moon Gamer - ボードゲームブログ

テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム等々)と、その周辺の話題を中心にした個人ブログです。

タグ:魔ゲーム会

14日(土)は、カワサキさんの自宅にお呼ばれしまして、恒例の魔ゲーム会を行いました。参加者は、カワサキさん、かゆかゆさん、きっささん、そして僕の4人です。

魔ゲーム会とは、主に同人ゲームなど、あまり世間で評判の聞かないゲームを中心にプレイするゲーム会です。「魔ゲーム」というのは、どんなゲームが飛び出すのかわからない、という程度の意味です。念のため。

詳しくレポートしたいところではありますが、相も変わらず多忙なのと、左腕を痛めて治療中のために簡易レポートにてお届けです。

ジャマイカ / 増田屋コーポレーション

アマゾンで売っていたので買った小品。

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まず掌でぐりぐり動かしてテーブルに置きます。白いダイスの目と任意の四則演算記号を組み合わせて、黒い目の合計値にするゲーム。細かいルールはみんなで決めましょう、というようなことがルール説明書に書いてありますw

Mangrove / 賽苑

何回も遊んでいるマングローブを投入。

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確か同点トップ。見た目が良いので飽きませんね。

HAU LA / 賽苑

初プレイがこんなゲーム会でさーせんw

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明らかに何か勘違いして初手をプレイしたものの、なんとその後で挽回に成功して勝利。

ネオス / 賽苑

典型的な多人数ソロプレイゲーム。

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なのに、なぜか面白い。でもその理由がうまく説明できない。なぜだ。

猫画伯 / 高天原

にゃんこあーてぃすとと読むらしい。

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1ゲーム目はかゆかゆさんが瞬殺ww
2ゲーム目はけっこう長引いて、負けたんだっけかな?

イチゴリラ / すごろくや

基本的には神経衰弱です。

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カードには「1」〜「5」まであって、カードに書かれた数だけ枚数があって(例えば3カードは3枚、4カードは4枚)、手番ではそれらのカードをすべてめくらなければなりません。意外と面白かったです。記憶ゲームは不得意ながら、このゲームとは相性がいいかも。

十二輪舞 / すたぢお六角天秤

猫カードは使いませんでした。

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場の動物カードよりも「順位のより上の」動物カードを手札から1枚ずつ出していって、手札が無くなれば勝ち。家族で子供と一緒に遊ぶタイプのゲームですね。

4X FORGIVE ME / 茶味書房

魔ゲーム会には常連の茶味書房。

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そして数分で協議終了w
コミュニケーション&記憶ゲームにしようとして大失敗の巻。

カードゲーム二郎 電源不要店 / サークル グラットンさん

テーマはもちろんラーメン二郎。

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注文されたラーメンをその通りに作るのが目的。もちろん他人のじゃまもできます。ゲーム的にはあんまりひねりもないので、結局、ラーメン二郎にどれだけ思い入れがあるかどうかで印象が決まるでしょう。僕はラーメン二郎に行ったことも行きたいとも思わないのでよくわかりませんでした。協議終了。

しろくまディナー / チームきりたんぽ(仮)

初ゲームですけど特殊カードを導入。

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いわゆる「はげたかのえじき」のバリエーション。魔ゲーム会には必ずいくつかの「はげたか」が混じることになっていたりする。

Profit / 北九州卓上遊戯研究会

競りとセットコレクション。

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どこか既視感のあるルールを組み合わせて、パラメータを調整しましたというゲーム。それ自体はいいのだけれど、カードの種類が多すぎてスピード感に欠け、どこかもっさりした印象。

Mine Out / 操られ人形館

世界レベルのゲームだと思う。

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だがしかしルールライティングだけは極東の同人レベル。この素晴らしいゲームを広く人に伝えたいと思う気持ちを挫くほど。とにかくも、インストしてくれたかゆかゆさんには超感謝。

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こういうゲームは初プレイ時に惨敗することがお約束なおいら。でも面白くて最後まで楽しめました。

堺の名商 / 高天原

協議終了。

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作戦の起点となる機会であるフェイズ1のキューブ交換が、手間がかかるわりにはゲーム的な面白さにつながっていません。オーダータイルの構成にも疑問があって、見るべき所があんまりない作品でございました。プレイ中の写真は携帯ではありますが、こちらをどうぞ

Locked Room, Locked Memory 七日間の忌憶 / (制作者不明)

ルールにも箱にも制作者名の記述なし。

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クトゥルフ神話をモチーフにした犯人捜しゲーム。といっても推理的要素はなくて、誰かにふっかけられた疑惑を振り払えないことが続くと犯人に仕立て上げられるというようなシステムです。その途中、イベント的に旧支配者が襲ってくるので、それをダイス判定で撃退したりする、そんな感じ。イラストの雰囲気もいいし、期待が高まったわりにはゲーム的にキレがなく、最後は協議終了となりました。これもデジカメで撮影し忘れたので、携帯写真でどうぞ

Cthulhu fhtagn / 電気通信大学非電源ゲーム研究会

これもクトゥルフ神話がモチーフ。写真は撮り忘れました…

自分の正体を隠蔽しつつ、こっそりと勝利条件を目指すゲーム。今回は1ゲームだけで終わりましたが、本当は何回かプレイして目標得点に達することを目指します。1ゲームはあっさり終わるので、もっと大人数でやった方がいいのかもしれませんね。

涼宮ハルヒの贈殖 / Duel Academy

…キャラゲーでこのイラストはないわ。

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もちろんハルヒがモチーフで、これも正体隠蔽ゲーム。プレイヤーは作品に登場するキャラのひとりとなり、場に1枚ずつ出される得点カードを、順番に手札からカードをプレイして争奪戦を行います。勝利条件はキャラごとに異なり、正体がバレるとペナルティがあったりします。
ゲームはともかくイラストが稚拙すぎてで激しく萎えました。ちなみにタイトルは誤変換ではありません。

生前葬 〜赤松健 VS 久米田康治〜 / Duel Academy

カードゲームな「オーガ」。

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売れっ子の赤松先生ひとりに、他の久米田先生たちがよってたかって果敢に挑む非対称なカードゲーム。5回プレイして1回でも久米田側が勝てば久米田先生の勝利。5連勝したら赤松先生の勝利です。ちなみにタイトルは、その久米田先生にちなんでいたりします(詳細はググってね)。
1:3だと赤松先生があまりにも強力すぎて、かすり傷ひとつ負わせられまいまま5連勝で終了。プレイヤー数に応じて調整した方が良かったかもしれません。ただし、僕は赤松先生担当だったのでよくわからなかったのですが、久米田先生担当の3人はなぜかかなり面白がっていました。勝ったのになんかちょっとくやしいw

掌タイム / 骨折ゲームズ

ここからまとめに入ります。ゲームマーケット2009にて、リターン・トゥ・サバンナのおまけに入っていた小品。1回しかやりませんでしたけど、腰砕け感(注:ほめ言葉)がたまらん一品です。写真を撮るヒマもなく終わりました。

リターン・トゥ・サバンナ / 骨折ゲームズ

そして良作な安全パイで〆ました。

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個人的には2回目。ただしちょっと間違ってルールを記憶していたので、序盤で点数が低いままに何回か決算を行ってしまい、それが後々まで尾を引いて最下位。とはいえトップと5点差くらいだったし、上位3人は1点差ずつのダンゴ状態な熱戦でした。とても面白いゲームなのでおすすめです。

レポートは以上です。

まずは場所を提供していただいたカワサキさん、ほとんどのゲームをインストしていただいたかゆかゆさんに感謝いたします。きっささんもお疲れさまでした。

魔ゲーム会は相変わらずものすごく楽しいです。今回、持ち込んだにも関わらず未プレイのゲームがまだ山のようにあったので、また次の機会にぜひ遊び倒しましょう。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとう!

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一年の計は魔ゲームにあり。ということで、2日(金)に、ファラオさん宅にて行われた自宅ゲーム会に行ってきました。参加者は他に、かゆかゆさん・K能さん・僕で、計4人です。

とりあえず久しぶりにお会いするファラオさんとK能さんには、ダイエットで体型がえらく変わったことを驚いていただきましたw ちなみに現在のところ73kg台です。三が日で働き詰めだったので体重は減ってます。

どこでもドラえもん 日本旅行ゲーム+2 お仕事編 / エポック社

前作の続編。

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新年1発目がドラえもんゲームでした! ゲーム的にはある意味まっとうかもしれませんが、これを大人だけでやるのはどうなのよemoji

で、前作はその大人がガチでやるとなかなか終わらないゲームになっていましたが、今作はプレイしやすく、また収束性も良好になるように調整されていました。気になったのはルーレットがなかなか止まらないくらい?(でもダイスで代用可能)。今までファラオさん宅で遊んだドラえもんゲームの中では、もっともまともな内容だったような。
http://epoch.jp/main/doraemon/

Chicago Express (シカゴエクスプレス) / Queen

結果的に魔ゲーム会にふさわしいゲームでしたよemoji

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18xxシリーズでおなじみの C&O だの PRR だのがもりもり登場して大きな期待を抱かせるゲーム。実際にはレースゲーム、それも「馬券を買って馬も動かす競馬タイプのゲーム」に近い感覚だと思いました。

株券が競りに出され、落札金が会社に入ることで運用資金になる、というあたりは面白いアイデアです。しかし今回、その運用部分(盤上のコマ配置=鉄道敷設)を淡白にプレイしてしまったばかりに、結果としてえらく鋭いバランスのセッションとなりました。ようするに、株券の配分枚数だけで、あっという間に勝負が決まってしまった感じです。

ゲーム後、4人プレイだとセットアップの株券4枚の配分状況だけで勝負が決まる可能性すらあるんじゃないかという話が出ました。6人プレイは無茶だろうとか、3人の方がバランスが良いのでは? とか、そんな話も。

プレイ当日は確かにそんな気がしていたのですけれども、一晩寝てからよく考えてみると、実は今回、盤上で4社の絡みがほとんどなかったからではないかと思い直してきました。

例えば、筆頭株主が他プレイヤーの会社の株券を持った時、わざと非効率な運用をすることでシカゴへの道を断念させるとか、そういうオプションもあったかもしれないなぁ、と。でもそれってただの「仕事」かも… うーむ、よくわからない。なのでもう1回くらいはプレイしてみよう。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/31730

Audition The Board Game / Playoff Games

なぜタイトルにボードゲーム?

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アクションカードゲームです。お題のカードをめくり、その通りにカードを並べればOK。カードは↑↓←→の4種が2枚ずつ。シンプルなパーティゲームでした。アフタースキーとか、あるいは女性が同卓とか、そういう場所でなら盛り上がるでしょうね。

バクダンゲーム 〜ハード編〜 / 創作ゲーム(ORK工房)

これは居酒屋系。

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手元の石を握ってオープン。それを順にひとつひとつカウントアップし、場のカードと同じ数のカウントをしてしまった人がカードを取らされるというのが基本システム。カードの数値にカウントが達していなかったら、カウントはそのままで握りなおします。それで、取らされたカードに罰ゲームが書いてあるとか、そんな感じのパーティゲームでした。

通貨危機 Monetary Crisis / 創作ゲーム(芸無工房LOSERDOGS)

ジンバブエ並みにインフレします。

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最初はただのバースト系ゲームかと思いきや、無茶なインフレルール(バーストするたびに自国内の$1あたりの相場が10倍以上になる/10倍→100倍→1000倍…)もアンバランスな紙幣の枚数も、すべてがデザイナーの意図であり、わりときちんと機能しています。その結果として、あまり類を見ないメカニクスに仕上がっており、面白いアイデアのゲームだと思いました。

惜しむらくは、ゲームが間延び気味で終盤は長く感じたこと、数値の大きなカードを巡り合わせで取れたプレイヤーが結局のところ有利なことなど、細部に詰めの甘さが目立ったことでしょうか。
http://www.tanisan.com/ld/

Conflict! (コンフリクト) / 創作ゲーム(Blue Screen Laboratory)

ファンタジーバトルゲーム。

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盤上にカードを並べて、そこをキャラクターが移動し、アイテムを装備しつつ強化して、モンスターと戦ったり、建物を占領したりして点数を競うヒロイックファンタジー風ゲーム。ダイス判定を中核にしたシステムがベースになっていて、感触としては70〜80年代のテイストです。さすがにこれは古風すぎでしょう。カードのクオリティは高かったのですけど、見るべき点はそこだけだったかな…
http://sites.google.com/site/bluescreenlaboratory/

先生、2次会ですよ! / 創作ゲーム(あ・らいと・すたっふ)

100円ゲーム第6弾だそうです。

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ダイスで決められた難易度設定にしたがって、「議員」先生のチップを「新米」秘書のチップを使って「座布団」まで運ぶアクションゲーム。写真は最も難易度が低い設定。高い難易度になると、議員の間に入るチップの枚数が2枚になったり、議員チップ上にダイスが乗っかったりします。お気楽で楽しゅうございました。
http://alightdoor.web.fc2.com/

白紅の王国と異世界の魔力 / 創作ゲーム(大賀涼 with 書を守る者)

本日最長時間ゲーム。

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説明が面倒なゲームなので詳細はおおざっぱに。各自のプレイヤーマット(聖域)にカードをセットし、そのカードに他人や自分が魔力によってコストを入札することで支払ってくれれば、そのカードに書かれた報酬(魔力か特殊効果)を受け取れます。

