り替えミスをしたのが最後まで響いて同点2位(収入レベル判定で単独2位)でした。

収入レベルが3くらいから勝利得点への変換が始まったので、全員が終盤まで収入が少なめの展開で、最後はカツカツでしたよ(その代わり、上位3人がVP50点越えでしたけど)。資金繰りがラクだと言われている Steam ですが、慣れてくると、やっぱりこんな感じの流れになるんでしょうね。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/27833

NEOS / 賽苑

色もルールもやさしいカードゲーム。3人。

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ゲームマーケット2009で頒布されていた賽苑のカードゲームです。他に頒布されていた2つの立体ギミックゲームに比較して地味な印象は否めませんし、メカニクスもはっきり言って多人数ソロプレイです(プレイ人数も1人からとなっていたりするw)。ですが、これがなかなか楽しかったのですよ。これ好きかも。ちょっとした時間の合間に遊ぶのがちょうどいい感じのふんわかゲームです。
http://www.saien.org/gm09/neos/gm09_neos.html

簡単ではありますが、レポートは以上です。

このところ忙しくてゲームどころじゃない状況が続いています。地元で歩いて行ける場所にゲームサークルがあるという幸運をかみしめつつ、今日は2ゲームも遊び、少しだけおしゃべりもできました。同卓で遊んでいただいた方々には、心から感謝いたします。これでまた明日から働けますw

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25日(土)は、高円寺盤遊会へ遊びに行ってきました。SGCを除いて、電車に乗ってオープン例会に参加するのはものすごく久しぶりです。このところ夏バテなのか体調が万全ではなかったのですけれども、ともかく夕方までは何とか持ちました。

あ、今回も Twitter でつぶやきレポートをやっていました。今回は携帯だったこともあって、さすがにカードゲーム中はだいぶ無理があったような。

Steam (スチーム) / Mayfair Games

なんか流れでいきなり5人プレイ。

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個人的には2回目のプレイ。会場では2卓(4人卓と5人卓)が立ちまして、Steam のプレイ経験があったのは僕だけだったので両卓同時のインストを行いました。幸いにして両卓とも全員が「蒸気の時代」プレイ経験者だったので差分の説明だけで済みました(こんなシチュエーションはあまりないので緊張しまくりでしたが…)。

僕が入った卓は5人卓で、プレイしたのは4〜5人用の欧州マップです。前回のアメリカマップよりは平坦な土地が多いものの、赤と青の都市がマップの端に分散し、紫と黄が逆に中央に集中しているなど、ちょっとやっかいな配置になっている点がポイント。5人なので最初から激しいポジション争いがあるのはお約束です。

このセッションでは、中盤まではトップ争いに残りましたが、ここで立ちふさがったのが 18xx の超絶魔王・M川氏でした。盤の中央から始めて、周囲に競合相手が2人いる状態からトップに踊り出してくるのですから、この人の底力にはいつもながら恐れ入ります。残り3ターンくらいでいくら目算しても勝てそうにないことがわかった時にはがっかりしましたけれど、まぁよい勉強になりました。でも勉強ばっかりしているような気もします…

さてここで1点。「蒸気の時代」のプレイヤーが勘違いしそうなルールを発見しました。「蒸気〜」では Town にタイルが配置されている時、それを置換するコストは$3固定でしたが、Steam では「既存の線路+新規線路+Town」についてそれぞれ$1ずつかかります。既存の線路にもコストがかかることが重要で、ようするに複雑な Town タイルの置換にはより多くのコストがかかる理にかなったルールに変更されています。前回の初プレイ時では、この変更に僕自身が気がついていませんでした。

周囲からは、思ったより短時間ゲームになってないのでは? という意見も出ました。この5人卓もおとなりの4人卓も、ほぼプレイタイムは2時間半ほどだったので、確かに初プレイのとしてはそう言えるかもしれませんね。慣れれば2時間を切ることは十分可能だとは思います。

ところで今回、僕が持ち込んだ Steam はこんなボックスのエディションです。箱にでかでかとワレスの似顔絵イラストが描かれていてなんだか笑えます。いちおう限定販売ではありますが、中身は普通の Steam ですので、どうしてもという人以外は無理して入手する必要はないかと。

