2/16(土)には、地元は千歳烏山ゲーム倉庫にてゲーム会を開きました。いらっしゃったのは、ふうかさん、かろくさん、いたるさんの御三人。この日、いたるさんとは初対面でした(僕はテンデイズテレビで何回か見ておりましたので、そんな感じはまるでしませんでしたけどw)。
この日最初のゲームは Keywood / R&D Games で、セッションはしびれるくらいに面白くて大好評だったのですが… 後日ルールを読みなおしてみたら、村ごとの家の数を間違えていました。
正しくは商人の家2軒+農家6軒のところを商人の家2軒+農家4軒としてしまい、ただでさえ厳しい環境のゲームがさらに厳しくまるで人狼を彷彿させる吊し上げ合戦と化し、イギリスの地方都市というより横溝正史の世界へ突入していたという…
3年前にプレイしたときと印象が違いすぎるので何か妙な感じはしていましたし、ゲーム中もそんなことを何度も口走っていたのですけれど、そりゃ当たり前ですね
何の言い訳にもなりませんが、この誤ったルールでものすごく面白かったんですよマジで。とはいえ、それでゲームの印象を書いたり、たくさんの写真を公開したりするのもどうかと思いますので、別の機会に正しいルールでプレイしてからにしたいと思います。
2ゲーム目は Legacy: Gears of Time / Floodgate Games をエントリーしました。このところすっかりおなじみの Kickstarter にて、見事に資金調達ゴールしたプロジェクト発のオリジナルカードゲームです。テーマはタイムトラベルと歴史改ざん(?)。アートワークが好みではなかったこともあって、僕はこのプロジェクトには Back していませんでした。
ゲーム本体は制作元サイトの直販から僕は購入しましたが、どうやら現在は海外の一部ショップでも販売されているようですね。有難いことに有志が作成した日本語ルールやリファレンスも公開されていますので、今回はそれらを活用することができました。
事前のルール把握に少し手間取った(公開訳の問題ではなく、原文ルールに問題ありまくりです)ものの、このゲームをプレイ経験があるいたるさんのおかげで、ルールの不明点はこのセッションでほぼ解消しました。何にせよ、BGG のフォーラムはあらかじめ読んでおいた方がいいと思います(特に何枚かの Fate カード関連 FAQ は必読です)。
このセッションでは、たまたまめぐり合わせが良かったおかげで勝利をおさめることができました。僕が初見のゲームでこんな結果になるとは珍しいこともあったものです。
昨年は国内でも主に意識の高いゲーマーさんたちによってこのゲームがプレイされまくったようで、そのレポートやツイートなどを読むと評価も上々。知人からもべた褒めに近い評価を口頭で聞いています。よくあることですが、そうやって期待しすぎたゲームの評価は往々にしてパッとしないものです。
ですが、Legacy: Gears of Time はすばらしいアイデアに満ちていました。
得点源となるテクノロジーカードをタイムフレームへ配置するために、プレイヤーは原則として過去に遡ることしかできません。4つのターンから構成されるひとつのラウンドが終了した後でプレイヤーは現代へ戻って新しいラウンド始まり、また過去への時間旅行を始めることになります(ゲームは全4ラウンド)。
未来のテクノロジーは高得点ながら不安定で、いくつもの基礎的なテクノロジーが過去に成立していなげれば消滅してしまう儚い存在です。つまり、あるラウンドで過去に遡ってしまうと、このラウンドでは、それより未来のテクノロジーを操作することができなくなるのです。
ラウンドが終われば再び現代に戻りますが、油断していると誰かに自分が成立させたテクノロジーを奪われてしまうかもしれません。あるいは、それと同じテクノロジーがもっと前の時代に成立する歴史が明らかになって消滅してしまうかもしれません。歴史はかくも脆く、危ういバランスで成り立っていたというわけです。
なお、明らかな欠点もいくつか見受けられました。見通しの悪さ(テクノロジー依存関係とテキストの読みづらさ)、運命カード(Fate Card)の不明瞭で強力すぎる効果、それに強調されすぎなインタラクション性が気になりました。ああ、それとアートワーク。基本的なアイデアはとても良いのに、細部の調整は雑に感じられました(もっとも、これは Legacy: Gears of Time だけに限ったことではなく、アイデアとプレゼンテーション勝負の Kickstarter 発のゲーム全体を通しての傾向でもあります)。
せっかく海外からこうして取り寄せてまで購入したのですし、ルールもほぼ把握できましたので、もう何回か遊んでみたいですね。
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/119781/legacy-gears-of-time
ゲーム会のレポートは以上です。
長い時間おつきあいいただきまして、ありがとうございました。>参加者のみなさん
またぜひおいでくださいませ。