カードには、自分が受け取る報酬と他人が受け取る報酬の2つが書かれていること、そして自分の聖域へのコスト支払いは自分のプレイヤーカラーに絡む色の魔力を使えないあたりがゲーム的な仕掛けのポイント。

システムは動いてはいますし、他にもさまざまな仕掛けが用意されていて興味深い点は多々あります。しかし結局のところ勝ち筋は「(得点計算時にマイナスにならないよう)魔力をたくさん集める」という点のみに集約されていて、つまりそれができなかったプレイヤーは負けます。

また勝利への道が一本道なのにもかかわらず、その魔力を入手する重要な過程にダイス目の乱数を絡ませてしまっていて、そのあたりもうちょっとスマートに処理できなかったのかなぁ、と。

根本となる基本的なアイデアは筋がよく、ならばアイデアを重ねるのではなく、もっと煮詰めてブラッシュアップしていたのであれば良いゲームになったと思わせる惜しい作品でした。
http://www.tanisan.com/ld/tsukakiki.html

Middle Kingdom (ミドルキングダム:中国) / Z-Man Games

個人的にはこれで〆

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このところヘビーゲーマー御用達のトム・レーマンがデザインした、比較的ライトなカードゲーム。基本はバッティングゲームで、トム・レーマンらしく特殊効果カードがばんばん飛び交う派手なゲームです。

この特殊効果カードはゲームの戦略にも織り込まれていて、単に強力なカードとしてだけではなく、それをうまく運用することが求められます。良いカードゲームだと思いました。

気になった点。まず「ドラゴン」の入手判定が面倒だったこと。ようするに最下位の救済カードなのですが、毎ラウンド行われる判定がゲームのテンポを乱していました(特にカードが増加する後半)。

それと大問題のルールブック。トム・レーマンにはよくあることですけど、原文からして特殊効果絡みの細部処理等々に記載不足がいくつもあって、解釈にだいぶ悩みました。カードイラストも識別しずらかったなぁ(それはアートワークの問題ですけど)。

まぁ、今回のプレイでルールは自分の中でだいぶ整理できたし、面白かったのでまたプレイしたいとは思っています。その時には、特殊カードはスリーブ入れた上で訳文を付けた方がいいかな。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/33159

この時点で午後9時ちょっと前。いつもの魔ゲーム会ならこれからが本番なわけですが、残念ながら僕はタイムリミット。ここで帰宅することにしました。魔ゲーム会自体はこの後まで続いていたようです。僕はこの日、帰ってからも翌午前4時まで仕事してました…。

新年早々、自宅を提供していただいたファラオさんには感謝いたします。また、たくさんのゲームを持ち込んでいただいたかゆかゆさん、同卓となったK能さんにも御礼申し上げます。また今年も、たくさんのゲームをしましょう。どうぞよろしくお願いいたします。emoji

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魔ゲーム会です。20日(土)に、地元は千歳烏山のゲーム倉庫にて開きました。参加者は他に、かゆかゆさん・カワサキさんで、計3人の「さんま会」となっています。基本的には魔や未なゲームをプレイするためのゲーム会ですが、今回に限っては普通のゲームも数多くプレイされました。

Arktia (アークティア) / Murmel Spielwerkstatt und Verlag

まずは2人でアブストラクト。

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カワサキさんの到着が遅れていたので、まずはかゆかゆさんと2人で「アークティア」をプレイ。以前少しだけ4人でプレイした時はカオスな展開になったのですが、2人だと普通にライトな思考ゲームになる模様。途中で差がつくと逆転は困難です。
http://ejf.cside.ne.jp/review/arktia.html

Dominion (ドミニオン) / Rio Grande Games

続いて2人ドミニオン。

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まだカワサキさんが到着しないので、時間つぶしに「ドミニオン」。2人でも十分に面白いという話を聞いていたし、実際にプレイしたら確かにこれはアリだと実感。基本デッキの2人だと、片方だけが「Militia(民兵)」を持つと一方的にダメージを与えられるので強いとか、2人は2人プレイで別の味があって面白かったです。2戦して1勝1敗。2戦目の途中でカワサキさんが到着して、本日やっと3人体制になりました。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/36218

=マクロスフロンティア=〜君は誰とキスしたい!?抱きしめて銀河のはちぇまれ!〜 / 創作ゲーム(GOTTA2)

写真を撮るヒマもなく終わったゲーム。ゲーム?
http://gotta2.sakura.ne.jp/

イタサボテン札 / イタチョコシステム

イタチョコその1。

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先日のTGFで販売されていたイタチョコシステムのカードゲーム。花札のこいこいと水道管ゲームを融合したような感じ。そのどちらも完成された定番ゲームなわけですから、ゲームとしては破綻せずに機能しています。複雑な役と視認性の悪いカードイラストは、イタチョコらしいと感じるか、それともプレイアビリティが悪いと感じるかは、プレイヤーの思い入れの差で違ってくるでしょう。

Choco Force / イタチョコシステム

イタチョコその2。

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ゲーム中の写真を撮り忘れていたのでコマの写真のみ。カードを使った変則すごろくの一種で、資金を使ってカードを補充したり、その資金を相手から奪ったりします。メカニクスとしては破綻無く動いていますが、バランスは未調整気味。システムが動くだけでもめっけもんかも。未調整なのはルールだけではなく、例えばボードが2枚あっても実質的に1枚しか使わない(2枚目のボードはルールを考える前に作画したとしか思えない)等々、まぁこれもイタチョコらしいといえばらしいですね。

野犬ロデムボードゲーム / イタチョコシステム

イタチョコその3。

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本日登場したイタチョコゲームの中ではコンポーネントが最も良く出来ていた作品。が、肝心のゲームの方は考えオチの域を出ず、ひたすらかったるい展開になったので途中終了となりました。ちなみに写真に写っているビンはゲームには使いませんemoji。匂い袋とかもついているようなのですが、なんとそれも使わない。どうも、匂いを使ったゲームにしようとして途中で挫折したみたいですね…

レッドウォール カードゲーム / 創作ゲーム(キリバリゲームス)

「赤壁の戦い」をテーマにしたカードゲーム。

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3人専用カードゲーム。プレイヤーは「魏」「呉」「蜀」に分かれます。「呉」「蜀」両プレイヤーは協力してカードのやり取りをしながら、決められた順番にいくつかの条件をクリアしようとします。もちろん「魏」はそれを妨害するわけです。「偽手紙」が飛び交ったり、「東南の風」が吹いたり、「十万本の矢」を調達したりと、赤壁の戦いのエッセンスが散りばめられていて、三国志演義ファンなら楽しめるでしょう。
http://kiribarigames.sakura.tv/

Das Prestel Nasenspiel / Prestel Verlag

「鼻のゲーム」。

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「鼻」です。なぜ「鼻」? それはともかくとして、タイル配置系ゲームとしてはシンプルなルールで、意外とあるようでないタイプの良作でした。でもやっぱりこのアートワークは無かろうと。せっかくの良作が、これのおかげでキワモノ扱いされてしまうのはもったいないかな。カワサキさんがしきりにほめていたのが印象に残っています。
http://www.boardgamegeek.com/game/14142

Wadi (ワジ) / Emma Games

個人的には2回目。

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ワジ(川)からシャドゥーフを使って水を汲み上げ、陸地を潤すことが目的。以前、4人でやった時には水コマの奪い合いになって、あっという間にワジから水が消え去りましたが、3人だと水コマに余裕があって、最後は余ったくらいです。ゲームの印象はさほど変わらず。変わったシステムだけど余韻も何もなくココロが動かない作品。
http://www.boardgamegeek.com/game/31803

YONMOKU(よんもく) / ギフトボックス

写真を忘れたということは負けたということですw 2戦2敗。「シンペイ」ほどではないにしろ、あまりに鋭すぎてすぐに解析されそうなゲームだと思いました。結果はともかく、面白いことは面白かったです。
http://www.gift-box.co.jp/logy/yonmoque.html

仮面舞踏会 / 遊宝洞

何年ぶりだろうか。

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発売直後から機会が無く、ずっとプレイしていませんでした。カワサキさん持ち込み。あれ? こんなにシンプルなゲームだったっけか? カードの情報量が圧倒的すぎて、それら全容を初回から把握するのが難しいのはさておいて、発売当時としては良く考えられたカードゲームだったと思います。しかし、ここ数年はカードゲームの良作が市場にあふれていて、ためにシステムの経年劣化は想像以上に激しく、結果としてまた棚の奥底にしまわれてしまうのでしょうきっと。ルールを忘れた頃にまたプレイしましょう。筋は良いゲームなんですから。
http://yuhodo.jp/masquerade/masqurade-top.htm

Wasabi! (ワサビ!) / Z-Man Games

「カルフォルニアロール」はまだ許すとして、「バーベキュースペシャル」って…

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場にネタタイルを置いていって、自分の持つレシピ(役)を作り上げるゲーム。コンポーネントは良いし、メカニクスもありがちの佳作レベルながら面白かったです。序盤に4個・5個のネタを狙っておかないと、終盤にきつくなるような気がしました。逆転要素が薄いので、点数が離されたら勝てません。
http://www.boardgamegeek.com/game/33154

プルリズム / カワサキファクトリー

カワサキさんの新作アクションゲーム。

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ってことで、カワサキファクトリー新作予定の「プルリズム」を見学しました。写真を見ただけで何となくわかってしまうほどシンプルかつスピーディなアクションゲームです。来年のゲームマーケットには頒布されるのでないかと思います。みなさん楽しみに待っていましょう。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~k-saki/

Diamonds Club (ダイヤモンドクラブ) / Ravensburger

最後は普通のゲームで〆

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最初はやるつもりは無かったのですけど、流れでうっかり「樹木」に走ったら、結果なんと圧勝。畏るべき「樹木」の威力。ってことで、発展チャートの「樹木」を延ばし始めたプレイヤーが出たら全力で介入し妨害しましょう。そうしないと普通の建物を建てていただけでは絶対に勝てません。「動物」もまた同じ。けっこう激しいバランスのゲームだなぁ。面白いのでそのうちまたプレイすることになるでしょう。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/37907

ということで時計は午後11時近くになり、「さんま会」は無事終了しました。プレイしたゲームは14個。セッションは16。コンポーネントの問題でインストだけで終わったゲームが1。ボリュームたっぷりのゲーム会になりました。お疲れさまでした>かゆかゆさん・カワサキさん
またぜひ魔ゲームしましょう。emoji

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24日(土)は、センター北にて開かれた「魔ゲーム会」に参加してきました。参加者は、お部屋を提供していたただいたファラオさんと、かゆかゆさん・カワサキさん、それに僕の4人という、いつもの魔ゲーマー4人です。この4人セットの魔ゲーム会は実に1年8ヶ月ぶりです(前回は未ゲーム会、その前は5人のプチ魔ゲーム会)。

まずはいつものお約束から。このゲーム会の主旨は、メンバーのほとんどが未プレイだったり、あるいは現在のところ世間の評価が定まっていないようゲームばかりを持ち寄って、作品を論評したりしつつ意外な掘り出し物を発見することを楽しむことにあります。必然的に同人ゲームが多くなりますけれども、市販ゲームも普通にプレイされます。ここで取り上げられるゲームが魔ゲームであるということでは決してありませんので、その点はどうぞ誤解無きよう。

この日は12時半すぎくらいから開始。午前中はどんよりとした曇り空。午後からは雨の予報が出ていまして、それが当たった日でした。


どこでもドラえもん 日本旅行スタンプラリー / エポック社

世界唯一のドラ魔ゲーマーであるファラオさんリクエスト。

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各プレイヤーには1枚ずつ「スタンプシート」が渡されます。これには9ヶ所の目指す都市マス(どこドラマス)が指定されていて、そこへ自分のコマが到達すると「スタンプ」が押されます。そしてその9ヶ所全部を回ってゴールしたら勝ち、というゲーム。

スタンプ獲得の途中でもらえる「ひみつ道具カード」には相手の動きを妨害する効果を持つものがいくつもあって、これがゲーム終盤になると、当然のように飛び交います。ダントツトップでゴールを目指しても妨害されるため、結局最後はダンゴレースになります。というか、なりました。

ご当地名物を巡るスタンプレースのはずが特殊効果カード合戦になっているあたりに違和感がありました。お金の消費量とイベントが連動するルールがちょっとだけ面白かったかも。
http://epoch.jp/main/doraemon/index2.html


重力の儀 / B2FGames LLC

石と競りと計測と。

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前回のゲームマーケットで話題になった一品。石の重量を目分量や手の感覚だけで見積もること、そしてそれを記憶することが要所でしょうか。「重力の儀」は、「準備」「競り」「評定(計測)」の大きく三段階に分かれます。「準備」では競りの入札に使用する石を選定します。

次に「競り」では、その入札用の石を使って、計測用の石を獲得します。入札には入札用の石が使用され、入札後にデジタルスケール上で計って、より重い石をビッドしたプレイヤーから順に石を1個ずつ獲得します。

獲得した石は、自分の前へ重さの順に一列に並べておかなければなりません。獲得した石はこの時点では計測しません。列は、多少の調整を後から行うことも可能です。そして競りは8回行われます。