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次は4人、そしてそろそろスタンダードルールですかね。またぜひどなたでもお相手をお願いいたします。楽しすぎる。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/27833

Händler auf dem Forum Romanum (フォーラムロマナムの商人) / Isensee Verlag

ままならない相場操作カードゲーム。

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先日、ゲームストア・バネストで売り出された謎のカードゲーム。発売元はなんかどこかで見たことがあるようなと思ったら、3年くらい前に遊んだ「Expedition zu den alten Mayastätten」というカードゲームと同じところでした。

「Expedition〜」がそうだったのですが、この「フォーラムロマナムの商人」もカードの質は同人レベルでとてもチープです。ルールもどこかで見たようなアイデアを組み合わせただけのように見えました。なのであんまり期待しないで投入したのですが、これがまた意外な拾い物でした。

生き物のように大きくうねる相場を前にして、それをどのように乗りこなすか、その不安定な状況でベストな行動を探り続けていく過程の面白さ。どうにもならないようで、何とか場をコントロールする方法をひねり出して、それが上手く行った時の爽快感。そういった局面を楽しめるのなら、「フォーラムロマナムの商人」はあなたに至福の時間を与えてくれるでしょう。
http://ejf.cside.ne.jp/review/handleraufdemforumromanum.html

レポートは以上です。この時点でまだ夕方でしたが、「フォーラムロマナムの商人」のプレイ中から何だかひどい頭痛が始まってしまい、ここで無念の帰宅となりました。うーん、やっぱり体力がだいぶ落ちているので早く何とかしたいところです。

今回がありがとうございました>参加者各位
またそのうち遊びに行かせてください。よろしくお願いいたします。

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日本語の用語はゲームストア・バネスト訳に準じます。

  1. ベーシックルールにおいて、プレイ順の競りを行う時、最初のプレイヤーは$0を宣言することも可能。

  2. スタンダードルールで「プレイ順の決定」で行われる競りは「蒸気の時代」と同じルールである。つまり、プレイ順アクションタイルを持つ他のプレイヤーがパスをした後に、自分が宣言した提示額が変わらない状態でまた競りの手番が回ってきた場合、そのままの状態で競りに残ることが出来る(自分の提示額に対して競り上げる義務はない)。
    上記1と2の参考:http://www.boardgamegeek.com/thread/422432

  3. 機関車レベルが6のプレイヤーは機関車アクションタイルを取ることはできない。これはベーシックルールでは明示的に禁止されており、スタンダードルールでも許可されていない。

  4. バネスト訳では、スタンダードルールの「プレイ順決定」で、競りの最初の宣言する金額が $0 から始まると読める記述がある(『$0 を提示します』、と書いてある)。これは "who may bid $0" の訳であるが、最初の提示額を $0 としてもよいという意味であろう。

  5. 原文ルール Phase 2 - Build Track の章に以下の文がある。
    All of the track that you build during the game must connect back to a city along track that you own.

    対するバネスト訳は以下の通り。
    「ゲーム中にあなたが建設したすべての線路は、1つの都市につながっていなければなりません。」

    これが誤解を受けそうな文章なので補足。これは、自分のすべての線路は、そのいずれもが必ずどこかの都市につながっていなければならないということである。自分の線路がひとつの都市を経由して一筆書きになっていなければならないとか、線路をひとつの都市から放射状に延ばさなければならないとかいう制限を意味するものではない。

  6. #2009-07-22 20:50追加
    プレイヤーマーカーは、不足したら他のコマで代用可能。このセットでは「蒸気の時代」よりコマ数が減っているが、これはコンポーネントリミットを意図したものではない。
    参考:http://www.boardgamegeek.com/thread/417424

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12日(日)は、地元は千歳烏山のゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。この日にゲーム会を開くと決めて時間が無かったためにメンバー集めに苦労しましたが、何とか3人卓が成立しましたし、結果として充実した3人ゲーム会となったので良かったです。集まってくれたのは、かゆかゆさんと NAOさんのお二人です。

このところ恒例の Twitter でのリアルタイム簡易レポートは今回ももちろんやっていました。今回は手番外の時間が長かったので写メ画像を送る余裕がありましたよ。セッション中に返信もあったりして、もう楽しすぎです。

Steam / Mayfair Games

軽量かつ改良版「蒸気の時代」。

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まずはあの「Age of Steam(蒸気の時代)」をしっかりブラッシュアップしてデザインされたという「Steam」をプレイしました。いやー、これはすごい。またワレスが良い仕事をしてくれましたよ。噂に違わぬ素晴らしい鉄道ゲームで、興奮の時間を心から堪能しました。

「蒸気の時代」をベースにした似たようなコンセプトのゲームとしては「レイルロードタイクーン」があります。しかし「Steam」はあれとは異なり、ゲーム性がまるで薄まっておらず、それどころか、セットアップを除いて乱数を廃したことにより、より鋭く激しい戦略ゲームに研ぎ澄まされているのです。

しかもプレイタイムは短くなり、プレイアビリティも高まっています。「Steam」は、確かに「蒸気の時代」をベースにしてはいますけれども、ただの「簡易版蒸気」にはなっておらず、さらに高いレベルの完成度を誇る作品に仕上げられていました。

うれしいことに、これからいろいろな国内ショップでこのゲームは販売されるようです。あなたがもし「蒸気の時代」が好きなら、あるいは興味があるなら、ぜひこの「Steam」をプレイしてみてください。そしてもしよろしければ、この秀逸なゲームを僕と遊んでいただけませんか?
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/27833

Duck Dealer / Splotter Spellen

スプロッタの交易ゲーム。でもなぜアヒル…

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続いて2ゲーム目は、Splotter が放つ謎の交易ゲーム「Duck Dealer」をエントリーしました。

で、このゲームは少し詳しくレポートしたいので、後日、別のサイトに書こうかと思います。レポートの完成を気長にお待ちくださいませ。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/38553

Die Goldene Stadt (黄金都市) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

伝説の黄金都市に勝手に乗り込んで商館を建てちゃえw

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カードを使って島に商館を建てまくり、得点を競うゲーム。本日のプレイ予定に入っていませんでしたが、昨日、たまたまルールを読んだらシンプルで面白そうだったし、時間的にも十分に余裕があったのでエントリーしてみました。

「黄金都市」は、シャハトにしては軽いというか、ユーロスタイルなゲーム的は普通に悩ましい要素をうまく取り入れた作品だと思います。ルールも簡単で、プレイタイムもそこそこ。ターゲット層が広そうな良作ですね。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/40770

Montego Bay (モンテゴベイ) / Queen

次々と勝手に出港していく貨物船…ちょw

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最後はこのゲームで〆です。これも予定外のエントリーで、少し前にメビウス便で届いたゲームです。

うーん、これは軽すぎというか、先が読めない要素が多すぎるような。そのあたりのドタバタを多少なりとも楽しめたら良かったのですが、終盤は何の呪いかハードラックから全く抜け出せず、意に反して樽をぶっ壊しまくり続けてジ・エンド。展開に恵まれなかっただけとはいえ印象悪し。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/40761

レポートは以上です。
とにかく今回は「Steam」がプレイできただけでも、このゲーム会を強行した十分な価値がありました。「Steam」は今後も長くプレイされる続ける名作でしょう。

本日はお疲れさまでした>かゆかゆさん、NAOさん
またぜひ遊びにいらしてくださいませ。

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28日(日)は、地元は千歳烏山のゲーム倉庫にて「Age of Steam (蒸気の時代)」をメインにしたゲーム会を開きました。シュウさんのご提案によってこのゲーム会は開催され、参加メンバーは他に、joeさんとみげーるさんの計4人でした。

ゲーム会のごく簡単な途中経過は Twitter で逐次書いてました。これは先日のSGC例会の時もちょこっとだけやってみたのですけど、ゲーム中にタイミングを見計らって字数制限内でつぶやくのは微妙に難しいですな。いずれレポートは日記じゃなくて Twitter で完結したいくらいには思っているのですけど、さてどうなることやら。