最後に、自分の前に並べられた8個の石の列に、入札に使用1しなかった1個の石を加え、各自が右から左に重い順に並べられているかどうかをデジタルスケールで計って判定します。正しい順で並んでいた石の数の多いプレイヤーの勝利です。

詳細な手順の説明は省きましたが、最後の評定段階が最も面白く、また盛り上がりました。しかし競りはそれほどでもなく、準備段階に至っては冗長に思えました。せっかくなので評定にポイントを絞った遊び方を考えてみたいですね。
http://b2fgames.com/


でぇく / 高天原(創作ゲーム)

城普請がテーマの陣取り。

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手番でアクションを消費することで「大工」コマを城下町タイル上へ配置することが出来ます。その際に、タイル上に記載されたコストを支払います。コストは、そのタイル上に自分の大工がすでにいる場合には高くなります。また、アクション消費+コスト支払いで、盤上の大工コマを別の城下町タイルへ移動させることも出来ます。これは距離や、移動先(あるいは移動中)のタイル上にある自分の大工コマ数でコストが変わります。

配置にせよ移動にせよ、城下町タイル上には複数プレイヤーの大工コマが共存可能です。その城下町タイル上にある大工コマの数が多い順に、タイルの右から並べます(右にあるコマが最多/同数は先に置いた方が優先)。

アクションにはもうひとつあって、それが城の建設です。ある城下町タイル上に自分の大工コマが2個以上あり、かつ最多のコマである時、その城下町タイルで城を建設出来ます。建築にもコストが必要です。ただし1枚の城下町タイルには2回までしか建築が行えません。また、先に建築した方が得点が高くなります。

全員が手番を終えると1ラウンド終了します。これを4ラウンド行うと1年が終了し、城下町タイル上にある大工コマの数によって収入を得ます。城の建築を行った大工コマからは収入を得ることは出来ません。また、2年目と4年目の終わりには、各城下町タイル上にある大工コマを各プレイヤーごとに1個ずつ除去します。そして1ゲームは4年です。最後に城の建築による得点に、所持金や盤上に残っている大工コマの数からのボーナス点を加えて、その合計が多かったプレイヤーの勝利です。

早期に城を建設してしまうと収入が減ります。しかし城の建築は早い者勝ちです。そのあたりの駆け引きが面白さのひとつ。それ自体は楽しめました。ただ終盤になるにつれ、盤上が固定化され、必然手の応酬に終わってしまうのが物足りませんでした。

ようするに、あと何回手番があって、これだけの収入だから、これとこれしか出来ない、という読みが、終わりが近づくにつれ簡単にできてしまいます。それがデザイナーの意図ならしょうがないのですけれども、例えば大工コマの移動のコストを下げるなどして、もう少し柔軟性と流動性を増加させたらどうだったのでしょうか?

個人的な好みではありますが、最後まで何が起こるかわからない展開を見せてくれるゲームの方が何度もプレイする意欲が湧きます。今回の「でぇく」は確かに面白かったですけれども、2回目のプレイがあるかどうかは今のところ微妙。
http://takamagahara.seesaa.net/article/91882916.html


トラッカーズ / アトラデザインゲームズ

セットコレクションなトラック野郎たち。

moon Gamer

トラックで集めた荷物を、別のトラックに載せて得点を競います。

全員が「1」~「6」、それに「載せる」タイル(計7枚)を持っています。その中から1枚を選んで伏せて出し、一斉に公開します。出したタイルの数字だけトラックを進めます。進めるのは現在の順位の先にあるトラックからです。

トラックを進めた先にある荷物カードを1枚取ります。もし他人のトラックが上に乗っていたら荷物カードは取れません。取った荷物カードはひとまず手元に置いておきます。

「載せる」タイルを選んだプレイヤーは、手元の荷物カードを、手持ちのトラックカードに載せることが出来ます。荷物は1種類のタイルを1台のトラックの最大積載量まで載せるか、あるいは2台のトラックに1つずつ2つの荷物を載せられます。

誰かのトラックコマが3周したらゲーム終了で、得点の高いプレイヤーの勝利です。

周回路上の変則バッティングゲーム。そんな感じ。軽くてテンポも良いです。交渉によって荷物の交換や譲渡などが出来るルールがあるのですが、そういや誰も使わなかったような…(インストでは説明されていました)。淡泊に思えたのは、それが理由だったのかもしれない…
http://www.artradesign.jp/game/


くまくまパンダ / GOTTA2(創作ゲーム)

シンプルなタイル配置ゲーム。

moon Gamer

クマとパンダのタイルを場に置いて「役」を作り、その「役」に応じたポイントを得ます。誰かが20点に達したらゲーム終了で、その人の勝ち。ガシャポンのようなカプセルに入った、10分もかからないミニゲームです。イラストがかわいいのは○。でもカードが薄くて小さいので扱いづらかったなぁ…
http://gotta2.sakura.ne.jp/


カードジェンマ / ゲームバリュー

ジェンマとは別のカードゲーム。

moon Gamer

選んだ1枚のカードから得られる点数が多くなるように場の宝石を取ります。

各プレイヤーは手札から1枚のカードを選びます。カードには色の異なる4つの数字があります。また場には、その色の対応した宝石が置かれています。宝石は各色ごとに4つずつ、つまり16個が置かれています。まず各プレイヤーは自分の手札から1枚のカードを秘密裏に選んで手に持ちます。残りのカードはこのラウンドには使いませんので伏せておきます。

そして順番に、場から宝石を1つ取るか、あるいは2色2個の宝石を取って手元の宝石を1個戻すか、そのどちらかを行います。その後、もし場の宝石が「3色3個」「2色」「1個」のいずれかになったら「勝負」を宣言することが出来ます。宣言されたら全員が手のカードをオープンして点数計算を行います。

点数は、場に誰にも取られずに残った宝石の色が基準になります(残った宝石の数は無関係)。その色に対応したカードの数字を合計値が大きいプレイヤー勝利となり、カードを表向きにして手元に置きます。そして最初に3枚目のカードを取ったプレイヤーの勝利です。

基本的には宝石を取るだけのゲームなのですけれども、ものすごくシャープなメカニクスで驚きました。弱いカードの使い道がないのと、スコアリングがシンプルすぎるのが不満。途中までインストされたルールを勘違いしていたこともあるので、ぜひ再プレイ希望。
http://plaza.rakuten.co.jp/1001night/


大統領選挙 / FT書房(創作ゲーム) moon Gamer

バッティング風味のレースゲーム。

moon Gamer

カード1枚選択・一斉公開・同値キャンセルの「はげたか」方式で進行するレースゲーム。が、残念ながら協議終了。

トランプと同じ構成の「演説カード(2~10、JQKA)」をそれぞれのプレイヤーは持ちます。ラウンドではまず「題目カード」が1枚だけオープンされます。これには数値と得点が書かれています。得点にはプラスとマイナスの2種類があります。

全員は1枚ずつ手札から演説カードを選択し、一斉にオープンします。もし題目カードの得点がプラスなのであれば、題目カードの数値に最も近い数字の演説カードを出したプレイヤーが勝者です。逆に題目カードの得点がマイナスなのであれば、題目カードの数値に最も近い数字の演説カードを出したプレイヤーが敗者です。

この時、同値の演説カードが2人以上のプレイヤーによって出されたらキャンセルされます。そしてキャンセルされなかったプレイヤー間で前述の判定が行われます。また、J・Q・K・Aには特殊効果があります(詳細略)。

勝者は、題目カードの得点だけボード上のコマを進めます。マスや題目カードの色によってさらに進めることもあります。また敗者は、題目カードの得点だけコマが戻ります。

プレイヤーの出したカードが全部絵札(JQKA)だった時には「政治不信」となり、通常の判定が行われずに、全員のコマが3~12マスも後退します。これが今回問題となりました。

というのも、ゲーム中盤でこの「政治不信」がどういうわけだか2ラウンド連続して発生してしまい、全員のコマがスタート地点まで戻されてしまったのです(上の写真はその時の様子)。この時点で全員がモラル崩壊を起こして協議終了となりました。
http://tandt.market.cx/products/daitouryou/daitouryouinfo.html


コビットの冒険 / FT書房(創作ゲーム) moon Gamer

コビットプレイヤーたちの宝物探索を1人のドラゴンプレイヤーが阻止します。

moon Gamer

全員が手札からカードを1枚選んで、一斉にオープンします。ドラゴンプレイヤーの持つ10枚のカードのうち、3枚はコビットプレイヤーの行動を阻止し、捕まえる効果を持っています(残りは何もしないカードです)。

一方コビットプレイヤーのカードには、盤上を何マス進めるかが書いてあります。少しでも前に進むとドラゴンに捕まる可能性がありますが、「0」のカードでは安全です(ただし進めない)。

ルールにも書いてありますが、このゲームは「だるまさんがころんだ」をテーマにしています。他にもルールはありますけれども、要するに予想が当たったか外れたかに一喜一憂する単純な構造で、残念ながらあまり面白くはありませんでした。
http://tandt.market.cx/products/cobito/cobitoinfo.html


ななこでもいちご / 袋小路(創作ゲーム) moon Gamer

簡単なバッティングゲーム。

moon Gamer

まずカードをプレイ人数に合わせて配ります。その後、全員が手札から任意の1枚のカードを裏向きにして出し、一斉にオープン。その時に同じカードが他人から出されていれば出したカードは戻し、そうでなければ裏向きに捨てます。こうして、最初に手札を無くしたプレイヤーの勝利です。

なおカードの構成は「ドメモ」と同じです。しかもごていねいなことに「ドメモ」のルールもこっそりと添付されています。でもそれをおおっぴらにゲームマーケットで売ったら何かとマズい(らしい)ので、こういう売り方になったということなんでしょうか?
http://gorakudo.hp.infoseek.co.jp/


満月と新月 / White Owl(創作ゲーム)

なぜかバックするお月さま。

moon Gamer

他のプレイヤーのプレイするカードを予測して、失点を防ぎ、得点を稼ぐゲーム。

各プレイヤーは同じ構成のカード(1~5、0、-1)を持ちます。まずスタートプレイヤーから順に手札からカードを伏せて出します。この時、スタートプレイヤーは2枚、その他のプレイヤーは1枚を出します。

次いでスタートプレイヤーは、伏せた2枚のうち1枚をオープンし、その数だけボード上の満月コマを進めます。これを順にくり返し、最後にスタートプレイヤーの2枚目のカードの処理を行います。このラウンドで使用したカードは表向きに自分の前に並べておきます。

満月コマを進めた時、得点を増やしたり減らしたりするマスに止まるか、あるいは通過した場合には、それを行うようなカードを出したプレイヤーは指示にしたがわなければなりません。指示の中には得点の上下だけではなく、出したカードを得点や失点として除去するものもあります(手札が減ります)。

ラウンドの終了時に手札が1枚か0枚のプレイヤーは手札を回収します。これを、終了条件を満たすまで続け、最後に得点の多いプレイヤーの勝利です。

大きな失点となるマスが2ヶ所もあり、ゲーム中に何回も危機的な状況が現れます。それを避けるために、月の位置、そして自分と相手の残り手札の状況を考えてカードを選択する過程はなかなか面白かったです。

カードにインデクスがないことと、アートワークに魅力が感じられなかったことが残念。それと、このゲームにまったく罪はありませんが、本日何回目かの「相手がプレイするカードを予測するゲーム」でちょっと食傷気味。
http://d.hatena.ne.jp/whitejiji/


混沌の渦の魔方陣 / (創作ゲーム) moon Gamer

シンプルすぎる魔力争奪戦。

moon Gamer

たまに強弱関係が変わってしまうことのあるカードの強さ比べで魔力を獲得します。ハンドマネージメントや記憶要素はあるものの、全体的にお手軽に作られたカードゲームです。

それはさておき、とにかくコンポーネントが悪すぎます。カードは薄くて扱いづらく、色も淡色系で視認性が悪いです。さらに魔力を表すビーズが小さくて丸い形状なため転がりやすいなど、プレイアビリティへの配慮がほとんどありませんでした。


Danger City (デンジャーシティ) / Isimat C&E moon Gamer

ついにフランスから魔ゲーム上陸か?

moon Gamer

自分の前に「ハウス」を置くか、手札に「泥棒」を集めるかするゲーム。

まず「ハウスカード」と「泥棒カード」をプレイヤー数に応じて枚数を調整します(4人プレイならハウスカード16枚、泥棒カード9枚)。それらを他のカードに混ぜます。そして各プレイヤーに7枚ずつ配ってゲームスタート。手番では「カードを引く」「自分の前にカードを出す」のどちらかをやった後、手札から1枚を選んで左となりのプレイヤーに渡します。基本的なルールはこれだけ。手札の上限は10枚で、泥棒カードは自分の前に出すことは出来ません(渡すことは可能)。ボーナスカードの入手処理は省略。

そして、場全体にハウスカードが規定枚数(人数による)出されたか、あるいは誰かが泥棒カードを手札に5枚揃えたらゲームは終了です。泥棒5枚の場合はそのプレイヤーの勝利で終了します。それまで場に出されたカードは一切考慮されません(!)。一方、ハウスカードの枚数で終了した場合も、手札に泥棒カードが最も少ないプレイヤーの勝利ですので、やっぱりこれも場に出されたハウスカードを除くカードは無関係なのです(!!)。