Age of Steam (蒸気の時代) / Eagle Games

未プレイの人がいたので基本マップで。

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joeさんが「蒸気の時代」未プレイでしたのでインストから入りました。ちなみに使い勝手を試したかったので Eagle Games 版を使ってみました。ただし(持っている人はわかると思いますけど)あのでかすぎるお札はないわ、ってことで韓国版のそれを使いました。またコマ袋が小さくて使いづらかったので、これもカップで代用しました。

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で、ゲームの方なんですけど… 実は「蒸気の時代」でよくあることなのですが、初心者が周囲のベテランたちから的確なアドバイスを受けることで序盤から最善手を連発し、結果として優勢になることがあります。このゲームでは joe さん以外の経験者3人がもつれ合ったこともあって、極端にそういう展開になってしまいまして、なーんと4ターン終了時に joe さんの圧倒的優勢のまま協議終了となりました。あははは…emoji

まぁ、初心者が手も足も出ずに数時間も地蔵になっているよりはマシですよね。

蒸気の時代・東京首都圏マップ / Hammer Works

これはなかなか良いマップ。

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気を取り直しましてemoji

続いて2ゲーム目には、先日のゲームマーケットで頒布された Hammer Works 謹製「東京首都圏マップ」をプレイしました。特殊ルールはそれほど多くなく、山の手エリアに関するアイデアと商品ディスプレイの処理が秀逸で、ルール文面から受ける印象以上にぴりっと効いていました。良作ですね。

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プレイ中に面白いなと思ったのは、4人プレイでは土地もタウンもわりとあって路線建設はそれほどきつくないに、どういうわけだか収益がカツカツになったあたり。これにはいろいろと理由があるのですが、最初のターンからプレイヤー間の絡みが発生するような仕掛けがさりげなく施されているのが最大の理由でしょう。路線建設の創造性と勝敗に関わる競技性がほどよくブレンドされたマップで、これは自分の好みのど真ん中です。

ゲームの方は、自分は結果的に3位に終わりました。トップはみげーるさんで圧勝。中盤からずっと厳しい展開になっていて、それでもなんとか動きまくったのですけど、20点近くも離されてどうにもなりませんでした。まぁ、ともかくもこれは再プレイ熱烈希望です!

Hochstapler (サギ師) / Kosmos (Franckh-Kosmos)

クニツィアのブラフ。

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メビウス便新作のひとつ。
ブラフ(ライアーズダイス)をカードゲームにしてくにちー風味にしてみましたという感じ。

…それだけですが、何か?

Islas Canarias (カナリア諸島) / Clementoni

「サギ師」で終わりたくなかったんだ…

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えー、ということで、〆が「サギ師」じゃアレだろうということで、再びメビウス便から「カナリア諸島」をチョイスしました。プレイヤーボードのある建設系ゲームで、カードによる歯がゆさと適度な戦略性がミックスされている良作です。

乱数が少なからず絡むので好みもあるでしょうが、考えどころはきちんと押さえてあって、それでいてガチでもない、このほどよいバランスが心地よかった。自分の島に建物が建設されていく過程はわくわくしますね。ゲームの方は、中盤から優勢となり、そのまま逃げ切って勝ちました!
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/40370

レポートは以上です。遅くまでお疲れさまでした>参加者各位
またぜひゲーム倉庫へおいでくださいませ−。

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27日(土)は、高円寺で開催された「高円寺盤遊会」に行ってきました。高円寺盤遊会の詳細は mixi コミュニティをご覧ください。

[高円寺盤遊会] ※要mixiアカウント

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1982220
※主催者である月斎さんは、高円寺盤遊会をサークル活動ではなく「ゲーム会」であるとアナウンスしています。このエントリを読んで高円寺盤遊会に興味を持った方は、その主旨を十分に理解した上で、上記コミュニティで雰囲気をつかんでから参加されるようお願いいたします。

朝の9時20分ごろに会場入りし、「Age of Steam (蒸気の時代)」の拡張マップ「America」と「Brass (ブラス) / Warfrog」を夕方くらいまで、深く長く堪能しました。

爽やかな初秋の一日。少し空気がひんやりしていて気持ち良い陽気でした。


Age of Steam Expansion - America / Bezier Games moon Gamer

拡張マップ「アメリカ」。5人。

moon Gamer

「アメリカ」は、「蒸気の時代」の拡張マップを次々に発表する Bezier Games 製の拡張です。この拡張マップは、特別ルールはそれほど多くありません。しかしながらとても変則的です。それらは「蒸気マニア」を楽しませるツボを的確に押さえ、さらに「蒸気の時代」の秘められたポテンシャルを引き出そうとする制作者の意気込みが強く感じられて、大変に好感が持てますね。

基本ルールとの相違は以下の通り。

1列の Goods Display:

通常、Goods Display の各列には、盤上のシティは3つ、ニューシティには2つの商品キューブを置くマスがあります。「アメリカ」では、この一番上のマスしか使いません。つまり、ひとつのシティには、すでに盤上に置かれているひとつに加えて、あとひとつずつの商品キューブしか Goods Growth(商品追加)フェイズでは出現しません(ニューシティタイルは Display 上の1個のみ)。また Production アクションでは、各列の一番上のマスにしか商品キューブを配置することができません。
※2008/09/28:補足:Puroduction アクションにおける制限については、このマップの所有者がそうインストしていたので、その場はそれにしたがいました。が、後で確認したところ、正式なルールではこの制限は無いようです。

6リンク:

各プレイヤーは最初から「6リンク」のエンジンパワーを保有しています。したがって線路タイルを建設するだけで、最大6リンクの商品輸送が可能です。しかも、この6リンクは維持費(1リンクにつき収益額-$1)を支払う必要がありません。

商品移動は1回/Locomotiveアクション変更:

Move Goods(商品輸送)フェイズにおいて、各プレイヤーは1回しか商品輸送を行えません。ただし、「Locomotive」アクションを選択した場合に限り(+1リンクではなくて)商品輸送を1回追加して(つまり2回の)商品輸送を行えます。

収益低下の軽減:

Income Reduction(収益低下)フェイズにおいて、低下する収益は通常の半分になります。例えば、収益が11~20の時の収益低下は(-2ではなく)-1で済みます。

1ターン短い:

人数に合わせたゲームターン数設定が、通常ルールより1ターン短いです。

とにかく商品キューブの少なさがこのマップの特徴です。エンジンパワーは全員が最初から十分にあるわけですから、商品の争奪戦と、それに伴う路線建設競争あたりに大きくクローズアップされていて、それによって、より濃密なプレイヤー間の駆け引きを強調することがデザインの狙いになっています。そしてそれは成功しているといえるでしょう。

moon Gamer

このセッションで僕は、最初のターンからやや多めの株式発行を行って競りで優位に立ち、盤上で早い段階に優位に立つことを目指す方針を立てました。まずはシアトルを起点にして、西海岸沿いに位置する路線建設を行い、競合相手の少ない場所をいち早く獲得できたのはかなりラッキーだったかも。

その後、商品追加のダイス目が良かったターンがあり、その直後にうまくセカンドムーブ(2回目の商品輸送が行える権利/『アメリカ』マップにおける Locomotive)アクションが取れたことで大幅な収益増となり、第3ターンには早くも経営黒字となりました。

順調かな、と思った直後にちょっと異変が。序盤に少しで出遅れていたと思っていた akiszさんが、他プレイヤーに路線を使わせてもらう形での副収入が、積もり積もって予想外の収益を叩き出し、ついには収入トラックで同点になってしまったのです。目算でこちらは路線数でわずかに下回っており、また株式発行数もこちらの方が多かったので、この瞬間だけを見れば、スコア的にはどうも逆転していたような気がします。

moon Gamer

ただこの時点でこちらが有利だったのは盤上に残っている商品キューブの数でした。僕は貴重な商品キューブをいくつか独占する形で西海岸沿いのシティに確保していました。一方、akiszさんの路線上にはほとんど有力な商品キューブがなく、あったとしても他社と競合していました。

akiszさんはこの状況を打開するため、3つの株式を発行(この時点で僕の株式発行額を超えた)、その資金力で競りに勝ち、そしてエンジニアアクションを取って一気に西海岸へ進出する準備を進めてきました。これを簡単に許していたら逆転されていたかもしれません。