実はハウスカードにも、その他のカードにも、種類ごとに異なる「点数」が書かれています。いったいこれは何に使うのでしょうか? 実はこれ、ハウスカード枚数で終了した時、所持する泥棒カード枚数が最少だったプレイヤーが複数いた時にだけ使います。もちろんそれが多い方が勝ち。つまり、場に出したハウスカード以外のカード(それだけで100枚近くもあるんですけど)は、タイブレークの時にしか関係ないのです。これはびっくり。

まさに衝撃作。何というか、フランス人の魔ゲームに対する造詣の深さを垣間見ました(違)。実際にやってみたら駆け引き要素がほんの少しだけ発見できましたけど、今のところはそれで満足しておくべきなのかもしれません…
http://ejf.cside.ne.jp/review/dangercity.html


Isabell & Isabeau (イザベル&イザボー) / Isimat C&E moon Gamer

ダイスを使ったカード収集戦…のはずが…

moon Gamer

ダイスを3個振って、自分と誰かにアクションをさせつつ、必要なカードを6枚集めます。本日2つ目の協議終了となりました。

プレイヤー人数の応じて「歴史カード」のグループ数を調整します。4人プレイの場合は9グループです。ひとつのグループは10枚の同じカードによって構成されています。例えば「紋章」というグループには、同じ「紋章」のイラストが描かれた10枚のカードがあります。これらにジョーカーカードなどを入れてシャッフルし、山札を4つに分けて場に置きます。。

まず手札に2枚ずつ持ってゲームスタート。手番でダイスを3個振ります。2個のダイスは実行可能なアクションで、もう1個はそれを実施するプレイヤーを指定するダイスです。手番プレイヤーはどちらのアクションを行うかを決め、もう一方のアクションはダイスで指定されたプレイヤーが実施します。アクションを行う順番は手番プレイヤーが決められます。アクションを行いたくない時には「拒否権カード」をプレイします。

アクションの結果として手札が4枚になった時には、そのうち1枚を自分の手前にプレイしなければなりません。またアクションの効果として手札を場に出すこともあります。任意のグループに属するカード6枚を並べたら勝利です。

このゲームで何がまずいかというと、ダイスで指定されるアクションにカードを失わせる効果が多すぎるということです。捨てることを強制されたり、奪われたり、さらに手札をそっくり交換する効果まであります(手札がない状態のプレイヤーでも実施可能)。

そのためになかなか手札がたまらず、いたずらにゲームが長引く要因になります。しかも手札がない時に捨てるアクションを強制されると場に出したカードで補填する形で捨てなければならず、やっぱり時間がかかるのです。

ようするにかなり運に恵まれないと、勝つどころかゲームはなかなか終わらない構造になっているのです。ということで、20分ほどやった後、まだ当分は終わりそうな気配がないので、その時点で協議終了しました。
http://ejf.cside.ne.jp/review/isabelandisabeau.html


続きは以下からどうぞー

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2日(水)は、カワサキさん宅で開かれた「プチ魔ゲーム会」に行ってきました。GWとはいえ平日にも関わらず集まったのはいつもの魔ゲーマーたち4人(カワサキさん、かゆかゆさん、ファラオさん、moon)にA葉某さんを加えて5人です。

「プチ」とはいえ、まずはいつものお約束から。このゲーム会の主旨は、メンバーのほとんどが未プレイだったり、あるいは現在のところ世間の評価が定まっていないようゲームばかりを持ち寄って、作品を論評したりしつつ意外な掘り出し物を発見することを楽しむことにあります。必然的に同人ゲームが多くなりますけれども、市販ゲームも普通にプレイます。ここで取り上げられるゲームが魔ゲームであるということでは決してありませんので、その点はどうぞ誤解無きよう。

この日はお昼の12時に武蔵小杉に集合。12:30分くらいから開始しました。朝からさわやかな青空が広がって、ぽかぽかと春らしい暖かな1日でした。


くいずです / B2F Games LLC.

「B2F Games」のオリジナルゲーム第一弾。カワサキさん所有。

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クイズ"番組"をモデルにしたカードゲームです。立川のゲームショップ「B2FGames」から発売された、同店オリジナルゲームです。まず、問題カードが10問場に並べられ、その下にやはりランダムに正解カードを3枚ずつ(計30枚)配置します。問題カードの問題は識別記号でしかなく、正解カードとの間に関連性がなくても構いません。

そして、正解カードを2分間のうちに記憶(正解の文面と配置順)し、それを裏返してゲームスタート。ランダムに選択された問題カードの正解カードをメモして当てる、というプロセスをくり返します。問題カードは使い捨てですが、回答カードは未使用の問題カードの下へ再び裏返してリサイクルされます。

知識を問うようなクイズゲームではありませんし、また単純な記憶ゲームでもありません。制作者側の意図は十分に伝わりましたが、楽しいセッションだったかというと、これがあまり楽しめませんでした。制作者側へもっと感性をすり寄せないとダメなんでしょう。

ちなみに、これは楽しむためのゲームではなく、勝つためのゲームです。勝たなければ面白くないし、真剣に勝とうと思わなければ勝てず、そして勝った人は面白いと感じるタイプのゲームです。タイトルからパーティゲームだと思って買うと、イメージが違いすぎて面食らうことでしょう。
http://b2fgames.com/article.php?story=20070417224915817


ドラえもん 日本歴史ゲーム / エポック社 moon Gamer

ボードが2重構造になってスライドします。ファラオさん持ち込み。

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日本で5本の指に入るドラえもんゲーマーといえばファラオさん。そのファラオさんが、巨大なこのゲームを人目も気にせず電車に乗って持ち込まれました。その名も「ドラえもん 日本歴史ゲーム」。ドラえもんのキャラになって、タイムマシンで6つの時代を行き来しつつ、誰かがすべての時代の「歴史カード」を集めたらゲーム終了。その時点で、「歴史カード」のポイントを最も多くためた人の勝ちです。

注目のギミックは、スライドするボードです。これによって各時代ごとにマスが変化します。歴史カードを入手可能なマスはすべてスライドによって変化するようになっています。ある時代ではポイントの高いマスだったのに、別の時代では無得点になったりすることは当然あります。得点とは無関係でも、そこには歴史的な豆知識なんかが書かれていたりします。

moon Gamer moon Gamer
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もちろんひみつ道具も健在。タケコプターやどこでもドアは強力です。他のコマと一緒のマスに止まったら、そのコマをランダムに飛ばすことが出来たり、カードを多く持っている人からカードを取ることも出来ます。

他にもいろいろルールがありますが、基本的にはスゴロク+アルファ程度のゲームです。しかし、スライドするボードのおかげで場面がコロコロ変わることもあり、子供が最後まで飽きずに遊べるようにうまく工夫されています。

カードの取り合いになると長引くかな? とも思ったのですが、ランダムに発生するイベントのおかげで各時代をまんべんなく移動することになるため、収束性にも優れていて短時間で遊べます。初級・中級・上級と分かれているので小さいお子さんにも対応と、ファミリーゲームとして細かいところまで行き届いた良作だと思いました。
http://www.epoch.gr.jp/alltop/doraemon/main/main_rekishi.html


The "Yes, and..." Game ~会社生活編~ / イーナコミュニケーション moon Gamer
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かゆかゆさん持ち込み。曜日ごとに山札を作って、サイコロでコマを移動。止まったところでそこでカードを1枚引きます。そこに書かれた文章に「Yes, and...」で対応し、他のプレイヤーが「Sound Grest!」とか「Sound Good!」とか言います。「Great!」ならカードをもらい、「Good!」なら返します。基本的にはこれだけです。いちおう、取ったカードの種類によって「役」がついたりします。

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で、「Yes, and...」って何? ってことですが、これは販売会社が主張する自己啓発方法のようです。この場では適当に笑いを取ったら勝ち(?)というようにして遊びました。

残念ながら、コミュニケーションゲームとしてもあまり見るべきところはなく、あくまでも社内研修用用ツールのひとつとして考えた方が良さそうです。


SOS団の待合 / 創作ゲーム(くらげシステム)moon Gamer
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かゆかゆさん持ち込み。このところ魔ゲーム会の常連となりつつあるくらげシステムの新作。もちろん「涼宮ハルヒの憂鬱」がテーマのカードゲームです。

ベースになっているのは「ミッキー&フレンズ5リンクス」で、それに少しひねりのある得点ルールを盛り込んで独自性を持たせてあります。

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個人的に原作への思い入れが強いので、このゲームはわりと楽しめました。意外とそれっぽい雰囲気は出ているような気がします。それになんか勝っちゃったし。

なお、元ゲームよりも短時間で終わります(カードが少ないだけ?)。ところで、鶴屋さんカードのテキストは適用しない方がいいみたい。

http://homepage3.nifty.com/MOMII/kurage/haruhi_1.htm


プチヨーグ / 創作ゲーム(ソリスト合唱団) moon Gamer
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かゆかゆさん持ち込み。カードを7×7に並べて、それを手番ごとに1枚ずつめくり、めくったカードの指示にしたがいます。ええと、それだけです… コミュニケーションゲームとして何度も遊べるよう、このように軽く作られているということなんでしょう。

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なので、プレイヤーがゲーム的に判断する要素はほとんどありません。それはまぁ良いのですが、一部のカードの効果が、出現するタイミングによってはゲームを壊すくらいの勢いで強烈なものがあって、今回はそれが発動したまま終了ということになったのですけれども…。

http://sorisuto.sakura.ne.jp/


Magi Seke!(マジセレ!) / 創作ゲーム(BENDBAR)moon Gamer

やたらそこらにいる姫。かゆかゆさん持ち込み。

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コミケの歴史サークルブースあたりで委託販売されていたというカードゲーム。

100枚のカードを全員に同枚数ずつ配ってスタート。まずスタートプレイヤーは手札から最高3枚の同じ種類のカードをプレイします(編成)。次のプレイヤーは、同種類・同枚数のカードをプレイする(応戦)か、あるいは特殊なカードを使用する(鎮圧)することが出来ます。

応戦か鎮圧のどちらかが行えたら、スタートプレイヤーがそのプレイヤーへ移行します。そのどちらも行えなかったら、スタートプレイヤーからカードを1枚受け取って、さらにその次のプレイヤーが「応戦・鎮圧・何もしない」の3種から対応を選択します。

1巡して誰も「応戦・鎮圧」が行えなかったら、編成カードは捨てられて、再び同じスタートプレイヤーによって編成されます(ただし連続2回目以降の編成は1枚のみ)。これをくり返し、手札から手札をなくなるまで続けます。そうなったプレイヤーからひとりずつ勝ち抜けして行き、最後に残った人が負けとなります。

ベースが「バケツくずし」であることは明白ですが、スートやランク(数値)が無くて10種類のカードのみになっており、それぞれの種類のカードは枚数が異なっています。また、特殊効果のあるカードがあったりして、プレイ感覚は異なっているために、全く別ゲームとなっています。スピーディでテンポが良く、個人的には元ゲームよりずっと気に入ってしまいました。

ファンタジー的な背景設定が、ゲーム的の流れや作戦とよくマッチしているのも良かったです。例えば「兵士」カードは大量にあるので応戦されやすく、逆に枚数の少ない「傭兵」や「大臣」は強力な戦力になります。単純ではありますが、テーマとゲームの雰囲気合わせを数値データを一切使わずに表現している点にデザイナーのセンスの良さを感じました。

このような良作がゲームマーケットで販売されていなかったというのは実に残念なことです。サイトも更新されておらず、続報や再販が待たれます。
http://bendbar.net/


パチュリーのスペカ / 創作ゲーム(万葉夢堂)

イラストがキレイでした。かゆかゆさん持ち込み。

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五行思想をテーマにしたカードゲーム。といってもゲームの内容は簡単で、「UNO」のようなストップ系ゲームです。

通常のストップ系ゲームと異なるのは、場にカードをプレイする場所(捨てる場所)が3箇所あるという点です。といっても3箇所とも使うわけではなく、使うのはそのうちひとつだけです。

最初に使うのは「比和ライン」です。ここにカードをプレイする時には、同じ種類(属性)のカードを重ねておきます。比和ライン上のカードの「相生」関係にあるカードをプレイすると「相生チェーン」が発生します。相生チェーン上には、直前にプレイされたカードと相生関係の属性にあるカードしかプレイすることが出来ません。

しかしここで「相克」関係にあるカードをプレイすると「相克チェーン」が発生します。そして相克チェーン上には、直前にプレイされたカードと相克関係の属性にあるカードしかプレイすることが出来なくなるのです。

いずれの場合も、カードをプレイすることが出来なくなればチェーンは終了し、出せなかったプレイヤーがルールに規定されたカードをドローしなければなりません。こうして、いち早く手札を無くすことが主なゲームの目的になります。

文章で書くと複雑そうですが、実際には必要なデータはカードに描かれていて、変則的なストップ系ゲームにしてはわかりやすいゲームです。ルールはまとまってはいますが、今ひとつ印象には残りませんでした。五行思想に詳しい人なら何か琴線に触れるものがあるかもしれませんね。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~maori/mahamudoh.htm


字数制限により記事を分けました。

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23日(土)は、センター北にて「魔ゲーム会」に参加してきました。参加者は、お部屋を提供していたただいたファラオさんと、かゆかゆさん・カワサキさん、それに僕の4人という、いつもの魔ゲーマー4人です。