そこで僕は、この動きに切り返す形で First Build(優先建設)アクションを取り、エンジニアを使っても1手番では西海岸に直接接続できないよう路線建設を行いました。これが決め手となり、この後のラウンドにもいろいろと動きはありましたが、最後はけっこうな差をつけてトップを勝ち取りました。個人的には「蒸気の時代」で3連勝です。moon Gamer

http://www.boardgamegeek.com/boardgame/30930


Brass (ブラス) / Warfrog moon Gamermoon Gamer

なんか濃い人たち(ワレス的に)ばかりが同卓に。4人。

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そしてこのブログに何度も登場している「ブラス」をプレイ。同卓のメンバーは、このゲームをやり込んだ人が揃った感じ。ものすごくきつかった…

僕は相変わらずのブンケイメソッド(紡績と借金を利用した効率的な資金収集)の方針を採りました。それはそれでうまくいったのですが、このゲームはちょっと面白い流れに。まず技術革新が頻繁に行われてレベル2の産業が多く配置され、そのために運河期から石炭と鉄の需要が高まったのです。うーむ、ブラスっていつの間にそんなゲームに…

個人的に興味深かったのは、「炭坑で収益レベルを上昇させた後に借金」をくり返して現金を貯め込んだプレイを見られたことでしょうか。このために£5硬貨が無くなってしまうくらいでした。炭坑は勝利得点的にはあまり多くありませんが、収益レベルは大きく上昇するので、それを利用した戦略です。運河期の総得点に占める得点比率は微々たるものなので、ここの得点は二の次にして、レベル2以上の産業を配置と資金収集に集中するというわけです。

つまり運河期を鉄道期に向けた長いセットアップにしているというか。そんな感じでしょうか。「借金」は、アクションを消費するので必要最小限度に、と今までは考えていましたが、山と積まれた現金はいくらあっても困るわけではなく、鉄道期に借金でアクションを多く消費するよりは、先に運河期でやってしまおうということでもありますね。いろいろな作戦があるものだなぁ、と感心しきり。

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このセッションでは、運河期の終盤から鉄道期のはじめにかけてのプレイ順管理がどうもうまく行かず、自分の目標としていた3つのプレイが次々とすべて先に行われてしまったあたりで集中力が途切れ、終盤は雑なプレイになってしまいました。ということで、得点はかろうじて100点と3桁キープながら最下位に終わりました。が、1位は116点、2位は114点、3位はうろ覚えながら106~108点くらいで、実は僕が思ったより僅差だったのです。

ということは、アクションのコンバインを利用して無理やり造船所を作るとか、そういうことを目指してやっていれば、もうひとつくらい順位を上げられたかもしれません。途中で諦めたらダメってことですか。そのことについての深い自省と、上に書いたことやそれ以外の参考になるプレイを目の前で見られたことを次への糧としましょう。しかしなんて良いゲームなんでしょうか「ブラス」は。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/28720


レポートは以上です。まだ夕方でしたが、主に体力的な問題でこの日は帰宅しました。良いゲームと良いメンバーに恵まれ、最良のゲーム会となりました。またこのような機会があることを切に祈ります。
みなさまお疲れさまでした。moon Gamer

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30日(土)は、高円寺で開催された「高円寺盤遊会」に行ってきました。高円寺盤遊会の詳細は mixi コミュニティをご覧ください。

[高円寺盤遊会] ※要mixiアカウント

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1982220
※主催者である月斎さんは、高円寺盤遊会をサークル活動ではなく「ゲーム会」であるとアナウンスしています。このエントリを読んで高円寺盤遊会に興味を持った方は、その主旨を十分に理解した上で、上記コミュニティで雰囲気をつかんでから参加されるようお願いいたします。

前回に引き続き今回も朝の9時半すぎくらいから会場に入り、朝から夕方まで「Age of Steam (蒸気の時代)」の拡張マップ2点をたっぷりとプレイしました。このところ「蒸気の時代」を精力的に広めているシュウさんのおかげで、自分の周囲にはこのゲームのプレイヤーが増加してきており、この日も初プレイの方(日本語の堪能なドイツ人でした)がおひとり同卓にいました。