まずはいつものお約束から。このゲーム会の主旨は、メンバーのほとんどが未プレイだったり、あるいは現在のところ世間の評価が定まっていないようゲームばかりを持ち寄って、作品を論評したりしつつ意外な掘り出し物を発見することを楽しむことにあります。必然的に同人ゲームが多くなりますけれども、市販ゲームも普通にプレイされます。ここで取り上げられるゲームが魔ゲームであるということでは決してありませんので、その点はどうぞ誤解無きよう。

この日はお昼の12時にたまプラーザに集合し、午後1時ちょっと前くらいから開始しました。それとは関係ないのですけど、たまプラーザ駅に行くたびに愛用していたセガフレード・ザネッティが春ごろ閉店してしまいまして、かなりショック。うう。


Die verrückte Kette / Adlung-Spiele moon Gamer

プラスチックチェーンをつなげるパズルライクなゲーム。

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Adlung と言えば、ちょっとばかり変わったカードゲームを多く出しているパブリッシャーですが、初期にはこういうギミック系のゲームもあったのですねぇ。

いくつかの遊び方があるそうですが、今回はパズル的なルールでやってみました。まず、カードが2枚ずつ各プレイヤーへ配布されます。このカードにはカラーチェーン(灰色を除く数色のチェーン)が並んでいくつか描かれています。

moon Gamer

配布された2枚のカードを半分だけ重ねることで、9個のカラーチェーンの連鎖を何パターンか作ることが出来ます。そのうち、6つのカラーチェーンの並びと同じ組み合わせを場に作ることがゲームの目的になります。

手番では、ルールにしたがってチェーンの移動が1回だけ行えます。自分の手番中はもちろん、他人の手番中でも、自分の手札の組み合わせから指定されたカラーチェーンの連鎖が完成していたら、カードを場にオープンして得点を獲得し、新たに手札2枚が配られます。これを指定された点数に達するまで続けます。

チェーンの組み合わせを発見したり、あるいは作るのは意外と難しかったです。カードによっては色が偏っているものもあり、難易度は配られるカードによってだいぶ異なるということもあるかもしれませんが、思ったより人を選ぶゲームじゃないかと思いました。しかコンポーネントの外観は抜群に良く、アクションゲーム的なルールも用意されてるなど、多様な楽しみ方が出来るのはいいですね。

moon Gamer

このゲームを持ち込んだのはかゆかゆさんですが、オランダ語ドイツ語で書かれているルールブックを苦労して訳したそうです。

しかも、ルールの書式がまた変わっていて、写真のように、遊び方の種類ごとに読むルールの項目が鎖の色によって枝分かれするように書かれています。「緑」のルールは、緑の鎖で繋がっている項目を読むわけですね。こんなややこしいルールを(しかもドイツ語で)読むとは、さすがはかゆかゆさんです。moon Gamer
http://www.boardgamegeek.com/game/15920


Gerüchteküche (ゴシップファクトリー) / Adlung-Spiele
moon Gamer

Adlung つながりで軽いノリのゲームをエントリー。このゲームの元になったトランプゲームがあるとのこと。僕は知りませんでした。

10種6枚ずつ計60枚のカードがあります。シャッフルした後に1枚だけを裏向きにして場に置き、残りを全てプレイヤーに配りきります。手番では任意のプレイヤーに、色と枚数を尋ねます。例:「赤を2枚持っていますか?」。これが当たったのであれば、質問された人は質問した人にカードを渡さなければなりません(例の場合は赤2枚を渡す)。そして質問者はもう1手番を追加して得ます(追加手番では、先の手番で質問した種類のカードの再質問は不可)。

質問された時に、その色のカードを言われた枚数より多く持っていれば「多いです」と答え、少ないか持っていなければ「少ないです」と答えます(この時、質問されたプレイヤーは質問した人に任意のカードを1枚渡すと日本語ルールには書かれていましたが、原文には無いようです)。

これを繰り返し、ある種類のカードが6枚揃ったら場にさらして得点を得ます。また、場に伏せられたカードがわかったら、それを宣言します。当たれば大きな得点を得ますが、外れるとマイナス点になった上に、他プレイヤーに得点が入ることがあります。これをプレイヤー数分だけゲームを繰り返し、最終的に得点の大きなプレイヤーの勝利です。

パーティゲーム風かと思いきや、わりとしっかりした作りになっていました。やや曖昧なルールをなんとかすれば、それなりに遊べる佳作です。あるいは推理ゲームの入門として秀逸なアイテムじゃないかと思いました。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/gerchtekuche.html


AUDITION BATTLE / くらげシステム(同人ゲーム)

このところあちこちで「くらげシステム」のゲームを見かけるようになってきました。

moon Gamer

「アイドルマスター」をモチーフにしたカードゲームです。プレイヤーはアイドルのひとりを担当し、15ポイントをためるか、ラストオーディションが終わった後の最高点を競います。アイドルはカードによって表され、「ボーカル」「ダンス」「ヴィジュアル」と3つの数値パラメータを持っています。これらの基本的な能力は「アピールカード」やダイスで加算することが可能です。

ゲーム開始時、写真のようにコースをカードによって作ります。ここをアイドルカードが移動します。移動はダイスによって行われます。まず「親」がプレイヤー数+1個のダイスを振って、その中からひとつを選び、その目の数だけ自分のアイドルカードを移動させます。移動した先のコースカードによって発生するイベントを解決した後、次のプレイヤーの手番となります。

移動した先のコースカードがオーディションカードだったり、あるいは他のアイドルカードがいる場合などには「オーディションバトル」が発生します。オーディションバトルでは、能力の種類ごとに設定された「審査基準」を掛け合わせたパラメータ値の総計をまず算出します。この後で、オーディション参加者で同時にアピールカードをプレイします。プレイしたアピールカードの数値と、能力値の総計を合計した値に、さらにダイス1個を振って出た目の数値も加算して比較します。

オーディションカード上のバトルであれば、そのオーディションの「合格者数」までの上位プレイヤーがポイントを獲得します。1対1の直接対決バトルであれば、単に大きな数値の方が勝利です。なお、直接対決の場合は、他のプレイヤーが「応援」することで、アピールカードを獲得する試みが行えます。

コースカードには「レッスン場」など、アピールカードを補充する場所もありますので、そのあたりの手札マネージメントは重要です。ダイスの移動ルールによって駆け引きが発生するなど、ゲームを盛り上げる仕掛けは随所に見られますが、最終的にはアピールカードの引きとダイス勝負で決まるので、運の比重がかなり高いです。

そこそこは楽しめましたし、悪くはないのですが、何度もやるかどうかは微妙です。「アイドルマスター」に思い入れがあれば、また感想が変わるのかもしれません。moon Gamer
http://homepage3.nifty.com/MOMII/kurage/auditiongbattle.htm


スティールハート / くらげシステム(同人ゲーム)moon Gamer

本日2つめのくらげシステム。

moon Gamer

こちらはキミキスがテーマになっています。場に公開されるヒロインカードを獲得することを目指します。

裏面を上に向けてヒロインカードと会話カードの山札をシャッフルします。まず場にヒロインカードを裏向きのまま1枚出します。ヒロインカードは両面に情報があり、裏面には名前と、好みと思われる「テーマ」のアイコンが4つ描かれています。テーマは「恋愛」「おしゃれ」「勉強」などです。これらに合致する「会話カード」をプレイヤーが多く出せば、ヒロインカードを獲得することが出来るかもしれません。

しかし、どのテーマがどれだけ好きかは裏面からではわかりませんし、実は4つのうち1つは嫌いなテーマです。そのあたりを考えた上で、プレイヤーは手札から会話カードを全員同時に表向きに出します。ここでヒロインカードを表向きにめくり、テーマに対応した会話カードをプレイした人は、テーマごとに設定された「ハート」をスコアとして計算し、それが最も大きかったプレイヤーがヒロインカードを獲得します。

ただし、会話カードで、場に出ているヒロインの名前の「キスカード」がプレイされていたら、無条件にそれをプレイしたプレイヤーがヒロインカードを獲得します。これを繰り返して、6枚のヒロインカードを獲得したプレイヤーの勝利です。

簡単に言えば、「キスカード」を多く引いたプレイヤーが有利になります… って身もフタもないですが、少なくともこのセッションではそうなりました。全部で20ラウンド弱が行われたのですが、そのうち「キスカード」が出なかったのはわずか2ラウンドだけでした。つまりほとんどのラウンドはハートの計算ではなく、偶然に引いたキスカードでヒロインカードの行き先が決まってしまったのです。ゲーム? キミキスのファンに対しても、これではどうかなぁ…moon Gamer
http://homepage3.nifty.com/MOMII/kurage/kimikiss.htm


Fate/sevant big battel (ふぇいと/さぁばんとびっぐばとる) / くらげシステム(同人ゲーム)

そして3つめのくらゲー。

moon Gamer

これは「Fate/stay night(以下 Fate)」がテーマ。ただ、本日集まったメンツが誰も「Fate」を知らなかったので、ルールの全容を掴むまで苦労しました。プレイヤーは「マスター(魔術師)」のひとりとなり、「サーヴァント(使い魔)」を携えて、土地カード上の「GEM(ゲーム的には得点)」を獲得することが目的です。

まず、場に配置された5枚の土地カード上に、ルールにしたがってGEMが置かれます。ひとつの土地に複数のGEMが置かれることもあります。続いてプレイヤーは、手札から1枚のアクションカードを選び、全員が一斉に公開します。

アクションカードには土地の名前が書かれており、大きく分けて「出撃」と「宝具」の2種があります。たいていは、GEMを獲得したい土地のアクションカードをプレイすることになるでしょう。ある土地のアクションカードを複数のプレイヤーがプレイした場合が「バトル」が発生します。

アクションカードが「出撃」か「宝具」のどちらかのみであれば、アクションカードに書かれた数値にサーヴァントの戦闘力を加算した値が最大値のプレイヤーがGEMを獲得します。バトルで「出撃」と「宝具」が混在していれば、「出撃」をプレイしたプレイヤーの勝利です。バトルの結果で、マスターやサーヴァントが破壊されることもあります。

「バトル」が発生しなければ、「出撃」カードをプレイしたプレイヤーはその土地のGEMを獲得します。バトルが発生しなくても、「宝具」だけがプレイされたのであれば何も起こりません。

マスターやサーヴァントには全て特殊能力があり、このゲームの大きな特徴のひとつになっています。ルール自体は「ラッツィア」系統でシンプルなのですが、この特殊能力の発動条件や効果の適用タイミングなどがわかりずらくて困りました(特にサーヴァント)。

特殊能力が原作に依存しているものも多くあり、背景設定に感情移入していない人間としては、単に例外処理の多いゲームであると煩わしく感じてしまっただけなのかもしれません。「Fate」ファンならわかるのでしょうね、きっと。moon Gamer
http://homepage3.nifty.com/MOMII/kurage/fate_servant_big_battel.htm


Shark Park (シャークパーク) / TENKIGAMES

意外にも普通のゲームでした(←意外とか言うな)。

moon Gamer

乱数の無いガチゲー。アブストラクト要素たっぷりな思考ゲーム。

プレイヤーは「サメ」コマを3個(2人ゲーム時は4個)持ちます。ルールにしたがって「サカナ」コマを裏返しにして盤上に並べた後、各プレイヤーは1つずつ「サメ」を盤上の空いたマスに配置します。全ての「サメ」が配置されたらゲーム開始です。

自分の手番ではまず、任意の「サメ」(他人のサメでもよい)を使って「追い払う」を行います。まず「サカナの骨」コマを「追い払う」を行わせたいサメ上に置きます。その前方の3マスから順に、サメから遠ざかるように向こう側へと「サカナ」コマは1マスずつ押されていきます。ただし、空いたマスがあればそこで押し出し移動は終了します。

「追い払う」によってサカナがサメのいるマスに入った場合、そのサカナはサメに食べられます。サメの所有プレイヤーは食べたサカナコマを獲得し、得点になります。その後で2移動ポイントを使って自分のサメを移動させます。

さて、自分の手番でサカナを食べることが出来なかった場合、食欲の状態が1段階上昇します。最初は「小腹が空いた」状態ですが、これがひとつ上がると「腹ペコ」状態となり、さらに上がると「死にそう」な状態になります。つまり食欲の状態が3段階あることになります。食欲の状態が2段階か3段階目にあると、「追い払う」や移動の効果を上昇させるスペシャルアクションを行うことが可能となります。

こうして、4点のサカナコマが全て食べられたら終了で、食べたサカナの点数の合計が最も多いプレイヤーの勝利となります。

このゲームを持ち込んでインストしたのは僕ですが、あとでルールを読んだら細かい処理を間違えていました…。すいません。でもゲームの基本的な流れや面白さは体感できたのではないかと思います。ルールを読んでみたらちょっと変わったゲームだなぁ、ということでこの場に持ち込んだのですが、実際にやってみたら予想以上にきっちりと作られた思考ゲームであったのは嬉しい誤算でした。

華やかさとはまるで無縁の地味なゲームなので、どなたにもおすすめというわけにはいきませんが、うんうんと知恵をしぼるゲームが好きな方は一度トライしてみてはいかがでしょうか。moon Gamer
http://ejf.cside.ne.jp/review/sharkpark.html