この日の例会は、これまた前回同様に盛況でした。このところの不安定な天候と、一室に大人数が集まったために室内は湿度が極めて高く、小さなエアコンがフル稼働してもまるで効かない蒸し風呂状態でしたけれども、場内は最大で5卓のさまざまなゲームが精力的に遊ばれていて、とても楽しい雰囲気でした。


Age of Steam Expansion #1 - England / Warfrog moon Gamer

最初の拡張マップ。4人。

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初プレイの方がいらっしゃったので、特殊ルールの少ない「イングランド」マップをプレイしました。4人でプレイするのであれば、基本マップよりも優れた内容だと僕は思っています。

「イングランド」の最大の特徴は、「赤」のシティがただ1つロンドンにしかないことです。しかしロンドンの周囲には、すぐに多くの収益を生むような優良な都市があまりなく、必然的に周囲から線路を延ばしてロンドンを目指すような展開になることが多いです。

もっとも「赤」の商品キューブが無いのであれば、無理にロンドンを目指す必要もないというあたりがこのマップの面白いところ。マップ中央部には多くのタウンが点在し、このあたりをうまく都市化することで、自分で需要先となるシティ群を作り上げてゆく戦略もあります。取り得る選択肢は広く、プレイヤーの創造性がいたく刺激される優れた拡張マップと言えるでしょう。

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今回のセッションで僕は、南西の Bristol を起点として南側の土地の開発を中心に進めました。このマップは何度かプレイしていますが、このあたりを拠点にしたのは実は初めてです。最初の3ターンはこの周囲で何とか食いつないで、その後は東に見えるロンドンを目指す方針を採りました。このあたりには赤キューブが数個あって、後半はそれを有効活用できそうだったのです。

で、これが当たって、中盤から収益的にずっと優位に立つことになりました。終始2位のポジションに付けていたシュウさんとは路線が近かったのですけれども、商品キューブの需要がキレイに分離していて競合がほとんど起こらず、その点でもラッキーだったと思います。

最終的には、得点計算をするまでもないくらいの差を付けての圧勝となりました。初プレイだった方の「蒸気の時代」に対する評価も上々でよかったです。勝利という結果はもちろんですが、またひとり新たな「蒸気の時代」プレイヤーが生まれたことを素直に喜びたいと思います。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/6356


Age of Steam Expansion - Mars: Global Surveyor / AoS Team moon Gamer

「蒸気の時代」火星に行く。ひとり入れ替わって4人。

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SF的設定を持つ拡張マップ「全火星探索」です。火星ですから、当然「火星人」も登場します(!)。実はこのマップの裏は「月(The Moon)」マップで、そちらの方はルールを読んだ時点で「これは面白そうだ」というしっかりとした感触を得ていました。しかしもう一方の「火星」マップは、実際にプレイしてみないことには何だかいまひとつわからない要素が多くて、だったら「火星」の方をプレイするしかないだろう、という謎の理屈を並べ立てまして、これを全員に了解していただいたことで本日の立卓となりましたw

本マップは、ランディングスポットに到着した4つの勢力による火星の開発競争がテーマです。標準ルールとは、以下の点で異なっています。

実質的に4人専用マップである

物理的に5人以上は不可能で、バランス的には4人が最適です。

開始前に特別な競りがある

ゲーム開始前に$10を持った状態で、特別な競りを行います。競りのやり方はゲーム中のターンオーダーを決める方法と変わりません。この競りで決まった順番に、自分のコマの「色」を決めます。コマの色を決めるということは、最初のラウンド開始時の順番が決まるということです(セットアップでターンオーダートラックにはランダムにプレイヤーディスクが置かれているのですから)。
その後で、この特別な競りで決まった順とは逆順で、マップ上にある4つの「基地」のいずれかひとつを自分のスタート位置にするかを決め、そこに自分のプレイヤーディスクを置きます。

基地

ゲーム開始時の競りで、各プレイヤーのスタート位置(基地)が決まります。最初のラウンドでは、基地にはそこからスタートするプレイヤーのディスクが置かれ、そこはその色のシティとして扱われます。第1ラウンド終了後、基地上のプレイヤーディスクは除去され、全ての基地は無色のシティとなります。