フランス@マスター / ア~バイン解放戦線(同人ゲーム)moon Gamer

フランス革命をテーマにしたお気楽カードゲーム。

moon Gamer

カード引く以外にあんまり何かしたような気がしないなぁ。moon Gamer

まず「自由」「革命」「平等」というデッキを3つ作ります。カードには「人物カード」と「革命カード」、それに特殊効果を持つカードがいくつかあります。自分の手番では任意のデッキから1枚カードを引いて、それが人物カードであれば手元に置きます。

人物カードには「自由」「革命」「平等」という数値パラメータがあり、それ自身の能力はカード下方に記載されています。ゲームの目的は、3種の能力値をいずれも出来るだけ高めることにあります。

すでに手元に置かれている自分の人物カードについて、その能力値を上昇させるには、支援者として人物カードを使います(支援者として使う場合は、人物カードの上方の数値を使います)。支援者カードは、能力値を上げたい人物カードの下に置きます。

デッキから引いたカードが革命カードである場合は、それを「監獄」に置きます。そして革命カードに書かれた条件に合致する人物カードは「逮捕」されて、やはり監獄に置かれます。自分の手番でデッキからカードを引くかわりに、監獄に置かれている人物カードを取ることも可能です。

特殊なカードについては説明を省略します。これを繰り返し、革命カードが10枚出るか、あるいはデッキのいずれかが無くなったらゲーム終了です。自分が取った人物カードの能力値を種類ごとに見て、それぞれ最高値を合計します。その値が高いプレイヤーの勝利となります。

冒頭に書いたように、引いたカードを支援者にするかどうかくらいしか考えることはなく、プレイヤー間の絡みも希薄です。歴史的背景を知っていれば、それなりに楽しいかもしれませんが… フランス革命に関する固有名詞を遊びながら覚えたいとか、フランス革命に思い入れがあるからという以外に、あえてこのゲームを遊ぶ理由は無いでしょう。moon Gamer
http://www5b.biglobe.ne.jp/~traum/


七色交通省 / Unplugged Game Circle Wisteria(同人ゲーム) moon Gamer

七色の虹の道を作っては延ばすタイル配置ゲーム。

moon Gamer

本日最大のヒットゲーム。少なくとも中盤までは市販ゲーム級の手応えがありました。コンポーネントの磁石の扱いづらさが残念。キレイなんですけどね。 ※以下ルールブックと用語が異なりますのでご注意を

このゲームではたくさんのタイルを使います。タイルには2本の虹が道のように描かれており、形状はどれも同じですが、虹の色が異なります。もちろん虹は7色あります。このタイルを他のプレイヤーと協力するなどして組み合わせ、出来るだけ長い虹を作ることが当面の目的です。

自分の手番では2つの行動を行います。行動は「タイルを袋から引く」か「手持ちのタイルを配置する」のどちらかを選択します。タイルは、すでに置かれているタイルのいずれかに縦か横に隣接するように配置します。この時、タイルに描かれた2本の虹のうち少なくとも1本は、同じ色でつなげるようにしなければなりません。また、タイルは8×8の範囲内にしか置けません。

虹の長さを管理するのは、マグネットシートをカッティングして作られた小さな虹チップです。プレイヤーがタイルを配置することで、同色で2つの虹の道が繋がることがあります。そうなったら、それを行ったプレイヤーは、繋げた虹の色と同色の虹チップを受け取ります。そしてその虹が「設立」されたことを示すために、タイル上のその虹にマーカーを配置します(設立して最初に受け取る虹チップは2つ分の長さがあります)。

以後、すでに設立されている虹の長さを伸ばすようにタイルを置いたプレイヤーは、そのたびに虹チップを1つずつ受け取ります。こうして、虹はどんどん長くすることが出来ます。

タイルを配置することで、この虹の道が止まることがあります。伸ばされている虹の両端が、別の異なる色の虹で止められた時、この虹は「完成」します。完成した虹のチップを持つプレイヤーはルールにしたがって得点計算を行います。持っている虹チップの枚数と虹の長さによって獲得する得点が決まります。虹の長さが長いほど、虹チップ1枚あたりから受け取る得点は大きくなります。

得点計算後、虹チップはストックに戻されます。この時、1枚の虹チップをゲームから取り除きます。これはちょっと言葉では説明しづらいのですが、同色の虹が完成する回数が多いほど、同じ長さであっても得点計算時により大きな得点が入りやすくなる仕掛けとなっています。

これを繰り返し、最終的に得点の高いプレイヤーの勝利です。

直感的でわかりやすく、明瞭なルールでまとめた素晴らしい作品です。一見すると良くあるルールを単に組み合わせただけのようにも見えますが、余計な枝葉を刈り取り、プレイヤー間の相互作用を自然に浮かび上がらせるようなメカニクスへと集約したデザイナーの手腕と感覚はたいしたものです。なぜならそれは「面白さを損なわないでシンプルする」というゲームデザインの基本的な技巧が、言葉面以上に困難な作業であるからです。

ということで、上にも書いたように、中盤まではずっとこのゲームを楽しんでいたのですが、残念ながら終盤でトーンダウンしてしまいました。このセッションに限って言えば、ですが、終盤ではとても細かい点数の刻み合いになってしまい、点数的に下位にいたプレイヤーが挽回する機会があまりないままに過ぎ去ってしまったのです。つまり、中盤までリードをしていたプレイヤーが、そのままトップまで維持して終了したということです。

終盤に逆転する仕掛けがあることはすでに書きましたが、このセッションではそれはうまく機能しませんでした。あるいはもっと早い段階から、得点計算の相場を底上げを徹底しておいた方が良かったのかもしれません。このように、「なぜ勝ったか」「なぜ負けたか」をプレイ後にプレイヤーが明確に把握することが出来て、その上で「ではどうするか」という方策をあれこれ考えることが出来るゲームは、たいてい良いゲームだと僕は思っています。

自分が所有するゲームではないので、再度プレイする機会があるかどうかわかりませんが、思いとしてはぜひまた遊んでみたい気持ちでいっぱいです。出来れば手に入れたいとも思っているのですが、相当な少数頒布のようなので、さすがにそれは難しいかな。moon Gamer
http://www.h5.dion.ne.jp/~otsubu/wisteria/


ついに字数制限に引っかかってしまいました…moon Gamer
続きはクリックした先でどうぞ~

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1日は、たまプラーザで行われた魔ゲームの会にお呼ばれしまして参加してきました。参加者はファラオさん・カワサキさん・かゆかゆさん、そして僕の4人です。 前回のレポートはこちらのエントリーをどうぞ。

moon Gamer

このゲーム会の主旨は、未プレイだったり、現在のところ評価が定まっていないようゲームを持ち寄り、意外な面白さを発見したり、作品を論評したりすることを楽しむことにあります。持ち寄ったゲームが魔ゲームであるというわけでは決してありませんので、その点はどうぞ誤解無きよう。

この「魔ゲームの会」ですが、元々じゃ即売会などで購入したばかりの同人・創作ゲームや自作ゲームを持ち寄ったのが始まりだったそうですが、現在は市販ゲームも一緒に遊ぶようになっています。

余談。たまプラーザには駅内にセガフレード・ザネッティがあります。ここのエスプレッソは最高においしいです。この日も、約束の時間より30分ほど早く到着して、エスプレッソをじっくりと味わいながら幸せな時間を過ごしました。地元の人はうらやましい限りです。

Stress Trace / 創作ゲーム(茶味書房)
moon Gamer

※この時点で3人(除カワサキさん)でした。
かゆかゆさん持ち込みで「Stress Trace」を最初にエントリー。8月のコミケで購入したとのこと。カードを用いたライトなコミュニケーションゲームです。

カードは上下2つに分割されており、上には「仕事」「趣味」「彼女」などいくつかの単語がひとつ書いてあります。下には「に、金がかかる」「が、アブノーマル」という文章が書かれています。親プレイヤーは手札から1枚のカードをプレイしますが、プレイしたカードの上の単語を見えないように隠します。それを見て子たちは、上の単語が何であるかを各自の手札を使って当てる、という感じの流れです。

3人ということもあって淡々と終了(;゚-゚)
うーむ、個人的にはこういうプライバシー的なノリはあまり好きではないので、向かなかったということなんでしょう。
http://www.geocities.co.jp/Playtown/2647/

何故か8面ダイスなゲーム / 創作ゲーム(simahei)
moon Gamer

8面ダイスを使って、チップの争奪戦を行います。これも3人。かゆかゆさん持ち込み。

最初に赤いダイス3つと、白いダイス3つを振ります。各色のダイスの自由に並び替えて3桁の数字を2つ作り、それらの差の絶対値が出来るだけ小さくなるようにします。例えば赤いダイス3つの目で「1」「2」「3」(=123)を作り、白いダイス3つの目で「2」「3」「8」(=238)を作れば、これらの差の絶対値は「115(=|123-238|)となります。

次のプレイヤーは、白いダイスを3つ振って、その差よりも小さい目を出す(チャレンジ)するか、あるいはパスします。チャレンジの正否やパスによってチップが場や自分の手元に戻る手続きを行います。自分の手番が回ってきた時に、自分を除いたプレイヤーの前にチップが置かれていれば、それらを全て獲得し、ターンは終了します。そして次のターンが、そのプレイヤーから開始されます。

…普通のダイスを使ったギャンブルゲーム。残念ながら、あんまり印象に残りませんでした。プレイヤー間の絡みが少なかったからかもしれません。チップの処理がやや煩雑なのも気になりました。

Wanted (ウォンテッド) / Ravensburger
moon Gamer

ラベンスバーガーのアクションゲーム。まだ3人。ファラオさんリクエスト。

まず、全てのカードを各プレイヤーに配りきります。配られたカードは裏向きにして自分の山札とします。カードには「警官」「裁判官」「銀行員」「ドロボウ」の4種があります。ただし、正しい絵が描かれているものと、そうでないものがあります。

自分の手番では、自分の山札からカードを1枚めくって場に公開します。それが「正しい」4種の絵であれば、それに対応した「動作」を行わなければなりません。そうでないカードであれば、何の動作を行ってもいけません。もし間違った動作を行ってしまったり、遅れて最後に動作を行ったプレイヤーは、場に積まれたカードを自分の山札の下に入れなければなりません。これを繰り返し、自分の山札を最初に無くしたプレイヤーの勝ちです。

まさしくアクションゲームの王道を行くシンプルなゲームです。単に反射神経を競うだけの内容なので深みはなく、当然のごとく人も選ぶとは思いますが、パーティゲームとして誰でも十分に楽しめる内容にはなっています。
http://ejf.cside.ne.jp/review/wanted.html

ドラえもんとのび太の人生ゲーム / タカラ

人生ゲームのインストを受ける機会なんてそうはありませんから(汗)。
カワサキさんが到着でここからずっと4人。

moon Gamer

ファラオさんのリクエストでエントリー。

プレイヤーはのび太になって幸せな人生を目指します。幸せの基準はお金ではなくて「のびポイント」です。見た目はお札にしか見えませんけど(゚∇゚;)。最終的にこれをたくさん集めた人が勝ちです。人生ゲームの「職業」がドラえもんの「ひみつ道具」となり、「給料日」に相当するのが「しずちゃんとデート」です。つまり、デートのマスを通過するたびにひみつ道具に書かれたのびPを受け取るわけです。

要するに、人生ゲームのフォーマットにドラえもんの世界をかぶせたキャラクター商品です。プレイヤーの選択肢はほとんどなく、単にルーレットの結果に応じて一喜一憂するだけです。ドラえもんが好きな小さな子供が楽しむにはいいかもしれません。ただし、子供だけで遊ぶには、細かいお金(のびP)の計算が面倒(2桁以上のかけ算がある)だったり、ルールの一部に不明瞭な点があるなど、作りが雑な点があるのはいただけませんね。
http://www.takaratoys.co.jp/jinsei/

エブリパーティ / マイクロソフト

Xbox 360 対応ソフトのお試しボードゲーム版。かゆかゆさん持ち込み。

moon Gamer

すごろくです。早くゴールした人が勝ち。コマを進めるにはルーレットを使います。最も基本となるルーレットには「1」~「6」までの数字が書かれています。つまり1~6マスまで進めます。

このルーレットは、ゲーム途中で獲得する特殊なルーレットと交換することが出来ます。特殊なルーレットには30種類以上あります。例えば特定の数字が出やすくなっているものや、やたら大きな数が書かれていたり、逆に少ない数字だけだったりします。また、ゲーム中に獲得する「メダル」を支払わなければ使えないものや、使い捨てのものもあります。これらの特殊ルーレットを状況に応じて使い分けることが、ゲームの重要な攻略要素になっています。

妨害キャラクターである「とびっ子」を獲得すると、それを特定のマスに配置することが出来ます。他プレイヤーの配置したとびっ子をを踏むとバッドイベントが発生します。他プレイヤーへの絡みとしては、ルーレット・メダル・とびっ子を「よこどり」することが出来るマスがあります。

ルールはとてもシンプルかつ明瞭で、万人向けのゲームとしては問題ない作りだと思います。ソフト版では途中にミニゲームなどが入る仕様になっているようですが、ボードゲーム盤にはその要素は盛り込まれていません。これはあくまで「お試し版」なのです。ということもあって、ゲーム自体はちょっと地味な印象を受けるかもしれません。