「赤」がない

商品キューブ、マップ上のシティ・ニューシティタイル(A)のいずれも「赤」がありません。

エンジニア

「エンジニア」アクションは、タイル4枚ではなく、建設コストの総額を半分にします(端数切り上げ額がディスカウントされる)。

建設コスト

路線建設コストは$3です。タウンは、$2に線路数1本につき$1です。基本的に平地しかありません(唯一の山地は建設禁止エリア)。建設コストが高いので、資金コントロールが標準マップに比べて厳しいバランスになっています。

球状マップ

マップの上下左右にある同数値の辺はつながっています。

火星人(Martians)

「火星人」は緑のプレイヤーディスクで表されます。ゲーム開始時、マップ上の全てのシティには、商品キューブと共に火星人が1個ずつ配置されます。また、「都市化」アクションでニューシティタイルが配置されるたびに、そこに火星人を1個配置します。

火星人は商品キューブと同じように「運送」が行えます。目的地は、他の火星人が置かれているシティです。火星人を運送する場合、火星人がいる他のシティを通過することは出来ません。火星人を運送することで、通常通りに収入が得られます。また運送した火星人(緑のプレイヤーディスク)は、運送したプレイヤーの手元に置いておきます。これはゲーム終了時に2VPとして計上されます。

青のシティ(マップ中央に1ヶ所とニューシティタイルB)に「青」の商品キューブが運送されるたびに、そこに火星人マーカーが1個増加します。

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マップが球状であることは、事前に想像していたよりも遥かに大きなプレイ感覚の違いを感じました。意外な場所がつながっていたりして最初はやや混乱しましたけれども、慣れるとこれを利用して、通常マップではありえないルートの開発することが楽しくなってきました。この点だけを取ってみても、この拡張マップをプレイする価値は十分にあると言えます。

一方、ゲーム開始時の競りについてはやや拍子外れで、このままでは機能不全に陥っているような気さえします。セットアップ位置とプレイ順を天秤にかけさせるよりは、どちらも合わせて競りの対象にしてしまった方がまだ良かったのではないかと(例えば、競りで勝った順にセットアップ位置とゲーム開始時の順番を決めるとか)。

さてゲームの流れです。最初のラウンドに自分の基地を貫通する形で他プレイヤーの線路が引かれてしまい、いきなり激しい競合が発生するピンチな状況に。これは困ったぞと思いましたが、とりあえず落ち着いてマップを良く見て、青のニューシティタイルを利用(初手番で都市化アクションを選択していた)して火星人を運送するルートを作り上げることを目指すことにしました。

これがそれなりにうまくいって、序盤を乗り切りました。まさに火星人様々です。ただ、商品キューブの数が不足気味な状況は変わらず、中央の都市に活路を求め、そのままマップをナナメに縦断するような路線を作り上げました。ここからはもう乱戦模様で、ここでも2位のシュウさんと細かい駆け引きの応酬が続きました。

ゲーム終了時点はシュウさんよりも収益額が多かったものの路線数で負けており、火星人は1体だけこちらが多いのみ(3対2)。こりゃ捲られたかな、と思ったのですが… 最終得点ではわずかに2点だけこちらが多く、何とか逃げ切ることが出来ました。2点といえば火星人1個分で、そのわずかな差が勝敗を分けた形になったのでした。

これはテクニカルでかなり面白かったです。球状マップは思ったよりも広く、そのわりには競合が発生しやすいような都市配置となっており、「蒸気の時代」の競技性が凝縮されている感じです。事実上4人限定であることや開始前の競りの不具合など、気になる点を差し引いてもよく練り込まれた高グレードな拡張マップでした。
http://www.boardgamegeek.com/game/27040


レポートは以上です。なんと連勝という思ってもいなかった結果に恵まれ、また展開そのものも満足のいく充実したゲームとなりました。帰り道は疲労と脱水状態気味でもうフラフラ。無理をしたつもりはなかったのですが、体力を消耗し尽くしていたようです。

今回もありがとうございました&お疲れさまです>参加者各位
また参加する際にはよろしくお願いします。moon Gamer

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