また、今回のセッションでは「とびっ子」が今ひとつ有効に機能しませんでしたが、ウェブ上の記事などを読むとソフトの方ではちゃんと調整されているようです。いずれにせよ、お試し版ならではの工夫がもうひとつ欲しかったような気がしました。
http://www.xbox.com/assets/ja-jp/games/everyparty/

見ざる言わざる聞かざるカードゲーム / 創作ゲーム
moon Gamer

変則トリックテイキング。かゆかゆさん持ち込み。

カードは4色(4スート)あり、それぞれに0~14まであります(全60枚)。これを全員に全てを配ります。まず最初に、各プレイヤーは失点として計上される「制限カード」を手札から任意に1枚選んで、同時に公開します。制限カードは、ゲームが進行するにつれ、その上に別のカードが重ねて置かれることがあります。そのカードのスートを「制限スート」と言います。

リードプレイヤーからカードを1枚ずつプレイします。フォローの義務はありません(メイフォロー)。プレイするカードは場に表向きに出します。ただし、制限スートと同じ色のカードをプレイした時には、そのカードを自分の制限カードの山の一番上に置き、トリックには参加しません。

全員が1枚ずつプレイしたら強弱判定を行います。最も大きな数字をプレイした人がそのトリックを取ります。同値のカードは先に出した方が強いです。トリックで取ったカードの中から1枚を選んで、それを自分の制限カードの山の上に置きます。これは現在の制限スートと異なるスートのカードでなくてはなりません(制限スートはトリックを取るたびに変更されます)。残りのカードは手元に置きます。

「0」の特殊効果については略。これを繰り返し、最終的に制限カードの山のカードはカードに書かれた数字が失点になります。そしてトリックとして取ったカードは数字に関わらず1枚3点と計算します。最も大きな得点を得たプレイヤーの勝利です。

「シュティッヒルン」を下敷きにしたトリックテイキングゲームですが、プレイ感覚はだいぶ異なります。メカニクスは一見よく出来ているように見えますが、複数の要素が互いに糸を引き合っているので、それらをうまくコントロールするのは至難の業です。というより、そんなことが出来るのでしょうか? 最初のプレイでは感覚がつかめずに、ただシステムに翻弄されただけでした。

黒ごきホイホイ / 創作ゲーム(せりあど)
moon Gamer

僕だけ2回目のプレイ。自分の部屋の黒ごきをいち早く無くすことが目的のゲーム。かゆかゆさん持ち込み。

ルールブックに運の要素が強いことが明記されていますが、このセッションはまさしくそんな展開になってしまいました。手順が3回くらいしか回らないうちに、かゆかゆさんが一挙に8匹の黒ごきを消滅させて終了。あれ?(;゚-゚)

怪盗(はんにん)はこの中にいる!? / 創作ゲーム
moon Gamer

かゆかゆさん持ち込みのカードゲーム。

プレイヤーはまず、自分が「警官」か「怪盗」を秘密裏に割り当てられます。怪盗の目的は場の美術品を出来るだけ多く盗み出すことで、警官はそれを阻止することを目指します。その後で、手札としてカードが配布されます。手札のカードには、「警官」か「怪盗」のポイントが記載されています。ポイントは「1」~「7」まであります。※他にも特殊カードがありますが略

場には数枚の美術品カードが並びます。美術品カードには価格と警備ポイント(※用語名は異なると思います)が記載されています。警備ポイントが高いほど、その美術品は盗まれにくいことを表しています。

手番プレイヤーは、任意の1枚の美術品をまず選択します。山札から1枚のカードを引き、それを見てから手札から1枚を加えて(2枚)隣のプレイヤーに渡します。受け取ったプレイヤーはそれを見て、手札からさらに1枚を加えた上で(3枚)、それをさらに隣のプレイヤーに渡します。これを繰り返して、最後に手番プレイヤーは全てのカードを公開します。

カードに書かれた「怪盗」ポイントと「警官」ポイントを合計し、さらに美術品カードに書かれた警備ポイントを警官のポイントに加算します。怪盗のポイントが高ければ、その美術品カードは怪盗に盗まれたものとして表向きに置いておきます。同点か警官のポイントが高ければ、美術品カードは裏返されます。

そして手番プレイヤーは隣に移って、また場の美術品カードを1枚選択する手順を繰り返します。すべての美術品カードについてこれを行ったら、ここで「告発」を行います。告発とは、誰が怪盗であるかを指摘することです。ただし告発は任意です。怪盗が複数いる場合もありますし、いないこともあります。自分が怪盗であっても他プレイヤーに対して告発は行えます。

最後に正体を明かします。告発されなかった怪盗は、盗まれた美術品カードの価格に応じてお金を得ます。警官は、盗まれなかった美術品カードに枚数に応じてお金を得ます。お金を獲得するプレイヤーが複数いれば人数で割ります。警官であるにも関わらず告発を受けたプレイヤーは賠償金を得ます。告発された怪盗や告発を失敗したプレイヤーはお金を得ることは出来ません。

推理ゲームのようなメカニクスで、アイデアは面白いです。ただ、ブラフはわりと簡単に行えてしまいますし、手札の状況では自分が行いたいことが出来ないこともあります。推理や心理戦を楽しむにしては偶然の要素が入り込みすぎていて、あまり深く考えてもしょうがないような気がしました。
http://www.h4.dion.ne.jp/~norrit/

文字数制限のため、記事を2つに分けました。続きを読む
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10日(日)は、たまプラーザにてプライベートなゲーム会に参加してきました。参加者はファラオさん・カワサキさん・かゆかゆさん、そして僕の4人です。

このゲーム会では、先日のゲームマーケットで購入したゲームをメインにして、未プレイだったり、あまり世間の評価が定まっていないようなゲームを持ち寄って遊びました。題して「魔ゲームの会」。誤解を受けそうなゲーム会ですが、持ち寄ったゲームがそうだと言っているわけでは絶対にないので、どうかよろしくお願いいたします(汗)。

Sac Noir

積みゲー(違)。かゆかゆさんリクエスト。

moon Gamer

いろいろな形の木製積み木を使うゲーム。複数のルールがあり、まずは単に順番に積むだけの簡単なルールで練習をした後、競りを使ったルールで遊んでみました。

各プレイヤーは10個の豆コマをそれぞれ持ちます。自分の手番では、まず任意の積み木を一つ選び、それを「獲得」するためか、あるいは「拒否」するためか、どちらのタイプの競りを行うかを宣言します。競りは「1」から始まり、降りなければ現在の入札額+1を宣言して競りに残ります。ちなみに積み木を選んだ手番プレイヤーも競りには参加します。

「獲得」するための競りに勝てば、その積み木を自分の前に積むことが出来ます。「拒否」する競りで最初に降りた人は、その積み木を受け取って積まなければなりません。いずれにせよ、競りが終わると入札に使った豆コマは銀行に戻されます。

最初に受け取る積み木を除いて、自分の前に積まれる積み木は地面についてはいけません。受け取った積み木を使って、すでに積まれている積み木を動かすことは可能です(でも難しい)。

手番で変な形の積み木を選んで「拒否」の競りを行っても、その競りに負けたら自分で受け取らなければなりません。ですから、手番では自分と他の人の積み上げられていく積み木の状態や豆コマの残りを考えながら積み木を選択しなければならず、単純ながら、これが微妙なバランスになっていて面白かったですね。魔ゲームの会の一発目でいきなり意外な発見が出来て一安心。

エルスミーアの魔女 / ボードゲームのおもちゃ箱(創作ゲーム)

スワロフスキーなエレメント。カワサキさんリクエスト。

moon Gamer

ゲームマーケット2005の注目作。かなりの長時間ゲームのため、この後に控えているたくさんの持ち込みゲームのこともあり、まずはお試しで3ラウンドだけのプレイとなりました。

マップには、6色のエレメントが4個ずつ配置されるスペースと都市があります。都市には、アイテムが描かれた「依頼タイル」が1枚ずつ配置されます。これらは道によってつながっており、コマを使って道沿いに移動することが出来ます。

自分の手番では、まず行動ポイントを使ってコマの移動とエレメントの収集を行います。それらが終了したら、収集したエレメントの「合成」を行います。収集したエレメントのコマを全て袋の中に入れ、まずランダムに3個取り出して、専用のトレーに入れます。

その中に同色のエレメントがあればそれらは消滅してしまいます。消滅したエレメントを避けておき、再びトレーの中身が3個になるようにエレメントを引きなおします。これを繰り返し、まずは引いたエレメントが「3個3色」になることを目指します。

「3個3色」を達成すると、そのエレメントを「単位」ひとつに変換することが出来ます。あるいは、さらにエレメントをひとつ引いて「4個4色」にチャレンジすることも出来ます。ここでも、同色のエレメントを引いてしまったら消滅ししてしまいます(そしてまた3個3色の達成を目指します)。

「4個4色」のエレメントを引くことに成功したら、その4色の組み合わせに対応した「アイテム」が完成します。どの色の組み合わせてどのアイテムが完成するかは、キャラクターシート上に対応表が描かれています。

「アイテム」には3つの用途があります。ひとつは、売却することで2単位を得ることです。完成したばかりのアイテムもすぐに売却可能です。もうひとつは特殊効果で、この後のフェイズで各アイテム固有の効果を使用することが出来ます(特殊効果を使用したアイテムは失われます)。最後のひとつは「依頼の達成」です。

上にも書いたように、街にはアイテムが描かれた「依頼タイル」が1枚置かれています。依頼タイルのアイテムをその街に運ぶことが出来たら得点の元となる「評価コマ」をマップ上に配置することが出来ます。マップはいくつかの「エリア」に分割されており、アイテムを運んだ街に隣接するエリアに「評価コマ」3個を好きなように配分して置きます。

ところで「単位」ですが、これを使って「技能」を上昇させることが出来ます。技能には6種類あり、最初は全て1レベルです。技能ごとに規定された単位を消費することで、任意の技能を次のレベルに上昇させることが出来ます。各技能の最高はレベル3です。そしてある技能のレベルが3に達するごとに、そのプレイヤーキャラクターの行動力が+1されます。

また、2単位を消費すればマップ上に評価コマを1個だけ配置することが出来ます(2単位1個配置)。これによってエリアごとの評価順位が微妙に変化することがあります。

最後に得点計算ですが、これは各エリアに配置された評価コマの多さで決まります。3・6・9ラウンド終了時にに得点計算が行われます。ゲームが進行するにつれ、獲得可能な点数が増加します。最終的に、獲得した得点の高いプレイヤーの勝利です。

わずか3ラウンドのプレイなので、ゲームの評価はまた後日に譲りますけれども、最初の感触はどうも今ひとつでした。ウリであるアイテムの作成・活用プロセスがあまり楽しく感じられなかった時点で、残念ながら僕はこのゲームと相性が良くないのかもしれません。一見豪華に見えるコンポーネントに、いくつもの不備が目についてしまったということも印象が悪くなった要因のひとつでしょう。

いずれにせよ、ゲームの方はきちんと最後まで遊んでからまたレポートしたいと思います。今はこれが精一杯。

Project Pornstar (ポルノスター・プロジェクト) / Papergames

やっと魔ゲーム会らしくなって参りました(えー)。ファラオさんのリクエスト。

moon Gamer

テーマがテーマなので万人にお勧めはとても出来ませんが、それを除けばわりと普通のゲームではないかと。

自分の手番では、まず「アクションカード」を使うことが出来ます。しなくても構いません。これは特殊効果カードで、使用時には1コイン必要です。

続いて「俳優カード」か「大人のおもちゃカード」のどちらか1枚をプレイします。プレイしたカードは自分の前に置きます。俳優カードには「男優」「女優」「その他(人形とか犬とか)」があります。大人のおもちゃカードは俳優カードに付けることが出来ます。俳優カードや大人のおもちゃカードには1~数個の「☆」か「★」が描かれています。

少なくとも「俳優2人+大人のおもちゃカード1枚」か「俳優3枚」をプレイすれば映画は完成です。俳優・おもちゃカードの「☆」や「★」の数にしたがって収入をコインで得ます。アクションカードや俳優の組み合わせなどによって、さらにボーナスを受け取ることもあります。最終的には獲得したコインの枚数が多いプレイヤーの勝利です。

カードに描かれたイラストからいろいろなことを妄想しつつ、場のノリでシャレを楽しむゲームです。他人の妨害も簡単に出来ますし、それは勝つためには重要なテクニックだったりします。いや、楽しかったですよ? 大きな声では言えないけど(汗)。

Moby Pick (モービー・ピック) / daVinci

アクション記憶力ゲーム。僕のリクエスト。

moon Gamer

カードは「キャラクター」「背景色」「名前」の3つの要素が組み合わさっています。背景が黄色なクジラで名前は「モーリー」とか、そんな感じです。ちなみに名前は「モーリー」か「ポーリー」のどちらかです。

ゲーム開始時に2枚のカードを各プレイヤーに配布されます。自分に配られたカードを見て、その後で裏返しにして自分の前に置きます。裏返しにしたカードは、特定のタイミングにしか見ることが出来なくなりますので、よく覚えておかなければなりません。

手番プレイヤーは、山札から1枚カードを場にオープンし「モーリー・ポーリー・モービー・ピック」と呪文を唱えます。その間に、オープンしたカードと同じカード(キャラクター・背景色・名前)を持っていると思ったプレイヤーは、それに素早くタッチします。

最初にタッチしたプレイヤーは、そのカードと同じカードだと思われるカードを、自分の前にある裏返しのカードの中から1枚を選んで公開します。見事に同じであれば、それらの2枚のカードを獲得します。しかし違っていれば2枚とも捨てなければなりません(4人の場合は、名前だけ違っているのであれば、1枚は獲得することが出来ます)。

他にも特殊な行動が行えるアクションカードがありますが、まぁだいたいそんな感じです。簡単に場が盛り上がるパーティゲームです。

ブレイブ ウォー / 小川氏制作(創作ゲーム)
moon Gamer

3色×3個のサイコロを使って、場のカードを取り合うダイスゲーム。

まず、場に3枚のカードをオープンします。それぞれのカードの上に「白」「緑」「赤」のチップを置きます。これは、そのカードがどの色のダイスで取れるかを表しています。

自分の手番でダイスを所有する任意のダイスをカップの中で1個振り、それを4回繰り返して1ラウンドです。ラウンド終了時に、プレイヤーが振ったダイスの目を各色で合計し、色ごとにその値の最も大きなプレイヤーが、対応する色のチップが置かれているカードを獲得します。

また、場のカード未満の目しか出なかったダイスはゲームから除去されてしまうこともあります。なので、ゲームが進行すると手元のダイスは減っていくことが多いです。ちょっと面白いのは、2回目以降の手番では前回まで振ったダイスをカップに入れて、それに「ぶつける」ことで目を変えてもいいという点でしょうか。

全体的にそれなりには楽しめましたが、結局のところダイスの目が悪いとどうにもならず、そのためにダイスの減ったプレイヤーは終盤になると事実上ゲームから脱落してしまいます。そこらへんの処理がちょっと荒っぽいかな、と思いました。

SARA / Wheel of Fortune(創作ゲーム)
moon Gamer

お皿洗いなカードゲーム。

まずは1枚か2枚のカードを順番に出して(出さないことも可)、全員で一斉にオープン。ポイントになるカードは自分の手元に置けますが、他人の出したカードを取ったり破壊したりするカードが他の人が出していたらそうはならないかもしれませんよ? という典型的なバッティング系カードゲームです。

これもシンプルなパーティゲームです。わいわい騒ぐにはいいかも。

朝まで総選挙 / ボードゲームのおもちゃ箱(創作ゲーム)

選挙というより占拠。

moon Gamer

選挙区のエリアは8個あって、それぞれに2~10個のボックスがあります。エリアの種類だけカードの種類があり、各エリアのカードはボックスの数と同じ枚数だけあります。つまり、2ボックスしかない「北海道エリア」のカードは2枚あり、10ボックスある「関東エリア」のカードは10枚あります。

まず3枚ずつカードが配布されます。自分の手番では、手札からカードを1枚出して、そのエリアのボックスに自分のコマを1つ配置します。その後でカードを1枚手札に補充します。また、カードに指定されたエリアではなく、「マスコミ」のボックス(TVの絵が描かれています)に1個のコマを置くことも出来ます。

カードのストックは、裏向きに置かれた山札とオープンにされた3枚のカードです。カードの補充はどちらからも行えます。オープンされたカードが引かれた時には、山札から1枚をオープンして、再び3枚が公開された状態とします。

これを繰り返して、ストックのカードが全て使用されたら最初の得点計算を行います。各エリアごとに、最もコマを置いたプレイヤーが、エリアに設定されたポイントを得ます。

ここで前半戦は終了します。各プレイヤーは、ボード上のコマをひとつ選び、任意のエリアに移動させることが出来ます(コストを支払えば他人のコマも移動可能)。

前半戦の最後で各プレイヤーの手に残ったカードはゲームから取り除き(これがかなり重要)、その他の使用済みカードを切り直して再び3枚ずつ配布したらゲーム後半戦が開始されます。

後半戦では、手札のカードを全員が裏向きにして出し、それを一斉にオープンするという形でプレイされます。そして、出したカードのエリアのボックスにコマを1つ配置します(カードをオープンしないでマスコミにコマを配置することも可能)。

全員が全てのコマを配置したらゲーム終了です。エリアごとに浮動票のコマ(マスコミに配置されたコマがここで判定に使用されます)を含めて、コマの総数によって1位・2位、広いエリアでは3位まで順位を判定し、それぞれポイントを得ます。もちろん最終的に得点の多いプレイヤーの勝利です。

これは良作でした。ルールを読んだ時点ではカード運の比重が高いかなと思っていたのですが、実際にやってみれば、それはある程度までは何とかなります。どこかで見たようなルールを組み合わせただけと言えば実はそうなのですが、同種のゲームと比較したとしても、この悩ましさをこの軽さでバランスよく組み上げた作品はそうはありません。おすすめです。

UFos,Fritten aus dem All (UFOs!宇宙よりのバーガー) / Argentum

小都市ではフライドポテトのみ。

moon Gamer

複数のエイリアンたちによって地球上にハンバーガーチェーンを作り、人類を洗脳するゲーム。

プレイヤーは複数のタイプのUFOを使って行動します。小さな町には簡単にフライドポテトチェーンを開店させることが出来ますが、都市ではそうはいきません。都市に設定された「レジスタンス値」以上を12面体ダイスを振って出させれば、「レストラン」を開店し、その都市を「支配」することが出来ます。

他のプレイヤーのレストランを乗っ取ることも可能です。しかしその前に、別のUFOから「突撃」されるかもしれません。突撃もダイスによって解決します。攻撃側にやや有利な修正があったり、突撃が得意な種類のUFOもあります。

UFOが突撃で敗北すると、ふらふらと後退することになります。後退している途中で都市を通過すると、そこに「目撃者マーカー」が置かれてしまいます。目撃者マーカーがある都市では新規にレストランを開店するのが難しくなりますし、ゲーム終了時にはマイナス点として計上されます。

都市をレストランで支配し、その数が一定数に達すると、追加でUFOをマップ上に登場させることが出来ます。こんなことを繰り返し、全都市にレストランが1件以上開店したか、あるいは規定された都市数を支配したプレイヤーが出現したらゲームは終了します。

支配した都市のレジスタンス値・フライチェーンの数の合計から目撃者マーカー×2の数を引いた数が得点となり、それが最も多いプレイヤーの勝利です。

ウォーゲーム的な細かい修正値がやや多い直接攻撃系の作品で、最近では少しばかり珍しくなった古いタイプのゲームです。ということもあってゲームは長引くかと思いましたが、マップは意外と狭く、終了条件が緩いためサクッと収束しました。

残念ながらゲーム的な深みはあまり感じませんでしたが、一昔前はこういう「シミュレーションゲームもどきのゲーム」がたくさんあったよなぁ、と懐かしい気持ちになれたので良しとしましょう。こういう心の余裕が魔ゲーム会を楽しむコツです(たぶん)。

バンバンダイ / SGC・いしだたかし氏(創作ゲーム)

テストプレイ段階で少し遊ばせてもらった、ちょっと不思議な感覚の競り+ダイスゲーム。「マジカル・アスリート」や各種ゲーム雑誌でご活躍中のいしだだかし氏制作の小品です。

moon Gamer

このゲームでは特殊な6面体ダイスを使います。ダイスには得点や「×2」という目の他に、「Bang!」という面があります。手番になったら、プレイヤーはこのダイスを使って得点を獲得することが出来ます。振って出た面が得点であれば一時的に得点を獲得します。望むのであれば、さらに何回でもダイスを振って得点を増やすことが可能です。

ただし「Bang!」という面が出てしまったら、その手番で獲得した得点は0(ゼロ)になってしまい、しかも手番は強制的に終了してしまいます。自主的にダイスを振るのを止めれば、この手番で獲得した得点は正式にプレイヤーのものとなり、チップなどで記録してから次のプレイヤーの手番となります。

さて非手番のプレイヤーですが、手番開始時に、手番プレイヤーが今回は何点を獲得するかを手札のカードによって予測します。カードには「1~5」などというようにある程度の幅があり、手番プレイヤーの獲得した得点がその範囲内にあれば、5~20得点を獲得します。

この予測カードの中には「Bang!」というカードもあります。これは手番プレイヤーがいずれ「Bang!」を出して失敗するだろうという予測です。これが他人に何枚出されるかで、自分が人にどう思われているががわかりますmoon Gamer 全員に「Bang!」の予想を出された時などは、場に笑いが渦巻くこと必死でしょう。

小気味よいアイデアにあふれた作品で、この場ではとても好意的に遊ばれました。一方で、予測カードの数値バランスや得点方法などにもう一工夫あった方が良いという意見も出ました。簡単なゲームなので、ルールの改造は簡単でしょうから、それぞれの場で好きなように遊んでみるのも一興ではないかと。

小人の靴屋 / Schizoid Fox(創作ゲーム)
moon Gamer

靴を作るカードゲーム。テーマ的には珍しいかも。

手番ではカードを場にプレイしたり、靴を完成させたり、特殊なカードを使ったりすることが出来ます。カードは裏から見ても「色」がわかるようになっており、場にカードをプレイする時にはその裏面を上にして出します。場に出された裏面のカードは、靴を作る「小人」です。

靴カードは3枚の小人カードが必要です。靴カードに指定されている色の組み合わせで、自分の前に出してある小人カードを捨てれば、手札から靴カードを場にプレイすることが出来ます。

2枚の靴カードを出すことが出来れば、靴の片方が完成します。そしてもう2枚の靴カードを出すことが出来れば、1足の靴が完成したこととなり、これをいち早く達成したプレイヤーの勝利です。

特殊なカードには、他人の小人カードを捨てたり、あるいは取ったり、未完成の靴カードを取ったりするカードがあります。自分に取って不利な特殊カードを使われた場合、場の小人カード2枚捨てることで防ぐことが可能です。

ゲームはわりと淡々と進行します。一部の特殊カードが強力で、それに対する防御をきちんとしていないと、あっという間に走られて負けます(負けましたorz)。そこらへんのバランスが??? という意見がちらほらと。それ以外は取り立てて可もなく不可もなしというゲームです。「軽い」というより「淡泊」な感じで、もうひとつインパクトのある仕掛けが欲しいように思います。

すうじであそぼ / Hammer Works(創作ゲーム)
moon Gamer

数字や演算子の書かれたダイスをたくさん振って、「お題」の数字(これもダイスで決めます)にする式を作るゲーム。

2桁のお題は何とかなったのですが、上級ルールの3桁はもう修行に近くてダメダメ。逆数って言われても。とりあえず2桁のお題で、四則演算を適当にいじくってより得点の高い組み合わせの式をパズル的に考えるような遊び方をした方が普通に楽しいと思います。

Reef Encounter (リーフエンカウンター) / R&D Games

そしてここで大物登場。

moon Gamer

個人的には2回目のプレイ。前回のレポート記事はこちらへどうぞ

印象的だったのは、インストが一通り終了した直後の他メンバーの困惑した顔でした(苦笑)。「久しぶりに何やっていいんだかわからないゲーム」という発言が出るに及んで、これは魔ゲームの会に実にふさわしいゲームだったのだなぁと、しばし感慨にふけっていました。

このゲームのひとつひとつの構造はとてもわかりやすく出来ています。幼生コマをタイルに変換し、それをボード上に置いて珊瑚礁を作り上げて徐々に大きくし、それを自分のエビに守らせておいて、最後はそれをパロットフィッシュに食べさせれば得点になります。端的に言えば、それだけのゲームです。

しかも運の要素は少なく、行動の自由度はとても高いのです。数ターン先を読むくらいの計画性が重要なことは、少しゲームに慣れているくらいの人ならすぐ理解出来るでしょう。そう書くと、とても見通しのよいゲームのように思われるかもしれません。

しかし実際には、自分の思ったようにプレイすることは相当な困難が伴います。自分の欲しい色の幼生コマとタイルを効率的に調達する手段は限られています。珊瑚礁を守るエビの防御機能は限定的です。タイルの強弱関係は変わりやすく、油断していると簡単に浸食されます。首尾良くパロットフィッシュにタイルを食べさせても、後でそのタイルの価値を下げられてしまうかもしれません。

自分の計画を効率的・連続的にプレイするためには、常にあらゆる可能性と方策を検討し、中盤過ぎまでのきわめて流動的となる場をうまく乗り切らなければなりません。「リーフエンカウンター」は、明るいパステル調のコンポーネントとは裏腹に、テクニカルな要素満載のゲーマーズゲームなのです。

今回のゲームも得点的には伸びずに下位順位となりましたが、前回よりはきちんとプレイ出来たような気がします。相変わらず序盤にミスをすることが多いので、次回はもうちょっとうまくやりたいですね。

レポートは以上です。
帰りはデニーズにて反省会(嘘)。2日連続のゲーム会にあまりにも体力が落ちていたので、少し多めに食べました。花粉症は意外と大丈夫だったのですが、帰り間際に疲れからかきつい症状が出てしまい、ちょっと大変でした。

ともあれ、少しクセのあるゲームに1日とっぷりと浸かりまくり、とても楽しい時間を過ごせました(汗)。
ぜひぜひ次も誘ってください>関係者の方々

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